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山下達郎さん サンデーソングブック 2018年5月13日『ギブソン・ギターで棚からひとつかみ Part.1』

山下達郎さん サンデーソングブック 2018年5月13日『ギブソン・ギターで棚からひとつかみ Part.1』

ここ数日間は気温の変化が大きく、今日は肌寒い感じです。
横浜市内は日曜の午後から天気が崩れてきました。

今日のサンソン「ギブソン特集」
山野楽器のお話、輸入品のクオリティチェックを厳しくやっていらっしゃるんですね。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

えぇ、5月の2週目でございます。
連休も、すっかり気分も取れたと思います。

また雨ですね、今日は。
予報を見ますと・・全国的に雨。

東京は寒かったですが、また今週からは夏のような日差しが戻るという。
そういう予報が出ております。

まあ、ほんとに、あのぉ・・天候不順と言いましょうか、気候不順と言いましょうか。
どうなっているのか、分かりませんが。

私、おかげさまでシングル、完パケまして。
工場への旅立ちました。

ちょっとだけ、のんびりしましたけども。
またライブの準備、その他、始まる・・感じでございます。
一所懸命やりたいと思っております。

前売りも始まります。
今年のツアー、6月からスタートいたします。
また、皆さんお待ち申し上げております。

番組の方は、レコーディングの合間にですね、一所懸命リクエストでしのいで参りましたけれども。

メディアの情報を見ますと、アメリカのギターのメーカー、ギブソンが経営破綻したというニュースが入って参りました。

ここんとこ、何か色んな会社を買収しておりましてね。
それが、まぁ、経営のですね、そういうものにしわ寄せが来たんじゃないかと。

私の友人に聞きましたところ、最近はギターが売れないと。

アメリカのギターの売上が、ここの10年間で半減しているという、そういう情報が。
若い子がもうギターを弾かなくなった。

そうですよねぇ。
レコードが売れなくなったとか、全部レコードがスマホで聴けるんですから。

一所懸命、5つ、6つから練習して上手くなってですね、それでご飯が食べられる、そういうような状態・・日本はもう少子化でございますから。

美術などでは美大へ行って、昔は美術の先生になってですね。
その間に一所懸命絵を書くみたいなのがありましたけれども。

美術の先生の職がないという・・・少子化でございます。
暗いニュースばっかりでございますけれども。

それが、別に絵書くこととか、音楽がなくなるわけじゃありません。
悲観してばっかりも、いられませんが。

いずれにしましても、ギブソンのギターがですね、いろいろ番組の中でご説明しますが。

いわゆる日本でいう倒産ではないようですね。
会社更生法ではないようです。
民事再生っていうか、そういうことだそうでございますが。

ま、そんな話しも含めてですね。

でもギブソン、フェンダーは私達のエレキギターのルーツでございます。

ギブソン潰れないでほしいよなって・・
まぁ、ささやかな極東からの応援でございます。

今週、来週2週間使います。
『ギブソン・ギターで棚からひとつかみ』

ギブソンを使っているギタリストの特集をやってみたいと思います。

まぁ、星の数ほどございますのでですね。
ほんの舐める程度で。

あとは山下達郎のサンデーソングブックですので、私の趣味に沿ったもので、ございます(笑)
ハードロック、ヘビメタ、ほとんどかかりません。

逆にそうしたブルース系とかですね。
あとはルーツミュージック系。
そういうものが多くなるのは、私のサンソンの特徴でございます。

私なりの「ギブソン・ギターで棚からひとつかみ」
2週間お届けします。

日曜の午後のひととき、本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
「ギブソン・ギターで棚からひとつかみ Part.1」でございます(笑)

本日も最高の選曲と、最高の音質でお楽しみ頂きます。

私はフェンダー派でございまして(笑)
フェンダー・テレキャスターが私の、ずーっと40数年、使い続けてきたギターであります。

自分ではギブソンはレコーディングしか使いませんのでですね。
後ろでペラペラやってるのをお聴き頂いてもしょうがないので。

私の知り合いのギブソン使いでは、一番私の親しい人でございます。
松浦善博さん。

ゴールド・トップのレスポールでですね、素晴らしいギターソロ、それからボトルネックは彼が、私は日本一だと信じております。

何曲も彼にレコーディング頼んできて参りましたけれども。
そんな中から、1984年、竹内まりやのアルバム「バラエティ」に収録されております「アンフィシアターの」アンフィシアターの

♪ アンフィシアターの夜/竹内まりや

~ CM ~

♪ スクール・デイ(MONO)/チャック・ベリー

◎ギブソン 

達郎氏:

ギブソンは1902年に創設されたギターの会社でございます。
初めはアコースティックでしたけれども、エレキギター作りはじめまして・・
いろいろな種類が出ておりますので。

そうしたギブソンのギターを愛用しているミュージシャン、古今東西たくさんいますので。

そんな中からですね、サンソンらしいセレクトでですね、いってみたいと思っております(笑)

それでですね、なるべくギブソンしか使ってない人。
いわゆる御三家、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック
あの人達は、みんな色んなギターに浮気しておりますので。

そういうのは、かけません!
よろしくおねがいします(笑)

あと、今日はですねギター中心なので、曲が長いのでですね。
思ったより曲が、あふれてしまいまして。
思ったより、かけたい曲がかけられない、そういう・・ま、いろいろあります。

ので、今週、来週でやれるだけ、やってみますけども。

結構、抜けてるのが出ますことをお許し下さい。

◎チャック・ベリー 

達郎氏:

まずは古いところからチャック・ベリー。
チャック・ベリーといえば、もう335
ミスターギブソンでございますね。

チャック・ベリーの1957年の大ヒットソング「スクール・デイ」
これから、今日は始めてみました。

◎Whispering/Les Paul 

達郎氏:

ギブソンと言いますと、最も有名な歴史上の人物はですねレスポール。
なんたってレスポールモデルっていうのがありましてですね。

レスポールの開発したギターでございます。

レスポールという人は特にエレキ・ギターにとっては革命的な事をいろいろした方で。
一人多重でありますとかですね。
エフェクター・・いろいろな革新的なものを40年代から、50年代にかけてですね、もうすでにやってしまったという。

たくさんヒット曲あるんですけども。
今日は、1951年チャートで7位まで上がりました。
もともとこの曲は、とっても古い1920年くらいの曲であります。
曲書いておりますビンセントローズっていう人は「ブルーベリー・ヒル」の作曲者としても有名でございますが。

レスポールの一人多重の技が冴える一曲。

1951年「Whispering」

♪ Whispering/Les Paul

レスポールの名を冠しましたレスポールモデル、デラックス、カスタム、いろんなスタンダード、いろんなのがありますが。

ビンテージのものは、たいへん高い!
そういうようなギターでもあります。

◎バック・イン・ブラック/AC/DC 

達郎氏:

でも、なるべくレスポール以外の楽器を使っているミュージシャンをですね(笑)
で、ギブソンといって一番最初に思いつくのは、私はAC/DCのアンガス・ヤングです。
SG使いですね(笑)

ひたすらSGです。
すばらしい音色でございますが。

今日は、80年のアルバム「バック・イン・ブラック」
これのタイトルソングの「バック・イン・ブラック」
これで、いってみたいと思いますが。

せっかくですので、ライブアルバム、92年のAC/DCライブから「バック・イン・ブラック」

♪ バック・イン・ブラック/AC/DC

◎経営破綻の危機 

達郎氏:

ギブソン、今回は経営破綻の危機だという報道がきましたけども。

何回か困難になった時代がありまして。
60年代もありましたし、80年代もありましたし。
身売りしたこともありますし。

また元に戻ってきたという・・・
まぁ、要するにギター作りの職人ですからですね、腕はよくても経営の能力がないとかそういうのもあります。

今回は、とにかく何かいろんなものを買収してですね、それが上手くいかなくなったのが、大きな原因だと、言われておりますが。

とはいってもギブソンのブランドはですね、全く消滅するとか、そういうのはたぶんありえないので。

ギターの部分は黒字だと。
やっぱりそうかと思いましたが。

いくらギターが子供が弾かなくなったといってもですね、まだまだ・・・
でもロックン・ロールも、こう・・違う方向になってきたのかな。
ギターがそんなに売れなくなったっていうのはね・・

そんなこと、グチグチいってもしょうがないですけども。

◎悪い星の下に生まれて/アルバート・キング

達郎氏:

アルバート・キング、ミシシッピ生まれでございます。
アルバート・キングといえば、日本ではなんといっても「Born Under a Bad Sign」

ウィリアム・ベルとブッカー・T・ジョーンズの共作でございます。
アルバート・キングのバージョンはブッカーT&MG’sがバックを務めております。

アルバート・キングはですねフライングV
ヘンテコな形のギターがあります。

もう、変な人でございます(笑)

でも、腕は一流。

♪ 悪い星の下に生まれて/アルバート・キング

◎選曲・・ 

達郎氏:

今日、選曲して来たんですけれど。
山岸君にですね、これではとでも55分じゃ入りませんと言われまして。

ほんとはこのお知らせの前にウエス・モンゴメリーかけようと思ったんですけどもも。

ジャズはもう、ギブソン一辺倒ですね。
特に60年代は。

もう箱という・・ジャズギタリストはギブソンしかエレキギターを弾くものがなかったという時代でありますので。

ウェス・モンゴメリーかけようと思ったんですけど、これかけると今日はダメですよって言われまして。

これ、だから来週か、もしかそれでも来週も、ものすごく長いのばっかりなので。
ですので、ジャズ特集をですね、5月の末にやろうと思いますので。

その時に、アレしようと。

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

経営破綻になりそうなギブソンです。
え、頑張ってほしい!
応援の意味を込めて・・・

来週も続けてPart.2をいってみたいと思います。

でも前倒しで録っておりますので、今からリクエスト頂いても、スイマセン・・

今日はリクエスト頂いたんですけど、家でもう、凄いテンパって作ってきましたので。
スイマセン・・

◎ギブソンのギター 

達郎氏:

さてギブソンでございますけれども・・

私は先ほど申し上げましたように、メインのギターはフェンダー・テレキャスターでございまして。

あのぉ・・・ギブソンのギターっていうのはですね、高いんですよ!
60年代、私、中学・高校・・・
ま、サラリーマンの初任給が4万円とか、5万円だったときに、ギブソンのレスポールは定価で32万しました!

それで、フェンダーのテレキャスターは17万とかですね・・
半分くらいで、安かったです。

で、フェンダー使ってる人は、みんな貧乏だったとか(笑)
そういう傾向はあります(笑)

ギブソンの方が、やっぱり質的にですねフェンダーよりちょっと上だという、私達の、何かそういう具合に・・認識ですけども。

実はですね、日本でギブソンもフェンダーも代理店やってきました山野楽器がですね、やっぱり、すごく厳しく輸入品をチェックしていたので・・

ギブソンは、実はですね、なんかいろいろ脇道それて、ヤバイ時代もあったらしくてですね。

その時に作られたギターとか、結構雑なものが多いんですけども。

山野さんは、そういうのを非常に厳しく選別していたので、ギブソンの日本でのクオリティーに対するブランド・イメージっていうのは、ものすごく高いものがあります。

◎エレアコ 

達郎氏:

私も、ギブソンが全然ないわけではなくて。
特にアコースティック関係はですね、今、スタジオで、ブルータスの写真でもご覧になってますが。

スタジオで使ってるこのJ100-160Eっていうのはギブソンのギターです。

♪ Gui.~

これは、昔から愛用している1本でございますが。

特にあのぉ・・エレクトリック・アコースティックと言いまして、エレアコと我々は言いますけども。
ステージで使う時は、アコースティックにピックアップ付けて演奏しますけれども。

はじめからエレクトリック仕様でアコースティックの音を出すエレアコというのがありまして。

これはとにかく、私、もう20何年ギブソン一辺倒であります。

チェット・アトキンス・モデルというですね、チェット・アトキンスがギブソンと契約した時に開発したチェット・アトキンスのためのエレクトリック・アコースティック。

ガットギター版とそれからスティール・ギター版、それからスティールの12弦ギター版もあるんですけれど。

私はそれをもっぱら、今でもステージで愛用しております。

特に、エレガットと呼ばれる、ガット・ギターのですね、ナイロン弦のエレクトリック・アコースティックはですね、このチェット・アトキンス・モデルが一番いい音がします。

チェット・アトキンスは、昔はですね、グレッチのカントリージェントルマンとか、そっちのギブソンじゃないメーカーを使ってたんですけども。

このエレクトリック・アコースティックに関しては、チェット・アトキンス自身がですね、よくいろんなライブで使っている映像が残っております。

ので、このチェット・アトキンス・モデルのエレガットを、チェット・アトキンス自身が演奏しているというテイクをお聴き頂きましょう。

1987年にですね、チェット・アトキンス & フレンズというテレビ・ショーが開催されまして。
それがレーザーディスクになってビデオになったりして。
今はDVDで見ることができますけども。

この中でですね、マーク・ノップラーがゲストで出てきまして。
マーク・ノップラーと二人で・・

マーク・ノップラーはフェンダーのストラトキャスターを弾いておりますけども。

チェット・アトキンスはエレガット、エレクトリックのガットギターで演奏しております。
この掛け合いが、とっても素晴らしい!

♪ I’ll See You In My Dreams/Chet Atkins with Mark Knopfler

◎Blue Shadows/B.B.King 
Blue Shadows
達郎氏:

B.B.Kingも、もうひたすらギブソンの人でございます。

今日、お聴きを頂きますのはですね「Blue Shadows」
これはローエル・フルソンの曲でございますが。
これのカバーでございまして。

ロンドンでレコーディングした時のテイクがなかなかいいので。
1971年のB.B.Kingのアルバム「In London」から「Blue Shadows」

♪ Blue Shadows/B.B.King

自らのギター、ES-355に「ルシール」とつけて・・

◎スティル・ゴット・ザ・ブルーズ/ゲイリー・ムーア 

達郎氏:

レスポール使いで有名なゲイリー・ムーア。
とっても泣きのギターでございます。

1990年、ゲイリー・ムーアといえば、泣きといえば、これ。

♪ スティル・ゴット・ザ・ブルーズ/ゲイリー・ムーア

◎エンディング 

達郎氏:

というわけで「ギブソン・ギターで棚からひとつかみ Part.1」でございました。
今日これでウェス・モンゴメリーがかかれば、いい感じだったんですけどね(笑)

ダメなんですね、え・・スイマセン。
この続きは来週。

来週は、邦楽もちょっと含めて、いってみたいと思います。

結局自分好みの、もう徹頭徹尾でやっておりますのでですね(笑)
パート2もお楽しみに。

私の作品でギブソンがソロとってる曲は、ほとんどありません。
「蒼氓」の間奏が335でやってるんですけど。

あんなもん聴いてもしょうがない(笑)
あんなもんって言っちゃいけない(笑)

でですね、昨年の私のシングル「REBORN」
あれのコーダを演奏して頂いているのが、 “Burny”日下部 ​さん。

あの、ソロを弾いていただいた時の・・まさにギブソンのブラック・ビューティー!

素晴らしいギターでございます!

今日は、それを最後にお聴きを頂きます。
時間がなくなってきたので、すでに曲がかかってしまいましたが・・

コーダまでお待ち下さい(笑)
この続きはまた来週。

『ギブソン・ギターで棚からひとつかみ Part.1』
ご清聴ありがとうございました。

来週のPart.2もお楽しみに!

♪ REBORN/山下達郎

今週のオンエア曲

14:04 アンフィシアターの夜/竹内まりや
14:08 スクール・デイ(MONO)/チャック・ベリー
14:13 Whispering/Les Paul
14:16 バック・イン・ブラック/AC/DC
14:21 悪い星の下に生まれて/アルバート・キング
14:30 I’ll See You In My Dreams/Chet Atkins with Mark Knopfler
14:33 Blue Shadows/B.B.King
14:38 スティル・ゴット・ザ・ブルーズ/ゲイリー・ムーア
14:45 REBORN/山下達郎

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