山下達郎さん サンデーソングブック 2017年6月11日『ワーナー・ソフト・ロック・ナゲッツ Vol.3、4』
長崎は、からっとした晴れの天気になった土曜日、日曜日。
気持ちのよい週末でした。
今日のサンソン、久し振りにピーター・アレンの曲を聴きましたね。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
えぇ、6月・・・早いものでございます。
中旬に近くなって参りましたが。
私のサンデーソングブック、25年続いております。
その中でもですね、最高に前倒しで録ってる・・でございますですね。
約、半月近く、前にやっております。
現在、まだやってるとこも、けっこうある(笑)
上手くいってるはずだと・・多すぎてですね、言うのが面倒くさい(笑)
今週は、大宮ソニックシティでございます。埼玉!
木曜日、金曜日、15,16とですね。
先週は、東京中野のサンプラザホール。
上手くいってるはずでございます。
もうこれくらい、前倒しになりますと、何か感覚が狂ってきまして・・何でもいいやみたいな・・
何でもいいや、そんな事、言っちゃいけません!
一所懸命やってますので(笑)
番組の方は、何でこんなに前倒しかと言いますとですね、地方で長い時がありまして。
で、間に合わない。
そういうアレと、あとは、あの・・先週の続きでございますけれど、このワーナーのですね「ソフト・ロック・ナゲッツ」のプロモーションと言いましょうか、そういうものが早めなので、早めにやっちゃおう・・
そういう、いろいろなアレがありますが。
あんまりブツブツ言い訳しててもしょうがないんですが。
てなわけで、先週に引き続きまして、5月31日に発売になりました「ワーナー・ソフト・ロック・ナゲッツ」
全4枚のCD。
いわゆる
「ソフト・サウンディング・ミュージック」
「ミドル・オブ・ザ・ロード・ミュージック」
と言われますが、ソフト・ロックと銘打ってあって、リズムセクションがしっかりしないやつは、そういうものに値しない!
という、ものでございます。
ワーナーでなければできないコンピレーションでございます。
今日はそのVol.3、Vol.4、特にVol.4はブリティッシュ・ポップのコンピレーションでありますので、日本じゃ、なかなか得難い1枚でございます。
アメリカからイギリスへ渡って参ります。
今週は、Part.3、Part.4でお届けを致します。
日曜日の午後のひととき、今日はソフト・サウンディング・ロックン・ロールでお楽しみを頂きたいと思います山下達郎サンデーソングブック。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。
◎COME ALONG 3
達郎氏:
で、特集は特集なので、最初に業務連絡を申し上げたいと思いますが。
私、1979年に『COME ALONG』というですね、企画モノを出しました。
もともとは、店頭用のですねプロモレコードとして作りました。
小林克也さんのナレーションをバックにですね、いわゆるラジオDJという体裁で作りました『COME ALONG』があります。
それが、あまりに評判だったので、カセットで発売したあと、私がその所属したレーベルを離れたときにLPになったり、CDになったり、いろいろしておりまして。
『COME ALONG 2』というのが・・これ非公認なんですけど(笑)
そんなのが出まして。
それがですね、このほどシリーズ3作目の『COME ALONG 3』を作るという会社がですね、企画を出しまして。
『COME ALONG 3』
8月2日に、なんと出るという。
実に33年ぶりの続編発売でありまして。
前回は、『COME ALONG 1、2』はですね、RCA,現BMGでございますが、そこのカタログを中心にいきましたけども。
今回はMoon、Warnerのカタログからセレクトしまして、DJはもちろん小林克也さん。
ジャケットのイラストは鈴木英人さん。
全く同じ仕様でですね、お届けをしたいと(笑)
8月2日に発売になります。
詳しくはワーナーミュージックの山下達郎のページ、ここでご確認ください。
そんなわけで。
『COME ALONG』が出るのかよって(笑)
おもしろそ(笑)
えぇ・・克也さん、よろしくお願いします。
~ CM ~
♪ ロンリー・トゥー・ロング/ヤング・ラスカルズ
◎ロンリー・トゥー・ロング/ヤング・ラスカルズ
達郎氏:
監修しております宮治淳一さんの趣味を反映されておりますのでですね。
そうした好き嫌いが反映しますが。
私も、かける方も好き嫌いが・・
今週も好き嫌いでいってみたいと思います。
まずは私のアイドル「ヤング・ラスカルズ」
1967年、全米16位「ロンリー・トゥー・ロング」
アルバムバージョン。
これをソフトロックと言うか?と、突っ込みたくなりますが。
いいんですね、別に。
意図してるところは・・アレなんです。
ビートは強く!
メロディはきれいに!
そういうアレですね。
えぇ、ラスカルズから始めてみました。
私の番組でも、しょっちゅうかかっております(笑)
◎アップル・パイは恋の味/ジェイ&ザ・テクニークス
達郎氏:
おつぎはジェイ&ザ・テクニークス
ペンシルバニアのボーカル・インストロメンタル・グループ
リードボーカルは黒人で、バックは白人バンド。
ジェイ・プロクターというボーカルの人が・・それの出世作。
1967年、全米6位のベストテンヒットでございます。
私はサードヒットの「 ストロベリー・ショートケーキ」の方が好きなんですけど・・・
まあ、いいんだ。
それも好き嫌いでございます。
♪ アップル・パイは恋の味/ジェイ&ザ・テクニークス
プロデュースがジェリー・ロス、そしてアレンジがジョー・レンゼッティという。
もう、ここのへんが一番はまって・・
レーベルがマーキュリーのサブレーベル、スマッシュでありましたので。
シカゴのグループかと思っておりましたら、これがフィリ―だったんですね。
結局、私はフィリ―にものすごく影響を受けてたのだと。
でも高校1年じゃ、そんな資料何もありませんから、わかりませんからね。
えぇ・・記憶が蘇ってしまいました。
◎ホエン・ザ・サマー・イズ・スルー (MONO)/ハプニングス
達郎氏:
ハプニングスはトーケンズが発掘してきましたボーカルグループでございますが。
リードボーカルはボブ・ミランダ、すばらしい声をしております。
ニュージャージーの出身のボーカル・グループであります。
1966年「See You In September」大ヒットしまして。
そこから破竹の進撃を続けますが。
いわゆる昔のスタンダードでありますと、一昔前のオールディーズポップをですね、この時代の8ビートに乗っけてやるというアイデア。
これが西のボーグス、左のハプニングスと言われております。
そんな中から、たくさんヒットが出ました。
これはアルバムの中の曲です。
セカンド・アルバム「サイクル」1967年のアルバム。
♪ ホエン・ザ・サマー・イズ・スルー (MONO)/ハプニングス
◎イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラヴ/ロバート・ジョン
達郎氏:
お次もニューヨーカー「ロバート・ジョン」
日本では「The Lion Sleeps The Night」
70年代の頭に大ヒットがありますが。
キャリアは古くて50年代にボビー・ペドリック・Jrという名前でヒットがあります。
その後、何曲がシングルを続けまして、70年代に大ヒットが生まれるわけですが。
たいへん歌の上手い人でありまして。
この作品は1968年、全米49位
アレンジがチャーリー・カレロ
私の番組でもかけたことがありますが。
リアルステレオバージョン「イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラヴ」
♪ イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラヴ/ロバート・ジョン
◎オール・ディス (MONO)/アニタ・カー・シンガーズ
達郎氏:
お次は、先週もお聴きを頂きましたアニタ・カー・シンガーズでありますが。
この、コンピの監修やっております宮治淳一さんが執念でCD化しました。
私も、さすがにこれ・・シングルオンリーでありますので。
このアニタ・カーの膨大な中からですね、これを見つけてくるっていう(笑)
すごい!
素晴らしい作品であります。
♪ オール・ディス (MONO)/アニタ・カー・シンガーズ
知られてない作品で、すごいのがたくさんあるんですが。
ほんとに、すごい。
◎マッド/ハーパース・ビザール
達郎氏:
Vol.3からピックアップした最後はですねハーパース・ビザール。
僕の大好きな曲。
♪ マッド/ハーパース・ビザール
~ CM ~
◎ザッツ・ホワイ・アイム・クライング (MONO)/アイヴィー・リーグ
達郎氏:
5月31日に発売になりました「ワーナー・ソフト・ロック・ナゲッツ」全4枚。
1,2,3まできまして、いよいよ4でございます。
この4というのが、これがなかなかすごい!(笑)
いわゆる、ブリティッシュ・ロックのコンピレーションでございまして。
なかなか日本では、こういう企画が立ちません。
選曲、リマスタリング・・いろいろな意味でですね、日本の今の洋楽の努力が報われた、そういうようなアレでございます。
絶対におすすめのVol.4!
まずはアイヴィー・リーグ
ジョン・カーター
ケン・ルイス
イギリスを代表するソングライターでございますが。
この人達が作ったグループ、たくさんビット曲がございますけれども。
この曲、私大好き!
全英22位
1965のアイヴィー・リーグ
♪ ザッツ・ホワイ・アイム・クライング (MONO)/
◎サンシャイン・ボーイ/ヴィッキー
達郎氏:
色んなのが入っておるんですけども。
変わり種、ヴィッキー。
ヴィッキーといいますと、日本でも「恋は水色」「待ちくたびれた日曜日」
ヒット曲、たくさんございますが。
ヴィッキーの「朝まで踊って」っていう英語の曲がありますが、それのB面に入っておりました「サンシャイン・ボーイ」という。
これがパレードのですねヒットシングルの女の子版
原曲は「サンシャイン・ガール」でございまして。
それを「サンシャイン・ボーイ」と歌って。
ヴィッキーっていう人はですね、あんまり知らなかったんですけど(笑)
6ヶ国語に堪能な人なんですね!
いろんなところで活躍をしている人だという事が判りました。
♪ サンシャイン・ボーイ/ヴィッキー
堂々たるもんですね。
◎シーズ・ノット・ライク・エニー・ガール (MONO)/ギブソンズ
達郎氏:
さて、この全4枚「ワーナー・ソフト・ロック・ナゲッツ」
一番うれしかったのは、次にお聴きを頂きますザ・ギブソンズ。
ベルギー出身のボーカル・インストロメンタル・グループですが。
このギブソンズの1967年のシングルで「シーズ・ノット・ライク・エニー・ガール」
日本題「ただ一人の君」
これが、私、日本盤を持っておりますが。
それだけが、全くCD化されませんでですね。
その日本盤をシコシコ聴いてたという。
めでたく世界初CD化でございます。
もともとこの曲はロッキン・ベリーズというグループのでありまして。
ロッキン・ベリーズのシングルBの面でありました。
曲を書いているのはジェフ・タートンというメンバーなんですが、後にジェファーソンという名前でソロシンガーになりましてヒットを飛ばします。
でも、そのロッキン・ベリーズのオリジナルバージョンよりもこちらのギブソンズのカバーの方が、いい出来です(笑)
♪ シーズ・ノット・ライク・エニー・ガール (MONO)/ギブソンズ
◎ホエン・ラヴ・スリップス・アウェイ (MONO)/マーゴ&ザ・マーヴェッツ
達郎氏:
お次はコレ、私知らなかったんですけど、このCDに入っているので、聴いてかけることにしました。
これも、いわゆるジェリー・ロス・グループのですね、J & Technics とか、そういうのがやってた曲のカバーでございますが。
1967年の、歌っておりますのが、マーゴ&ザ・マーヴェッツという北アイルランド出身の女性1人、男性5人のコーラスグループ・・と書いてございます。
なかなか、いい出来なので、かけてみちゃいます。
♪ ホエン・ラヴ・スリップス・アウェイ (MONO)/マーゴ&ザ・マーヴェッツ
◎エヴァーラスティング・ラヴ/ラヴ・アフェアー
達郎氏:
数週間前にラヴ・アフェアーの「レインボー・バリー」をかけました。
今回のこのソフト・ロック・ナゲッツ Vol.4、ラヴ・アフェアーの出生作が入っております。
やはり「レインボー・バリー」と同じ、ロバート・ナイトのレコーディング・カバーでございます。
1967年、全英No.1を獲得しました。
♪ エヴァーラスティング・ラヴ/ラヴ・アフェアー
イギリスのこの頃、演奏は上手いし、録音いいし。
たいしたもんでございます。
◎ア・ベイビーズ・カミング/クリス&ピーター・アレン
達郎氏:
これも世界初CD化化でございます。
これ僕の番組で1回かけたことがあります。
クリス&ピーター・アレン
ピーター・アレンはそのご大成功を収めますけども、アメリカで。
もともとはオーストラリアでございます。
クリス・ベルとピーター・アレン
この二人でデュオでございますが。
アメリカへ渡りまして作りました作品。
♪ ア・ベイビーズ・カミング/クリス&ピーター・アレン
◎エンディング
達郎氏:
2週間にわたってお届けして参りました「ワーナー・ソフト・ロック・ナゲッツ Vol.1,2,3,4」でございました。
おすすめでございます。
ぜひ、どうぞ。
てなわけで来週はまた恐怖の聴取率でございます。
・・・考えます。
フヘヘ(笑)
今日の最後は、先ほど申し上げました、ギブソンズの時に申し上げましたジェフ・タートン。
後にジェファーソンと名前を変えまして、ソロになりましてヒットを何曲が飛ばします。
そのうちの1曲
全英22位
全米でも68位とスマッシュ・ヒットになりました。
この曲でお開きにしたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
♪ ベイビー・テイク・ミー・イン・ユア・アームズ/ジェファーソン
今週のオンエア曲
14:05 ロンリー・トゥー・ロング/ヤング・ラスカルズ
14:10 アップル・パイは恋の味/ジェイ&ザ・テクニークス
14:13 ホエン・ザ・サマー・イズ・スルー (MONO)/ハプニングス
14:16 イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラヴ/ロバート・ジョン
14:19 オール・ディス (MONO)/アニタ・カー・シンガーズ
14:22 マッド/ハーパース・ビザール
14:27 ザッツ・ホワイ・アイム・クライング (MONO)/アイヴィー・リーグ
14:30 サンシャイン・ボーイ/ヴィッキー
14:33 シーズ・ノット・ライク・エニー・ガール (MONO)/ギブソンズ
14:37 ホエン・ラヴ・スリップス・アウェイ (MONO)/マーゴ&ザ・マーヴェッツ
14:40 エヴァーラスティング・ラヴ/ラヴ・アフェアー
14:44 ア・ベイビーズ・カミング/クリス&ピーター・アレン
14:47 ベイビー・テイク・ミー・イン・ユア・アームズ/ジェファーソン
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