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山下達郎さん サンデーソングブック2025年7月20日『「ポケット・ミュージック」アナログ盤・カセットテープ再発記念』(#1710)

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サンデーソングブック

福岡市内は、青空が広がり、真夏のお天気になりました。

「ポケット・ミュージック」なつかしいなぁ~
名曲ぞろいのアルバムですね。

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

皆さん、こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。
山下達郎です。
毎週日曜日午後2時からの55分間は私、山下達郎がお送りいたします楽天カードサンデーソングブックの時間であります。
東京FMをキーステーションといたしまして、JFN全国38局ネットでお届けしております。

全国的に梅雨が明けました。
変な梅雨でございましたけども。
でも、そしたらもう週間予報を見ましても暑い。
どこでも暑い。
東京は34、35、35、35、35・・
体温計かっていう、そういう感じでございます。
皆さんくれぐれも、お体お大事に。

今日は選挙の投票日でございます。
3連休の真ん中に投票日を持ってくるという、この無粋な技でございますけれどもですね。
皆さん、投票へ参りましょう。
毎回選挙のたびに申し上げておりますけれども、あの、俺なんかが1票入れたとこで何も変わりゃしないよと。
そういう方も、おっしゃる方もいらっしゃいますけど、そんなことないんです。

投票率が上がれば上がるほどそういう具合にですね、反映される、民意が反映される。
それから、例えば独裁とかそういうものがですね、防げるという、そういうのが統計学的に証明されております。

なんでそうなるかちょっと説明すると、すごい長くなるので申し上げませんけれども。
清き1票という言葉がある通りですね、皆さん、選挙に参りましょう。

とりわけ最近の情勢としましてはですね、共和とか団結よりも、なんかこう誹謗中傷、悪口雑言、分裂、そういうようなものの、ご時世でございますので、少しでもそうした冷静さをですね、示して1票を投じていただきたいと思います。

なんてことを申し上げながらですね・・・
今週は私、フジロック、でございます。
26日、土曜日でございます。

久しぶりの夏フェス。

夏フェスは2010年以降、何回かやっておりますので。
今回も、多分暑いと思いますので、お互いに気をつけて。
お出での方、お待ち申し上げております。

で、こことこ毎月毎月ですね、ムーンレーベルの作品をアナログとカセットで・・・なんかすごく時代に逆行しているような感じですけど、なんか、でもアナログカセット、なんかブームだという、それに乗っかりましてですね。

今月7月の23日はですね、私の1986年のアルバム「ポケット・ミュージック」
これのアナログ盤とカセットを再発する運びになりました。
今週の水曜日でございます。

ですので、まあ、今日はですね、「ポケット・ミュージック」の特集。

5年前、2020年にCD、それからアナログも再発しましたけれども。
1986年当時のようにですね、1枚もののアナログLPで再発するのは実にそれ以来でございますので、ですので、39年ぶりになります。

なんかもう恐れ多いという感じがしますが。
でも、自分の作品でございますので、色々すごく苦労した作品でもありますので。

今日は、全10曲お聴きをいただきつつ「ポケット・ミュージック」アルバム、アナログ盤とカセットの再発でございます。
「ポケット・ミュージック」の特集、やらしていただきます。
日曜日の午後のひととき、本日は1986年のアルバム、「ポケット・ミュージック」を色々ご託を述べながらお聴きをいただきます。

本日も最高の選曲と最高の音質で「ポケット・ミュージック」をお楽しみいただければと思います。
それではお知らせを挟んで始めます。

~ CM ~

♪ 土曜日の恋人 / 山下達郎

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アナログからデジタル 3つの大きな変革

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
というわけで、今月は1986年の私のある「ポケット・ミュージック」のアナログカセットでの再発でございますので、それの特集で色々とお聴きをいただきますが。

もう「ポケット・ミュージック」も、なんか語り尽くしてるので、もう40年経ってますのでですね、もうなんかいいかなと思いきやですね。

先日の「ビッグウェーブ」、それからその前の「メロディーズ」でもですね、特集しますと新しい世代の方がそれを聴いてくださってですね。
色々とお便りをいただきます。

ので、そうか、いくらでもやっぱり、なんつうのかな、リピートしないとだめなんだなと、そういう感じでございます。

今日はそういうわけで「ポケット・ミュージック」のあれですが。
もう本当に色々と語り尽くしておりますけれど。

1980年代の中期にですね、えっと、音楽の作り方がですね、激変しまして。

まあ、80年代の初めから始まっているんですが、3つの大きな、あの、変革があります。
なんと言いましても、まずはデジタルレコーディング。

それまでアナログのテープに録音していたのですけども、デジタル、音をデジタル化してですね、録音するという、デジタルレコーディングというの始まりまして。

それと同時にですね、コンピューターミュージック。
コンピューターを使って音楽を作るという。
その音を出す道具が、昔はですね、人間が弾いて、ピアノとかギターとか、アナログでですね、人間が演奏してたのを、それをコンピューターで演奏させる。

その演奏させるために作られたものがシンセサイザーっていうですね、音を合成するという。

まあ、なんか、なんかじじ臭い言い方ですいませんけど(笑)
シンセサイザー、コンピューター、そしてデジタルレコーディング、この3つがですね、80年代の前半から登場して、音楽に大きな変革が訪れます。

で、スタジオのレコード制作も大きく変換します。

その流れが40年以上続きまして、昔はドラム、ベース、ギター、キーボード、そういうものが集まってですね、演奏していたのが、今は1人の人がマンションの一室でですね、コンピューターをいじって音楽を作るという、そういうようなところまで、変化しております。

そこの一番こう、かわきりの時代がこの80年代中期という。
ちょうどそこにぶつかったのが、このアルバムの「ポケット・ミュージック」でですね。
それまでの、レコーディングのノウハウと全然違うので、すごく迷ってですね、制作するのに10ヶ月以上、費やしてしまいまして。

その時代ですと、3ヶ月とか4ヶ月でアルバム1枚できてた時代ですけれども。
そういう時代の流れに巻き込まれてですね、なんか色々と苦労したので。
この「ポケット・ミュージック」の特集をすると、すぐそういう愚痴ばっかりになりますので、今日はあんまり愚痴を言わずに、作品の方に、集中していきたいと思います。

土曜日の恋人 思った音像にならなくて

達郎氏:

まずお聴きいただきましたのは「土曜日の恋人」
最初に入っております。
アナログ盤なのでA面の1曲目でございます。

先行シングルで、曲はとっても気に入ってるんですけども。
なかなか、思った音像にならなくて。
90年代までミックスを4種類ぐらい作りましてですね。
ようやくまあ、こんなもんかというものができましたが。

今リマスターしますとですね、それよりもまたさらにいい音で聴くことができまして。
こんなぐらいの、今日お聴きいただいたぐらいの音で1986年に聴けていればですね、こんなに愚痴は言わないで済んだんですけれども。
おなじみの「土曜日の恋人」

ポケット・ミュージック

達郎氏:

それではA面の2曲目に入っております。
アルバムタイトルともなっております「ポケット・ミュージック」。

♪ ポケット・ミュージック / 山下達郎

アルバム「ポケット・ミュージック」
A面の2曲目、タイトルソング「ポケット・ミュージック」。

去年のツアーでも演奏してしております。
久しぶりでしたけれども。

今でもアコースティックライブなんかで特にやっておりますが。

普通のアプローチと逆のアプローチで制作

達郎氏:

先ほど、シンセとコンピューターとデジタルレコーディングというと申し上げましたけども。
我々の世代ではおなじみですけども、イエローマジックオーケストラがもう全盛の時代であります。

大体ドラムマシンとかシンセベース、そうしたシンセサイザーでリズムセクションを作って演奏するという。
そういうようなものがコンピューターミュージックの基本になっていきますが。

私はその前作の「ビッグウェーブ」まではですね、なるべくそういうマシンとかそういうものを使わないでですね、生の楽器でやってまいりましたのですけども。
どうもやっぱりシンセサイザーという音色がですね、時代の音なので、そこから逃げられないなと。
それからコンピューターミュージックからもなんか逃げられないかな。

で、いわゆる楽器としてのシンセサイザーだとか、シーケンサーと呼ばれるその楽器を演奏するコンピューター、そういうようなもの使ってなかったんですけども。

いわゆる普通のコンピューターは、ずっと前からですね、使っておりましたので。
で、ちょうど、NECの8801というコンピューターで、その楽器を演奏するソフトというのが出ましてですね。

これだったら使えるんじゃないかと、それが1985年のことでありまして。

そっから家で、しこしことですね、一人で、コンピューターミュージックを打ち込みでやりまして、レコーディングを取りかかったのがこの「ポケット・ミュージック」というアルバムであるんですけども。

普通の人ですと、ドラムマシンとかシンセベースで、キーボードとかギターを、上がですね、あの、上物と言いますけど、そういうのを、ま、アナログっていうか、マニュアルプレイでやるっていうのが、一般的だったんですけど。

僕全く逆で、キーボードを、主にですねコンピューターで演奏させて、シミュレートしてですね、ドラムベース、ギターはもちろんですけど、そういうものを生でやるという、普通のアプローチと逆のアプローチしております。

ですので「ポケット・ミュージック」の解説に書いてあるように、デジタルレコーディングで、その上にコンピューターとシンセで演奏したと言ってるんですけど。

実際に、全10曲中ですね、ドラムマシンでやってるのは3曲なんです。

あとの7曲は、生ドラムと生ベースでやってるという、そういうちょっと変速的なアプローチです。

マーメイド

達郎氏:

A面の3曲目はそんな中で、全面的にコンピューターで打ち込みでやってる曲で。
数年前に書いた曲なんですけど、どうしても生楽器でやるとですね、グルーブが出ないので。

コンピューターは文句言わずにですね、フレーズを弾いてくれるので、無理やりに、グルーブを作ってくれるので(笑)。
そういうところでは、打ち込みというのは非常に助かるなと。
それで作った1曲「マーメイド」
アラン・オデイに英語の詞を頼んで、作った曲です。

♪ マーメイド / 山下達郎

達郎氏:

アルバム「ポケット・ミュージック」、A面の3曲目に入ってます。

人魚に恋をして海の底へ行くというですね、なんか竜宮城みたいな話ですけど。
でも最後には魚と人間は一緒になれないというですね、涙の別れという、そういうような話です。
マーメイド。

十字路 演奏が非常に難しい曲

達郎氏:

で、4曲目に参ります。
4曲目は、これもおなじみでございますが。
梅雨の季節になりますと、リクエストが増えますが「十字路」。

自分の好きな女の子が他の男の人とですね、雨の中を歩いていく、それを見てしまうっていう、そういう話で。

よくある話ですけれども。
数寄屋橋あたりのそういう空気感ですかね。
そういうような感じで書きました。

曲は気に入ってるんですけど、演奏が非常に難しい曲で、まだライブで一度もやったことがありません。

この時代になりますと、なかなかこのライブで再現性がですね、低くなってくるという、楽曲思考になってくる、作家思考になってきます。
そういう具合に、なってきます。

それだけまあ、自分の曲としては構成が気に入ってる曲です。

♪ 十字路 / 山下達郎


「ポケット・ミュージック」、A面4曲目「十字路」でございましたが。

メロディー、君の為に

達郎氏:

で、A面最後の5曲目、「メロディー、君のために」という。
この1曲はですね、元々映画の主題歌の仕事が飛び込んできて。
すごくスケジュールがタイトで。
努力したんですけども、結局締め切りに、間に合わなくて、向こうがもうとにかく締め切りがカツカツだったんで、間に合わなくて。
ですので、曲だけ残ったので、全然違う詞をつけてやり直した1曲であります。

でも、意外と自分では気に入ってる作品です。
「メロディー (君のために)」。

♪ メロディー (君のために) / 山下達郎

達郎氏:

アルバム「ポケット・ミュージック」、A面の最後、5曲目に入っております。
メロディー、君のために。

トライアンドエラーという、そういうようなアルバム

達郎氏:

で、後でも申し上げますけれども、全ての曲がですね、いわゆる、クリック、ドンカマと言いますか、これが入っておりまして。
それに合わせて、コンピューターの打ち込みでキーボードの部分は手引きではなくて全てコンピューターで演奏させております。

アコースティックピアノだけがですね、生でやっております。

「土曜日の恋人」の難波君、それからこの「メロディー (君のために)」中西君
これ以外は3人レコーディングであります。

キーボードほとんど全てコンピューターでやってるという、そういう、アプローチであります。

どうせコンピューターでやるんだったら、そういうやってみようっていう。
まあ、今から考えたら、なんか別に人間でやりゃいいじゃないかと、いうあれですけれども。

この時代のなんて言いますか、趨勢と言いましょうか、色々トライアンドエラーという、そういうようなアルバムであります。

山下達郎がお送り致しておりますサンデーソングブック。
本日は1986年の私のアルバム「ポケット・ミュージック」。
今週の7月23日に、アナログとそれからカセットで再発されますので
「ポケット・ミュージック」の特集をお届けしております。
お知らせ挟んでB面に参ります。

~ CM ~

来週

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
1986年の私のアルバム「ポケット・ミュージック」。
ムーンレコードから発売されました。
これがなんと、アナログ盤とカセットで再発されるという。
時代に逆行するというか、でもなんかあの・・アナログブームにあやかって7月23日今週の水曜日にですね、再発されます。

いわゆるレギュラーサイズのですね、1枚もののLPとしてはオリジナル発売以来39年ぶりの再発であります。

冒頭にも申し上げましたが、今週の土曜日26日、フジロックフェスティバル出演でございますけれど。

このフェスのために新しくですねタオルが制作されたそうです。グッズですね。
会場のアーティストグッズ売り場で販売いたしますので、ぜひお立ち寄りください。

デザイン値段など詳細はフジロックのオフィシャルサイトwww.fujirockfestival.com、ここでご確認ください。

で、来週は夏に戻りまして「納涼リクエスト大会」でございます。
リクエストお便りお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京F 山下達郎サンデーソングブックの係。

昔からのありがたいお客さん

達郎氏:

広島市の超常連、S.Mさん。

『「ポケット・ミュージック」アナログ再発記念特集楽しみにしています。
当時、発売日にCDになり、楽しみにどんな音が聴いたところ、LPより音質が悪くCDの音質にがっかりしたこと思い出します。
それでもよく聴いたアルバムです。
リマスター盤はよく素晴らしいアルバムです。
LP盤23日に届きますからとても楽しみにしています。
よく発売していただき感無量です。ありがとうございました。
ライブの日程は決まりとても楽しみにしています。
抽選に当選しますように願かけします。
広島公演はHBG文化学園ホールではなく、上野学園ホールなんですね。
久しぶりの上野学園ホール、こちらの方が音質が良いので嬉しいです。』

昔からのありがたいお客さん。
よろしくお願いします(笑)

THE WAR SONG

達郎氏:

それでは、アルバムポケット・ミュージックB面に参ります。
このアルバムの一番核となる1曲であります。B面の1曲目で。

1980年代の頭はですね、冷戦の緊張感が濃い時代でありまして。
そんな中でですね、当時の中曽根総理がですね、対ソ防衛のために日本をこう太平洋における不沈空母化するというですね、そういう発言をなさったことがありまして。
私はそれに非常に衝撃を受けまして書いたのがこの曲です。

今から考えましたら、これは、ま、プロテストソングと言えるんですけど。
ま、どちらかというとですね、諦観が強いですね。
なかなか先の展望が見出せないという・・・
ま、どちらかというと、あのそういうぼやきに近い歌であります。

でも、40年近くたってもこういうした歌がですね、まだ、現実性を帯びているという。
そういう、ええ・・・なんともこう情けないというか。
そういう感じがいたしますけれども。

作品は作品ですので、「THE WAR SONG」

♪ THE WAR SONG / 山下達郎

「THE WAR SONG」でございますが。
これもキーボードはコンピューターで。
私のギター、それから、ドラムベース、青山純、伊藤広規コンビ、え、大村憲司さんのギターソロという。
基本的にはリズムセクション3人でやっております。
このアルバムそういうものがものすごく多いんですが。

シャンプー

達郎氏;

お次の2曲目の、B面2曲目の「シャンプー」。
79年にアン・ルイスさんに書き下ろした曲ですけれども。
これをですね、セルフカバーするにあたって、1つ全部コンピューターだけでですね、演奏してみようと。

そうしたテンポコントロールとかそういうようなものもですね、一種の自分の勉強みたいなもんですけれども。
それで仕上げた1曲であります。

ドラムのブラシワークとシンバルワークだけがアナログでやっておりますが。
後はすべてコンピューターで演奏しております。

あ、そうか・・間奏の土岐君のサクソロはアナログです。

♪ シャンプー / 山下達郎

今だったらあっという間に、こんなぐらいのものは作れるんですけども。
なんつってもやっぱ40年近く前だと、これをやるのに何日もかかるというですね。
今本当に便利な時代といいましょうか。
ディスプレイ上でういうテンポコントロールから何から全部できますからですね。

昔はそれ全部数値で打ち込まなければならなかったっていう、そういう時代。
思い出してしまう。

ムーンライト

達郎氏:

で、1人で全部やってるというやつはこのB面3曲目のこの次の曲「ムーンライト」という・・これも完全に1人きりでやってるあれですけども。

でもこの1985年の時代のですね、コンピューターはですね、まだスピードが遅くて。
あの処理能力が全然なくて。
ちょっと手の込んだことをするとテンポが揺れるんですよね。
グルーブがずれると申しましょうかね。

それが全然、なんかどうやっても治らないという。
悩みまくっていた時に新しいコンピューターが出まして。
8801から9801に変わった途端に嘘のように治ったという。

要するに性能がクロックがアップしたんですけど、そういう時代でありました(笑)
今からだったら笑い話ですけども、まあ、必死な時代でありまして。

曲自体は気に入ってんですけど、そっちの方が思い出が邪魔するというトラウマになる「ムーンライト」

♪ ムーンライト / 山下達郎

達郎氏:

アルバム「ポケット・ミュージック」B面の3曲目のムーンライト。

この時の経験があったので

達郎氏:

もうとにかく来る日も来る日もスタジオでですね、レコーディングをしてまして。
打ち込みして、なんか違うとか翌日全部消してもう1回やり直すとか、そういうような時代でしたけども。

でもこの時にこんだけ入り込んでやったおかげで、その後のですね「僕の中の少年」、それから「アルチザン」、そうしたアルバムに繋がっていきます。

何よりもデジタルレコーディングというものに関して非常にあの知識が蓄積できて。
それが90年代、それから2000年、21世紀入りまして本当に役に立ちました。

まあ2000年代入りますと、今度プロツールスですね、今度ハードディスクレコーディングってのが出てきて。
いちいちそういうところで、つまづいたりするんですけど。

でもそれも本当にこの時の経験があったので、あまり大きく落ち込まずに続けられております。

最近は本当にデジタルは発展してきていい時代になってきました(笑)

LADY BLUE

達郎氏:

ポケット・ミュージック、B面の4曲目は、割と大作思考で。
これはちゃんとしたリズムセクションで、ちゃんとしたリズムセクションっておかしいですね、4人で、ええ、レコーディングをやっております。

アラン・オデイの詩がまたロマンチックな1曲であります。

月の道で僕らも恋をしようって。
レイディ・ブルー。

♪ LADY BLUE / 山下達郎

エンディング

達郎氏:

というわけで1986年の私のアルバム「ポケット・ミュージック」特集して参りました。
でも2回目か3回目ですね、まだね、このポケット・ミュージック」そんなに重点的にアレしたのは。2020年の時が一番細かかったですけれども。

久しぶりに全部聴きましたけれども、なんか色々思い出してしまってですね、切なくなったりしますね(笑)
なんかすごく、スタジオに毎日朝の3時4時までですね入ってた・・・いたのを思い出します。若さゆえ。

詳しいことはですね、アルバムライナーに書いてありますので
ぜひご一読いただきたいと思います。

今日はLPとカセットのご紹介ですけれども、音は2020年のリマスター盤からオンエアしております。

この音で86年に出てたらなという、まあいいんです(笑)

というわけでよろしくお願いします。
たくさんたくさんリクエストいただいてきましたけれども、ご紹介できなくてすいません。とにかく10曲突っ込むのも大変なので。

風の回廊(コリドー)

達郎氏:

というわけでアルバムポケット・ミュージックご紹介、B面の最後の曲は
1985年のシングル「風の回廊(コリドー)」
おなじみの1曲で終わりたいと思います。

今週の水曜日に23日 ポケット・ミュージックアナログ盤カセット、よろしくお願いします。

♪ 風の回廊(コリドー)

クロージング

達郎氏:

お送りいたして参りました山下達郎サンデーソングブック。
アルバム「ポケット・ミュージック」のご紹介をさせていただきました。

来週は「納涼リクエスト大会」に戻ります。
お便り、リクエストお待ち申し上げております。

〒102-8080 東京FM 山下達郎サンデーソングブック。

今週末のフジロックフェスティバル、お出での方々お待ち申し上げております。
暑い日です。皆さんお気をつけて投票お出かけください。
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルで皆さんごきげんよう。さよなら。

今週のオンエア曲

14:05 土曜日の恋人 / 山下達郎
14:10 ポケット・ミュージック / 山下達郎
14:16 MERMAID / 山下達郎
14:19 十字路 / 山下達郎
14:24 メロディー、君の為に / 山下達郎
14:32 THE WAR SONG / 山下達郎
14:37 シャンプー / 山下達郎
14:40 ムーンライト / 山下達郎
14:43 LADY BLUE / 山下達郎
14:46 風の回廊(コリドー) / 山下達郎

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