2009年4月28日(火)夜11時~((再) 2009年5月5日(火)午前10時~)にNHK-FMで放送された大貫妙子さんの番組の第1回。
ゲストは山下達郎さん。
お二人のお話(1/7)です。
大貫:今夜はですね、番組のスタートにふさわしく、私の音楽人生の中で欠かすことのできない方。
この方に会ってなければ、私はもう音楽を続けてなかったかもっていう、やっぱり人は出会いだなっていう風に全て思っているんですけど。
その方をゲストにお迎え致しました。ご紹介します。山下達郎さんです。
達郎:こんばんは。新番組おめでとうございます。
大貫:こちらこそ。ありがとうございます。お忙しい中。
達郎:今日は1回目なんでしょ?
大貫:そう、1回目なんです。
達郎:なんで、1回目僕なんです?これ
大貫:もう、山下さんしか想いつかなかったのね、山下さん、でいいですか?この前山下さんってメールに書いたら・・・
達郎:「さん」はやめましょうよ。
大貫:今日は山下さん。
達郎:僕が大貫さんって、言えばあれですけどね
大貫:山下さんしか、思いつかなかったのね。
達郎:(笑)他人行儀はヤメようよ・・・
大貫:っていうことで、今ツアー中で
達郎:もうすぐ終わります。
大貫:もうすぐ終わるんです?全国どのぐらい?
達郎:32か所、50本。
大貫:すごいですね・・50本。
達郎:さすがに50本やれば、やったって感じがしますね。
大貫:そうでしょう。
達郎:本当は47本だったんだけど、あと2本追加公演やってね、沖縄を増やすと49本だと、ゲンが悪いから東京足して50本に
大貫:なるほど、かつぐね。
達郎:それはかつぎます。49はやっぱり良くない。
大貫:同じくらいの歳ですよね
達郎:同じ歳です。僕2月、大貫さんが11月
大貫:ありがとうございます。覚えていただいて。
達郎:しかし、ねっ、二十歳だったんだからね。あなた19だったんだもんね。
大貫:会ったとき?
達郎:ん~っ
大貫;そうでしたよ。
達郎:僕が純粋な二十歳、あなたが19・・古いね。
大貫:でも変わってないですよね。
達郎:確かにネ
大貫:と、勝手に思ってるのかもしれないけど。
達郎:変わったところもあるけど、基本的にはそんなにね。
大貫:うぅ~ん
達郎:うん
大貫:それは、その、こう昔の写真とか見れば確かに若いけど、その印象が変わってないですよね。
達郎:もっときつかったような気も・・・。その、今日大貫さんが、その「私、大貫妙子です」ってしゃべり始めるところがね、こう、なんか深夜のね、こう静寂のね、あれが、こういう時間だからやっぱりペラペラしゃべったらだめだな~って、少し声を落として。
大貫:いやいやいや、もうどんどん、言ってくれることを皆さん期待しているんだと思うので。
達郎:ナマは怖いんです。ナマは。
大貫:いや、あの~なんでしたっけ、あ、そう、で山下さん。あの、山下君のね、君付けするけど、山下君のコンサートって長いじゃないですか。
だいたい3時間くらい。だいぶ前も伺ったことがあるんですけど、3時間長いなっていう印象があったんですよ、結構。今回伺って、もう、すごく短かった。
達郎:今回はね、かなりね冗長な部分をね、圧縮したんです。6年ぶりで、全部再検討してね。
でもね、冗長に思える部分って、休んでる。
その~、そこで一息ついて次に行く準備をするね、そういうコーダの部分、
そういうのを思い切って全部やめちゃったの。
そうすと、転換がスピーディーになって。
大貫:そうね、とくにエンディングが長かったっていう印象があって。
達郎:あれはね、次に行く準備をしてるの、あれはね。昔はね。
大貫 なんで?準備してるんですか
達郎:息を少し整えるとか、大げさに言えばそういうことだけど。
あとはやっぱり、メンバーの、要するにその次のテンポ出しの準備とか。そいうのが瞬時にいかないことがあって。
そういうような、いろんな理由があるんだけど。
それが、やっぱり、やるとだんだんと延びてくるくると、それを20年くらいやってるでしょ。それを、こう少しコンパクトにして。
今回は、だから、ふつうは3時間20分くらいやってたのを、3時間5分。
で、50本終わるけど、だいたい同じ時間でね、頭から終わりまでほぼ同じ時間で。
あれしたのって生まれて初めてで。
だんだん5分10分延びてって、そいで、初めは2時間40分だったのが50本目には3時間40分になったみたいな、そういうのばっかりやってたのが、今回はきっちりとできたので、ま、それは、これから先へ向けてのね、ん、歳だし。
大貫:ほんとにね、あっという間の3時間で、話すところも長いじゃないですか。
達郎:まあね。
大貫:ああやって、話してると、ま、同じ事、たぶん言ってるんでしょうけど、ツアーで。
達郎:ん 僕の場合は。
大貫:ね!。で、いっぱい話すと次に歌うときに頭が切り替わらなくない?
達郎:あ~、それ、人によるみたい。
僕は大丈夫。あの、あれが、自分の型だから。
はじめっから、昔からそれでやってきたのね。
そういう型っていうか、やってしゃべって、やってしゃべって。
あとは、その、しゃべりの間、長いところが次の曲に行くところの、あれになったりするのも全部一応計画してやってるんですよ。
だから、つながるところはつながるけど。
僕、イントロをカウントでとって出るのはすごくきらいな人間なので、だから、なるべくカウントないようにするんだけど、
そすと、20曲あると、カウントが全然なくて1曲だけカウントがあると、今度それがすごく生きるのね。
そういうような事で、やっぱりあの、しゃべるのも同じよな事として考えるのね。
それは、さっき言ったみたいに、息整えるとか、そういうのも、少し休んでるとか、
そういうのも含めての喋りだから。
人にとっては、ちょっと長いと思うけど、そこでちょっと休憩できるから次の少しストレスフルなピッチのやつもできるとか、
そういうこともあるのね。
それも、だから決してこう、無駄なわけじゃ自分ではないんだけど。
人のパターンはわからないけど。自分の型しかないからね。
あなたは、それやって、やっぱり、喋ってると次のスタートアップが?
大貫:全然集中できないの。もう本当できればね、一言もしゃべりたくないの。
達郎:そうやって、やればいいじゃない、じゃあ、でも。
大貫:いやー、ほぼ、そうすると、ずーっと歌い続けなきゃなんない。
達郎:あぁ なるほど。
大貫:私の場合、すごい長い間奏とかも殆ど無いので、エンディングも短いし。
ほら、楽器弾かないじゃない、自分で。やってるときに。
達郎:休み休みやると、集中力がちょっと、その間が気になるけど、続けてやると、声がずーっと続けなきゃなんないから、
それはそれで、あれでしょ?
なかなか難しいね。それね。
大貫:(笑)私の悩みはいいんだけど・・
この前、NHKホール、その、あの、おしゃべりのところ、喋ってるところでもホールの大問題、いいホールが無くなったってことを、おっしゃってましたけど
その話、伺いたいんですけど、っていうか、一緒にそうだねって言いたいだけなんだけど。その前に1曲、達郎さんの曲。お願いします。
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