長崎市内の天気は晴れ。ちょっと肌寒くなってきました。
アレンジャーの才能に優れた若い方々、どん曲を手がけてるんだろう?
聴いてみたくなりました。
ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
ますます前倒しがきつくなっております。
10月の中旬からずっ~と・・・
倉敷、島根、神奈川県民 うまくいってるはずでございます。
だんだん、なんか借金のかたが増えてくるような感じがいたしますが。
今週は広島でございます。
広島文化学園HBGホール、金・土とですね、お待ち申し上げております。
これで30本でございますので、もうあと十数本ということになりました。
ツアーをやってる間にですね、番組の方も一生懸命でございます。
先週に引き続きまして、竹内まりやさんのニューアルバム、10月23日、いよいよ今週水曜日に発売になります、10年ぶりのオリジナルアルバム『Precious Days』
先週に引き続きまして特集でございます。
今週も竹内まりやさんをゲストにお招きしております。
まりやさん:
こんにちは。竹内まりやです。
達郎氏:
全18曲なので、先週6曲、今週6曲、そして来週6曲。
6×3 18
その分いろいろとですね、曲解説を・・
まりやさん:
もうすぐ発売ということで、いろいろ取材やプロモーションをやって、いろんな話をしていますけど、ここまでレコーディングの裏話とか、音楽的な色んな話は、なかなか達郎としかできないので。
それはそれでいろんなエピソードが。
達郎氏:
なんですが、
今週お聞きいただく6曲は、5曲は私が絡んでません。
まりやさん:
そうなんですよね。
たまたまこの中盤は、私は曲調とかで並べたつもりだったんですけど、ふっと気づいたら、「あ、そういえばここは達郎さんのアレンジじゃないコーナーになったんだな」って思いましたけども。
達郎氏:
ですから、今日は私がお話を伺い、パーソナリティとして進めていきたいと思います。
まりやさん:
しょっぱな7曲目ってことですね。
達郎氏:
そうです。
7曲目から12曲目までです。
というわけで、山下達郎ササンデーソングブック、本日も日曜の午後のひと時、お楽しみいただきます。
竹内まりやさんのニューアルバム『Precious Days』、いよいよ今週発売でございます。
それの特集のパート2をお届けします。
今日もお知らせ前にはありません。お知らせ挟んで始めます。
~ CM ~
遠いまぼろし
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
いよいよ今週、10月23日に発売になります、竹内まりやさんのニューアルバム。
10年ぶりのオリジナルアルバム『Precious Days』特集。先週に引き続き、パート2でございます。
7曲目に入ります。
まりやさん:
7曲目は「遠いまぼろし」という曲で、杉真理さん作曲、私が作詞で、アレンジは杉さんと小泉信彦さんというキーボーディストなんですけど。
珍しくちょっとボサノバな曲で、皆さんに一曲聞いていただきたいと思います。
♪ 遠いまぼろし / 竹内まりや
達郎氏:
10月23日発売の竹内まりやさんニューアルバム『Precious Days』、7曲目の「遠いまぼろし」
まりやさん:
杉さんの作曲で、私が作詞したのを私が歌うって、気づいたら初めてだったんです。
だから意外となかったんだって思いました。
達郎とやった「Day of Love」も40何年ぶりとかだったんですかね。
達郎氏:
詩書くだけだったら、あったでしょ。
まりやさん:
あったんだけど、自分で歌うっていうのは意外とないなって思ったんだけど。
それにしても、杉さんは、だいたいブリティッシュな、ビートルズライクな曲が多い中で、こういうメロディアスな・・・
達郎氏:
歌謡曲テイストってのもありますね。
まりやさん:
バカラック聴いてたんだって、コロナの期間に。
そしたらこういうのができたからってことで、メールでこの音源が来たとき、なんかこれ、歌詞書いて、自分で歌ったら合いそうだってちょっと思って。
それでレコーディングしました。
ちょうど、達郎が「Softly」のレコーディングに結構時間を費やしている時で。
私はこういう形で杉さんの曲とか、あとBOXとなんかやろうかなとか、や洋楽カバーをどうしようかと考えていたコロナ禍でしたから。
達郎氏:
杉くんも多作だよね。
俺の倍くらい書いてるもん。
まりやさん:
本当にすごい量書くんですよ(笑)
その中で、たまたま、これ私に合いそうだなって思ってピックアップして。
アレンジは、さっきも言いましたけど、小泉さんと杉さんなんですけど。
このガットギターを弾いていらっしゃる渡辺 格(わたなべ いたる)さんというギタリストは、鳥山君と一緒に拓郎さんのバックで一回お会いしてて。
すごいガットギターがうまい人で。
マシンで結構プログラミングはしているんだけれども、ガットギターやパーカッションとは人力なので暖かい感じが。
歌詞の世界観もボサノバってことで、雰囲気に合っています。クリス松村さんもお気に入りの曲になりましたけど(笑)。
Subject:さようなら
達郎氏:
これから先は得意のセルフカバーですね。
まりやさん:
えっと次の曲をいってもいいですか・・
「Subject:さようなら」という、2011年に松浦あやさんに書いた楽曲のセルフカバーですけれども、ちょっとこれはね、失恋のちょっと痛手を歌った若者ソングなんですけど、聴いてみてください。
♪ Subject:さようなら / 竹内まりや
まりやさん:
これは2011年の、あややのベスト盤に書き下ろした楽曲で。
ギタリストの鈴木俊介さんという方がオリジナルのアレンジャーだったんですね。
で、私がセルフカバーする時は、だいたい達郎にアレンジを頼んで、リアレンジをするんだけれども。その時間もなかったので。
このオリジナルのアレンジが割とかっこよくて、気に入ってたので。
キー・チェンジだけして、そのアレンジのままで歌わせてもらったんですけどね。
達郎氏:
エレキシタール貸してあげた記憶が・・・
まりやさん:
確かそうだったと思う。達郎のエレキシタールを使ってやられたと思います。
でもこれ、全部の演奏が鈴木さんなんですけど、すごい気に入ってる曲です。
ただ、あややが、もうめちゃくちゃ完璧にこれを歌っていたので、ちょっと、はばかられたんですよ、これセルフカバーするのを。
でも、ちょっとオリジナル作家として歌って、あとは、あややのコーラスが入れば素敵だなと思っていたんですけど。
まあ、あややちゃんは今、子育てに忙しいから、そんなの頼むのはどうかなと思ったんですけど、「ぜひやらせてください」という返事が来て。
ホームレコーディングで、橘慶太さんがエンジニアリングをされて。
完璧な一人多重コーラスの音源がやってきたので、それに乗っかって、気持ちよく歌わせていただきました。
どうでしょうか、私のセルフカバーで?
達郎氏:
「喧嘩をやめて」の時と同じようなことを言っていますね。
奈保子ちゃんのオリジナルバージョンで、彼女がよく歌ってるから(笑)
まりやさん:
よく歌ってるからね~ そうなんだよね。
だから、本当はおこがましいんだよね、こういうのね、カバーするの。
でも楽曲としては、私、気に入ってる曲だったんで、あれだったけど。
まあ、でもこれを入り口に、あややのオリジナルの曲を聴いてみてほしいです。
オリジナルのこの曲
夢の果てまで
達郎氏:
今日は聞き役ですから(笑)
で、お次もセルフカバー。
まりやさん:
そうですね。
これはですね、2017年の「ハイカラさんが通る」という、あの映画版のアニメのリメイクになるのかな?
それの主役をされている早見沙織さん、声優の早見沙織さんに書き下ろした楽曲のセルフカバーですけども、聴いてみてください。
♪ 夢の果てまで / 竹内まりや
達郎氏:
2017年の「夢の果てまで」まで。
ワシ、コーラスやってんだよね。
まりやさん:
そうですね。
これはアレンジがオリジナルと同じ増田武史さんですけど。
増田さんは私が高畑充希ちゃんとか松田聖子さんをやる時にもアレンジャーとして一緒にやった方で、私が「こういう風にしたいの」っていうのをすぐに分かってくださって、スムーズに作業が運ぶ方なんですけども。
要所要所で、達郎が例えばコーラスとかギターとかは参加できるなっていう時間がある時は、ちょっとお呼びしてやってもらって、これもコーラスは達郎と早見沙織ちゃんと一緒にね、歌ってくださって。
達郎氏:
これ、増田くんが一人で全部やってるヤツだよね。
まりやさん:
そうだね。元々ギタリストなんでギターソロとかも増田くんがやってくれました。
達郎氏:
ストリングスは室屋光一郎さん。
この人も才能のある人、コンサートマスターだよね。
まりやさん:
「ハイカラさんが通る」っていうのは、やっぱり大正時代の物語なので。
メロディーもちょっとレトロっぽいというか、歌謡曲っぽいものがいいかなって。
早見さんご自身がすごい優れたシンガーソングライターなんですよ。
声優でありながらピアノもうまいし、自分で書かれる曲が、すごいねなんかシュガーベイブみたいな曲があったりして。
結構ハイカラな曲を書く人で。
達郎氏:
今はシンガーソングライターの人が、やっぱり声優とかアクターとか、ああいうところの音楽マーケットがこういうことになってるんで(笑)
まりやさん:
みんなマルチだよね。
達郎氏:
若い人は、すごいよね。
まりやさん:
だから私は彼女が書く自分の曲っていうのはすごく好きなんだけど。
でも今回のこの「ハイカラさん」に限って言えば、彼女が逆に書かないような曲として、こういうレトロなメロディーで。そこが面白かったかなと思ってね。
でも、彼女がまたコーラスで参加してくださったというのも、なんかスペシャルなものになったような気がします。
~ CM ~
鼻濁音
達郎氏:
さっきね、あれですよ。なんだっけ? これだ!
「Subject:さようなら」
~「送信しました」その画面に~ (歌詞)
鼻濁音「その(ン)がめんに」になるんだよね。
まりやさん:
あぁ~ そう言って歌ってた?
達郎氏:
ワシ最近ね「がめん」になるんだよ。
まりやさん:
いや、本当はね、「が」で始まる音は鼻濁音にしちゃいけないんですよ。規則としては。「がっこう(ン)が」っていう風に、後で入るのは鼻濁音で。
でも、私の癖なのね、きっとね。
達郎氏:
「その(ン)がめんに」になってる。
まりやさん:
あ、そりゃダメだわ(笑)
気づきませんでした。
達郎氏:
島根と東京の少ない共通点です。鼻濁音。
TOKYO WOMAN
達郎氏:
えっと、それではお次は再び杉真理さん。
まりやさん:
10曲目ですね。
これは「TOKYO WOMAN」。竹内まりやウィズ BOXなんですけれども。
BOXとは、ビートルズのカバーで、「Turn Tabel」で12曲も一緒にやった。その流れで、できたらビートルズではなくてBOXのオリジナルを歌いたいなって思ってたんですよね。
で、2012年に彼らが出した『マイティローズ』というアルバムの中で、「TOKYO WOMAN」っていう曲がすごいかっこよくて、「これ、いつか絶対歌おう」って決めてたんで。
コロナ禍の達郎も忙しい時期に、BOXに集まっていただいて、レコーディングしたのがこの曲です。
達郎氏:
これ作詞作曲BOXってなってますけど具体的にどうなってるんですかね。
まりやさん:
多分ね、杉さんと松尾さんの共作だと思います。
それにみんながアイディアを出し合って、アレンジもBOXになってますけれども。はい、じゃあ聞いてください。
♪ TOKYO WOMAN / 竹内まりや
達郎氏:
もともと2012年のBOXのカバー。
まりやさん:
なんか男言葉で歌いたいっていう感じがあって。
もともと私バンドに憧れてるんで、バンドマンになった気持ちでこれをやったんですけど。4人、BOXのメンバーは杉さんに、小室さん、小室和之さん、田上正和さん、それから松尾清憲さんと、プラス小泉さんっていうキーボーディストと、島ちゃん(島村英二)のドラムという感じで6人でやってるんですけど。
あれなんですよね、エンジニアの飯尾君じゃないとこの音にならないっていうビートルズライクな、多分、そういう独特のコンプレッサーというか。
達郎氏:
ピカデリーサーカスとBOXって、どう違うの?
まりやさん:
「ピカデリー」はまたメンバーがちょっと微妙に違っていて。
杉さん中心とはしてるんですけど。
伊豆田さんとか風祭東さんとか、また違うメンバーが入ってるんですけど。
達郎氏:
よくわかりません。
まりやさん:
いろんな組み合わせでも。このBOXでギター弾いてる田上さんは「ピープル」っていう、私が大学時代の「ピープル」っていう杉さんのバンドの一員だったので。
かれこれ50年の付き合いがあるっていう。
達郎氏:
変わったギター弾きますよね、この人ね・・・
まりやさん:
そうですよね。でも彼のギターがないと、またBOXの音にならないって感じですね。
達郎氏:
BOXの前は何をやってたの?
まりやさん:
えっとね、画商です。
絵の、あの絵を売る人。だから社会人なんですよ。
社会人っていうか、あのなんか別の職業を持ってBOXをやっているという・・・
達郎氏:
知らなかった!
旅のつづき
まりやさん:
次行きますか?
では「旅のつづき」ですね。
これは何年リリースだったっけ?
達郎氏:
2019年。
まりやさん:
これは「最高の人生の見つけ方」という映画の主題歌として書き下ろしたものでした。
達郎氏:
いろいろやってますね~
まりやさん:
はい、聴いてもらいましょうかね? はい、「旅のつづき」
♪ 旅のつづき (2024 New Rimix) / 竹内まりや
まりやさん:
これはシングルでも出しましたけれども、ちょっと音をリフレッシュさせて、なんか粒立ちがまたね、よくなったなぁって。
達郎氏
これは牧戸太郎さんの、牧戸君のアレンジ。
牧戸君はね、あれなんですよ。トランペッターなんですよ、吹奏楽のね。
ブラスのアレンジが非常に優れてるんです。
それで中学のブラバン時代からアレンジしてたの。
自分で全部のスコアを書いてたりして、それでそっからだから、そういうこう編曲家とかね、そういうのを目指して作曲編曲家を目指して音大に入ったっていう。
まりやさん:
この曲に関しては、割と「山下達郎がやったらどうなるか?」っていう感じで、彼なりに多分組み立ててるんだと思います。
達郎氏:
よくできてますよ。
まりやさん:
ブラスは得に気持ちいいし。
達郎氏:
私、なくても全然だいじょうぶだね(笑)
まりやさん:
でも、これ達郎がちょっとベースラインだけコーラスで参加してくれたりしてるんだよね。
達郎氏:
伊藤広規がベースで、僕がエレキギターで
まりやさん:
そうだよね、なんかね・・
これは、この曲ファンだっていう人、結構私の周りに多くて嬉しいです。
本当は「最高の人生の見つけ方」っていうのは、吉永小百合さんと天海祐希さんが演じる、女性二人が、末期がんで、こう何て言うのかな・・・
最後に向かっていくっていうような、悲しいストーリーでもあるんだけれども。
犬童監督は、絶対にこの最後は、犬童さんが「明るい曲でどうしても終わりたいんです」ってことなので。
じゃあ二人の旅を祝福するような、ちょっとなんかこうアップテンポの曲で書いてみようっていうことで、こういう楽曲になったんですけど。
はい、ということで「旅の続き」をお送りしました。
Coffee & Chocolate
達郎氏:
で、ようやく私のが出てきました。
まりやさん:
はい、12曲目の「Coffee & Chocolate 」というのは、達郎ならではの。
私が最初から達郎のドゥ・ワップのコーラスを想定して書いた楽曲でしたので。
聴いてもらえますか?
達郎氏:
ハイ「Coffee & Chocolate」
♪ Coffee & Chocolate / 竹内まりや
達郎氏:
新曲です。「Coffee & Chocolate 」。
まりやさん:
今回、17曲ぐらいできた時に、16曲かな、なんか八六の曲、今回入れなかったなってすごく悔やまれて。
だったら1曲書こうと。でも短い曲で書こうかなって思って。
で、さっき言ったように、達郎のドゥ・ワップ仕立てだったら、いいなって思ったんだけど。
どうしても歌詞のテーマが見つからなくて。
コーヒー飲みながらチョコレートつまんで(笑)、「これでいいじゃん」って思って。
これをテーマにしようっていうことで。
達郎氏:
任されて作る方のアレがね(笑)
まりやさん:
でもあっという間にあれしたじゃない(笑)
十八番だから。
達郎氏:
1週間で作りましたよ、これ。
まりやさん:
よかったな、やっぱ八六入れてって、ちょっと思いました。
で、「A cup of tea」っていう曲があったじゃない。あの「Bon Appetit!」に、
あんな感じで、ちょっとおまけ的にこうつけたらいいかなと思って。「Tea」だったから、今回は「Coffee」にして。安直ですけど(笑)
なんか楽しく歌いました。
で、今回この「Coffee & Chocolate 」を、たまたまその八六でってことで意識して書いたんだけど。私は「UNIVERSITY STREET」の「涙のワンサイデッド・ラヴ」から始まる、八六のパターンってすごい多いじゃない。
達郎にアレンジしてもらったり、その都度。
例えば「TRAD」には「ラスト・デイト」が入ってたり、あと「ロンサム・シーズン」が入ってたり、いろんな八六のパターンをやってもらう中で、いつも同じビートなわけだから、それをアレンジとしてこう変化を出すって、すごい大変じゃないのかなって。
達郎氏:
八六自体は八六ですからね。
さっきの話と同じだけど、楽器法を変えないとダメなんですよ。
だから、60年代の音にするには、60年代の楽器編成があって、70年代は70年代の楽器編成があるんだけど。
それがだんだん80年代の終わりのテクノになってから崩れ出してね(笑)
で、90年代はどうやって八六をするか、マシンでやるのか、でもマシン然とするのか。そのマシン使っても本物と変わらないようにするのか。
例えば「おやすみロージー」はそういう作り方してるから。だから、そういう音源をどうするかっていうことの方が、だんだん重要になってくる。
で、もう90年代から今までアレすると、例えば曲をデモテープをね、大体ピアノの弾き語りで1個みたいなデモテープをもらったら、それをまず生でやるのか、マシンでやるのか、マシンでやるにしても、キックをどの音にして、スネアはどの音にして・・でもスネアは本当のじゃなくてマシンにしてとか、そういうめっちゃくちゃ細かいの!細分化されてるの。
細分化されてるところを考えるのが一番時間がかかる。
まりやさん:
「ラスト・デイト」なんかは、アコギが入ってるんだけども、そのマシンでドラムなんかはビートを決めてるじゃない。でもなんかすごくアコースティックっていうかさ・・・
達郎氏:
それは、そういう音を選んでるんだよね。
まりやさん:
で、なおかつ最終的に達郎のコーラスが、多重で入ることで、すごい落ち着くんだよね、最終的に、なんか。全てが、カチャッとはまるんだけど。
達郎氏:
桑田の佳ちゃんに、そう言われました。
「畳屋だ!」って。
まりやさん:
だから私は一番最初にイメージしたのは「お休みロージー」だったの。
「ロージー」って、達郎のそのコーラスが入りながらも演奏が入るじゃない。あのパターンがいいなと思って。「オン・ザ・ストリート・コーナー」だと全部アカペラだからさ。だからこの路線でってことで「Coffee & Chocolate 」をやってもらったんですけど。
達郎氏:
いろいろと、あれですよね、要求がですね(笑)
まりやさん:
でもコーラス、すごい低いパートから高いパートまで、一つずつ重ねていくのを何度もやり直すじゃん。
だって一回、4声重ねたのに「ちょっとボイシング変える」って言って。
だからここに帰結するまでには、本当にいろんなことやってるよね。
達郎氏:
曲調が単純だから、ちょっとした変化でガラッと変わるんだよね。
まりやさん:
それでさ、そのボイシングっていうのをさ、あの入れ替えてみたりとかさ、それも結構試行錯誤してここにたどり着くから。
そのプロセスを私は眺められるのはすごい嬉しいんですね。めっちゃ得した気がして(笑)
あ、これもったいなって思うんだけど、最終的にもっと、より良いものになっていて(笑)
楽でいいよね~
本当にね~すいませんね(笑)
山下達郎バンドのバッキングによる夏フェスのゲスト出演、初映像化の超レア映像
達郎氏:
えっと、また来週も、今度は13曲目から最後の18曲目までお聴きいただきますけれど。
重要なことを言い忘れておりました。
今回はですね、あのCD、それからアナログ2枚組、180グラム重量盤。
それでカセットテープの他にですね、デラックスエディションっていうのが出ます。
まりやさん:
CDよりも一回り二回りぐらい大きいサイズですよね。
これはですね、映像がついている、ま、アルバムになるわけですけど。
達郎氏:
ライブ映像ですね?
まりやさん:
そうですね、ディスクが2つ入っているわけで、ブルーレイとDVDと、お選びいただけるんですけれども。この映像が・・・
達郎氏:
2021年にですね、ライブができなかったので、配信でライブを放映したんですね。
でも抽選で限定配信という形で、抽選で選ばれた方だけがご覧いただけるという。
「LIVE Turntable Plus」、これの映像をDVDもしくはブルーレイに収録して、今回デラックスエディションという形で、CDプラスDVD、またはブルーレイ、これが同時に出ます。
まりやさん:
Zepp Tokyoで無観客でやったライブ
プラス、その「souvenir the movie」には入っていない、2010年、2014年のライブの映像プラス、2012年のあの「SWEET LOVE SHOWER」っていう夏フェスに飛び入り出演した時の映像が入っておりまして。
これの中の「元気を出して」は完全な初出映像なのでお楽しみに! というところで。
あとあれですよね「プラスチック・ラブ」、これに入ってる「プラスティック」は、達郎が2番のところを歌ってるバージョンなので、ちょっとまた、2000年の「プラスチックラブ」とも違うものが楽しめると思います。
「動く山下達郎」を見たい方は、ぜひデラックス盤を(笑)!
達郎氏:
相変わらず「ツチノコ」状態(笑)
エンディング
達郎氏:
というわけで、この続きはまた来週。
13曲目からクライマックスまでいきたいと思います。
次回27日、お楽しみに。
もう発売して聴いたよとかおっしゃらないで。
来週も裏話と共にお聴きいただければと思います。
というわけで、来週もよろしくお願いします。
竹内まりやさんニューアルバム『Precious Days』特集Part 2でございました。
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
竹内まりやさん、今週いよいよ23日発売、10年ぶりのニューアルバム『Precious Days』の特集Part 2でございました。
かけきれないので、発売後の来週も引き続き、27日もよろしくお願いします。
というわけで、もう前倒しもここまでくるとですね、感動的になってきます(笑)
その分ライブがんばっていきたいと思います。
今週は広島にお邪魔します。お待ち申し上げております。
それでは、山下達郎サンデーソングブック、
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで皆さん、ごきげんよう! さよなら。
今週のオンエア曲
14:05 遠いまぼろし / 竹内まりや
14:10 Subject:さようなら / 竹内まりや
14:17 夢の果てまで / 竹内まりや
14:30 TOKYO WOMAN / 竹内まりや
14:35 旅のつづき (2024 New Rimix) / 竹内まりや
14:41 Coffee & Chocolate / 竹内まりや
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