山下達郎さん サンデーソングブック 2015年08月23日『納涼夫婦放談Part.1』
長崎は真夏の太陽が容赦なく照りつける天気となり、長崎市の水辺の森公園では恒例の夏祭り、そして稲佐山では野外ロックフェスのスカイジャンボリー2015などが開催されました。
今週のサンソン、恒例の薄いプログラムがなかなか良い感じでした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
暑かった夏でございます。
秋の気配って言いましょうかですね・・・
少し、空気が変わったような感じが、こう・・・致しておりますが。
台風近づいて来たりしてますのでね、あれでございますけれども。
でも、もう8月の下旬でございます。
もう、あと一週間ちょっと、10日ぐらいで9月になって・・・
あっという間でございます。
暑かった夏、少しづつおさまりつつある今日この頃でございますが。
相変わらず私、スタジオ暮らしでございます。
今週がヤマでございます。
完パケ、完成という・・・ミックス・ダウン、そういう感じでございます。
今年の夏は、納涼リクエスト大会、2週間しか出来ませんが。
こちらの方も、毎年恒例でございます。
この方、お迎えしまして始めてみたいと想います。
まりやさん:
こんにちは、竹内まりやです。
達郎氏:
納涼夫婦放談でございます。
まりやさん:
お久しぶりです。
達郎氏:
ハイ。
ここんとこ、ずっと鳴りを潜めてましたがですね。
まりやさん:
でも、もう、ちょくちょくスタジオ通いをして。
割りと春から、レコーディングしてました。
達郎氏:
そうでしたね。
えぇ、ま、そんなような事を、色々・・・
今日は、葉書たくさんありがとうございます。
前倒しで、って申し上げましたので、たくさん頂きました。
まりやさん:
ありがとうございます。
達郎氏:
で、今日は全面的に竹内まりやさんが、葉書を選んで、選曲もやってもらってます。
そうしますと、こう・・何て言いましょうかですね、葉書の選定基準が全然違うというかですね・・・
まりやさん:
いつもと違いますか?
達郎氏:
そうですね。
いつも読まれないとお叱り頂く方が、読んでもらえ・・・アレするので。
何を言ってんですかね(笑)
判りませんが(笑)
まりやさん:
内容が薄くなりますけれどね。
達郎氏:
大丈夫です。
まりやさん:
ま、たまにはいいでしょ。
達郎氏:
久し振りに、ま、いろいろと。
竹内まりや情報をですね。
まりやさん:
あんまり、ないけど(笑)
達郎氏:
・・(笑)
というわけで、毎年恒例『納涼夫婦放談』
今週と来週、2週間、お聴きを頂きます。
今年はとにかく、シュガーベイブのSONGS 40週年記念盤が出ましてですね。
まりやさん:
それがやっぱり一番の話題ですよ。
達郎氏:
ほんとかい!(笑)
意外な展開になりましてですね。
嬉しい展開でございますが。
おかげ様で売れ行き好調でございましてですね。
なので、今日は、初めはSONGS、シュガー・ベイブのリミックス・バージョンで行ってみたいと思います。
まりやさん:
私の大好きな曲を、お願いします。
達郎氏:
シュガー・ベイブ、SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-
2015リミックスの「SHOW」
♪ SHOW(2015 Remix) / SUGAR BABE
~ CM ~
♪ Sweetest Music/Superfly
達郎氏:
山下達郎がお送りして致しておりますサンデーソングブック。
毎夏恒例、竹内まりやさんゲストに納涼夫婦放談、今年も始めます。
えぇ、竹内まりやさん、今年は割りと前半は潜っていましたけれども。
5月に出ましたスーパーフライさんのアルバム『WHITE』
これに「Sweetest Music」がカバーされまして。
まりやさん:
そうなんです。
ボーナストラックだんたんですけども、越智志帆ちゃんが、ちょうど私の去年の武道館を観に来てくださって。
それで、たまたま、ほんとに久し振りにこの「Sweetest Music」をライブで演ったのを聴いて、”あぁ、これカバーしたいな”と思ったんですって。
ありがたいですよね。
達郎氏:
ありがたいね。
まりやさん:
それで今回のボーナストラックで、是非一緒に歌いましょうということで、参加させて頂いたんですけど、やっぱりこの人の歌のパワーって凄いですよね。
達郎氏:
あの、ちっちゃな体でね。
まりやさん:
ね、小柄なのにね。
なんか、気持良かったですね。
自分より30歳以上下だと思うんですけど、そういうミュージシャンの人と共演できるというのはね、なかなか有難いことだなと。
達郎氏:
似てきてるって・・最近ね。
我々が始めた時代と・・・
まりやさん:
若い世代と?
達郎氏:
ちょっと・・
まりやさん:
でも、こうやって共有できるって嬉しいですよね。
◎リスナーからのお便り(川崎市のS.Hさん)
達郎氏:
『先日、達郎さんに、詩、曲にどういう筆記用具を使うかという質問が来ていました。
その時のお答えに拘りを感じたのですが、まりやさんは如何ですか』
まりやさん:
達っつぁんは、ボールペンてる・・
今ここに置いてある緑のね、それを・・
達郎氏:
これは譜面書く時だけね。
まりやさん:
それ、ずっと使ってるよね。
達郎氏:
うん。
まりやさん:
私は、手紙書いたり、普通に書いたりする時は、パイロットの「筆まかせ」っていうのを(笑)
それが凄い書きやすいの。
達郎氏:
なるほど。
まりやさん:
それのブルーブラック。
達郎氏:
ほぉー
まりやさん:
拘ってます、そこは。
普段、歌詞書いたりする時は鉛筆ですけれど。
達郎氏:
また、違う会社が出てきました(笑)
◎リスナーからのお便り(長岡市のT.Kさん)
まりやさん:
『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-
楽しく聴いております。
リマスター、リミックスともに素晴らしく、新しく生まれ変わった、正に究極という言葉通りのSONGS だと思います。
まりやさんは、今回再発されたSONGSをお聴きになって、どんな事をお感じになったんでしょうか。
私は「RIDE ON TIME」から後追いで「SONGS」」を聴いた人間なので、当時リアルタイムで聴いておられた、まりやさんの感想をお聞きしたいのです。』
と書いてありますけれども。
リミックスもリマスターも、いいよね(笑)
達郎氏:
ふふふ(笑)
まりやさん:
リミックスは昨日聴いてたら、楽器の粒立ちが、すごいハッキリ聴こえて。
何か目の前でシュガー・ベイブが演奏してるって感じが・・・
達郎氏:
デジタルですからね。
まりやさん:
やっぱりね・・
達郎氏:
デジタル・ミックスですから。
まりやさん:
でもリマスターのを聴くと、当時私達が聴いていた、あの通りのSONGSがバージョンアップされて、聴けてるって感じで。
ほんとにね、懐かしいの。
1975年でしょ。
その時の自分の周りの景色をバーッとフラッシュバックして。
ワーナーの特別サイトでも書いてますけれども。
75年の渋谷道玄坂ヤマハ・・・今は無きヤマハ楽器店のインストアライブにシュガー・ベイブがフリーで演奏するっていうことを聞いて、それで仲間と一緒に観に行ったんですけども。
そん時「SHOW」やらなかったんだね。
私は「SHOW」やったんじゃないかと、おぼろげな印象があったんだけど。
達郎氏:
2回出たこと、あんのね。
で、1回目はまだ「SONGS」の前だったから、客はパラパラだったの。
まりやさん:
あたしが行った時はもう・・
達郎氏:
あれは2回目だからね。
まりやさん:
リリース後って事だよね。
達郎氏:
リリース後。
前後でこんなに変わるのかっていう位ね、動員が増えたの。
まりやさん:
あぁ、やっぱり・・
レコード出したなって実感したでしょ。
達郎氏:
そうね。
まりやさん:
たまたま佐橋佳幸さんも、その時チャリンコでね・・・
達郎氏:
中学生だったね(笑)・・
まりやさん:
中学生だったよね(笑)
同じ場所に居たっていうのを聞いて、「SONGS」から「SHOW」やったよねって・・
やってないんじゃないかなって・・
そういう話を二人でしたんです。
達郎氏:
あの頃はもうやっぱり、ライブ志向になってきてるから、曲調変わっていく時だからね。
「Windy Lady」とかそういうのになってるからね。
だから、やっぱりそういう時期なんですね。
まりやさん:
でも、何であんなにポップなバンドだったのに、雰囲気暗かったんだろう?
達郎氏:
(笑)
世の中恨むとかね(笑)
まりやさん:
目が怖いんだもん、やってる時の。
すごい印象に残ってて。
達郎氏:
あの時、ハモンド使えなかったの、ヤマハだから。
で、コンボオルガンがあって、ピーピーって、そんなの使えないって(笑)
まりやさん:
すごい・・すごいね。
ひねた青年だったわけだよね。
達郎氏:
アングラですもん!
まりやさん:
その音楽が今こうやって40年経っても新鮮に聴けるっていう・・・
達郎氏:
ありがたい事ですね(笑)
まりやさん:
凄い事だよね。
って事は、やっぱり古くなってない曲なんだと思う。
達郎氏:
ミックスっていうか、録音がね、やっぱり古くなってないっていう事だね。
◎リスナーからのお便り(横浜市のK.Nさん)
まりやさん:
『まりやさんは特別サイトのアンケートの中で「SONGS」を聴いた時の事を答えられていましたが、どこのレコード屋さんで買って、どんな感じで購入されたのか覚えていますか』
って書いてあるんですけど。
覚えてるんですよ、私これ・・
学芸大学に当時住んでて、西口商店街のちっちゃなレコード屋さんだったんですけど、今、名前をサイトで検索してもらったら、オダ・レコード さんという所でかったんです。
そこはね割りと洋楽の渋いのがね・・
達郎氏:
金出して買ったの!?
まりやさん:
もちろん。
達郎氏:
あぁ、そう。
へー。
まりやさん:
私達の仲間は大抵「SONGS」持ってたんだけど。
あとで聞いたら、当時7000枚くらいしか売れてなかったって・・
達郎氏:
それも判らないけれどね。
だって、僕レコード屋で並んでるの、見たことないもん。
まりやさん:
あぁ、そう・・・
置いてなかったの?
達郎氏:
うん。
全然。
まりやさん:
えぇ~そうかな
達郎氏:
丁度、発売日近辺で、京都かなんかでキャンペーンやったけど。
十字屋行っても全然ないの。
まりやさん:
じゃ、当然オリコンに入ってなかったっていうこと。
達郎氏:
オリコンなんて全然入ってない!
「ダウンタウン」のシングルがね、北関東地区で七十何位とか、それだけ。、チャートインしたの。
まりやさん:
へぇ・・ほんと・・
不思議だよね。
みんな知ってたのに。
達郎氏:
だから、ほんの大学生の、二十歳前後の、ほんの一部分なの。
だからサブカルですよ。要するに。
まりやさん:
ベースの寺尾次郎さんが、慶応の学生だったから学食歩いてたりすると”おっ!シュガー・ベイブのあの人よ”とか言ってさ、みんなで言ってた(笑)
達郎氏:
寺尾はうまかったからね、ほんとに。
まりやさん:
40年経って、また新鮮な音で聴けて嬉しいです。
◎ブルー・ホライズン/竹内まりや
達郎氏:
いろいろリクエスト頂いてますが、珍しいところで「ブルー・ホライズン」
まりやさん:
「UNIVERSITY STREET」の中ですね。
達郎氏:
79年のアルバム。
まりやさん:
この曲、私すごい好きなんですけど。
大貫さんが歌詞書いてくださって、達っつぁんが作曲してくれた。
で、ほんとうはですね、この曲をレコーディングしに行く前に、デモテープもらっていて。
シャッフルビートの曲だったんだけど、この曲じゃなかったんだよね。
違うメロディーだったの。
で、その違うメロディーの曲をレコーディングすると思って行ったら、なんか達郎がこれをやり始めて。
えっ?もらったテープと曲、違うんですけどって私言ったら、「いや、やめたから、あれ」って言って、勝ってに変えちゃったよね。
達郎氏:
あのね!
スタジミュージシャンだと、明るい曲調だとね、思った通りなんないの。
まりやさん:
あぁ、そう・・・
達郎氏:
だから、こう少し・・ダークなね、こっちのほうがね、あの時の、あれ誰だっけ・・・
ポンタと小原と松木さんと佐藤君
まりやさん:
佐藤博さんだ。
達郎氏:
「ドリーム・オブ・ユー」と一緒に録ったんだよな。
まりやさん:
でも直前に書き換えたってこと?
達郎氏:
そっ!
まりやさん:
あのシャッフルもいい曲だったんだけどね。
達郎氏:
あるけどね、まだデモ。
まりやさん:
ある?
あれも良かったんだけど、もちろんこの「ブルー・ホライズン」は好きで、独身時代のライブでは毎回やってましたね。
達郎氏:
そういうことで「ブルー・ホライズン」
♪ ブルー・ホライズン/竹内まりや
まりやさん:
超久し振りに聴きました。
最後のところで「ラララ」って歌ってるところ、物足りないから山下さん、なんか一声、二声入れて下さいって私言ったら、あのシャウト入れてくれたのを思い出しました。
達郎氏:
ふふふ(笑)
覚えてません(笑)
◎岩谷時子賞
達郎氏:
この番組でもご報告しましたが、竹内まりやさん、今年の春にですね岩谷時子賞を受賞しました。
まりやさん:
ありがとうございます。おかげ様で。
達郎氏:
その時にですね、岩谷時子賞ってのは、こう・・・記者会見っていうかパーティー?
まりやさん:
っていのは特に無いんですけど。
授賞式の時に質疑応答的な事はしましたけど。
その後で、皆さんとパーティーをしたんですけれど。
パーティーの会場で何か一曲歌って下さいませんかって事だったので。
なんか自分の作品よりは岩谷時子賞であるならば岩谷時子さんの作品の中から何か選んで歌おうと思って、いろいろ聴いたんですよ。
で、岩谷時子さんの作品ったら、もう山ほどあるから。
でも私が越路吹雪さんの歌を歌っても、なんかもう越路さんにはなれないんで。
凄く好きだった曲から何か、選ぼうと思って。
加山雄三さんの一連の曲の中で、女の人が歌っても似合いそうな曲は、ないかなぁと思って探したのが、今回歌った「君のために」という曲なんですけど。
達郎氏:
67年の加山さんですね。
まりやさん:
これは加山さんのシングルで、すごい好きだったんですけど。
服部先生にお願いして、ちょっとリアレンジして下さいませんかという事でパーティーで歌ったんですけど。
それちょっとレコーディングしたの持ってきたんですが、まだこれ、ラフなので。
ミックスも歌も仮ですけども、聴いてみて下さい。
弾厚作 作曲、岩谷時子 作詞
「君のために」
♪ 君のために/竹内まりや
達郎氏:
もともとは加山雄三さん、1967年の作品「君のために」
竹内まりやバージョン。
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
竹内まりやさんゲストに「納涼夫婦放談」、来週も引き続き「納涼夫婦放談」。
今年は8月の丁度終わりに、かかったから、丁度夏の終わりって感じで、宜しいかと思いますが。
まりやさん:
え?いいんじゃないの(笑)
達郎氏:
いや、だって9月にこぼれるとかあったじゃない。
今年は9月からリハーサルが始まりますので。
ですのでスタジオ仕事も今月中に全部片付けなければいけません!
◎訂正
達郎氏:
私、先週ですね、リスナーの方からお葉書頂いて質問にお応えした時に。
2015から16のセットリストが変わるのかと・・
僕、それを2014から15,すなわち前回のライブと今回のライブでセットリストが変わるのかという意味で受け取りましてですね。
「変わります。2/3は変わります」って言ってましたけど、意味が違ってるんですよね。
頂いた方は2015年、すなわち今年のツアーが始まって来年になったらセットリストが変わるのかって、ご質問だったんですけど。
それは変わりません。
基本的に、1ツアーは基本的に全て同じセットリストで行くってのが僕のアレですので。方針ですので。
そすと、何か・・じゃ来年またどっか行かなきゃとか、そういう方がいらっしゃると、いけないので。
フォローしておきます。
まりやさん:
なるほど。
今年と、年明けとメニューが違うのかと、いうこと?
達郎氏:
うん。
まりやさん:
違わないよね。
1ツアーは。
達郎氏:
ちょっと勘違いして。
去年のマニアックツアーと今回のツアーはセットリストが変わるのかと、それは当然変わりますっていうね(笑)
まりやさん:
なるほど・・・誤解のないように。
達郎氏:
誤解のないように。
すいません。
◎リスナーからのお便り(台東区のY.Hさん)
達郎氏:
『まりやさんへの質問
ビートルズの中で一曲選べと言われたら、何を選曲しますか』
まりやさん:
う~ん・・・
一曲は判んないけど「No Reply」か「This Boy」で。
2曲
達郎氏:
『アルバムの中で一枚選んで下さい』
まりやさん:
あ”~
「BEATLES FOR SALE」か「HELP」です。
だから一個って、難しいよね。
◎カバー曲
達郎氏:
ここんとこ、やってありませんでしたけど。
カバーものの、昔はカラオケ引っ張ってきてカバーものをよくやりましたがね。
まりやさん:
洋楽カラオケをよくやってたんですけど。
達郎氏:
最近は、あまりおもしろいオケがないですね。
まりやさん:
で、6月にたまたま、ボックスのメンバーのスケジュールが揃ったので、じゃぁ二日ほどあるからビートルズ・カバーやりましょうかってことで、一気に6曲録ったんですけど(笑)
でも、まだちょっとミックスが追いついてないので、今日、2曲くらいかけようかなと、その中から。
いいですか?
達郎氏:
どうぞ。
まりやさん:
まずは「Devil In Her Heart」
♪ Devil In Her Heart/竹内まりや
達郎氏:
もともとはザ・ドネイズというガールグループが62年に出した「Devil In His Heart」という曲のカバーで。
ビートルズは63年のセカンド・アルバムに入っておりますが。
それのカバーでございます。
まりやさん:
これはジョージがボーカル、ソロボーカルだったよね。
たしか。
達郎氏:
あ、そうなんだ。
まりやさん:
うん。
ジョージだったと思う。
ビートルズをカバーする場合は絶対にオリジナルキーで、オリジナルの歌詞でやろうっていうことで「 In His Heart」にはしなかったんですけど。
達郎氏:
ま、いいすよ(笑)
まりやさん:
(笑)
達郎氏:
勝ってにやって(笑)
まりやさん:
クラブ活動なんで(笑)
達郎氏:
もう一曲あるんですか?
まりやさん:
もう一曲紹介する前に葉書を。
ビートルズとは全然関係ない話ですけど。
◎リスナーからのお便り(横浜市のS.Rさん)
まりやさん:
『達郎さんは、以前「砂の女」をライブで歌った時、「冗談は顔だけに」と一部洒落で歌詞を変えると話しておられましたが、他にもライブで洒落で変えて歌うレパートリーはありますか?』
達郎氏:
う~ん
あの「ネオ・東京ラプソディ」ってのやりましたけどね、去年マニアックツアーで。
それはご当地で、「僕らの東京ラプソディ」ってのが元ですけど、それが大阪行ったら「大阪ラプソディ」になって、仙台だったら「仙台ラプソディ」になって・・・
そういうのは、ありますね。
まりやさん:
ご当地バージョンね。
達郎氏:
でも自分の曲をいじるってこと、無いですよ。
やっぱり自分のアレですから(笑)
まりやさん:
『まりやさんは、そんな事は無いと思いますが、何かありますか』
って書いてあるんですけど。
私はね、「セプテンバー」の「辛子色のシャツ」をリハ時は「辛子入りのシャツ」で歌ってましたけど。
達郎氏:
「ジステンパー」って歌い方もありますしね(笑)
まりやさん:
(笑)
次のビートルズ聴いて欲しいと思います。
次は1965年の曲ですね。
「ひとりぼっちのあいつ、Nowhere Man」
♪ Nowhere Man/竹内まりや
まりやさん:
まだ、今後オンエアーするつもりですけど(笑)
でも、これとはまた並行にジャズのレコーディングしたりしていて、いろいろやっているんで、またそのうちレア音源として持ってこようと思います。
◎エンディング
達郎氏:
今日は、こんなところでしょうかね。
来週も引き続き、パート2でございますが。
まりやさん:
薄いやつを。
達郎氏:
薄いやつでございますが。
何故か「夏のモンタージュ」たくさん、頂いておりますね。
まりやさん:
葉書が多いですね。
達郎氏:
江戸川区のT.Mさん。
『次の曲をリクエスト致します。
1.竹内まりや 夏のモンタージュ
2.竹内まりや 夏のモンタージュ
3.竹内まりや のモンタージュ
この曲にはかなり思い入れがあります。
場面こそ違いますが、私達が出会い、プロポーズした頃を思い出し、この曲を聴くと思わず涙してしまいます。』
まりやさん:
(笑)
なんか、すごく想い出と重なるものがあるのかしらね。
達郎氏:
そうですね(笑)
まりやさん:
嬉しいな。
達郎氏:
『あと、海の音。
達郎さんの想い出で鎌倉もそうですが、このあたりのエピソード、何か教えてください』
SEが鎌倉の海やっただけなんですよ。
SEたくさん持ってもますので。
まりやさん:
たまたまあった波が鎌倉だったって・・
達郎氏:
そうです。
あとは、人の声と犬のアレが入ってたので。
こりゃいいやと。
ああいうのもね、意外と難しいんですよ。
バッチリはめるのが。
まりやさん:
SE命の達郎としては(笑)
達郎氏:
SE命です!
千葉県松戸市のK.Fさん。
これはおかしい!
『夏のモンタージュ、リクエストします。
「Mariya’s Songbook」でみつきさんが歌うこの曲が一番のお気に入りでした。
まりやさんが「TRAD」でセルフカバーをされると聞き、メインが出来上がってる曲をどのようにアレンジするのだろうと心配になりました。
結果的には私の杞憂を見事に吹き飛ばし、達郎さんの手にかかった新しい曲は、音に深みと厚みが増し、過ぎた夏を回顧するような大人のサーフィン・ホットロッドに仕上がっていました。
達郎さんの才能を試すような事して申し訳ありませんでした』
まりやさん:
(笑)
確かに、ひとつ出来上がっているものをリアレンジするっていうのは、大変だと思う。
達郎氏:
たいへんですよ。
まりやさん:
固定されたイメージがあるあし。
で、聴いてみたら、私、達郎が私のバージョンを作ってくれた時、結構いいイントロにしたなって思って。
よく考えたら、私が考えたイントロだった。
最初は、デモテープ作る時に自分で勝ってに弾いて、ここは適当に変えてねって言って、選んだフレーズがあったじゃん。
あのまんまだったよ。
達郎氏:
だから、あれが良かったんだ。
いいじゃん、別に(笑)
まりやさん:
今回は(笑)
私も好きだったんだけど。
これいいイントロだなと思ったら自分で考えてたの。
達郎氏:
そうやって弾き語りで、パッと思いついたようなものが、結構いいのよ。
まりやさん:
それ結構活かしてくれてるよね。
私はただ、繋ぎでコードを入れてるだけだったりするけど、そのまんまにしたり。
達郎氏:
適当なやつが無いんだ、逆に。
まりやさん:
そうなの?
達郎氏:
作ったようなヤツ、だめなんだ。
まりやさん:
ふーん。
何か私、新しいものになるように期待して渡してるから、何か変化がないとさ。
達郎氏:
とにかくだけど、あのぉ・・・
自分でアレンジしてないものは、まだ出来る。
まりやさん:
ひとがもう既にしてるものを・・・
達郎氏:
そうじゃなくて、自分が1回アレンジしたヤツをもう1回リアレンジするっていうのが一番むずかしい。
まりやさん:
あぁ・・・バージョン2を作るっていうのはね。
そんな事したことあったっけ?
達郎氏:
ない。
ない・・・ことはないか?
CMをちゃんとしたバージョンにするとかね。
ドーナツ・ソングみたいな。
ドーナツ・ソングって120でBPM決まって作ってたんで。
絵先だったんで。
それだとドーナツ・ソング、ちょっと速いんで。
まりやさん:
添付が変わると、なんかやっぱり変わるってこと?
達郎氏:
うん、全然変わるよ。
それは本チャンにするには、あまりに速すぎるから、グッと落としてニューオリンズにしたんだよ。
まりやさん:
なるほど。
達郎氏:
そういのは、あるよね。
だけど、こういう元があって、セルフカバーするやつってのは、できるだけ元を聴かないように。
「みんなひとり」は絶対聴かなかったもんね。
まりやさん:
「みんなひとり」、松たか子さんのバージョンは聴かないようにするって。
でもちょっと1回は聴いてみてって私言ったけど、強引に耳を塞いでたもんね。
惑わされるから・・
達郎氏:
絶対そっちに引かれるから。
まりやさん:
ゼロから作るにはね、そうだね。
達郎氏:
そうやって喧嘩だもん(笑)
まりやさん:
でもアレンジャーって凄いなって思う。
達郎氏:
たいへんですよね。
まりやさん:
たいへんだと思う。
達郎氏:
たくさん頂きました。
来週もパート2でございます。
来週もひとつ宜しく。
まりやさん:
宜しくお願いします。
達郎氏:
「夏のモンタージュ」
♪ 夏のモンタージュ/竹内まりや
今週のオンエア曲
14:03 SHOW(2015 Remix) / SUGAR BABE
14:08 Sweetest Music/Superfly
14:18 ブルー・ホライズン/竹内まりや
14:23 君のために/竹内まりや
14:32 Devil In Her Heart/竹内まりや
14:36 Nowhere Man/竹内まりや
14:43 夏のモンタージュ/竹内まりや
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