山下達郎さん サンデーソングブック 2012年03月25日「棚つか+リクエスト」

山下達郎サンデーソングブック 

山下達郎さん サンデーソングブック 2012年03月25日「棚つか+リクエスト」

先週末の長崎は雨と風が吹き荒れました。
土曜日、日曜日は晴れましたが気温が低くて寒さが戻りました。

国道204号線沿いにある「オランダ村」跡地を訪ねました。
西海市役所西彼総合支所と長崎県央振興局農林部西海事務所が移転してきています。
現在、一般公開されていますが、私が立ち寄った時刻が入場時刻15:00過ぎていましたので入場できませんでした。
たくさんの想い出が詰まった「オランダ村」です。また日をあらためて。

西海市の「オランダ村いらっしゃいませコーナー」はこちらです。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

3/26(月)長崎ブリックホールのライブ、楽しみです。

◎ 冒頭

達郎氏:

3月最後の日曜日でございます。

2011年度が終わり、来週から新年度に入ります。
今年度一年は、本当に激動の一年でございました。

サンデーソングブック、いよいよ19年半。
今年の10月で20周年を迎えることになります。

えぇ、新年度も何卒宜しくお願い申し上げます。
来週言うべきでしたね、これは(笑)
えぇ・・・ま、いいや。

なにしろ、ずっとライブやっておりますとですね、曜日とか月の感覚が希薄になってきておりましてですね(笑)

何にもない時は、いつも毎週、決まったスケジュールで番組録るんですが、ライブの間を縫ってやりますので、かなり前倒しでやっております。

ですので、本来録らない日とかですね、普段だったら東京FMへ来ない日に録っておりまして、曜日の観念がなんだかよく判らなくなりまして。

えぇと、NHKホール、3月17日、18日、終わった時点で放送録音しております。
今週25日でございますが、ちょっと前の福岡サンパレスの前に録っておりますので、先週の木、金のサンパレス、ちゃんとやってるはずでございます。

お陰さまで、でも、ここんとこ、九州南部のツアーからNHKホールにかけまして、声が本調子になってきたといいましょうか(笑)

30代の中頃時代の調子に戻って参りましてですね(笑)
割とコンスタントに演奏も歌もアベレージが保てておりますので、福岡サンパレスもきっと上手く行ってると思います(笑)

えぇ、頑張ってやっております!

今週は、博多の余勢をかって長崎へ参ります。
長崎ブリックホール、月曜日、明日ですね。

そして週末は神奈川県民、横浜へ行きます。
3月31日、そして4月1日、いよいよ横浜でございます。

福岡終わった時点で・・・えぇと20本切りましたのでですね、後はもう5月の中ごろまで一直線でございます。

今週は長崎、そして週末の神奈川県民でございます。
お待ち申しあげております。

番組の方は、そういう訳でかなり前倒しでやっておりまして、そういう時はレギュラープログラムでどんどん行くんですが、皆様からリクエストカードも頂いておりますので、先週に引き続きましてレギュラープログラム「棚からひとつかみ+皆様からのリクエスト」

「棚つか+リクエスト」で今週も続けてお届けしたいと思います。

日曜日の午後のひと時、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみ頂きたいと思います。
山下達郎サンデーソングブック、本日も最高の選曲、そして最高の音質でお届けを致します。

えぇと、年度変わりでございまして、いろいろなお便りを頂いておりますが、
熊本市のO.Yさん。

『3年前、私が高校受験の際に、数学についてのアドバイスと応援メッセージを頂いた者です。
このたび、私の大学受験、弟の高校受験の際も応援メッセージ頂き、ありがとうございます。
お陰さまで二人とも希望高に合格でき、あらためて”御利益があると痛感しました。

先に合格が決まった私は3年前同様、合格祝いとして3月23日のライブに行きます。』

博多・・・ですね、如何でしたでしょうか(笑)

ここのご家族の皆さん、皆さんお便りを頂きます。
今後ともO家、宜しくお願い致します。

伊達市のY.Tさん

『達郎さんに11月の誕生日紹介で息子に”センター試験頑張って”という言葉掛け頂きましたが、残念な結果となり浪人生となりました。

でも時々放送で”若い時は少々回り道しても”という発言に私も賛同しています。
私自身も浪人、転職3回を経て現在があると思っています。
この間を支えてくれた、出会った人の感謝を今も忘れていません。息子にも同様な経験をしてもらいたく思っています。

では、ツアー後半も健康に御留意下さい。
リクエストは私の春の歌”風の回廊”をお願いします。』

悲喜こもごもと言いましょうかですね。
でも、一浪くらいしてですね、志望校に向けて勉強して頑張ってアレして下さい。

若い頃は、十代はですね一年、二年回り道は、かえって薬とも言えますので、ご検討をお祈りしています。
いろいろ人生考えて、未来の日本を担って下さい。

と言うわけでYさんのリクエスト、頂きます。
1985年の私のシングル”風の回廊”

♪ 風の回廊

~ CM ~

♪ Nothing Can Change This Love /Sam Cooke

◎Nothing Can Change This Love /Sam Cooke 

達郎氏:

これもSONYから最近出ました。
サム・クックの紙ジャケもの。
やはりブルースペックCDというですね、というアレでございますが。

サム・クックのアルバムがどっと出ましたが、何と言ってもこの一枚でございます。

1963年の1月のマイアミのハーレム・スクエア・クラブというアフリカン・アメリカンのコミュニティーで歌うサム・クック。

あまりに刺激が強すぎて、当時のRCAでは発売を自粛しましてですね、1985年まで日の目を見なかったという。
強烈なライブであります。

85年に私はNHKでサウンドストリートという番組をやっておりましたが、その時にこのアルバム、丁度出ましてですね、全曲ご紹介した記憶があります。

このアルバムは一曲聴くという事ができません。
特にB面はですね、ずーっと通して思わず聴いてしまう、それほど引き込まれる作品でございますが、今日は全部行くわけにはいきませんので、その中から1962年のヒットソング”Nothing Can Change This Love”というサム・クックの代表的な一曲でございます。

◎ リスナーからのお便り(横浜市のS.Rさん) 

達郎氏:

先ほど、お子様方の受験、桜咲いた、桜散った、いろいろなものの、お便りを紹介しましたが。
そんな具合に、お父さん、お母さんとですね、お嬢さん、息子さん、二世代がだんだん、だんだん、お便りをこの番組に下さるようになっております。

これもそんな一枚。

『3月25日は、私の父の誕生日です。
父は達郎さんの大ファンで、私も父と一緒に幼い頃からサンソンを聴いていました。

私は地元を離れ、大学生活も3年目を迎えようとしています。

一人娘の私を遠くに出してくれた父には感謝しています。
そんな父に達郎さんからのハッピーバースデーの一言、宜しくお願いします。

いつも楽しくラジオを聴かせて頂いております。
これからも素敵な音楽を届けてください。
応援しています。』

達郎氏:

こうした20代の方からお便りを頂くようになるとはですね。
こっちは還暦間近で、全く父親以上の年になってしまいました。

えぇ・・嬉しいお便りでございますが。

それもこれも、お父様方、お母様方の教育の賜物だと、重ねて厚く御礼を申し上げます(笑)
今後とも、宜しくお願いします(笑)

◎ リスナーからのお便り(大阪市のY.Hさん) 

『3月1日、2日の大阪公演、鑑賞させて頂きました。
最高のパフォーマンスに加えて、達郎さんのお話も、お客さんのノリも絶好調で、最高に楽しいひと時でした。

ところで達郎さんに一つ質問があります。

公演のトークの途中で”今日は、ばらしが無いので”と仰っいましたが、この”ばらし”とは何の事をさしているのでしょうか。頭に引っかかって気になっているので教えて頂きますでしょうか。』

達郎氏:

いわゆる、その舞台をですね、終わりましたら、PAとかですねセットとか楽器とかかたずけるんです。
それを我々の業界では”ばらし”と言います。

で、二日公演なので、一日目から二日目の間は、そうした解体作業がないので”ばらしが今日は無いので”と、そういう事を申し上げております。

えぇ・・・一つ、宜しく。

◎ リスナーからのお便り(兵庫県姫路市のM.Sさん) 

『何だか、下を向いて歩く日本人が増えましたね。
今に始まったことではないと思いますが、スマホの襲来で一段と増えた気が。

それもそのはず、職場の中でスマホを持ってない人間がついに私だけとなってしまいました。』

達郎氏:

私もまだ、スマホじゃないですね(笑)

あの、手で・・・(笑)
液晶を押すのが、なんたって抵抗がありましてですね(笑)
iPhone、スマホ、まだ踏み出せずにおりますが、結局でもそのうち、全部アレになってしまうでしょう。
イヤですね、電器屋の陰謀!

◎ 4月に入りましたら 

達郎氏:

4月に入りましたら、こお間やりましたオリジナル・バージョン特集のちょっとひねった版、ドゥーワップ編でございます。

ドゥーワップソングのオリジナルバージョンでございます。
スタンダードがもの凄く多いので、結局スタンダードナンバーの源流を探る、そういうような特集になると思いますが。

それが終わりましたら、いよいよ珍盤・奇盤いってみたいと、今計画しております。

リクエストも引き続きお応えして参りたいと思いますので。
4月は、怒涛のですね、北海道、東北ツアーが待っておりますので、皆様のお便りで助けて頂だかなければいけません。

お便り、リクエストたくさんお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM「山下達郎のサンデーソングブック」

宜しくお願い申し上げます。

◎ ライブの感想 

達郎氏:

ライブにお出で頂いた皆さんから、お便りお手紙たくさん頂いておりますが、ネタバレになるので(笑)
ご紹介できないのが心苦しいのですが。

ただ、今回のツアーで頂くお便りは、はっきりとやっぱり以前と比べてですね、内容が内省的といいましょうか。

みんな、ご自分の心の中の思いとライブを合わせてですね、オーバーラップして、そうしたような感想がものすごく多いんです。

はっきりと、やっぱり時代の流れと言いましょうかですね、時代の変化を感じます。

お便りというのは非常に面白いです。
引き続き、ツアー頑張って参りますので、宜しくお願い申し上げます。

まだ、ご覧になって無い方、皆さんのところへ参ります。

◎ リスナーからのお便り(江東区のI.Sさん) 

達郎氏:

字からすると、若い方でしょうかね・・・・
ハガキの一番上に、ちまっと2行だけ書いてます。

『達郎さんの、初めて聴いたCDは何ですか。あとCDは何枚持ってますか』

達郎氏:

これ、お若い方だと”初めて聴いたCDは何ですか”というですね、これ初レコの事、初めて聴いたレコードの事でしょうか、それともアナログじゃなくて、CDになって初めて聴いたCDという意味なのか。

これがすごく判りませんがですね。

生まれて初めて聴いたのは中学ですから1960年代ですので、CDありませんので。
えぇ・・・シングルです。

『初めて聴いたレコードは何ですか』

初めて聴いたレコードはスケターズ・ワルツですね、78回転の(笑)。
初めて買ったのはベンチャーズですが。

そういうもっと具体性があるといいですが。

初めて聴いたCD・・・80年代になってCDというのが出てきまして、初めて聴いたCDはクラシックです。
ロリンマゼールのチャイコフスキーの「悲愴」か、アシュケナージのラベルの「夜のガスパール」とか、そういうクラシックが先ですね。

ロリンマゼールのやつは、ほとんど初めて聴いたCDの一枚なんですが、何でこんなにいい演奏が酷い音なんだろうって、それが偽らざる本音でした(笑)。

最近ようやく、そのロリンマゼールのですね、当時のチャイコフスキーの演奏がリマスタリングされて、最近リ・イシューされまして。

それをiPodに入れて、旅に持って聴いておりますがですね。

こんなに違うのかというくらい音が違うの・・・ま、30年以上前の話ですから。
ちょっと長くなりましたが、どうせお便り頂くなら、下の空白部分も埋めて頂くと嬉しいなと思いますが。

◎ リスナーからのお便り 

達郎氏:

ほとんどラジオネームだとお応えしないんですけど、このリクエストの内容で、そっちの下の方を読まないで、パッと持ってきてしまったら、そういう事です。

『達郎さん、こんにちは。
突然ですが達郎さんはパラゴンズとジスターズではどちらのグループがお好きでしょうか。

私は圧倒的にジスターズの方が好きです。』

達郎氏:

何の事か判んないでしょ、これじゃ!
パラゴンズ vs.ジスターズってアルバムがあるんですよね。
パラゴンズとジスターズというドゥ・ワップのグループが二つありましてですね。

私もジスターズの方が好きです。
でも、パラゴンズもなかなか侮れない、 Diamonds And Pearlsとかですね・・・

『達郎さんがカバーしているザ・ウィンドも好きですが、I Laughed が特に好きです。
よろしければ、番組の中でかけて頂けませんでしょうか。
宜しくお願い致します。』

達郎氏:

できれば、お名前を書いてきて頂けると、もっと嬉しんですが。

◎ リスナーからのお便り(福岡市のH.Hさん) 

『最近の出来事ですが、近所のお年寄りが”お宅の犬は最近見かけないが、どうしたのか”と言われました。
全く見知らぬ人でしたが、昨年亡くなった旨、お話すると翌日小さな花束が置いてありました。

再び、愛犬マリンの事が思いだされました。
やらせっぽくてすいません。』

達郎氏:

ほのぼのした、いいお便りでございます。

やらせでも、別に・・・僕、長いこと番組やってますから、作って送って来るのかなって思うことがありますが、たとえそうでもですね、それはそれで、喜んで騙されようと、思います。

◎ リスナーからのお便り(茨城県結城市のN.Sさん) 

『私事で恐縮ですが、来月、約一年半付き合ってきた彼女と入籍することになりました。
今はアパートへの引っ越しの準備等でバタバタとした毎日を過ごしております。

もうすぐ43歳になります。
私にも、ようやく伴侶となってくれる女性が現れ、また夫という立場に加えて、小学生の父親にもなることとなりました。

いきなりの立場でどうするか判りませんが、日々勉強と思い、3人で一生懸命楽しい家庭を作っていきたいと思っています。』

達郎氏:

この方は、ほんとに超常連の、昔から頂いておりますがですね。
そうした方々の人生が、にじみ出てくるお便りです。

どうぞお幸せに。
またお便り下さい。

 ◎ エンディング 

達郎氏:

というわけで今日は、このへんで。

さて、私のライブのですね、ドラムをやってくれております小笠原拓海君。
27歳の青年ですが、もう僕と一緒に始めて、早4年になろうとしておりますが、だいぶたくましく、体も成長して参りました。

彼が作っておりますHip Chickというバンドがあります。
トランペットの市原ひかりさんと結成しております5人組のインスツルメンタル・バンドです。

今どき、こんなのやるのかというよなですね、70年代、80年代フュージョン・サウンドのバンドでございます。
珍しい、全員20代なのに、これかというですね。

前、一枚、アルバムをインディーズで出しましたが、セカンドアルバムが出来ました。
「Hip Chick 2」というですね、味もそっけも無いタイトルでございますが。

出来たばっかりの、このアルバムから今日は一曲お聴きを頂きます。
一曲目に入っております。
ベースの川内啓史君の作品で、ほんとに我々おじさんの世代は”ん~いいな”と思うような、そういうサウンドです(笑)

全員20代です。
不思議ですね!

Hip Chick 、アルバム「Hip Chick 2」から「T & T 」

今週のオンエア曲

14:05 風の回廊 /山下達郎
14:09 Nothing Can Change This Love /Sam Cooke
14:16 Philadelphia Dreaming /Matt Covington
14:20 Baby Please Pretty Please /James Knight & The Butlers
14:25 Party Time Man /The Futures
14:37 I Laughed /The Jesters
14:41 T & T /Hip Chick




グルメ

コメント

  1. 通りすがり より:

    今日このブログを発見し、山下達郎さんのラジオがあるんだと知ることができて感謝してます。この場を借りてお礼を述べさせていただきます。
    去年達郎さんのファンになったばかりの新参なので、達郎さんへの興味や尊敬の念は強まる一方です(笑)このブログを通して、ミュージシャンや芸能人との過去の対談など…様々な情報を見ることができるのはありがたい限りです。

  2. 9thNUTS より:

    通りすがり さん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    > 今日このブログを発見し、山下達郎さんのラジオがあるんだと知ることができて感謝してます。この場を借りてお礼を述べさせていただきます。

    いやいや、御礼言って頂いて恐縮です。
    また、このブログにお立ち寄りくださいね。