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山下達郎さん サンデーソングブック 2021年2月21日『ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ Part 2(#1480)』

サンデーソングブック山下達郎サンデーソングブック 

長崎市内は、昼間はポカポカと暖かな陽気でした。
今日のサンソン、達郎さんの音楽講義「リバーブとエコーの違い」に納得。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

なんか、ハキハキしゃべってる感じがしますが。
っへへ(笑)

先週は、地震が起こりまして。
ちょうど収録した日の夜中にですね、地震が起こりましたので。
急遽、山岸君に電話して・・
そしたら、まだ録音のデータのですね編集をしたいと。
御精が出る、働き者でございます。
ですので、家からリモートでメッセージ送って出しましたけど・・・

あらてめまして、結構大きな地震でありましたけれども。
運がいいことに、震源の深度が深かった・・それのおかげで津波にちながらなかったという報道をきいております。

それでもですね、被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

もうすぐ10年になりますけれども。
なんか、それの余震だというですね。
やっぱり、地球の単位といいましょうか・・・
そういうものが、我々の人間の生きてる時間とは全く尺度が違うということを、思い知らされるものでございますけれども。

それでも天災は急にきますので、準備怠りなく、引き続き、みなさんお気を付けください。

それに加えてウィルスの・・少ーし、よくなってきた感じがします。
ワクチンの接種も始まっております。
ので、それの効果を期待しつつですね・・過ごしていきたいと思いますが。

引き続き、みなさんくれぐれも感染には、お気をつけください。

私、曲書いておりまして。
締め切りを抱えております。
月末までに一曲上げなきゃいけないことがありまして、一所懸命やっております。

最近、iPadを買いまして。
買い替えましてですね。

すごく、古~いiPadを使っておりましたけれども。
最近のiPadは、画像がよくてですね。
それで本が読めるという。
だいぶ本の解像度がよくなってきまして。

昔の漫画を読みたいんですけど。
昔の漫画は文庫で、今は出てましてですね。

文庫はですね、小さくてとても読めない(笑)
見ずらい!

で、いわゆる電子書籍で漫画を読むと、iPadの大きさですと、ちょうどいいので。
それを今度は、防水の袋が売ってるんです・・
これ、水の中でもだいじょうぶ!

これ持って、お風呂で・・
私、下半身浴なので、長風呂なので。
それでお風呂に入りながら、漫画を読む!

時間があるので(笑)
いろんなものをダウンロードしては読んでおりまして(笑)
楽しませて頂いております(笑)

くだらない話をしておりますが(笑)

2月の後半でございます。
暑さと寒さの間であります。

先週は、ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ
とても間に合わないので、引き続きパート2で、今週はお届けいたします。

今週は、恐怖の聴取率週間でございますが。
もう有名無実でございます。
ですので、引き続き(笑)

で、2週目となりますとですね。
みなさん、さすがにサンデーソングブックのリスナーの皆さんなので。
ウォール・オブ・サウンドといったらコレだ!という・・
けっこう渋いところ・・
あとは、そう来たか!と、そういうようなことがありますので。

今日は、わりと皆様のリクエストに沿って、ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ。
リクエスト特集のようなウォール・オブ・サウンド。

何でもいいんです!

とにかく、日曜日の午後のひととき、素敵なオールディーズソングでお楽しみをいただきます山下達郎サンデーソングブック。

フィル・スペクター、逝去しましたので、いろんなところでフィル・スペクターの特集とかやっておりますが。
私はへそ曲がりなので(笑)

フィル・スペクターに影響を受けた音楽(笑)、やっておりまして(笑)
『ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ」
先週に引き続きましてパート2をお届けします。

今日も最高の選曲と最高の音質でお楽しみをいただきます。

で、私もそういうフィル・スペクター、昔から好きでしてですね。
いろんな真似っこしております。

そういうような一曲で今日は・・
1983年のアルバム「メロディーズ」の一曲目に入っております「悲しみのJODY」
あれは一人多重録音ですけども、そうしたウォール・オブ・サウンドのエコーびしょびしょの、そういう世界でやっております。

今日は、それの英語版
1984年のアルバム「Big Wave」に入っております。
アラン・オデイ作詞によります「悲しみのJODY」
英語版、これで始めます。

♪ 悲しみのJODY/山下達郎

~ CM ~

♪ Don’t Answer Me/The Alan Persons Project

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エンジニアからミュージシャンになって大成功した人

達郎氏:

今日の前半はUKモノが多いです。
イギリスの方は、そういう意味ではですねフィル・スペクターの本来の時代の影響を受けた人たちが多いので。

そうしたウォール・オブ・サウンド、エコーびしょびしょでですね、すごい厚い音作りというのは、だいたいキーパーソンがいまして。

それやりたいっていう人がいるんですね。
それで、そういうレコーディングになる。

ますはアラン・パーソンズ
この人はエンジニア上がりでありまして。
ピンクフロイドの「The Dark Side of the Moon」とか、「アビーロード」ビートルズの。
そういうのが有名ですけども。

エンジニアからミュージシャンになって大成功した人って、なかなか珍しいんですが。

アラン・パーソンズプ・ロジェクト
1984年、全米で15位
でも日本だと、とてもヒットしてまして。
「Don’t Answer Me」
これが今回、たくさんリクエストいただきました。

サンソンはセルフ・ケア

達郎氏:

去年からですね、こうしたウィルス騒ぎでラジオをお聞きになられる方が、増えましてですね。

去年からメール始めましたら、メールでリクエスト、おたより頂くのを始めましたらですね。
いろいろな方が、いろいろな事をお寄せいただきました。
ほんとに、すごくお若い方、それから私より年上の方・・
幅広い方々からですね、いろんなお便りをいただきましたが。

宮崎市のT.Aさん

『相談支援専門員として、私は障がいのある生活者の方々が抱える困りごと、ニーズを支援させて頂いているものです。
コロナ禍の中、ケアする人のケアが求められている時に、サンソンはセルフ・ケアとなっております。』

達郎氏:

ありがたいお便りでございます。
引き続き、よろしくお願いします。

あらたに気の引き締まるお便り

達郎氏:

東京都は日野市のH.Kさん。
21歳!
Kさん、ごりっぱなお名前!

『達郎さん、こんにちは。
絶賛就職活動中の大学生です。
普段からラジオを聞くことはあるのですが、この番組は前回の「誕生日記念放送」で初めて聴かしていただきました。
お誕生日おめでとうございます。

今までに経験したことのないラジオからの音質に加え、達郎さんの優しく丁寧な口調に魅了されてしまいました。

これからもこの番組を楽しみに聴かせていただこうと思います。
よろしくお願いします。
初心者で番組の雰囲気が、まだわからないためリクエストは遠慮させてください。
最後に、山下さん、元気でいてください。』

達郎氏:

立派な文章であります。
ありがとうございます。
もう少しで、孫って感じですね(笑)
ゔ~!
がんばります!

あらたに気の引き締まる心地がいたします。

♪ 恋のウー・アイ・ドゥ/リンジー・ディ・ポール

ウォール・オブ・サウンドとは?

達郎氏:

私、先週から「ウォール・オブ・サウンド」「ウォール・オブ・サウンド」と申し上げて・・・
ウォール・オブ・サウンドは出尽くしているのでネットで見てくれと、申し上げますと・・
「わからない」と(笑)、そういうお便りいっぱい頂いてましてですね(笑)

先週、ザ・ブレイカウェイズをですね、ステレオでっていうご所望を「いやです」って言って・・
そしたら台東区のK.Hさんから、こういうのが頂きました。

『ステレオのリクエストに対して、達郎さんは「いやです。モノです。」とおっしゃっていましたが、この場合、本来はどのようにモノで聴くべきでしょうか。

スピーカーは1台でモノ
スピーカーは2台でモノ

引き続き、番組、新譜、リマスターなど、お体にお気をつけください。』

達郎氏:

おっかしいね(笑)

ただの洒落ですから!
あんまり、深く考えないでくださいね!

だいたいウォール・オブ・サウンドっていう言葉自体が何の学術的根拠はないんですから。
いわゆる極端にいったら、ファッション用語ですからですね。

昔から
ロックンロール
リズム&ブルース
ヒップホップ
ドラムンベース

そういうものは、全部原義的な名前でしかありません。
ジャズですら、そうです。

いわんやですね、
ノーザン・ソウルとかフィリー(フィラデルフィア)・ソウルとか・・
もう完全なファッション用語です。

なんの概念規定もありませんから。

ですから全部私が申し上げていることは洒落ですから(笑)
あまり深くとらないでくださいね(笑)

最近、やっぱりすごく、なんていうかな・・
マニュアル主義っていうか・・
すごく決定的な定義が全部あるようなですね、ことになっておりまして・・・

そんなもん、ないんです!
ぜんぜん!

ウォール・オブ・サウンドって、なんとなく、厚いですね、エコーがすごい”びしょびしょ”な・・
でも、私の解釈するウォール・オブ・サウンドだとですね、どなたかの解釈するウォール・オブ・サウンドは、微妙に違うんですけど。

微妙に違ったっていいんです!
そんなこと。別にどうでも。
・・・要するにそういうことです。

♪ Foxy, Foxy/Mott The Hoople

♪ Girl Come Running/The Four Seasons

~ CM ~

来週

達郎氏:

来週は、一息つきまして、皆様のリクエストと棚からひとつかみ。
レギュラープログラムでお届けします。

2月、頂いたリクエストだけで、もう55分埋まってしまいますのでですね。
よろしくお願いします。

3月に入りましたら「ひな祭り、ガール・サウンド、ウォール・オブ・サウンド縛り」
これで行ってみたいと思います(笑)
何を言ってんだろうな(笑)

リバーブとエコーの違いは?

達郎氏:

上越市のY.Tさん。

『サンソンでよく「ビバーブ」という言葉を聞きます。
じいさんには聞きなれない言葉ですが、話の流れからエコーのことかと推測しています。
現実はちょっと違うんだと思いますが、よろしかったら違いを教えてください。』

達郎氏:

「ビバーブ」じゃなくて「リバーブ」です。
リバーブとかエコー、あとディレイなんて言葉をよく聞きますけど。

リバーブっていうのは「残響」です。
こういうとこで、ピッとやるとホワ~ンって・・
風呂場ですね、風呂場。

フィル・スペクター風にやると、風呂場みたいなアレだなって。

で、エコーというのは「やまびこ」です。
”おーい”って言ったら”おーい”って帰ってくる、あれがエコーですね。

リバーブとエコーは若干違うんですけども。

でも、業界ですと、それが混同されますね。
「エコー効かせて」と「リバーブ効かせて」が同義な場合が多いです。

ですので、これもあんまり厳密にですね、意識しなくて、だいじょうぶです。

エコーでもリバーブでもよし!
風呂場!
そういう感じでございます。

でも、それを”びしょびしょ”にかけたのが、私にとってのウォール・オブ・サウンドという感じですけども。

ただ、エコーがかかっていればいい、というものでは、ございません!
音の隙間を、その音の厚さでありますとかですね、演奏の表現力とかですね、いろんなファクターがありますので。

邦楽にウォール・オブ・サウンドが少ない理由は?

達郎氏:

でも日本では70年代に、そうしたフィル・スペクター風のものを、いろいろ出てきて・・
邦楽を後半おかけしようとして、いろいろ物色したんですけどですね。

正直申し上げて、あんまり(笑)
これっていうのが、そんなにないんですよね(笑)

それは、今申し上げたみたいに、そうした音の厚さとか隙間を見せない「隙のなさ」ってヤツですね!
そういうものが、なかなかないので。

それは原因としては、日本の録音技術の遅れっていうか・・
そういうものが、すごく原因です。

ひとつの例をご紹介したいと思いますが。

麻丘めぐみさんのデビュー曲
1972年の「芽ばえ」という曲があります。
筒美京平さんの曲ですけども。

このイントロがですねベース・ドラムで始まるんですけども。
これは明らかにフィルスペクターのものを意識したモノなんですけど。

残念ながらですね、今聴くと、非常に音圧が少ないという・・・
そういうものなので・・
ちょっと、イントロだけ聴いていただきましょう。

♪ 芽ばえ/麻丘めぐみ

お聴きをいただければ、わかるように、今まで聴いてきた洋楽と比べてドラムが圧倒的に小さいんです。

で、キーボードもほとんど聞えない。

それでストリングスがエコー”びしょびしょ”ですね。
何を狙っているかというと、これで歌が前へ出るんです。

歌のうたう、そこの音域を少なくすることによって、歌が前で出るという。
そういう効果を狙っております。

このエンジニアは内沼映二さんていう、私の尊敬するエンジニアの方ですけれども。
この当時の歌謡曲と呼ばれる音楽のバランスっていうのは、こうでなきゃいけなかったんですね。

ですので、我々の洋楽好きなミュージシャンからみると、ちょっと物足りない。
でも、今聴くと、麻丘めぐみさん、歌がとってもきれいに抜けてる、上手な歌であります。

オリコン3位に上がる大ヒット曲
レコード大賞「新人賞」をとった曲ですから、そういう背景もありますけど。
制作方針が違うというですね・・

でも、70年代になって、だんだん、だんだん要するに我々の洋楽志向っていうのが、だんだん

「それじゃいかん!」
「もうちょっとリズムセクション、前に出そう!」
「フィル・スペクターにより近づけよう!」

そんなようなですね(笑)努力がいろいろありまして。

その実態は岡崎友紀さんなんですけども

達郎氏:

1980年、Yukiというクレジットで発表されました、加藤和彦さん、安井かずみさんのペアになります。
「Do You Remember Me?」
という一曲がございます。

その実態は岡崎友紀さんなんですけども。
これ、オリコンで18位に上がるヒット曲になりました。

加藤和彦さんが「ビー・マイ・ベイビー」みたいな曲を書きたいと思って書いた曲であります。

♪ Do You Remember Me?/Yuki Okazaki

ドラム、ユキヒロさんかな?
それにしては、ちょっとおとなしい感じがしますが。

このトラックのエンジニアは島 雄一さんと言いまして、ワイルドワンズの島 英二さんのお兄さんでございまして。
たいへん有名な、優秀なエンジニアの方でございます。

ちなみに岡崎友紀さんと、僕と同い年なんです(笑)
7月と2月(笑)

二人は片想い/Pony Tail

達郎氏:

この作品を出したときには、二人組でございます。
歌っております相馬淳子さんは、のちにRAJIE(ラジ)という名前で、ソロでデビューすることになりますが。

荒井由実さん、松任谷由実さんの作詞・作曲で。
編曲が鈴木慶一さん、ムーンライダーズのメンバーでありますね。
ドラムはかしぶち哲郎さんでございますが。

1976年にシングルカットされました。

♪ 二人は片想い/Pony Tail

ポニーテール、76年シングルカットされました「二人は片想い」
モノラルであります。
これは、たぶん鈴木慶一さんの意思ですね。

エンジニアは伊豫部富治(いよべ とみじ)さんという。
この方は、私もすごくお世話になりましたし・・
コマーシャルやってるときに、とてもお世話になりました。

こうしたロック・エンジニアの草分けであります。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドほか、たくさんやってらっしゃいます。
伊豫部さんのミックスであります!

エンディング

達郎氏:

てなわけでお送りいたしてまいりました「ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ」
全部リクエストでできましたので。
機会があれば、またやってみたいと思いますが(笑)

理屈っぽくなってしまうのは、仕方がありません。

やはり大瀧詠一さんがとどめを刺します

達郎氏:

日本における、そうしたウォール・オブ・サウンドの志向というのはですね、やはり大瀧詠一さんがとどめを刺します。

と、申しましょうかですね、私もナイアガラの一員でございますので。

大瀧詠一さんと私と二人でですね、吉田保さんというミキサーを挟み撃ちにしまして、こうしたエコー大会をですね・・・
1000本ノック!

吉田さんも、きらいじゃないので(笑)
リバーブもきらいじゃないんで。
それのおかげで、いわゆるナイアガラ・サウンドと呼ばれるですね、厚い、分厚い音が作れたわけであります。

今日は、私のそうした洋楽カバーとか、かけられませんでしたけども。
そういうのは、いつでもかけられます。

大瀧詠一さんのリクエストもたくさん頂いておりますけども。
一番多いのは「青空のように」
この番組のリスナーの方は、やっぱりわかってらっしゃいますね。

プロモ盤でしか、出ておりません。
「青空のように」のモノラル、探したんですけど、出てこないんです(笑)
すいません(笑)
また次の機会に(笑)

「青空のように」のベスト・ミックスは1981年の大瀧詠一さんのリミックスされましたですね。
これは僕は一番だと思っております。

全体的にミックスが真ん中に寄っている限りなくモノラルに近いものであります。
今日は、これでお聴きをいただきたいと思います。

2週にわたりましてウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ、ご清聴ありがとうございました。

1977年のシングル、1981年リミックス・バージョン
「青空のように」

私のストリングス・・恥ずかしながら。

♪ 青空のように (’81 Remix)/大滝詠一

今週のオンエア曲

14:05 悲しみのJODY/山下達郎
14:09 Don’t Answer Me/The Alan Persons Project
14:17 恋のウー・アイ・ドゥ/リンジー・ディ・ポール
14:23 Foxy, Foxy/Mott The Hoople
14:27 Girl Come Running/The Four Seasons
14:35 芽ばえ/麻丘めぐみ
14:37 Do You Remember Me?/Yuki Okazaki
14:40 二人は片想い/Pony Tail
14:46 青空のように (’81 Remix)/大滝詠一

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