山下達郎さん サンデーソングブック 2011年09月11日「棚つか＋リクエスト」
長崎は晴れたり曇ったり。
しかも湿度が高くてジメジメ。
夕暮れのグラデーションが素晴らしい季節です。
稲佐橋からみた浦上川の上流方向の景色。
国道499号線沿いからの夕暮れの眺め。
今日のサンソンでＣＤの良い音について達郎氏のコメントがありました。
『良い音というのは、ロックンロールな音とは限らないんです。
SHM-CDとかBlu-spec CDは、甘いというか丸いんですよ、音が。』
これを聴いて最近感じている「車の安全」についてピタッと当てはまりました。
『良い車というのは、安全な車とは限らないんです。
Ａ社とかＢ社は、甘いというか丸いんですよ、安全性が。』
国産車のほとんどが「安全はオプション」ですものね。
・カーテンエアバック、ニーエアバック
・横滑り防止・・今後は義務化が決定
・全席3点シートベルト
などなど
ということで、このブログでは、山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏：
9月2週目でございます。
東京は残暑厳しい中にも、だんだんと秋の気配が色濃くなって参りました。
9月になりますと”つるべ落とし”と言われますが、急に日が短くなったような感じが致します。
刻一刻と秋に向かって季節が動き始めております。
私、Ray Of Hopeニューアルバムのですね全国プロモーション、目出度く終わりまして。
全国六ヶ所、Ray Of Hopeのシネコンのシアターイベント「Joy1.5～THE MOVIE」、これも無事に終える事ができました。
いらして下さいました皆様方有難うございます。
それからラジオもですね、ＦＭ仙台Datefmなんか生放送に沢山来て頂きまして、沢山ご覧になって頂きました。
いらして下さった方、生放送にたくさん来て頂きまして沢山ご覧になって頂きました。
それからラジオステーションで放送お聴きを頂いた皆様、厚く厚く御礼を申し上げます。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
私はとにかく7月の終わりから、ずーっとプロモーション、雑誌から始めましてラジオプロモーション、そして地方プロモーションでですね、ひと月、ふた月近く喋って喋って喋りまくっておりまして。
完全にスピーキング・マシーンと化しおりますが。
口から先で生きている感じになりますが、少し戻したいと思います。
今週は人間ドック行きまして、来週からはまりやのレコ―ディングを今月一杯中にやっつけてしましまって、それから後は、いよいよツアーのスケジュールに突入致します。
休みがちっともありませんが(笑)
頑張って行きたいと思っております。
番組の方は、そんな訳で忙しいとずっとやっておりますが、こういう時はレギュラープログラム「棚から一つかみ」。
山下達郎のレコード棚からアトランダムに色々とお聴きを頂きつつ、皆様から沢山頂きましたリクエストカード、お便りに助けられつつ。
お陰さまで、沢山たくさんリクエストカード頂いております。
今日は、ほぼ全部リクエストにお応えするような形でプログラム構成できると思います。
今日もそういう訳で「棚から一つかみ＋リクエスト」。
日曜日の午後のひと時、山下達郎ジャックスカード・サンデーソングブック。
本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
今日も最高の選曲そして最高の音質でお届けを致します。
本日は9月11日。
今から10年前にアメリカの同時多発テロが起こりました。
ちょうど10年になります。
それから3月11日の東日本大震災は、ちょうど半年という。
不思議な巡り合わせでございます。
10年前の事件の時には、やはりこの番組で鎮魂プログラムみたいな事を、やった覚えがあります。
えぇ、あれから10年。
相変わらず世界中は、いろいろな所で動乱、戦乱、起こっております。
少しでも平和な世の中になって行くことを願わずにはおられません。
翻って日本でもですね、震災から半年が経ちますが、なかなか復興・復旧、思うように進まないところもございます。
未だに仮設住宅で不自由な暮らしなさってる方、たくさんいらっしゃいます。
ひとつ、政権も変わった事ですし、政治かの皆さんも頑張ってやって頂きたいと思いつつ、今日もこの曲をお聴きを頂きます。
沢山リクエスト頂きました。
大田区のＩ．Ｍさん。
『アメリカ同時多発テロから10年、そして東日本大震災から半年。
二つの大きな節目が同じ日になるという不思議な偶然。
午後2時46分から、二つの出来ごとの犠牲に遭われた方に対して黙とうを捧げようと思います』
というお便りでございます。
新潟県小千谷市のＳ．Ｈさん。
ご病気だそうでございますが、お大事に頑張って下さいね。
愛知県春日井市のＳ．Ｔさん。
名古屋のシアターイベント、いらしてくださいました。
ありがとうございました。
如何でしたでしょうか。
福島県南相馬市のＫ．Ｙさん。
佐賀市のＫ．Ｍさん。
『先日の台風12号の大被害もそうですが、ほんとに今年は大変な年ですね。
これから先がどうなるか不安ですが、一人ひとり前向きに頑張るしかないのですね』
という。
その通りでございます。
台風も大変でしたね、ほんとに。
特に近畿地方、被害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。
引き続き頑張って下さい。
そういう色々な想いを込めまして、今日もこの一曲。
お馴染「希望という名の光」
～ ＣＭ ～
◎ リスナーからの質問（神戸市のＮ．Ｔさん）
『 達郎さんはギターを何本持っておられるのですか。アルバムのギターが大好きです。』
達郎氏：
私は、使っているギター以外は全部処分してしまいましたので、大体全部で、色々合わせて10本ちょっとぐらいしか持っておりません。
ギターコレクターでもギタリストでもないので・・・
プロのギタリストでもないので、自分が使う以外は、もうありません。
すいません。
◎ リスナーからのお便り（府中市のＯ．Ｍさん）
『昨日8月24日、お茶の水のディスクユニオンに行ったところ、山下達郎Ray Of Hopeの隣にスティーブ・クロッパーの新作『Dedicated』が並べて陳列されていました。
これで、達郎マニアの店員さんの仕業だなと思った次第。
素晴らしい。』
達郎氏：
洒落てますね。
ありがとうございます、店員さん、ディスクユニオン・・・
◎ リスナーからの質問（兵庫県川西市のＨ．Ｋさん）
『素朴な質問。
“俺の空”のようにファイドアウトする曲がありますが、それは編集によって、そうされたと思います。
実際のところ、最後まで演奏してる曲なのでしょうか。』
達郎氏：
当然です！
やっております(笑)
『今のレコーディング手法は、昔みたいにバンド編成によるものではなく、歌入れやコーラス、ドラムやギターなど、各パートごとにレコーディングする事が多くなっていると聞いておりますが、私は、あまり音楽の専門的な事は良く判りませんが、差し支えない程度でお話頂ければ幸いです』
達郎氏：
あのぉ、”俺の空”は完全に一緒にやっております。
“街物語”とか、そういうところもそうです。
上ものはコンピュータでドラムだけ入れてる曲”NEVER GROW OLD”とか”プポーズ”とか、そういうやつはドラムがだけ引っ張ってきます。
ベースを別々にやるという、そういう事も、ケースバイケースですが。
全員で一緒にやる曲もあります。
じゃないと、ライブで嬉々として出ませんのでですね、そういうのもございますが。
最近は選択肢が多いので、いろいろです。
その場、その場です。
バンドものなんかですと、ドラムがちょっと下手な子はですね、ドラムだけ先に叩かしておいて、エディットさして、後から皆でやると、そういう事もあるそうです。
歌、直すのとおんなじですね。
要するにいくらでも底上げがきくので、どうとでも出来るという事なんです。
ですからライブしか信用できないという、ま、そういう事でございますよね。
あんまり言うと差しさわりがあるので、この辺で。
◎ リスナーからの質問（浜松市のＫ．Ｈさん）
達郎氏：
この方も、いつも頂きます。
浜松市のＫ．Ｈさんでございますが。
ニューアルバムへの質問コーナー
・・・んなのあるのかよ
『SHM-CD (Super High Material CD)、Blu-spec CDなど最近の良い音で聴けるＣＤにしなかったの理由は？
放送では最高の音質と言ってるのに何故ですか。
どうして？ どうして？』
達郎氏：
変な質問だな。
最近ありますね、SHM-CD、Blu-spec CD。
まぁ、SA-CD、Blue-rayとかですね。
良い音というのは、ロックンロールな音とは限らないんです。
SHM-CDとかBlu-spec CDは、甘いというか丸いんですよ、音が。
だから、ガリッと来ないんですね。
だから、僕はあんまり好きじゃないんです。
それが”良い音”という人もいますが、私はロックの音は歪なのでですね。
そういうオーディオ的にですね、ハイエンド・オーディオと呼ばれるですね、ああいうオーディオ雑誌が奨励するような音が良い音だとは思いませんので。
すいません。ご期待に添えず。
◎ リスナーからの質問（福井県 小浜市のＹ．Ｙさん）
達郎氏：
先日、夫婦放談の時にですね、私が酔っぱらって犬の散歩の帰りで、ひっくり返ったという話題をお話しましたが、それに対して色んなお便りを頂きました。
ほとんど茶化されてるお便りばっかりなので、ご紹介しませんが、こんなのがあります。
福井県 小浜市のＹ．Ｙさん
『納涼夫婦放談、楽しく聴かせて頂きました。
酔っぱらって寝込んでしまって、まりやさんが必死に探されたお話。
以前にも聴いて、とても印象に残っています。
どこのご家庭も似てますね。
うちは夫の私が、妻を探すパターンが多いです。』
達郎氏：
なかなかこれ、洒落てる。いいですね。
こういうの好きですね。
～ＣＭ明け～
◎ リスナーからの質問（愛知県豊川市のＷ．Ｔさん）
『一つ質問があります。
一枚のハガキにＬＥＤランタン希望とリクエストを書いた場合にどうなりますか。
①文書を読まず、そのまま抽選箱へ。
②文面を読み、手持ちとして暫く持ち、いずれ抽選箱へ。
③手持ちとして持っているが、何処かへしまいこんでしまう。
一応参考として別口に書いた方がよいか、教えてください。』
達郎氏：
フヘヘ(笑)
あのぉ・・・どちらでも結構です。
一応、全部チェックしておりますのでですね。
ランタンはランタンでちゃんときちっと、ありますし。
ランタンの中でおかしなお便り下さった場合はそれをフィーチャリングして、また元に戻しますので。
その辺は、割ときちっとやっておりますので。
書くなり、”希望”だけでも結構でございます。
お好きにどうぞ。
そんなに硬いことしてもしょうがないので。
これで、このまま戻しますのでですね。
◎ リスナーからの質問（高知市のＫ．Ｋさん）
達郎氏：
いよいよ11月からツアーがスタート致しますが、こんなお便りを頂いております。
高知市のＫ．Ｋさん。
『ツアーを楽しみにしながら毎日の通勤時にヘビーローテーションでRay Of Hopeを聴いています。
ところで質問ですが、ツアーの場所や日程はどのように決められているのでしょう。
今回のツアー、四国、ほか３県に来られるようですが、残念ながら高知がありませんでした。
是非、高知にも来てください。』
達郎氏：
あのぉ、毎度申し上げておりますが、ツアーのスケジュールというのはホールの空き状況で決めます。
例えば、徳島、高松、松山とありましてですね、高知と４県ありまして。
高知が空いてないけれど、松山が空いてる時は徳島から松山に移動とか、そういう具合に作りますのでですね。
高知は、昔は毎年伺ってたんですけれど、もう30年くらいですね、とんと。
別に行きたくない訳じゃないんです。
でも、ここんとこ、ずっとツアー続けておりますので、来年あたりは高知伺えるかなと、いう期待でございます。
高知、しばらく行ってない。
良いホールなんですよ、あそこね！
宜しくお願いします。
お楽しみにお待ちください。
◎ リスナーからのお便り（姫路市のＧ．Ｏさん、Ｅさん）
達郎氏：
今日頂いたお便りで、一番私が好きなヤツ。
『先日やっと二男のＫが就職内定が決まりました。
今年の2月からエントリーシート送ったり、会社訪問に行ったりと、真夏の暑さにくじけそうになりながらも自分を信じて頑張る息子を私たちは見守るしかありませんでした。
面接の度にシャツにアイロンをかけて靴を磨いて送り出す時、息子の背中に向かって心の中で”良いご縁がありますように”と祈っていました。
以前にも書いた事があるのですが、二男は何事にも少々冷めているところがあって、他人とのコミュニケーションが苦手です。
なので面接で自分を表現するのが難しいと悩んでいました。
就活の本も購入し、いろいろ勉強していましたが、結局マニュアルより場数を踏んで自分の言葉で相手の方に想いを伝えられる自信が出来たようです。
内定を頂いた会社は、彼が高校の時から希望していた音響の仕事で、夫婦で良かったと思っています。
たぶん来年4月からは家を出て一人暮らしとなるのでしょうが、心配すればきりがありません。
いつまでたっても子離れできない親で情けないです。
とにかくＫ、おめでとう。』
達郎氏：
良いお便りでございますね。
おめでとうございます。
いよいよ社会人でございます。
頑張って下さいね。
◎ エンディング
達郎氏：
今日の最後はソノリテから「白いアンブレラ」。
来週も引き続きこの調子で、棚つか＋リクエストで。
なかなか、ちょっとハガキが沢山残ってしまったので。
この調子でまた、いってみたいと思います。
今週のオンエア曲
14:04 希望という名の光 /山下達郎
14:11 September Rain (Here Comes The Rain) /Frankie Valli
14:15 Sooner Or Later /The Grass Roots
14:20 It’s All Over Now /Annette Snell
14:26 Keep That Same Old Feeling /Side Effect
14:36 Barbie /Kenny And The Coolets
14:40 いつか /山下達郎
14:44 白いアンブレラ /山下達郎
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