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山下達郎さん サンデーソングブック 2019年2月10日『ロック・ロック&66で棚からひとつかみ』(#1374)

山下達郎さん サンデーソングブック 2019年2月10日『ロック・ロック&66で棚からひとつかみ』(#1374)

横浜市内の天気は・・・どうだったのでしょうか。
今日は、横浜を離れておりました。
今日のサンソンでオンエアされた曲、ほとんど知らない曲ばかり。
でも、サンソンらしい選曲でまったりした時間でした。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

三連休でございます。

凄く寒い三連休になってしまいましたが。
日曜日、本日はわかりませんが、前日に録っております。

雪がすごく降ると言ってるわりには、今収録してる時はですね、あんまり(笑)
なんか5cm積るとかいう、あれでしたけれども。
ちょっと一安心です。

でも日曜日、どうなるか・・
また、わかりませんが。

あのぉ・・天気予報も最近なんていいましょうか・・
過大に(笑)
少し、盛ったほうが、安心かな。
そういうアレでございますけれども。

でもそれで、三連休で旅行中止された方とかいらっしゃると思いますけれど。

まぁ、でも・・・
しょうがないですね(笑)

しょうがないですねって(笑)
他人事で(笑)

私は、ひたすらお籠りでございます。

なので、あんまり寒い思いしなくてすみますけども。

でもほんとに、北海道のほうは零下30度とかですね・・
そういうところもあります。

ほんとに、あの・・
体にさわりますので。
皆さま、お体お大事に。

全国的に寒い連休になってしまいましたが。

なので、まぁ、家でのんびりしようという方のために、こういうラジオ番組ございます。

で、先週申し上げました通り、また恐怖の聴取率週間でございます。
曲書いておりますので、どうしようかなと悩んでおりましたら、プロデューサーの植田くんがですね、私、66歳になりましたので・・・

じゃロックでどうか・・・というですね。
また安直なですね、ただの思いつきな・・・でございますが。

じゃ、それでいってみようかと。

で、始めたは、いいんですけど。
とっても、とっても大変になりましてですね(笑)

でも、まあサンデーソングブックですので。
リスナーの方からもおたより頂きました。

”ロックの特集かよ!”

ツェッペリンかけろとかですね、パープルかけろとか。
サンソンじゃありません、それ!

で、いろいろひねってみましたけれども。

66でロック・ロックなのでですね。
ひとつ今日は、山下達郎66歳記念でございます。
ちっとも、聴取率週間になんの貢献もできないプログラムができてしまいました。

めちゃくちゃカルトです!

ヒット曲、ほとんどありません!

だいたい、めちゃくちゃ古いです。
私が生まれたころの曲ばっかり。

でも、まぁそういうようなものを集めましてですね。
ちょっとひねった、ロック・ロック66

要するに66とロックを連呼する曲でまとめてみました。

『ロック・ロックで棚からひとつかみ』
山下達郎66歳記念でございます。

変に提案されると、そうやって、一所懸命やってしまう、私のよくないところでありますので。

というわけで、今日は、ぜんぜん聴取率週間と何の貢献もできません。
JFNのネットワークのみなさま、すいません。

山下達郎サンデーソングブック、いつもに増してカルトになってしまいました。

日曜日の午後のひと時、連休の真ん中の日のひととき・・・
寒いところでございます。

ロックンロールでホッコリしてただきたいと思います。
山下達郎サンデーソングブック、本日も最高の選曲・・といえるかどうかは、わかりませんけれども、音質は折り紙付きでございます。

最高の音質でお届けをいたします。

今週は、バレンタインデーでございます。

またですね、先週は誕生日でございまして。
私のオフィスの女性社員がですね、大挙して押しかけてきて・・

今週は主力レコード会社の女子社員が大挙して押しかけてきて・・
あとがこわいんだよ!あとが!!

えぇ・・・んなわけで。
バレンタインの直前でござます。

大瀧詠一さんの「Blue Valentaine’s Day」

♪ Blue Valentaine’s Day/大滝詠一

~ CM ~

♪ ロック・ロック・ロック/ジミー・キャベロ

◎ ロックという言葉で・・ 

達郎氏:

ロックという言葉で、どういう音楽を連想するかというのは、世代によって違いますけども。
もともとは1950年代に、いわゆる白人系の南部のフィルビリーとか、そういうカントリー系の音楽とそれからブルース、黒人系の音楽が合体しましてですね、生まれまして。

その前は、当然ジャズだったんですけども。

ジャズもロックンロールも最初はダンスミュージックで、ありまして。
躍らせるための音楽ですよね。

ですのでビートが強いという。
そういうようなものですが。

ロックという音楽はロックンロールといわれてましたけど、ロックンロールという言葉は造語です。

ロックンロールという言葉を作ったのはアラン・フリードという有名なDJがおりまして。
この人が白人の子供たちに、そうしたブルースとかですね、リズム&ブルース・・・
リズム&ブルースという言葉も、その後に作られるんですけども。

そうした音楽を白人の子供たちに聴かせたいという。
そういうような欲望からですね・・・

それまでレイス・ミュージックとか、わりと差別的な用語で、ハーレム・ミュージックとかですね、そういうことを言われてきたものをロックンロールと名付けまして。

これが全米に広まって、ロックの時代が始まるわけでございます。

今の若い方々のロックというイメージの音楽とはずいぶん違いますけども。
これがルーツでござます!

1950年代の音楽でございますが。

そのアラン・フリードがですね製作に係りました。
その名もズバリ「ロック・ロック・ロック」という映画がございます。
当時のスターがたくさん出てる映画ですけども。

そのテーマソングを歌っておりますのが、今お聴きをいただきましたジミー・キャベロというニューヨーク生まれのですね、白人のバンドのリーダーでございます。

ジミー・キャベロ&ハウスロッカーズという・・・
56年の作品ですけども。
「ロック・ロック・ロック」という映画も56年ですけども。

これのテーマソングとして出まして。

全員白人のグループなんですけども。
ニューヨークのアポロシアター・・・ハーレムのですね、黒人のリズム&ブルースの殿堂でございますが、ここに出た最初の全員白人編成のバンドと・・いうあれでございまして。

従いまして、ブルー・アイド・ソウルというですね白人のリズム&ブルースの原点というような感じもいたします。

♪ ルート66/ゼム

◎ ロックの変遷・・ 

達郎氏:

冒頭にも申し上げましたように、ロックという言葉のイメージというのは世代ごとに、かなり変わっておりますけれども。

今日、お聴きをいただいているようなものが、一番最初の世代でありまして。
その前はジャズになります。

もともとアメリカの音楽は、ほとんどがダンスミュージックとして発展したものが、ほとんどでありまして。

戦前の30年代、40年代・・
ベニー・グッドマン、 ジミー・ドーシー・・
みんな、いわゆるダンスミュージックを作ってたんですけども。

レコードというものが生まれた、それの発展とともにですね、聴くための音楽としての要素が出てきまして。

リスニング・ミュージックですが。

それで大きなムーブメントになりまして。
商業的にも成功するわけですけども。

そのあとにミュージシャンが、だんだん、だんだん要するに自我が出てきまして。
もうちょっと、要するに自分のアイデンティティを演奏で表現したいというところでリバップとかですねモダンジャズという、その個人的な音楽のスタイルになった結果、ダンスミュージックとしてのコマーシャルなものが、どんどん減っていきまして。

踊れなくなって、それから、やっぱり音楽的にも高度なものになってきて。
難解になってきましてですね。
一般的に商業的なものコマーシャリズムと、だんだんかけ離れていきますんで・・

その代わりとして出てきましたのが、たとえばジャンプ・ブルースとかブギウギとか、ダンスミュージックで・・

そこからロックンロールにつながっていきます。

そういうような時代のいわゆるブギウギ、リズム&ブルースといわれるロックンロール世代の一番あたまでですね、非常に影響力がありましたAmos Milburn。

1953年といいますから私の生まれた年のレコーディングでございます(笑)

♪ Rock Rock Rock/Amos Milburn & His Aladdin Chickenshackers

♪ 66-5-4-3-2-1/The Troggs

♪ Rock, Rock, Rock (This Dance Is Crazy)/Richard Berry & The Pharaohs

♪ コンスタント・レイン/セルジオ・メンデス&ブラジル’66

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

来週、再来週、昨年ご要望が多かったロイ・オービソンの特集をしてみたいと思います。

あんまりレアなもの、かかりません。
ロイ・オービソンのヒストリーでいきます。

引き続き、お便りリクエスト、たくさんお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係

♪ Rock, Baby, Rock/Bob Hicks & The Fenders

♪ Rock Me Again&Again&Again&Again&Again&Again (6times)/Lyn Collins

♪ Sweet Little ’66/Stevie Earle & The Dukes

◎エンディング 

達郎氏:

というわけで、自分からは絶対発想しないロック・ロック&66で棚からひとつかみ』
でございましたが。

あまり、繰り返してやりたくない(笑)

来年は67ですけど、それはできません!
69になると、なんか怖いものがあるというか、そういうものがあります。

えぇ、くだらないこと言っておりますが(笑)

というわけで来週はロイ・オービソンの特集・・
来週、再来週でございますが。

最近なんか引けちゃうんですよね(笑)
カルトなやつやると(笑)
いけませんね!

昔は胸を張ってやったもんですけどね(笑)

最近は、年を取ったせいでしょうか(笑)

今日の最後は、お便りを一通。
横浜市のK.Kさん。

『19歳の浪人生です。
初めてのハガキです。
去年の夏に、たまたま耳にした「ミライのテーマ」に感動してシングルを買ったり、アルバムを借りたり、サンデーソングブックのことを知ったりしました。

様々な達郎さんの曲を聴いて、自分の好きな音楽のジャンルを知ることで、大学に入ったら、こんな感じの音楽をやりたいなという指針も立てられました。

達郎さんは、僕にとっての音楽の羅針盤です。

さて、僕は2月25、26、去年落ちた大学を受けにいきます。
なので、この曲をリクエストします。

1月にセンター試験を受けたときも会場で聴いて勇気づけられました。

”君はひとりじゃない
たとえ どんなときでも
おいで もうすぐ季節が変わる”

というフレーズに勇気をもらいました。
よろしくお願いします。』

がんばってください!!
いい結果、お待ちしております。
またください。

♪ MAGIC TOUCH(’98 Version)/山下達郎

今週のオンエア曲

14:04 Blue Valentaine’s Day/大滝詠一
14:09 ロック・ロック・ロック/ジミー・キャベロ
14:14 ルート66/ゼム
14:18 Rock Rock Rock/Amos Milburn & His Aladdin Chickenshackers
14:22 66-5-4-3-2-1/The Troggs
14:25 Rock, Rock, Rock (This Dance Is Crazy)/Richard Berry & The Pharaohs
14:28 コンスタント・レイン/セルジオ・メンデス&ブラジル’66
14:34 Rock, Baby, Rock/Bob Hicks & The Fenders
14:37 Rock Me Again&Again&Again&Again&Again&Again (6times)/Lyn Collins
14:42 Sweet Little ’66/Stevie Earle & The Dukes
14:46 MAGIC TOUCH(’98 Version)/山下達郎

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