山下達郎さん サンデーソングブック 2013年01月27日『ニューヨークで買ってきたシングル盤から一つかみ』

山下達郎さん サンデーソングブック 2013年01月27日『ニューヨークで買ってきたシングル盤から一つかみ』

長崎は雪がちらちらと舞ってます。
ほんとに寒い日が続きます。

さて、今日のサンソン。
達郎さんの茶色のテレキャスはオリジナルパーツは全て交換して残ってるのは「木」だけ。
音が変わらないのは「大当たり」というのは、なるほどと思います。
楽器には当たり外れがある。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

1月も最後の日曜日でございます。
早いものでございます。

東京もそうですが、全国的に大寒波でありまして。
今週一週間は、北海道、東北は毎日雪だといいような予報が来ております。

東京は雪は降らないものの、とにかく寒いです。
昨日、一昨日あたりの寒さは半端じゃありません。

ま、でもニューヨークなんかの天気を見ると真冬日ですから、札幌よりも寒く、温度があなってきたりしますので。
まだまだ上には上がいるという感じでございますが。

ほんとに、あの、全国的にインフルエンザが猛威をふるってるような感じでございます。
特に受験生の皆さん、受験の季節でございます。
風邪、インフルエンザ、くれぐれもお気を付け下さい。

さて、番組の方はですね、ずーっとリクエストとか、いろんな事やってまいりましたが。
昨年の末にですね、12月にニューヨークへ入って参りまして。
その時にですね、レコードを沢山買い込んで参りました。

特にシングル盤がですね、沢山300枚以上買って参りまして。
なかなか来なかったんですが、ようやく届きました。

ですので、今日はニューヨークでせっかくシングル盤たくさん買ってきましたので、
『ニューヨークで買ってきたシングル盤から一つかみ』

まだ棚に入って・・・もう入ってんですけど
まぁ、いいや・・・。
えぇ・・・細かいことは言わない。

いろいろと買い直し、それから割とレアなもの。
いろんなものがあります。
ほんとに気分で。

シングル盤ですので、60年代、70年代くらいのシングル盤でございまして。
モノラルが多いんですが、オリジナル・モノラル・シングルの持っている音圧の根性のありかた。
まさにロケンロールなものでございますので、そういうようなものをお楽しみ頂きつつ、デジタル・プロセシングの威力でですね、オリジナルシングルの猛威に浴びて頂きたいと思います。

サンデーソングブックらしいプログラムといえば、らしい(笑)
一月最後の日曜日でございます。
今日も素敵なオールディースソング、日曜日の午後のひと時お楽しみ頂きたいと思います。

山下達郎サンデーソングブック『ニューヨークで買ってきたシングル盤から一つかみ』
ほんとに一つかみでございます。

今日も最高の選曲、最高の音質でお届けを致します。

寒い季節になってきまして、私の2011年のシングル、3月9日発売二日後に震災が起こってしまいました。
不運でシングルになってしまいましたが、それでもアルバム「Ray Of Hope」、そして今回のベストアルバム「OPUS」にも収録してございます「愛してるって言えなくたって 」

季節がらリクエスト頂きました。
兵庫県尼崎市のT.Yさん。
『教えて下さい。
“踊よろフィッシュ”は「僕の中の少年」と「トレジャーズ」で微妙に歌詞が違うのは何故ですか。
既出でしたらすいません。
気になりました。宜しくお願いします。』

「トレジャーズ」の方はシングルバージョンです。
「僕の中の少年」はアルバムバージョンで、その時ちょっと歌詞を変えてみたくなりまして。
違う歌詞にしたんですが。
「トレジャーズ」シングルセレクションでございますので、またオリジナルシングルバージョンに戻っております。
「OPUS」の方も「トレジャーズ」と同じシングルバージョンを使っております。
ので、そういうことになって・・・・

昔は歌詞、微妙に違うってよくあった話なので。

♪ 愛してるって言えなくたって /山下達郎

~ CM ~

♪ sippin n chippin /T-Bones

◎この番組・・・ 

達郎氏:

この番組始めて20年ちょっとになりますが。
いつも申し上げているんですけど、なんでこうしたデジタル・リマスタリングといいますかデジタルプロセシングでやるようになったかと申しますと。

この番組、いわゆるオールディーズの番組で、特に50年代、60年代くらいのですね、インディのシングルですとですね音圧が、はっきり言って今の新譜・・・
ああいうエグザイルとかですね、ああいうような音楽に比べると、物凄くはっきり言ってショボイんです!

ダイナミックレンジが当時のオーディオの、しかもインディですからですね。
卓録みたいなものなので。

そういうのを前後にですね、そういうのをかけられて、僕のこのオールディーズの番組で、そういうのをかけますとですね、とても音圧が太刀打ちできないので。

で、まぁデジタルプロセシングと言いましょうかですね、デジタル・リマスタリングを施して、今の最新新譜にも負けない50年代の音楽、60年代の音楽を・・・コンチクショウとオリジナルシングルに手を加えて・・・っていうか音に手を加えてるんですが、リマスタリングでございますね。

それで始めて20年でございまして。

初めはDATとかですね、アナログ機材を使ってやってたんですけども2000年に入りましてからプロツールズを使ってやるようになりまして、正にデジタルプロセシング。
益々音圧が増せるようになりました。

♪ Do You Wanna Dance /Bobby Freeman

♪ Suddenly You Love Me /The Tremeloes

◎昔は・・・ 

達郎氏:

昔はニューヨーク、ロスもそうですがアメリカのそうしたセコハンのレコード屋に行きますとですね、まず汚い!

もう一時間も見てると手が真黒になる。
なので、軍手をしてやらなければいけないのですが。

最近はですね、そこが凄く変わりまして。
どこの中古屋さんに行っても非常に綺麗なんです。
そうしないとお客が来ないんですね(笑)
昔と違ってですね(笑)

ですので、半日そこで見ても手が汚れないですむという。
それもありがたい、ことでございます。

◎リスナーからのお便り(三重県津市のM.Yさん) 

『達郎さんに質問です。
汚い字ですみません。

いつも他のリスナーさんのお便りを聴いていてずっと疑問に思ってることがあります。
たまに凄く長文のお便りがありますが、みなさんどうやってハガキに収めているのでしょう。

1.すごく小さい字でびっしり書いている
2.2枚以上のハガキに分散して書いている
3.封書で書く
4.その他

しょうもない質問ですが、気になって仕方がないのでどうぞ教えてください』

達郎氏:

全部です!

もう虫眼鏡じゃないと見えないくらい、よくこんなですね、米に文字書くみたいなやつで書いてくるって人もいますし、5枚連続でですねVol.1から5までのハガキで書いて下さる方もいますし。

封書で5枚書いてくる方もいらっしゃいます。
いろんな方がいらっしゃいます。

引き続き宜しくお願いします。

♪ All In The Name Of Love /Luther Ingram

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

来週もパート2行きたいとこなんですが。
来週は2月3日、私 誕生日の前の日でございまして。
せっかく大台に乗るところなのでですね。

私、実は20年くらい前に、1993年、番組始めたばっかりの時にですね。
40歳の誕生伊だった時に『バースデーソング特集』ってのをやりまして。

これ、じゃもう一回いってみようかと。

『還暦記念、バースデーソングで棚から一つかみ』
全然自分のバースデーと関係ない。
いいんです。番組ですから。
洋楽の番組でございます。

来週はそういう訳で『バースデーソングで棚つか』でございます。
それが済んだら、このシングル盤のヤツ、まだ続いて行こうかな、なんて思っております。

◎リスナーからのお便り(茨城県筑西市のN.Fさん) 

『私ごとで恐縮ですが、カミサンに子供が出来ました。
今はつわりもあり、会社を休んでる状況ですが、お腹の子はお陰さまで順調に育っているようです。

そろそろ、つわりも脱出できそうな感じでおりますが、あらためてと言いますか、私にとって初めてでもあり出産というのは大変なことなんだなと、今更ながら痛感しております。

質問ですが、胎教に何か良い曲をピックアップしてCDに焼こうかと思っております。
以前番組で胎教によいのは静かな曲、あまり抑揚がない、ふぁーっとした曲がいいと達郎さんが仰っていたので、私が持っているCDから、そのような曲を選んでるのですが、なかなか適当な曲が見つかりません。

前置きが長くなりましたが、達郎さんのお奨めの胎教に良い曲やアルバムをいくつか教えて頂けますと幸いです』

達郎氏:

そうなんですよ。
抑揚がない”ほわぁー”っとした曲ですね。
実はなかなか無い!

やっぱり盛り上がるとか、根性入れるとか、そういうものばっかりですね。
突然止まったりするとドキッとしすね。

ジャッキー・グリースンっていう人がいます。
俳優の人です。
一番有名なのは、ハスラー。
ポールニューマンの相手役ですが。

この人は自分のオーケストラ持っておりまして。
ジャッキー・グリースン・オーケストラ

たくさん作品がありますが、今CDがたくさん出ておりますのでですね。
『Song For Young Lovers』というCDがあります。
それが、キャロルキングのタペストリーが出るまでは、いわゆるビルボードのロングチャートの記録を持ってたアルバムです。

ほんとに、ジャァ~っとしただけです。
何の抑揚もない。
ですから胎教にはとってもいいので、お奨めです。

どうしてもというなら、さ来週かそこらでおかけしても宜しいです。
またお便り下さい。

♪ I Just Haven’t Got What It Takes /Tony Scotti

♪ Headline News /Edwin Starr

◎ エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。
という訳で来週は、私、誕生日・・・・
次誕生日でございますのでですね、前日でございます。

『バースデーソングで棚つか』

何でもいいっすよ!(笑)
いよいよ、あと一週間で、私、60の大台を迎えるので、たいへんです。
来週は、そういうような思い入れと共に、いろいろとクッチャべってみたいと思っております。

静岡県浜松市のW.Cさん。

『先日同級生の集まりで学校のチャイムの話になりました。
小学校の我が学校のチャイムは「サンタルチア」で下校放送の音楽はスキャット風の「男と女」でした。

等々な質問ですが、達郎さんの学校でのチャイムはなんでしたか?
小学校で「男と女」とは今考えると、凄い選曲だったと思います』

ごもっともでございますね。

チャイムは普通に♪ピンポン、パンポンで授業始める時はそれで。
下校の時はですね、我々、東京都豊島区の学校はみんなあれです。
ドボルザークの新世界の2楽章です。

家路です。

ゴーイングホーム、あれです。
ですから「男と女」ってのは非常に矯絶だと思います。

ちょっとそんな・・・教育的にいいのかって、そういうアレです。
そんな事言っちゃいけない・・・。

へへへ(笑)

柏市のM.Kさん。
『先日のオンエアで達郎さんは楽器は弾くものですが使えば減りますとお話されていらっしゃいました。』

ギターのコレクターの方の奥さんのアレですね。

『となれば、長年御愛用の、あの茶色のテレキャスはとっくにボロボロになってしますはずなのに何故あんなに弾きまくっても素晴らしい音が出るのでしょうか。

もちろんメンテナンスを欠かさずにされているのでしょうが。

ピアノやバイオリンそして管楽器も新品より数年経ったものの方がよく鳴りますし、弦楽器も古いものほど価値が出るものがあります。

ということは楽器って新しいものと古いものとどちらが良いのでしょうか。
考えれば考えるほど判らなくなってきました。』

あのぉ・・・当たり外れです!

私のあの茶色のテレキャスは、本当に大当たりであります。
もう電気系統はオリジナルパーツは一個もありませんし。
フレット打変え、何十回!

ます30年使いましても、残ってるのは木だけです。
ペグも全部違いますし。
ですけど全く音が変わらないという、当たり外れでしかありません(笑)

一生に一本の当たりをもったという、それがほんとに幸運でありました。

でも、このあいだ申し上げましたみたいにギターコレクターの人は、そういうパーツが変わるのを非常に嫌がる!
バリューが落ちる!

ってなわけで、このへんで(笑)

♪  希望という名の光 /山下達郎

今週のオンエア曲

14:04 愛してるって言えなくたって /山下達郎
14:09 Shippin Chippin /T-Bones
14:14 Do You Wanna Dance /Bobby Freeman
14:18 Suddenly You Love Me /The Tremeloes
14:23 All In The Name Of Love /Luther Ingram
14:33 I Just Haven’t Got What It Takes /Tony Scotti
14:36 Headline News /Edwin Starr
14:42 希望という名の光 /山下達郎




コメント

  1. ヨシ より:

    いつも読ませて頂いています。私は今、海外におりましてサンソンを聴くことができない状況にいます。文字起こししてくださって、サンソンを聞いているような気持ちになりとても嬉しいです。
    これからも楽しみにしております。

  2. 9thNUTS より:

    ヨシ さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。

    嬉しいコメントありがとうございます。
    気長に続けていきますので、またお立ち寄りくださいね。

  3. 寺本淳子 より:

    2月4日は山下達郎さんのお誕生日ですね。おめでとうございます!私は誕生日が来たからと言っても、何歳とかいうのはあまり考えませんが、番組でも仰っていましたが、60歳だとは全く思えなくて、今も現役のミュージシャンとしてご活躍されていらっしゃる事に対して、ただただ尊敬しています。これからも年齢を考えずにミュージシャンとしてご活躍をして下さい。