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山下達郎さん サンデーソングブック2025年1月12日『新春放談(ゲスト:宮治淳一)Part 2』(#1683)

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サンデーソングブック

福岡市内のお天気は晴れ
明け方の気温がグッと下がってます。

知らない曲ばかりだけど、いい曲ですね~

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

今年は最初の日曜日が5日でしたので、もう今日は12日。
成人の日の三連休ということになります。
松の内も過ぎて、皆さんお仕事に励んでいらっしゃることと思います。

番組の方は先週に引き続きまして、宮治淳一さんをゲストに『新春放談Part2』
コレクターズ談義で花を咲かせております。
今週も濃いところでお楽しみいただければと思います。

日曜の午後のひととき、本日も素敵なオールディーズ、マニアックなオールディーズ、濃いオールディソングでお楽しみいただきます。
山下達郎サンデーソングブック、宮治淳一さんをゲストに、新春放談Part 2

本日も濃い選曲と最高の音質でお届けいたします。
それでは、お知らせを挟みまして新春放談、続きます。

~ CM ~

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神戸が良かったですね

達郎氏:

私のライブに足繁くいらっしゃっていただいて・・・

宮治さん:

神戸が良かったですね。
あんな、なんか、たっぱのある、っていうか、四層ぐらいある・・・

達郎氏:

昔からああいう形なんですよね。
で、地震があっても、建て直しても、あれになったっていうんで、やっぱり地震で損壊したけど、それ修復したんですよ。

宮治さん:

やっぱり同じように

達郎氏:

リフォームして。
全然違いますけど、だから楽屋なんかも全然違う。

宮治さん:

でもすごくなんていうか奇妙な、っていうか古典的な・・・

達郎氏:

までも札幌なんかもそうですね。「hitaru」っていうのがあって。
あれも神戸とよく似た・・やっぱりビルの4階
だけど要するに機材の上げ下ろしがね、なかなか、だから大変という。
その建設事情というか、その大きな広い土地が大都会は確保できないんで。

だから京都のホールなんて4階建てみたいなオペラハウスみたいな、ああいう形になって・・

アメリカ行った時に、あったんですよ!

宮治さん:

曲オタクの私としてはですね、そういうものもいっぱいかけたいと思うんですけども。
「Only The Young」
その昔はもうベンチャーズの「ファビュラス」入って、それでずっと知ってたんですが、なんと、Jimmy SealsがThe Champsにいた時代、このCDが出てたっていうことが分かった時点でですね・・

達郎氏:

あれを最初に発見したのは誰なんですか?
宮治さんですか?

宮治さん:

分かんないですね。Youtubeがないですからね。
あの誰かが、「Seals」っていうのは「Seals & Crofts」の「Seals」だっていう。
それでね、確かThe Champsのディスコグラフィーがゴールドマインかなんかに載った時に「Only The Young」っていうのを見つけたんですよ。

それで、確かアメリカ行った時にThe Champsのコーナーがあったら、必ず見てたら、あったんですよ。

達郎氏:

やっぱり宮治君かな。
大体、だけど、「Only The Young」のイントロ・・

宮治さん:

これ当時としては斬新だったと思いますよ。

達郎氏:

♪ ~Gui.by Tatsuro Yamashita

ってなるやつね。
これってあのベンチャーズのクリスマスアルバムにの、あのシルバー・ベルズ
あれがほんとうにいいアレンジで
あれが結局「Only The Young」のネタなわけじゃないですか。

で、やっぱり僕らは「白い渚のブルース」とか、やっぱりリアルタイムでは分からないわけで。
あれがホワイトクリスマスの♪~ダラランって言ってるね。ああいうやっぱりベンチャーズの元ネタをああやってこう、なんていうの、クリスマスソングにくっつけるっていう。

あれのイントロでみんな知ってて。
それでそれが後で「Only The Young」だって分かった時の、そのインパクトっていうのかな。

宮治さん:

そうなんですよ。
で、これ、もともとインストの曲なんですけども、リッキー・ネルソンを筆頭にですね、やっぱりいい曲なんで歌詞がついて。
あのChad & Jeremyもやってるんですよ。その時に「Only For The Young」っていうタイトルに、ちょっと変わってるんですけど。

そしたらですね、Chris Crosby っていう人もやってるっていうことが分かってですね。これ、あ、これも去年買ったもの一枚かな。

そしたらこのChris Crosby さん、なんかFGMからいっぱいシングルが出てて、そっちの方が持ってたんですよ。
だけどこのChallengeで唯一、一枚だけ、Challengeっていうのは、そのThe Champsが出てた同じレーベルだから、この、これが歌ったらどうかって言ったんじゃないかな。

達郎氏:

ビング・クロスビーの甥っ子ですよね。

宮治さん:

そうですね。
で、このクリス・クロスビーさんのやってる「Only The Young 」、なかなか良かったんですね。
で、これはGold Star Studioだそうです。
録音は、やっぱりさすがロサンゼルスです。

♪ Only The Young / Chris Crosby

達郎氏:

同じ曲の別バージョンを集めるのが趣味だという宮城さんならではのアプローチ。

宮治さん:

曲がいいんでね。
よほどのひどいアレンジじゃない限り、大体聴けるという。
でも、なかなかいいサウンドプロダクションですね。

達郎氏:

ということは「オンリー・ザ・ヤング」で何曲持ってるんですか?

宮治さん:

Chad & Jeremy、リッキー・ネルソン、ベンチャーズ、The Champs。
いや、まだあると思いますよ。この曲は(笑)。

ジェリー・ラゴボイの旅も終わりがなさそう

達郎氏:

じゃあ、やっぱり作家モノで
最近Jordan Ragovoy集めてるので。

宮治さん:

まだあるんですか?

達郎氏:

いや、全然ですよ。

宮治さん:

まだいっぱいあるんですか?

達郎氏:

いや、ありますよ。
全然まだわかんない。
TEDDY RANDAZZOにいたっては700曲以上ありますからね。
もう3分の1はわからないですよ、まだ。
誰がやってるかは。

キャロル・キングなんかやっぱり研究が進んでるから、ほとんどわかるでしょ。
Bobby Fullerなんか、でももう山のようにあって、全然手届かないです。

ブルース系の例えばClyde Otisとかだったら、もっとすごい。
そんな中、でですね、最近、あの買ったやつなんですけど。
Marie Knightっていうね、黒人の女性シンガーなんですけど。
この人ゴスペル系で。
あのシスター・ロゼッタ・サープとはちょっと一時代前の人たちのグループなんですけど。ま、こういう人、Jerry Ragovoy好きなので。

で、 65年のシングル

Musicor Recordsでね。
Jerry RagovoyでGary Shermanのアレンジなんですけど。
いかにもそれいい、いい、いいトラックです。 

♪ A Little Too Lonely / Marie Knight

宮治さん:

しかしジェリー・ラゴボイの旅も終わりがなさそうですね。聴いてるとね。

達郎氏:

だけどまだまだね、知らない曲がこんなにあるのかってね。
で、聴くと「いいな」って思っちゃうんで、またそれでポチッと押してしまうわけですよ(笑)。
カートに入れちゃうわけじゃないですか。

宮治さん:

でも、まだ見ぬ、いい曲に出会えると、それだけでもうハッピーな気持ちになれるっていうのはね。

達郎氏:

だけどね、そういうのに、付き合ってくれる人って、そんなにいないんですよね。
だって、宮治君とニューヨーク行ったって、ロス行ったって、結局、もうシングルの袋破れてるような中で、ぶわぁ~ってみんな見るわけじゃないですか。

宮治さん:

面白い!

達郎氏:

それを、だから、いつまでやってんのかなっていう人がほとんどなわけですよ。

宮治さん:

それが普通の感覚ですね。はい、やっぱり異常なんですよね。
いいんですけどね。

達郎氏:

それが、それが今の私たちを作ってるんですから。

高校生がやってるバンドですよ、これ!

宮治さん:

インスト行きましょう。
今日は日本盤です。 
テイチクから出たLPクレバーズの「かっこいい ザ・クレヴァーズ」アルバムから

達郎氏:

何ですか(笑)?

宮治さん:

これ、「オス・インクレディブル」っていうバンドなんですけど
これブラジルの、ブラジルのエレキ・インストグループ、「The Clevers」っていう名前でも有名なんですけども。

この人たちが、ブラジルだけで出たのが、
なんとやっぱり65年で、日本がエレキブームだったんで、テイチクレコードがですね、関連する会社で全部当たってみればエレキグループいるはずだと。
エレキグループは歌ってないから、エレキだったら何でもいいと
いうことで出ちゃったんだと思うんですね。

ただもうその当時から結構これはですね、いいレコードだっていうことで探してたんですけど、全然手に入らず。
ようやくですね、去年ですね、久々にネットで。
それもものすごく安く。

達郎氏:

でもコンディションもすごい、いいじゃないですか。

宮治さん:

これ聴いてないんだと思うんですけど、すごく綺麗ですもんね。

でもね、やってる曲がですね、「Besame Mucho」、「Venus」、「Walk Don’t Run」 「Night Drives」ですよ、オリジナルですよベンチャーズのね。
で、そういうその選曲のセンスもいいんですよ。

で、色々調べてみると、この時点でまだ高校生ぐらい。
やっぱり若い感覚でやってるんですよね。
で、後にこのグループは有名になってですね、ブラジルで。
やっぱり時代的にビート・グループになるんですね、ボーカルものの。
最終的にはですね、なんかボーカルでも演歌みたいなのをやって、突然北海道に来日しちゃったというですね。

なんか日本の、グループ・サウンズの曲をカバーしたかとかね。
ちょっとまだそこまではまだ調べきれてないんですけども。
まとにかく面白い人たちなんですが。

達郎氏:

探求の旅はつきませんね(笑)

宮治さん:

それはジェリー・ラゴボイと同じようにですね、エレキの旅はいつまでも(笑)

達郎氏:

素晴らしいですね。

宮治さん:

ということで、この中で「ま、いい曲だな」と思うのはベンチャーズのオリジナルですね。
ボーグルとドン・ウィルソンが書いた曲なんですが
「Kicking Around」。
これ、達郎さんがなんか言ってましたけど・・・

達郎氏:

日本盤のシングル出てましたよね

宮治さん:

これはすごく良かったので、聴いてみたいと思います。

♪ Kicking Around / The Clevers

宮治さん:

上手いっすね!

達郎氏:

すばらしい!

宮治さん:

高校生がやってるバンドですよ、これ!
すごい!

CDじゃ、リマスタリングたとこんなにはならない

達郎氏:

宮治さんがこれを持ってきてくれたので、パッと思いついたんですけど。

ドラマのJohn Barbata、タートルズ、ジェファーソン・エアプレイン
このJohn Barbataが一番最初にあのいたバンドがThe Sentinalsというウエストコーストのサーフバンドで・・・

宮治さん:

エラから出たのかな?

達郎氏:

そうそうエラ
アルバムはデルファイになってるんですよ。

で、僕ね、シングル忘れてきちゃったんですよ(笑)。

これ、アルバムのCDがこれ、一応ワーナーから出てるんですよ。
宮治さんこれ編成したんじゃないですか?

宮治さん:

いや、僕はしませんが、出てたのは知ってます。
うわぁ~ここにあるんだ!

達郎氏:

で、John Barbataが死んだんで、あの、なんかかけようかなと思って。
じゃあタートルズのエレノアでもかけようかなと思ったんだ。
このThe Clevers っていうのが出てきたんで、これはかけざる・・・
全員17歳みたいな、そういうこれもね。

宮治さん:

上手いですよね!

達郎氏:

そうですね。
ザ・ライブリーワンズに次ぐ人気を誇ったというね。
初期のあれなんで、John Barbataのあのタムの感じのパターンが聴けます。

宮治さん:

すごくエキゾチックですよね。
素晴らしいですよね。

これ、昔からこのThe Sentinals大好きなんですけど。
John Barbataがやってたとは知りませんでした!

達郎氏:

ハイスクールの友達同士だそうです。
The Sentinal 1962年
「Latin’ia 」

♪ Latin’ia / The Sentinals

宮治さん:

実に良い音してますね。
本当に奥行きがモノラルなんだけど、たんと奥行きがある。
素晴らしい!

達郎氏:

CDじゃ、リマスタリングたとこんなにはならない。
やっぱりデジタルとアナログの・・

宮治さん:

違いがここにあるんですね。

達郎氏:

リバーブの感じとかね。

宮治さん:

でも、この2つともインスト。
あの高校生が叩いてるわけでしょ?
すごいなぁ~

達郎氏:

でも、まあ、昔のやっぱりあの日本のGSだって、やっぱり17、18でみんなが、いい演奏して。
なんかやっぱりこうパッションというかですね、

宮治さん:

ようやく買った楽器で、もう必死さが伝わるというですね。

去年買った一番高額物件

宮治さん:

じゃあ去年買った一番高額物件の・・・
100ドルですよ!
私が100ドル出したのはですねGuess I’m Dumb以来。

でもその頃、100円でしたから。
もう今150円、160円ですけどね。

私と一緒にですね、茅ヶ崎FMで番組をやってるですね、女の子がいまして、田﨑亜実さんっていう人なんですけども。
その彼女が2月にハワイに行くって聴いたので・・それは良かった、と

ハワイに行ったらですね、ハワイでしか出てないローカルで探してるレコードがあるんだと言って。
おそらくレコードなんて別にそんな好きな人じゃないから、レコード屋なんて行くことはないだろうと思いつつも、一応言うのはタダだからと思って行ったらですね、なんと行ってくれたんですよ!

そうしたら・・・

達郎氏:

あったの?

宮治さん:

表にはないんですよ。
裏に入ってゴソゴソと出してきたら、ぱっと見たら100ドル。
「どうすりゃいいんだ」って言ってね、なんか20分、30分悩んだそうですが。
もうなかなか出会えないだろう、ということで買ってきてもらったんですよ。

で、私も久々にですね、100ドル超えのレコードを買ったんですが(笑)
やっぱり買って良かったなと思いますね。
 
ハワイの「Teen Label」っていうこれ、1965年に出てるらしいんですけども。

グループ名はですね、「リンダ・グリーン・アンド・ザ・テンポス」と言ってですね、1965年に、あのハワイで高校生で結成したので。
で、なんかハワイでですね、コンテストがあったらしいんです。
で、1位になった人にはリプリーズ・レコードがレコードを出してくれると言って、この人たち、1位になってリプリーズからですね、「ボサノバ・ベイビー」っていうのが出てるんですね。「ボサノバ・ラブ」っていう曲が。

で、これもいい曲で探してるんですけど、リプリーズ、全然出てこない。
ディスコグラフィにも出てこないんですよ。
あのリプリーズのディスコグラフィで飛んでる番号なんですよ。

で、これはまあさすがになかったんですけども.
同じようなタイミングで彼女たちが出したティーンレコードの「マイ・リトル・ジャパニーズ・ボーイ」。
これが100ドル物件で買ってていただいてですね。

達郎氏:

ハワイで100ドルってたいしたもんですよ(笑)

宮治さん:

George Kimotoさんというですね、全員日系人なんですよ。
で、グリーンさんが歌ってるんですけども。
これがなかなかね、いいものでございます。

達郎氏:

宮治君が持ってきてくれた「ちょっと待ってください」は・・・

宮治さん:

その後にですね、70年ぐらいに有名な「ちょっと待ってください」が出て。
これがフィリップスから出てたんですけども、日系の、日系の人ですね。

彼女、後に、80年代からロサンゼルスに行って、いろんなクラブとかで歌ってて、2014、5年にハワイに戻ってきたそうです。

じゃあそのリンダ・グリーンさんの率いる「リンダ・グリーン・アンド・ザ・テンポス」。
はい、私の久々の高額物件でございます。

♪ My Little Japanese Boy / Linda Green & The Tempos

達郎氏:

今日は、どれもいい曲ですね!

宮治さん:

やっぱりね、いくらでも珍しい曲、ありますからね(笑)

もうドツボですよ

達郎氏:

でもなんかジャポネクスに少し・・今回は・・
UKモノとジャポネクスモノと。

宮治さん:

そうですね、あんまりアメリカのど真ん中のはあんまりないですよね、確かにね。

達郎氏:

もう買うだけ買ったっていう(笑)

宮治さん:

いや、そんなことはないでしょ(笑)
だって、達郎さんのね、今までかけてる曲聴いてみると、まだまだセンターラインにすごいのがあるんだな・・・

達郎氏:

知らないものがね、本当にね。
だから、だからラップとかね、あのヒップホップとか、あとはドゥワップとか、ああいうものをやり始めたら、もうドツボですよ。
泥沼です。
スイート・ソウルとかね、うん、もうね・・

宮治さん:

スイート・ソウルもなんとなくその感じしますね。
その世界に行くと大変なことになるなっていうことが分かるので。

~ CM ~

ニューヨークづくし

達郎氏:

えーと、またニューヨークもので。
歌ってるのがThe Velvet Satinsという。FIVE SATINSかなと思いましたが、違う白人のグループだそうです。
それで曲書いてんのが、Artie KornfeldとTrade Martinの共作って珍しいパターンです。

宮治さん:

ニューヨークですね~

達郎氏:

そうですね。
アレンジャーがTrade Martinで、いかにもっていう。
なんかこっちはニューヨークづくしです。はい。
1965年のThe Velvet Satinsの「Nothing Can Compare To You 」

♪ Nothing Can Compare To You / The Velvet Satins

この人のことは全くわかんないです

宮治さん:

じゃあ次、ドゥワップ的なものでございますね。
おそらく白人だと思うんですけれども。
「Coed Label」というですね、DUPREESも出ているような、レーベルから1枚だけ出てるRalph London

達郎さん:

これ全く調べても出ません(笑)

宮治さん:

唯一分かってるのは、ラルフなんとかっていう別名で、The Mysticsと、THE JARMELS に1曲ずつ曲を書いてるっていうことだけは分かりました。
だからおそらくニューヨークの人なんですよ。

はい、Ralph London 。 
1964年の唯一出たシングル「Lovely, Lovely Girl 」

♪ Lovely, Lovely Girl / Ralph London

達郎氏:

いい曲ですね。

宮治さん:

そうですね、「ラブリー・ラブリー・ガール」。
この人のことは全くわかんないです。
いいかなっていうだけで、かけました。

いい声してますね~女性3人組のボーカルグループ

達郎氏:

じゃあ、宮治さん、こう来るんだったら私もこういうんで行きます。

Joy-Tonesというですね、女性3人組のボーカルグループですけど。
元The Love Potionというグループで。
曲書いてるのがTony Middletonで、この人は”The Five Willows”っていうドゥワップ・グループのリーダーの人で。
その後” The Willows”でリードボーカルやってた人。

宮治さん:

あの” The Willows”?

達郎氏:

そうです。
その人たちのJoy-Tones・・・
1965年の「This Love」

♪ This Love / Joy-Tones

宮治さん:

いい声してますね。
素晴らしい。

達郎氏:

さっきの、Ralph Londonと「Coed Label」の・・12番しか違わないです(笑)

宮治さん:

しかも売れてないのは一緒という。

達郎氏:

それがやっぱり数打たないとダメなんですよ、ヒットは(笑)

宮治さん:

そうですよね。

ケツひっぱたかれたような音楽ばっかりですから

達郎氏:

しかしこれ、1年中これやったら本当に幸せなんだけど(笑)

宮治さん:

おかしくなってしまう(笑)。

達郎氏:

いや、だけど、あのお皿が間に合わない!

宮治さん:

間に合わないです。
ほんとそう思う。やっぱりね、1年間いただいてるんで、なんとなくこの、裏の4番バッターがいっぱい揃えられるんですけど。
これ、毎週やってたらどんどん(笑)

達郎氏:

やっぱりヒット曲を中心にしないと鑑賞に耐えないですね。

宮治さん:

その通りだと思いますね。
年に1回だからいいんじゃないかなと思って。

達郎氏:

だんだんでも思考がだんだん近づいてきてますね。

宮治さん:

1964、65年にこう集中してきたんじゃないかなという。

達郎氏:

こういうやっぱりクルーナーボイスというかね、そういう甘い、まったりした音楽っていうのは本当になくなります。

宮治さん:

ほぼないですね。

達郎氏:

ケツひっぱたかれたような音楽ばっかりですから。

宮治さん:

こういう普通に歌うと怒られちゃうんじゃないかって。

達郎氏:

イントロ飛ばす人とかね、いるらしいですよね。

宮治さん:

はいはい、イントロ飛ばす人はいますが・・・

達郎氏:

こっちに置いといて。
はい、私たちの価値観・・・

スーパー・ウルトラ・レア・シングル

宮治さん:

はい、次はですね、昨年山下さんの番組でツイートしていただいたんですが。
バック・トゥー・ザ・ロックの神谷誠一さん。
昨年の1月3日に突然お亡くなりになられたんですが。
その形見分けのレコードをいただきましてですね。
で、聴いたらやっぱよかったですよ。

スーパー・ウルトラ・レア・シングルって書いてありますけどね。
Ray Artisという人の「Art Of Love」
これ曲書いてるのもR・ Sitraっていうんですけども、このR・ Sitraっていうのは本名で、”Artis”っていうのはその逆から読むんですね。

だからそういうようなことです。
でも、もう全く分かりません!

で、ただまあ推測できるのは本人が書いてると。
これも1961年。いかにもティーンポップ前とした。

達郎氏:

神谷さんがウルトラレアだっていうんだから、それなりの要するに、コレクターの間では知れてる・・・

宮治さん:

そうなんですよね。
だからその世界では本当にレアだったんでしょう。
聴いてみましょう。
Ray Artisで「Art Of Love」

♪ Art Of Love / Ray Artis

またRichard Teeです

達郎氏:

いや、だいぶ時間が迫ってきましたね。

私、後発なので。もう一曲。
Eddie & Ernie というですね、R&Bのデュオなんですが。
フェニックス、アリゾナの出身なんですけど。

なんで私はEddie & Ernieを知ったかと言いますとですね、アニマルズで「アウトキャスト」っていう曲があるんですよ。

宮治さん:

「INSIDE LOOKING OUT 」のB面

達郎氏:

あれがすっごく好きで。
そのオリジナルっていうのはずっと分かんなかったんですけど、宮治さんみたいに、ある人から「100枚ほど引き取ってくんないか」と。シングルを。
それを100枚・・・私は宮治さんと違ってすぐ聴いてみるんで。

そしたらですね、「アウトキャスト」っていう曲が出てきたんですよ。
これがこのEddie & Ernieっていう人たちの作品だということが。
30年ぐらい前の話ですけど。
それでそっから、この人たちは集め出したんですけど、なかなか集められないんですよね。そろわなくて。

宮治さん:

やっぱり売れてないんですよね。

達郎氏:

そんなにないですね。
R&Bチャートでも1曲しか入ってないんです。
でも、割とだから多分あのアニマルズの人たちはまた、向こうから来たシングルを聴いて・・・

宮治さん:

「これだ!」と。

達郎氏:

でももっと全然アニマルズの方は泥臭いんですけども。
これがですね、最近買ったやつで。
「 I Can’t Do It」っていう1966年のあれなんですけど。
これ、またRichard Teeです(笑)

宮治さん:

Richard Teeすごいですね!

達郎氏:

だからまあ多分ニューヨークあたりのレコーディングだと思いますけど。
いい曲です。

♪ I Can’t Do It / Eddie & Ernie

エンディング

達郎氏:

というわけで、そろそろお時間だそうです。

宮治さん:

ずっとやってたいなっていう気持ちになりますけどね。

達郎氏:

っふふふ(笑)
また、どんどん、なんか、だけど、すごいことになってきてますね。
もう6年目ですからね。
また来年もよろしくお願いします。

宮治さん:

こちらこそ。

達郎氏:

今年はじゃあ、レギュラーで追いまくられる・・・

宮治さん:

そうですね!
と同時にですね、その棚から大発見をですね、やっぱり励行して、まだ半分もやってないんですよ。いくらでも出てきそうなんでね。
それをうまく散らしてですね、特Aをこちらへ持ってこようと思ってましてですね。

達郎氏:

昔は年に何回かあって、そのダブリ交換会っていうのをやってましたけどね。

宮治さん:

是非、また・・またね
ボロボロのやつでも私、いただきたいと思う(笑)

達郎氏:

結構まだあるので。

宮治さん:

是非、交換会!

達郎氏:

しましょう!
今年もひとつよろしくお願いします。

宮治さん:

こちらこそよろしくお願いします。

達郎氏:

今年は風邪ひかないようにと思ってます(笑)
でも宮治さんのいるおかげで、なんか安心して風邪がひけるという(笑)
なんかこっちもお手伝いできることがありましたら!

宮治さん:

はい、よろしくお願いします!

クロージング

達郎氏:

お送りいたして参りました山下達郎サンデーソングブック。
宮治淳一さんゲストに新春放談 2週間お送りいたしました。

来週は私のツアーも終わります。
あ、そうだ!今週の1月17日、NHKホール、12月の振り替え公演。
ここで、昨年のPerformance 2024、千秋楽を迎えます。
お待ち申し上げております。

来週は、「棚からひとつかみ」もしくは「リクエスト」。
リクエスト、本当に山のようにたまっておりますのでですね、リクエスト交えつつお届けしたいと思います!

今年もサンデーソングブック、何卒よろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。
今年も皆さんにとってより良い1年でありますように。

山下達郎サンデーソングブック
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで皆さん ごきげんよう
さよなら 

今週のオンエア曲

14:06 Only The Young / Chris Crosby
14:10 A Little Too Lonely / Marie Knight
14:17 Kicking Around / The Clevers
14:20 Latin’ia / The Sentinals
14:26 My Little Japanese Boy / Linda Green & The Tempos
14:32 Nothing Can Compare To You / The Velvet Satins
14:34 Lovely, Lovely Girl / Ralph London
14:38 This Love / Joy-Tones
14:42 Art Of Love / Ray Artis
14:46 I Can’t Do It / Eddie & Ernie

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