山下達郎 OFFICIAL SITE

山下達郎さん サンデーソングブック 2017年1月8日『鳥で棚からひとつかみ』

山下達郎サンデーソングブック 

山下達郎さん サンデーソングブック 2017年1月8日『鳥で棚からひとつかみ』

3連休、長崎市内は土曜日の夕方から日曜日の朝にかけて激しい雨が降りました。
写真は土曜日午前中に出かけた西山神社。山の中腹にあり眼下に広がる街中から、船の汽笛や車の音など残響が聞こえてくる長崎らしい場所ある神社です。
元旦桜という桜が咲いていました。
西山神社

今日のサンソン、珍しくロックン・ロールサウンド満載でした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

あっという間に、お正月も終わってしまい、七草粥も終わってしまいました。
でも、早くも三連休でございます、7,8,9。
成人の日であります。

昔は成人の日というと1月15日だったんですけども。
1週間早まった感じが致します。

えぇ・・成人の皆様、おめでとうございます。
どれくらい、この番組を聴いてらっしゃるか知りませんけども(笑)
最近でも、割りと多いんです(笑)。

なかなか厳しい時代ですけども。
でも、昔が・・僕が成人したときもですね、そんなに別に、いい時代でもなかったんですよね。
ですので、立派にドロップアウトしてるみたいに、なりましたが。

その時代、その時代に、いいことも悪いこともありますので。
いわゆる今のメディアは、なんかと言うとですね、こう・・ネガティブな、ネガティブな未来を送付しますがですね、そういうのを少しでも若い力で切り開いていって頂きたいと思います。

番組の方は、先週は「ニューイヤーで棚からひとつかみ」
今年は酉年でございます。
ですので、酉年なので酉年にちなんで「酉で棚からひとつかみ」と、今週はいってみたいと思いますが。

でも、干支の12匹の干支の酉はですね、ニワトリでございます。
ですので、単に鳥といって始めると、際限なく広がりますので、今日は鳥、チキン縛りで棚からひとつかみ。

ケンタッキーのまわし者か!
そういう感じも致しますが。

洋楽でチキンと言いますとですね、臆病者という意味もございますのでですね。
あとは、ダンス、チキンというダンスが流行った時代もありますので、そういういろんなファクターがありますが(笑)

ま、あの・・いわゆるその・・ロックン・ロールの世界で全部チキンというニュアンスはですね、例えばギターの奏法とか、そういうところで広がっていきますが。
なかなかおもしろい、今日はプログラムになると思います。

大ロックン・ロール、大ファンク大会でございます!

イケイケの応酬でございます。
お楽しみに(笑)

正月、お疲れの方もいらっしゃると思いますが。
いよいよもう、第2週になります。
3連休なので、まったりしていらっしゃる方も、いらっしゃると思いますが。

いずれにしましても(笑)
日曜の午後のひととき、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
酉年にちなみまして「鳥、チキン縛りで棚からひとつかみ」

私の曲にも、竹内まりやさんの曲にも「鳥」がないのでですね(笑)
頭は・・
とにかく去年のリクエストの残りがすごく溜まっているので。

ひと月ほどちょっと前のリクエストカードですけれども。
横浜市のT.Sさん。

『先日、20年務めた職場を止めました。
20代前半からよく頑張ったと思い、我ながら感心しています。
これからは自分へのご褒美にドーナツを買いに行こうと思っているので、是非リクエストは「ドーナツソング」をお願いします。
達郎さんはドーナツお好きですか。』

えぇ・・再三申し上げておりますが、私、実家が街のパン屋だったもんですからですね、甘いものダメなんです(笑)

ですから、割りと甘みの少ない、普通のプレーンなやつ・・
なんだい、それ(笑)

ドーナツソング

♪ ドーナツ・ソング/山下達郎

~ CM ~

♪ Chicken Little/Pico Pete

◎ Chicken Little/Pico Pete 

達郎氏:

まずは、全くマイナーなところから(笑)
サンソンらしいプログラムですけど。

ピコ・ピートです。

どこの誰だか全然わかりません(笑)
シングル、これ1枚しかない。
1956年の、完全にリトル・リチャードのクローンですが。

出ておりますレーベルがジェットという、これカリフォルニアのインディなので。
カリフォルニアかもしれませんし、ニューオリンズあたりから、そっちの方に持ってきた、テイクを買ったとか、そういう感じですが。

いかにも(笑)、でもなんか、すごく軽いリトル・リチャード。

◎Chicken Shack Boogie/Amos Milburn

達郎氏:

お次は、チキンというタイトルが付いているのでは代表的な一作でございます。

エーモス・ミルバーン

いわゆるジャンプブルースの大家でございますが。
この人の出世作、1948年R&Bチャート、ナンバーワンを5週間も続けたというですね。

ノリにノッた名曲でございます。
「Chicken Shack Boogie」

♪ Chicken Shack Boogie/Amos Milburn

チキン シャックってのは、鳥小屋とかそういう意味らしいですが。
今日おかけしているのはですね、この「Chicken Shack Boogie」、ドラムがアール・パーマーでありまして。

このアール・パーマーの作品をコンピレーションしたやつがエースから出てるんですけども。
これのクレジット、1956年ってなってますが、ひょっとしたら、これあれですね。
リレコかもしれませんが。

今日はそこまで深く追い詰めません(笑)
いいんです(笑)

いわゆるダンスミュージックでございますので。
グルーブが全てでございます。
素晴らしグルーブでございます。

◎Chicken Strut/The Meters

達郎氏:

お次はニューオリンズに飛びます。
ミーターズ、このあいだもかけましたミーターズ。

ミーターズのこれも代表作の1曲
「Chicken Strut」という。
1970年シングルカットされましたR&Bチャート11位
全米でも50位まで上がったスマッシュ・ヒットでございます。

これも、大瀧詠一さん、かなりの影響を受けた1曲でございます。

♪ Chicken Strut/The Meters

◎リスナーからのお便り(神戸市のY.Tさん) 

『山下家はお餅は切り餅、丸餅、どちら?
そんなこと聞いて、どうするコーナーで』

達郎氏:

東京の人間なので角餅です。
角餅にすまし汁、三つ葉をふって。

うちの母親が仙台なので、自己流の、そういう人参の切り干し、細切れ、そういうのを入れておりましたが。

ほんとに、あの・・お雑煮は全国全部違うというですね。
関西行きますと白味噌に丸餅。
九州あたり行きますと、おしるこだったりしますが。

ぜんざいで・・そういうのもありますが。
ほんとに、全国いろいろ、色とりどりという感じでございます。
皆様のところは、どんな感じでございましょうか。

あんまり、だからあのぉ・・食べたことないですよね、そういう白味噌に丸餅とか、そういうの。
でも、なんか違和感があるというか、そういうあれですかね、逆に関西の人が東京来ると、ツユが濃ゆくていやだ・・そういう蕎麦、うどんと同じようなあれでございますが。

くだらないこと言っておりますが(笑)

♪ ディキシー・チキン/リトル・フィート

♪ Do The Funky Chicken/Rufus Thomas

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

調子に乗って、もう1週間やろうなかと(笑)
結構、ネタたくさんある(笑)

来週は、もうちょっとギターサウンド・・チキン奏法、チキンピッキングと言いますが。
そうしたギターの奏法、そういうのもありますので、来週は、そんなところでカントリー系とかですね。

あとはハードロック系とかですね。
いろいろありますので(笑)
いってみたいと思います(笑)

それが過ぎましたら、ま、リクエスト、またお届けしたいと思いますが。

◎リスナーからのお便り(中野区のO.Eさん) 

『最近映画館といえば、シネマコンプレックスが主流ですが、名画座も捨てがたいです。
二本立てで入れ替え制でもなく、じっくりと映画を鑑賞できるのがいいですね。

東京では名画座も少なくなり、早稲田松竹や飯田橋ギンレイホールなどが、がんばられていますが、達郎さんがお好きな名画座はありますか。

あるいは、学生時代に通われた名画座などがあれば、その想い出も含めてお話いただければ幸いです。』

達郎氏:

予備校時代は、予備校サボって映画ばっかり観てた時代がありまして。
その時はもう名画座です。

私は池袋の生まれ育ちなので、名画座といえばもう文芸座、 文芸座地下ですが。
文芸座、文芸地下、飯田橋の佳作座、渋谷の全線座、新宿の武蔵野館、慶応名画座とまわれば、これで1週間たってしましますね。

その時代、もう死ぬほど映画が観れましたのが(笑)、あとのミュージシャン生活にどれだけプラスになったか!(笑)
そういう感じでございます。

◎リスナーからのお便り(広島県三原市のT.Sのさん) 

『ビルボードライブ大阪のドン・フェルダーのライブに行きました。
驚いたのは終盤に本人がギターを抱えたまま、ステージを降りて、ディナー・ショーの歌手の如く、客席をまわったことです。

よく見てみると曲ごとに交換していたギターは、いずれもワイヤレスでアンコールのホテル・カリフォルニアのダブルネックさえ、そうでした。』

達郎氏:

ビルボードってのはね、ディナー・ショーのホールですからね(笑)
食事しながら、飲みながらですね、長い演奏させてもらう時はワンステージ40分とかですね、そういうあれですから。

ディナー・ショー形式ですから(笑)
あたりまえです。

『達郎さんはライブでワイヤレスを採用されていませんが、音質等こだわりの理由があればご教示ください。
ちなみに当方は、最近プリンターをワイヤレスに変えました。
仕上がりに差はないも、なんとなく落ち着きません。』

達郎氏:

私はアリーナのツアーをやらないので。
イーグルスはもう、それこそスタジアム・ツアーですので、そういうのはもうワイヤレスないと、やれませんのでですね。

私はでも、ホールのツアーしかやりませんので、基本的に100%ワイヤードです。
私のバンドは、伊藤広規、佐橋佳幸、ホールツアーに関しては全員ワイヤードです!

シンセも全てワイヤードです。

ワイヤレスにはしませんのでですね(笑)
ワイヤレスは、だいぶ音は良くなってきましたが、それでもきちっとしたケーブルのワイヤードには、まだかないません。

音質の問題です。

ワイヤレスPAなんて、絶対やめて欲しい!って言ってますが。
そういうあれでございますね。

ヘッドホンも、もちろんワイヤードでございます。
古い人間なので、別に何と言われても関係ない。
死ぬまで、これでいきます。

◎Crazy Chicken/Graham Central Station

♪ Crazy Chicken/Graham Central Station

達郎氏:

世の中で最も暑苦しい音楽のひとつでございます。
グラハムセントラルステーション、ラリー・グラハム率いる・・
亡くなってしまいましたね、ほんとに。

1977年のアルバム「Now Do-U-Wanta Dance!!」

このアルバム、珍しくですねグラハムセントラルステーションにしたら、音が悪いんですよね。
オリジナルのアナログから持ってきましたけど。
ちょっと音がこもってるので、それはご勘弁ください。

「Crazy Chicken」
冬だからですね、まだこれは温まりますけどですね。
夏のさなかに、これ聴こうもんならですね、ドテラ着て鍋焼きうどん食ってるようなですね、そういう心持ちにさせられます。

◎ライス入りチキン・スープ/キャロル・キング

達郎氏:

キャロル・キングが1975年にTVアニメのために曲を書き下ろしまして。
絵本作家のモーリス・センダックという人との共同作業でございます。

CBSのテレビのアニメスペシャル番組で放映されたと、資料には書いております。
日本題「おしゃまなロージー」
「Really Rosie」ってのかな・・原題が。
これに入っております。

♪ ライス入りチキン・スープ/キャロル・キング

◎いい音楽 

達郎氏:

私、どっちかというとアップテンポよりバラードが好きな人間なので。
サンソンもですね、とかくこう、割とスローなバラードが多くなる。

眠くなるとか、そういうご批判も頂きますが。

いいんです!
いい音楽は眠くなるものなんです。

それはもう、あの・・すごいヘビメタのあれでも、ほんとにグルーブなやつは、結構眠くなるものなので。

なので、今日みたいなアップ!イケイケ!みたいなのは、ちょっと珍しいですが。
そういう意図しなくて、結果論としてそうなったので(笑)

♪ Chicken Chow Mein/B.Bumble & The Stingers

◎エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。
来週も引き続き「鳥で棚からひとつかみ」
好きだね(笑)ほんとに(笑)

来週は、もうちょっとギターサウンドとか、そういうのが聴けると思いますが。

邦楽をですね、「鳥」調べたんですけど、ほとんど無いんですよ(笑)
で、ありましたのが、忌野清志郎さん。

すごいですね!
なんでも歌にしますね!
日本のジェームス・ブラウンみたいな人ですね。

忌野清志郎 Little Screaming Revueというクレジット。
その「Rainbow Cafe」というアルバムがあります。
イケイケの」ロックン・ロールでありますが。
この中に「鶏肌」と書いて「チキン・スキン」と読ませるという、曲がございます。

今日はこれを最後に。

♪ 鶏肌/忌野清志郎 Little Screaming Revue

今週のオンエア曲

14:03 ドーナツ・ソング/山下達郎
14:09 Chicken Little/Pico Pete
14:11 Chicken Shack Boogie/Amos Milburn
14:15 Chicken Strut/The Meters
14:19 ディキシー・チキン/リトル・フィート
14:24 Do The Funky Chicken/Rufus Thomas
14:32 Crazy Chicken/Graham Central Station
14:37 ライス入りチキン・スープ/キャロル・キング
14:42 Chicken Chow Mein/B.Bumble & The Stingers
14:46 鶏肌/忌野清志郎 Little Screaming Revue

この記事が気に入ったら・・・フォローして頂けるとうれしいです。
サンデーソングブックの一部を文字お越しでお届けします。
山下達郎サンデーソングブック 
スポンサーリンク
9thnutsをフォローする
未来の自分が振り返る

コメント