山下達郎さん サンデーソングブック 2011年07月10日『棚つか+リクエスト』
長崎も梅雨明けして、夏本番になりました。
福岡の博多では「博多祇園山笠」が7月1日の飾り山笠公開から15日早朝の追い山まで福岡博多を中心に行われています。
15日早朝の追い山が終わると「いよいよ夏!」にスイッチが入ります。
今日のサンソン、韓国の方からのお便りが紹介されていました。
それも日本語で書かれているという。すごいですね!
ということで、このブログでは、山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
7月の真ん中近くになって参りました。
関東、北陸、九州北部、梅雨明けという気象庁からのメッセージでございます。
7月9日、梅雨明けのメッセージが出ました。
平年より若干早い梅雨明けだそうでございます。
なんか、東京は・・・平年並みの雨量だと、いうような具合に報じられておりますが、なんか、ちょっといつもより少ないような感じも、しないでもない。
その分、九州南部は凄い、平年の3倍くらい雨が降ったそうです。
えぇ・・たいへんでございます。
お見舞い申し上げます。
引き続き、お気を付け下さいませ。
いよいよ、夏でございます。
北海道は、まで今週は曇り時々雨みたいな天気が続いて行くようでございますが。
そのうちに夏になっていくことかと思います。
いよいよ本格的な夏ですが、いつもの夏と違うですね・・・
電力に怯えつつ、放射能に怯えつつですね・・・
猛暑、耐えて行かんきゃならないという、大変な、日本中、夏でございます。
少しでも、涼しく。
少しでも、心休まるように。
番組作りに精を出して行きたいと思っております。
私のニューアルバム、8月10日リリースでございます。
『Ray of Hope』、希望の光というタイトルにしましたニューアルバム。
いよいよ、6年ぶりのオリジナルニューアルバムでございます。
今、取材やっております、一生懸命。
なので、割とこう、毎日3本とかですね、インタビュー受けておりますので、少し口が回るようになって参りました。
人に、会わないと、会わないで、なんかこうアレですけども。
会うと会うで、また今度は沢山の人と会うんで、それはまた気疲れしたりしますんですが。
すいません、口の回りだけ、ちょっと良くなりましたっていう感じであります。
取材取材の毎日でございますので、先週、今週、来週とですね、ずっと取材続きでございます。
8月まで、延々続きますので、番組の方は、いつものレギュラープログラム「棚から一つかみ」
山下達郎のレコード棚からら、いろいろとアトランダムにお聴きを頂きつつですね、皆様から沢山頂いたリクエストにお応えしつつ、今日は「棚つか+リクエスト」、先週の延長でございます。
えぇ、色々とあっち行ったり、こっち行ったりまた、お聴きを頂きたく思います。
沢山、お陰さまでリクエストカード頂きましたので来週あたりからは100%リクエストでいけそうな感じがしておりますが。
今週はまだ、ちょっとかけたいのが、あったりしますので『棚つか+リクエスト』でお届けします。
日曜日の午後のひと時、本格的な夏、始まりつつありますが。
そんな日曜日の午後のひと時、今日も素敵なオールディースソングでお楽しみを頂きます。
山下達郎ジャックスカード・サンデーソングブック
本日も最高の選曲、さい、最高の音質で・・・(笑)
何を・・口回ってるのか、良く判りません(笑)
えぇ、すいません、お届けしたいと思います!
福島県南相馬市のU.Mさんと御家族の方からお便りを頂きました。
『初めてお便りします。
毎週楽しくサンソンを聴いています。
私たちの街は、地震、津波、原発と三重苦のため、復興が大変遅れていますが、それでも主人は地元を愛し、仕事をしてます。
メンタルな面が厳しくなる日々を送り、主人の大好きな達郎さんの曲をリクエストします。
是非勇気づけて下さい。』
えぇ、もう本当に大変な・・・
皆さん、御苦労でございます。
心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早く、少しでも早く穏やかな日曜に戻れます事をお祈りしつつ。
藤沢市のS.Kさんからもリクエスト頂いております。
今日の一曲目はお馴染、ライドオンタイム。
◎ リスナーからのお便り(新潟県高岡市のT.Kさん)
『まだまだ、ジメジメ、ムシムシしたりと体調管理の難しい時期です。
梅雨が明ければ、暑い夏がやって来ますが、ほどほどの暑さの夏になってほしいです。
何事も、ほどほどが良いです。
被災地の皆さんも体調管理が大変だと思いますが、なんとか一緒に乗り越えていきましょう。
アルバムは予約したし、8月10日(やっと)の発売を楽しみに待ちます。
そしてツアーですね。』
達郎氏:
ありがとうございます!
Johnny RiversのSummer Rain から始めてみました。
◎ リスナーからのお便り(北海道石狩市のW.Kさん)
達郎氏:
『 今はブーゲンビリア・ビーチリゾートホテルより。
私は今、バルバドスに来ています。
この国は車は日本と同じ右ハンドルで左側通行。西経60度、北緯13度に位置する島です。』
達郎氏:
いいですねぇ・・・
この暑い中、この絵ハガキ。
バルバトス!
何処にあるの!
フフフ(笑)そういう事、言っちゃいけません。
いつも旅先から送って来て下さいます。
お気を付けて帰りましたら、またお便り下さい。
◎ ホリ―ズ(Hollies)
達郎氏:
さて、先週ホリ―ズをかけました。
「バタフライ」という曲をかけまして。
私が、あのぉ、今まで見た外タレの中でベストライブの一つだという事を申し上げましたらですね、ちょうどタイミング良くホリ―ズのEMIでのコンプリート・コレクションというCD6枚組のですね、こうなったらCDボックスですが・・・
CD6枚組のアイテムが丁度出て届きまして。
これになんと、僕がちょうど、高校一年の時に見た68年前後の僕が見たセットと同じようなですね、同時期のライブが初公開でCD化されて入っておりました。
リアルステレオでありまして、比較的いい音で。
なんといっても生のホリ―ズですから、ホリ―ズの場合は生の方がレコードよりも全然いいのでですね、レコード、シングルヒット、特にもの凄くエンジニアリングを無駄にいじっているといいますか、音を飛ばしてみたり、変なものが右いってみたり、非常に聞きづらいバランスになっておりますので。
その点ライブバージョンはですね、ガチンコで素晴らしい演奏と素晴らしい歌で、なんつってもグラハムナッシュの高音が伸びまくっておりまして、是非これを今日は、届いたばかりの 「The Complete Hollies April 1963 -October 1968」と題されましたホリ―ズのベスト盤でございます。
この中から、1968年5月24日、Lewisham Odeonというところのライブだそうでございます。
一曲目の「Stop Sotp Stop」
◎ ニューアルバム 初回限定
達郎氏:
8月10日発売でございます。
最近はCDにおまけを付けるというモノがですね、初回限定という名のもとにですね。
私、あんまり、実を言うと、そういうの好きじゃないんですけどね。
世の中の趨勢に合わせるというのがですね、ポピュラーミュージック界の性でございますが。
ボーナスディスク付きでございます。
JOY1.5という。
いわゆるライブテイク、80年代から90年代にかけてのライブテイクをですね90年代にCDシングルのカップリングとして随分出しましたが、今と違って細長いCDシングルの時代がありましたので、殆ど廃盤になっております。
それを集めましてデジタルリマスターでございまして、21世紀型のデジタルリマスター施しまして、ボーナスディスクとしてJOY1.5という形で89年のJOYから将来出るであろうJOY2の繋ぎとしてJOY1.5と題しましてボーナスディスク初回限定でくっついております。
なかなかいい音しておりますので、是非とも宜しくお願い致します。
◎ニューアルバムのプロモーションについて~全く変な時代です~
達郎氏:
先週私お話申し上げましたが、最近はですね、皆さんアルバムの紹介というのをですね発売日前に、なかなかしづらいという状況になっております。
そ申しますのも、テスト版とかそういうモノをですね、早く配信しますと、そこから、例えばYOU TUBEとか、そういうものに上がる場合があるのとですね、そうしたコピーとか、そういうものが、蔓延するという事をレコード会社が恐れまして。
最近は酷い時には、テスト盤は発売日後に配布するというですね。
ちっともプロモーションにならないじゃないかと。
で、僕らの場合はどうしようかと、思いましたけれども。
従いまして、昔、ソノリテまではですね、このサンデーソングブック20年やっておりますけれども、コージーとかアルバム出た時にですね、必ず全曲紹介という・・竹内まりやさんの新譜でも、全曲紹介というのを必ずやっていたんですけども。
今回は、そういう事が出来ないかなというような具合が・・・ミーティングをやっておりましたがですね。
でも、やっぱり何か、それっておかしいんじゃないかって僕思い始めましてですね。
やっぱり、そのぉ、せっかく出すんですから、それはちゃんと皆さんに聴いて、予め聴いて頂いて、それで喜んでお買い上げ頂こうと、そういう事を考えましたので。
8月の発売直前になりましたら、ある程度の特集はさせて頂こうかという、僕はそうやって今、考えていまして。
まだちょっと、意見が割れておりますので、引き続き協議の結果、結論を出そうなんて(笑)事に考えております。
全く変な時代であります。
8月10日発売、ニューアルバム『Ray of Hope』
来週あたりから、より具体的なですね、何て言いましょうか販促活動についてですね説明、それから、その後に控えているコンサートツアーに関してのお話、来週あたりから申し上げられる、少しづづ申し上げられると思います。
今日までは、ちょっとこの段階でございますが、来週からもうちょっと具体的な事を申し上げられると思いますので、ひとつ、このCM明けの時間をお楽しみに!
◎ リスナーからのお便り(宮城県気仙沼市のO.Tさん)
『東日本大震災で家は津波により全壊し、2か月避難所で過ごし5月16日に一軒家に引っ越して、6月5日にやっと達郎さんのラジオをゆっくり聴くことができました。
今まで、こつこつ集めた達郎さんのアルバムは流され、唯一、オン・ザ・ストリートコーナー2の一枚だけ車に残っていました。
震災後、音楽をゆっくり聴く気持ちになれないでいた頃、8月に辰郎さんの新しいアルバムが出ることを知り、その時までにCDを聴ける環境にするために頑張ろうと思いました。
主人は職場が被災したため解雇され、パート務めしている私の収入だけで生活していかなくてはなりませんが、周りの友達や日本中の皆様の絆に支えられながら頑張るつもりです。』
達郎氏:
えぇ、御主人のKさんは7月2日で58歳。
Tさんも7月11日がお誕生日でございます。
“負けないぞ気仙沼”と書いてあります。
お便り・・頂く文字見るだけで、それが伝わってきますので・・
ほんとに切ない、アレですが・・
いい加減に政治屋の連中も、政争のアレに明け暮れてないでちゃんと前向きに、ほんとに、やって下さいよ(怒)。
保守でも革新でも、何でもいいんですけど、ほんとに、そういう政治家しか選べなかった我々のふがいなさというか、今後にやっぱり考える必要ありますがですね・・・
えぇ、またちょっと、余計なアレを言ってしまいましたが。
でも偽らざる本音です。
◎ リスナーからのお便り(韓国のS.Kさん)
達郎氏:
最近はですね、日本だけでなく、韓国からお便り頂きます。
どういう具合に聴取されてるのか、判らないんですが。
キョンギドウのヨンイン市、つまり京畿道・龍仁市かな。
そこから、非常に達筆な日本語でお便りを頂きましたので。
驚いたのでご紹介しますが。
『3.11以後のエリア圏外でもラジコを利用できる方法がネットで流されたので、試してみたらほんとに達郎さんの声が流されたんです。
いつも達郎さんのラジオ番組ってどんな感じかなと想像していたのですが、ついに疑問が解けるようになりました。これからは日曜日が特別になりそうです。
その記念と初のリクエストをします。』
達郎氏:
っていうのを頂きましたが、それまでは、なんか多分、文字情報で多分アレしてたようですが。
で、リクエスト下さいました(笑)
今お聴きか判りませんけれども、なんか珍しく韓国からお便り頂いたので、ご紹介しようと思いす。
『達郎さんが初めて見たディスニー映画は何ですか。
僕は小学校3年のライオンキングが初めてです。
でも最近のディズニーはスランプの連続でした。
しかし今年に公開された第50番目の作品である『塔の上のラプンツェル』でディスニ―映画の復活を感じられてとっても嬉しかったです。
実は前の手紙を書く時に、薦めようと思いましたが、東日本大震災の時で出来ませんでした。
で、一連のディスニー映画で流れる”When You Wish upon a Star”のオリジナル音源が聴きたいのです。
1940年のピノキオで初収録だそうですね』
達郎氏:
という、これ全部日本語で書かれてる、達筆な日本語ですけども。
えっと、ピノキオの主題歌として出たのが最初です。
1940年の事ですが。
従ってピノキオのタイトルバックといいましようか、ピノキオの映画の導入部でまず歌われる。
これが一番最初でございますけれど。
歌っているのが、コオロギのですねジミニー・クリケットが歌ってるんですが、このジミニー・クリケットの声をしている人がクリフ・エドワーズっていう、この人はウクレレ奏者で声優、歌手なんですが。
この人の最も代表的な役柄が、このジミニー・クリケット。
長いことそれを、やり続けました。
あとはダンボに出てくるカラスとかですね、そういう役もあります。
この人が歌っているピノキオの冒頭のサウンドトラック。
“When You Wish upon a Star”のですね、素晴らしい歌ですけれども。
1940年のピノキオのオリジナルサウンドトラックからお聴きを頂きましょう。
◎ エンディング
達郎氏:
今日は、このへんで。
来週はリクエスト特集でいってみたいと思います。
愛媛県松山市のF.Nさん40歳、会社員。
『気がつけば、狭い四畳半の本棚が全てレコードで埋まってしまいました。
良いレコードのクリーニング方法、保管法があれば教えて頂けないでしょうか。
リクエストはビッグ・ウェーブをお願いします。このアルバムは達郎さんを知った記念すべきアルバムで、今でも針を落とすと16歳の夏、潮風の入る部屋で、一人聴いていた頃に戻ります。
大好きなアルバムです。』
達郎氏:
えぇと、レコードのクリーニング方法ですと、一番安価なのは、レイカという会社が出してるバランス・ウォッシャーという液体洗浄液があります。
A液、B液ありましてA液で汚れを落としてB液で仕上げるというですね。
これに、あのぉ、ビスコというですね不織布、これをセットにして打っておりますので、それでなさると一番綺麗になるではと思います。
保存方法は、とにかく湿度が大敵なので、除湿機が全てだと思います。
御検討を。
今、テレビでですね、私の”ずっと一緒さ”がCMで流れております。
サンクスデイズ・プラチナという、40代の夫婦がプラチナをプレゼントするという、そういうアレでございます。
プラチナ・ギルド・インターナショナルっていうところのCMで使われております。
ちょうどアルバムの直前ですので、そういうオファーが参りました。
そうすると、”ずっと一緒さ” いきなりリクエストが増えてくるというですね。
今日の最後は久しぶりでございますが、私の2008年のシングル、お馴染の「ずっと一緒さ」
今週のオンエア曲
14:04 RIDE ON TIME/ 山下達郎
14:09 Summer Rain /Johnny Rivers
14:16 Stop Sotp Stop (Live) /The Hollies
14:20 Carrie Anne (Live) /The Hollies
14:25 When The Fuel Run Out /The Ambitions
14:39 When You Wish Upon A Star /Jiminy Cricket(Cliff Edwards)
14:43 ずっと一緒さ/ 山下達郎
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