山下達郎さん サンデーソングブック 2018年9月16日『アレサ・フランクリン追悼・ノンストップ Part.1』
三連休の真ん中の日曜日、横浜のお天気は晴れ。
ちょっと気温が高めでしたが、風は心地よい感じでした。
今日のサンソン、アレサ・フランクリンの名曲をたっぷりと聴かせていただきました。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
あいかわらず、前倒しで録っております。
天気のことが申し上げられませんが。
先日、9月6日、北海道胆振東部地震、大きな地震が起こってしまいました。
その前にもですね、台風で近畿地方はじめとして、大きな被害がでました。
北から、南から攻められている日本でございますけれども。
被災された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い復興をお祈り申し上げております。
お体、みなさま気をつけて。
復興努力、続けてください。
さて、番組の方はですね、かなり前倒しでございまして。
お天気のことが申し上げられませんが。
ライブ、ずっとやっておりますが。
9月2日、3日、神奈川県民ホール。
それから、9月6日、7日と中野サンプラザホール。
おかげさまで、なんとか、やっております。
神奈川県民の2日目はですね、ちょっとエヘン虫が出たりしましたが。
なんとか、取り戻して(笑)
エへへ(笑)
一所懸命やっております。
で、名古屋国際会議場センチュリーホール
9月11日、12日、先週でございますが。
上手くいってるはずでございます。
本日9月16日、そして明日の17日は博多です。
福岡サンパレス。
2日間でございます。
こっから、九州ツアーが始まります。
今週21日の金曜日、長崎ブリックホール。
お出で下さる皆さま、お待ち申し上げております。
えぇ、さて・・・
アレサ・フランクリンが、ちょうどひと月前、8月16日に亡くなりました。
享年76歳。
クイーン・オブ・ソウル、レディ・ソウルと言われ、アメリカのリズム&ブルース界の巨人でございます。
ちょうど私は、アレサ・フランクリン、リアルタイムに出会いましたので、強烈な印象があります。
リズム&ブルース好きで、ずっと聴いてきましたけども。
基本的に男はJD、女はアレサと、ずっと言い続けて、言ってまいりましたが。
ほんとに素晴らしいシンガーであります。
こういう人は、たぶん二度と出てこないだろうと・・
先日、チャックベリー、ノンストップでやりましたけれども。
今日、来週、2週間で『アレサ・フランクリン追悼 ノンストップ』
いってみたいと思います。
僕にとっての、アレサ・フランクリンはアトランティックが全てなので。
あまりにも、思い入れが深いのでですね・・・
アトランティック縛りでございます。
2週間で、これでも足りないという・・・
でも、当時の自分の思い入れがある、素敵な追悼でございます。
アレサ・フランクリンのプロフィールとかですね、バイオとか、そういうものは、いくらでも資料ありますので、それをご覧ください。
今日は、音だけです。
山下達郎サンデーソングブック『アレサ・フランクリン追悼・ノンストップ Part.1』
今週はPart.1
今週も、最高の選曲と最高の音質でアレサ・フランクリンお届けします。
それでは、さっそく、参りましょう。
~ CM ~
♪ 貴方だけを愛して/アレサ・フランクリン
♪ リスペクト/アレサ・フランクリン
♪ Chain Of Fools/Aretha Franklin
♪ ナチュラル・ウーマン/アレサ・フランクリン
♪ 愛する貴方を失くして/アレサ・フランクリン
♪ エイント・ノー・ウェイ/アレサ・フランクリン
♪ シンク/アレサ・フランクリン
♪ ユー・センド・ミー/アレサ・フランクリン
◎ノンストップ アレサ
達郎氏:
山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック。
本日は『アレサ・フランクリン追悼、ノンストップ・アレサ』
パート1の前半でございます。
冒頭にも申し上げました通り、アトランティック縛りでございます。
それまでは、コロンビアでジャズシンガーとしてましてですね、一定程度の評価はありましたけれども。
アトランティックのプロデューサー ジェリー・ウェクスラが南部にアレサ・フランクリンを連れてきまして、ここから60年代サザンソウルのですね強力な布陣が出来上がります。
そのアトランティックの記念すべきデビューヒット「I Never Loved A Man (The Way I Love You)」
1967年、全米9位
R&Bチャートではナンバーワンを7週キープしました。
デビュー作としては、破格のヒットでございます。
今聴きますと、ドラムがダビングされてるとか、そういう新しい発見がありますが(笑)
続きましてはアレサの初期の代表作の1曲でございます「リスペクト」
オーティスレディングのカバーでございます。
全米R&Bチャート、ともにナンバーワン。
R&Bチャート、8週間、1位をあれしました。
ミリオンセラーでございます。
「I Never Loved A Man」もミリオンセラー。
続きましては「Chain Of Fools」
68年の初頭のヒットでございます。
ドン・コヴェイの作品でございますが。
全米2位
R&B1位、4週間。
これもミリオンセラー。
で、ちょっと前後しますけれども、こちらの方が「Chain Of Fools」よりも先にリリースされました。
「ナチュラル・ウーマン」
「You Make Me Feel Like A Natural Woman」
キャロル・キングの作品でございますが。
全米8位
R&Bチャート2位と・・
今では、ほんとに有名な、のちにタペストリーでキャロルキングがカバーしまして、たいへん有名な曲になりましたが。
それのオリジナル・サウンドでございます。
このアレサのバージョンのですね、フェードアウト間際に、アレサが一瞬声がかすれるんです(笑)
これが、たまらない(笑)
そんなことばっかり(笑)
68年に入りまして「Since You’ve Been Gone」という作品が生まれます。
R&Bチャート、ナンバーワン。
これもミリオン・セラー(笑)
これのシングルのカップリングで発売されまして。
これも全米16位
R&Bチャート9位という・・・
「エイント・ノー・ウェイ」という、アレサの姉妹でありますキャロリン・フランクリンの書きました名作!
このへんから、アリフ・マーディンがアレンジに関わってきますが、すばらしいスコアであります。
「ナチュラル・ウーマン」のストリングスとか絶品でございます。
68年に入りまして「シンク」という、これもミリオンセラー。
全米7位
R&Bチャート、ナンバーワン。
アレサ自身のピアノのイントロというのは、たまらないですね。
えぇ・・・すばらしい!
これのシングル盤のカップリングが、サムクックのカバーであります「ユー・センド・ミー」
全米56位
R&Bチャート28位
カップリングですが、これです!
この、一人三重唱が、たまらない(笑)
のちにナタリーコールの「This will be」でこの手法が使われます。
「This will be」聴くと、、あぁアレサの「ユー・センド・ミー」
だな、と、そんな感じでございますが。
とにかく、出す曲、出す曲、全部ミリオンセラーという。
もう破竹の勢いの60年代。
後半のアレサ・フランクリンでございました。
~ CM ~
♪ 小さな願い/アレサ・フランクリン
♪ シー・ソー/アレサ・フランクリン
♪ The Weight/Aretha Franklin
♪ ロック・ステディ/アレサ・フランクリン
♪ オー・ミー・オー・マイ/アレサ・フランクリン
♪ Reach Out And Touch (Somebody’s Hand)(Live)/Aretha Franklin
◎エンディング
達郎氏:
というわけで山下達郎サンデーソングブック『アレサ・フランクリン追悼 ノンストップ・アレサ!』
Part.1でございますが。
後半は1968年のアルバム「Aretha Now」
ここからシングルカットでございます。
ディオンヌワーウィックがヒットさせました「I Say a Little Praye(小さな願い)」
これの競作盤になりましたが。
全米8位
R&Bチャート3位
この頃から、いわゆるポピュラリティーも同時に追求していくという・・
こーれは、しかし、私高校時代の時ですけど、FENでかかりまくって。
もう、圧倒的に!
ディオンヌワーウィックよりもアレサのこっちの方が好きでしたけども。
今聴いても、すごい!あれですが。
お次は、1969年初頭のヒットソング「シー・ソー」
ドン・コヴェイのヒット曲のカバーでございますが。
ドン・コヴェイとスティーヴ・クロッパーの共作。
全米14位
R&Bチャート9位という。
この頃になりますと、リズム&ブルースのそうした、アフリカン・アメリカンのですね、シンガーが、白人のそうしたヒット曲をカバーして、黒人コミュニティーにアピールするおという、そういう手法が出てきます。
これもアレサがその、割りと草分け的ですけども。
例えば、 サイモン&ガーファンクルの「Bridge Over Troubled Water」でありますとか、エルトンジョンの「Border Song」とか。
そういうような曲をカバーして、R&Bチャートでヒットをつくるという。
そんな中の1曲ですが。
ザ・バンドの68年のヒット曲「The Weight」
これをアレサがカバーしました。
全米19位
R&Bチャート3位
69年ですけれども。
ギターはデュアン・オールマンが参加していて、当時話題になりました。
だんだん、こうしたサザンソウルからですね、ニューヨークの方に場所が移ってきます。
そんな中から生まれました1971年、全米9位、ソウルチャートが2位なんですけど、この時はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ファミリー・アフェア」、それからアルグリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー 」という、この2大モンスターヒットがありまして。
ソウルチャート1位をとれなかったんですけど。
それでも、アレサの代表的な作品です。
ミリオンセラー「ロック・ステディ」
ニューヨーク・サウンドがさく裂します。
71年のヒット曲。
このシングルのカップリングで発売されましたのがルルの70年の作品で、これはアトランティックからルルのアルバムが発売されましたので、そこから引っ張ってきたと思われます。
スタッフが同じですので。
全米73位
ソウルチャートで9位まで上がりました。
「オー・ミー・オー・マイ」
最後に今週の最後は1971年 Live At Fillmore West
もともとはロックが主体のアリーナですけれども。
ここにアレサが登場しまして、キング・カーティスのバックでアレサが登場しまして。
当時、非常に話題になりました。
「 Live At Fillmore West」というアルバム
ここからの「Reach Out And Touch」
これLive At Fillmore Westhaは2005年に完全版が発売されましたけれども。
この「Reach Out And Touch」はAshford&Simpsonの作品で。
ダイアナロスのソロの第一弾の作品ですけども、これをアレサがとりあげまして。
テディ・ペンダーグラスとか歌っておりますけれども。
どいうわけでノンストップ・パート1ですが、他の人がやれば違う選曲になるんですけど。
私、もう完全にリアルタイムで、当時聴いて、いいと思ったやつを並べております。
来週も同じです。
山下達郎サンデーソングブック『アレサフランクリン追悼、ノンストップ・アレサ』
パート1でございました。
来週のパート2もお楽しみに。
今週のオンエア曲
14:04 貴方だけを愛して/アレサ・フランクリン
14:07 リスペクト/アレサ・フランクリン
14:09 Chain Of Fools/Aretha Franklin
14:12 ナチュラル・ウーマン/アレサ・フランクリン
14:15 愛する貴方を失くして/アレサ・フランクリン
14:17 エイント・ノー・ウェイ/アレサ・フランクリン
14:21 シンク/アレサ・フランクリン
14:23 ユー・センド・ミー/アレサ・フランクリン
14:29 小さな願い/アレサ・フランクリン
14:32 シー・ソー/アレサ・フランクリン
14:35 The Weight/Aretha Franklin
14:37 ロック・ステディ/アレサ・フランクリン
14:41 オー・ミー・オー・マイ/アレサ・フランクリン
14:44 Reach Out And Touch (Somebody’s Hand)(Live)/Aretha Franklin
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