福岡市内は、すがしがしい青空がひろがりました!
心地よいお天気です!
達郎さん、今日はなかなか辛口でしたね。
ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
あっという間に6月でございます。
不安定な気候で、カンカン照りになったと思ったら雨が降って、こんどは寒くなるという。
北海道は30度で、東京は14度。どういうことかっていう。
久しぶりに、直近で録っておりますので、こういうことが言えるのは楽しいですね。
竹内まりやさんのライブ、9本、終わりました。5月24日の広島のグリーンアリーナ、おいていただきましたお客様、ありがとうございます。
今週は横浜アリーナです。
火曜日、水曜日、6月3日、4日、お待ち申し上げております。
で、結構バタバタしております。
いろいろと、原稿書きとか、曲のマスタリングとか、いろんなことがありましてですね。そんなに忙しくもないんですけど、暇でもないという・・ちょっと半端な・・
その間、なんか本読んだり映画見たり。
あとはドゥ・ワップのあれがたくさん来ましたので、リストが。
それを調べてたりすると、どんどんあっという間に夜中になってしまうという、そういう毎日でございます。
番組の方もですね、本当にどうしたの? というくらい、お便りいただきまして。
ありがとうございます。
ここんところ、まあ、あの「SONGS」の50周年だとか、「メロディーズ」アナログカセット、そういうようなものが出ておりますので、そうしたような感想もたくさんいただきます。
いわゆる曲のリクエストもたくさんいただきましてですね。
ドット、今日も机の上がですね、葉書の山になっております。
葉書の畑という感じになっています。
ですので、今日も「棚からひとつかみ」とかいている隙間に、リクエストかけろ、そういう感じでございますので今日もリクエスト特集でお届けしたいと思います。
かけられるだけ一生懸命、一曲でも一枚でも、いつものように日曜日の午後のひととき。本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみいただきます。
山下達郎サンデーソングブック、皆様のリクエストにお応えしまして、今日も最高の選曲と最高の音質でお届けいたします。
滋賀県は野洲市、S.Cさん
『初めてハガキを送らせていただきます。
私の夫の母が5月23日で還暦を迎えます。
母は達郎さんの大ファンで、毎週日曜日は必ずサンデーソングブックを聴いています。
また何度もハガキを送り、達郎さんに読んでいただいたことがあるようです。
母は私のことを本当の娘のように可愛がってくれて、夫はもちろん夫の両親とも家族になれて良かったと思っております。
長くなりましたが、還暦を迎える大好きな母にお祝いの言葉をいただきたいです。母の名前は「S.W」と言います。そして母の大好きな曲である「スパークル」をお願いします。』
S.Wさん、超常連(笑)
お嫁さんですね。
仲良くやってください。
お嫁さんとお姑さん!
こうやって世代がどんどんですね、若返ってくるというのはもう感慨無量でございます。
1703回目のサンデーソングブック、ありがとうございます。
~ CM ~
♪ Ajoen, Ajoen(心のときめき) / Willy & His Giants
まずはオランダのインストグループ
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
というわけで、今日も皆様のリクエストカードにお応えしまして、リクエスト特集でございます。
1曲でも多く、1枚でも多く。
まずはオランダのインストグループ、ウィリー&ヒズジャイアント。
1963年のヒットソング、日本でも大変に流行りました。
日本題は「心のときめき」というタイトルであります。
フランドル地方の民謡をアレンジしたバージョンであります。
原題が「Ajoen, Ajoen(アヨエン、アヨエン)」・・「アヨエン」というのは「ドライブ」という意味だそうで、要するにホットロッドソングなんですが、日本題はなぜか「心のときめき」という・・
これのタイトルでヒットした曲もたくさんございます。
リクエストいただきました、岐阜県大垣市のH.Sさん、ありがとうございます。
家庭菜園
達郎氏:
先週、家庭菜園のお話なんかをしまして、季節柄そういうようなお便りを相変わらずたくさんいただいております。
横浜市のY.Aさん、いつもいただきます。
『今年も庭のジャガイモの収穫時期がやってきました。
ほんの少しですが、自分で種から手がけたものは嬉しいです。
それに、世間では全てのものが物価高なので、家計の足しになります。笑う』
達郎氏:
ごもっともでございます。
ネモフィラという名前を知りません・・
達郎氏:
岡山市のK.Nさん、この方もいつもいただきます。
『先日、ネモフィラを見に行ってきました。
足元で小さく咲くネモフィラが風に吹かれると揺れ、まるで笑っているようで、その姿に癒されました。
友人との何気ない時間、私もたくさん笑いました。』
達郎氏:
すてきな文面でございます。
しかし、私はネモフィラというのは名前を知りません。
山岸君に聞きました。
植物、全くダメです。
聞いたことがないです・・すいません。
写真を見て「ああ、なるほど」と思いました。
風に吹かれるとこうなるんですね(笑)
なでなで
達郎氏:
お次のリクエスト。
女性は皆さん、こういう知的な感じですが男性は打って変わって、千葉県船橋市のS.Yさん。
『最近、友人から「昔は尖っていたよね」と言われました。
その昔というのが、昭和の話です。
今じゃ角も取れて、代わりに膝の軟骨も削れてます(笑)。
あの頃、理想だの夢だのと語っていた仲間たちも、今では年金や病気の話ばかり。
でも、不思議と音楽だけはあの頃のまっすぐさを取り戻してくれます。
リクエストは、The Cyrkle「ターンダウン・デイ」。
達郎さん、たまには番組で人生に疲れた中高年の背中も撫でてくださいねと。』
達郎氏:
「なでなで」。
The Cyrkle、ペンシルベニア出身の3人組。
ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインがマネージメントしていました。このサークルという名前は、ジョン・レノンが命名したと言われています。
デビュー・ヒットはポール・サイモンの作曲という至れり尽くせりですが、この人たちのセカンド・ヒットも大変いい曲です。
1966年、全米16位。「ターンダウン・デイ」
たった2分半のテイクだがすばらしい!
達郎氏:
リクエスト特集をやろうと思って、選曲をしておりましたら、ロジャー・ニコルスの訃報が飛び込んでまいりました。
5月17日、享年84歳で亡くなったロジャー・ニコルス。
特集は2007年にやったことがありますが、18年も経っている。
反応が早くてたくさんお便りをいただきまして、いろんなご所望がございますけれども。
久留米市のH.Kさん
新潟県長野市のT.Kさん
山口県宇部市のI.Kさん
中野区のS.Hさん
新宿区のA.Tさん
広島市のI.Nさん
それぞれいろいろリクエストをくださいましたが、今日は中野区の超常連で、O.Eさんのあたりで・・。
ロジャー・ニコルスが結成しているグループ、The Small Circle of Friends。
この未発表テイクが90年代に入ってからCD化されました。
サンドバイパーズが採り上げておりますけれども、こちらのSmall Circle of Friendsが圧倒的に優れているので、今日はロジャー・ニコルス&The Small Circle of Friends「The Drifter」。
♪ The Drifter / Roger Nichols & The Small Circle Of Friends
ほとんどデモだと思われますけれども、1988年にCD化されました。
90年代と申し上げましたが、88年にCD化されました。
解説は萩原健太さんが書いております。
ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
たった2分半のテイクでございます。
この密度の濃さと言いますか、素晴らしい!
ロジャー・ニコルスも本当に今はもうネットでたくさんデータが出ておりますので、そちらの方でどうぞ。18年前にやった特集もアーカイブしてもいいんですが、大変!
ご冥福をお祈りいたします。
28歳で老成していた驚くべき技量!
達郎氏:
お次のリクエストは、横浜市のK.Fさん。
『4月に少し体調を崩し、辰郎さんを見習ってお酒を控えております。
睡眠の質も良くなり、体重もすっと落ちて、来年の人間ドックのデータが楽しみです。』
結構でございます。
そこそこに・・
久しぶりのロイ・オービソンのリクエスト。1964年、全米9位。
この曲大好きで、もうクライマックスが素晴らしい。
「It’s Over」
ロイ・オービソンの1964年の「It’s Over」。
この時28歳というんですから、老成していた驚くべき技量!
♪ Have You Ever Tried It / Ashford & Simpson
~ CM ~
来週
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
本日はリクエスト特集でお届けしております。
来週もリクエストで行こうと思ったんですが、最近映画をよく見ていましてね。
映画を見て、本を読んで、漫画を読んで、レコードを聴いて、いろんなことをやっておりますと、ふと思って、「映画で棚からひとつかみ」(笑)
バカバカしいですけど。
そうしたら結構曲が集まったんで、来週は「映画で棚からひとつかみ」
来週はそんな感じで行きたいと思っております。
いい加減にしてほしいですね、本当に
達郎氏:
私、ガラケーをずっと使っておりまして。
ガラケーと普通のスマホの2本持ちで。
電話は全部ガラケーでやっておったんですけど、最近、ガラケーで電話をしようと思いますと、ナレーションが入ってきまして・・・
「2026年3月でFOMAがなくなります」と。
電話かけるたんびにこれが出てくるんです。ナレーションが。
いい加減にしてほしいですね、本当に。
使える間は使わせてくれっていう・・・
そういうなんか嫌ですね。そういうの、本当に・・資本主義
いらなくなったら捨てるという、ですね。
放送で文句言うぐらいしかぼやきができませんので。
なんだよ!フレールって!
達郎氏:
あと、区役所から手紙が来まして。
私、70を過ぎましたのでですね、だんだん70を過ぎると体が衰えてくる、体力・・・
いわゆる健常者と要支援の間になっている可能性があるという・・
それを「フレール」と言うんです。フレールを克服するためのリハビリとか、そういうもの・・
なんだよ!フレールって!
虚弱体質とか言えよ!
そうやって、何でも横文字にすればいいと思ってやるの。東京都!
って、放送ぐらいでしかぼやけないので、そうやって申し上げます。
日本語で言えよ!日本語で(笑)
達郎氏:
面白いお便りがありまして
大和市の超常連、K.Tさん。
『今年93になる母親は、テレビのニュースに出てくるカタカナ語の多さに、「なんでこんなに英語ばっかり使うのかね、何のことだか分かりやしないよ」と、よく文句を言います。分からないカタカナ言葉が出てくると、意味を聞かれるのですが、説明には苦労します。
先日も金融関係の詐欺事件のニュースを見ていて、
母「アカウントってなんだい?」
私「そうだなぁ、うわぁ、なんて言いやいいかな」
としばらく悩んでいると、そのニュースの中で「名義貸し云々」とアナウンサーが言うのを聞きつけて、
母「名義ってことか?」
あ、渡りに船、これはいいやとばかりに、
私「そうそう、そんなようなこと」と返した途端、
母「嘘つけ、また適当に答えよって」
見抜かれております。
なかなか大変です。』
でも、本当に横文字多いですよね。
これはとあるですね、アメリカの企業の解説文なんですが・・ネットに出てる
『アイデンティティ会社である事業内容、「セセキュアなアイデンティティプラットフォームは、登録、検証、リンクを含むフロントエンドと、堅牢でセキュアでスケーラブルなバックエンドの両方で構成される多層インフラストラクチャーである。
ドキュメント認証、バイオメトリックキャプチャ技術、なりすまし防止技術の活性検出、バイオメトリック照合、ソース確認、及び個人の身元と生体認証をリンクするその他の独自技術を使用して、オプトインベースで身元を確認する。「CLEAR Plus」「TSA・・・」。』
横文字がずらずらっと並んで、
『これらの機能を提供する。全米の空港保安検査場に専用のエントリーレーンを設け、さらに幅広いネットワークにアクセスすることで、予測可能で迅速な体験を実現するコンシューマアビエーションサブスクリプションサービスである。』
わかります?これで企業の内実。
こんなのがもう氾濫してるんですよね。
すごいですよ。本当に(笑)
日本語で言えよ!日本語で(笑)。
言えないでしょうね、でもね。
しょうがないです。
そういう世の中になってしまったので。
すいません、時間の無駄でした。
ライナーの鏡!伊藤政則さん
達郎氏:
お次のリクエストは、宮城県の塩川町のY.Tさん。
『私は宮城県民なので、地元の東北楽天イーグルスを応援しており、年に何度か球場に応援に行っています。
かなり前の話になりますが、リリーフに楽天の投手ハーマンが登場してきたとき、AC/DCの「サンダーストラック」のイントロが流れ、タイトル通り打ち抜かれたような衝撃を受けたことを今でもしっかりと覚えています。
もともと大好きな曲でしたが、野球場で突然好きな曲が流れてくると嬉しいものですね。「サンダーストラック」は野球の登場曲にぴったりだし、その後、ハーマンがピシャリと抑えてくれました。
ということで、リクエストは当然、AC/DCの「サンダーストラック」です。
確か、達郎さんもAC/DCが好きだとおっしゃってましたよね。
達郎さんとAC/DCのギャップに驚いたことを覚えています。
ぜひ、よろしくお願いします。』
達郎氏:
いろんな方がいますね(笑)
昔はこういうの来ませんよね(笑)
でも、後楽園球場でいきなり「JODY」が流れたことがありましてですね。昔。
驚いたことがあります。もう40年ぐらい前の話ですけど。
AC/DCだったら、よろこんでおかけします。
「Thunderstruck」はAC/DCの1990年のアルバム『Razor’s Edge』、これのトップに入っている曲であります。
『Razor’s Edge』はトリプルプラチナの大ヒットアルバムですけれども。
でもこのアルバムからドラマーが変わったんですよね。
それで、これ初めて聴いた時は、なんかちょっとAC/DCも腰高になったな、ドラム変わってと思ったりして、そんな感じでしたけども、今、もう30何年経ってもどうでもよくなりました(笑)
で、この時は確かアナログがもう出なかった記憶があるんですが。
やっぱりCDで聴くと、若干こう重心が上だっていう感じでした。しかし、後の方から発売されますアナログボックス、AC/DCの。
ここのアナログ盤でリマスターして聴くと、やっぱりこれだよっていう。
アナログのやっぱりノイズがないとダメだという。
今日はLPからデジタルプロセッシングにして、重いAC/DCをお聴きいただきます。
1990年のアルバム『Razor’s Edge』から「Thunderstruck」
AC/DCの1990年の「Thunderstruck」でございましたが。
この「Thunderstruck」の日本盤の解説は、伊藤政則さんが書かれておりますけど、これは本当に素晴らしいライナーでですね。
もうライナーの鏡というか、お手本というような。
今読んでも本当に素晴らしい!
あの時もうなりましたが、再び見て再びうなっております(笑)
バリバリのファンクチューン
達郎氏:
もう一曲いけそうです。
旭川市のF.Kさん、超常連、毎週いただきますが。
今週はこれ、デニス・コフィー。モータウンのセッションギタリストでございますけれども。
デニス・コフィーが「デトロイト・ギターバンド」というクレジットで1971年に出しましたシングルがですね、全米6位のミリオンセラーになりました。
我々の世代には大変有名な曲でございます。
白人のギタリストなんですけども、バリバリのファンクチューンであります。
インストゥルメンタルですけれども、いわゆるそのギターを何本も重ねて、厚みを出していると。レスボールの手法でありましょうけども、それをファンク版という・・・
ニス・コフィー&デトロイト・ギターバンド1971年の「スコーピオ」
♪ Scorpio / Dennis Coffey & The Detroit Guitar Band
エンディング
達郎氏:
今日はこの辺で。
『SONGS 50周年』といい『Melodies』の再発といい、それで初めてお聴きなったという方もお便りいただきますが。
超常連の方でもそういう方も結構いらっしゃいましてですね、
西東京市のN.Mさん、
『SONGS初めて聴いているという方も結構いらっしゃると。
かくいう私もその一人でございます。
何曲か知ってる曲はありましたが、アルバムを通じて聴いたのは今回購入して初めてです。『Melodies』の特集、とても良かったです。次の『BIG WAVE』の特集も楽しみにしております。』
こういうようなお便り、たくさんいただきますので、やっぱり繰り返し、しつこで。
今日の最後
達郎氏:
てなわけで今日はこの辺で。
この季節になると、そろそろ増えてくるリクエスト。
大田区のT.Kさんは、谷内六郎展行かれた、絵はがきいただきました。
北海道二海郡の超常連のI.Hさん
世田谷区のI.Mさん
横浜市のO.Yさん
義理のお父様のご不幸のためにライブに来れなかったという・・
ご愁傷様です。
私のライブ、どうぞ・・『夏への扉』
昨年の11月11日の新潟県民でのライブバージョンが2月ぐらいにかけましたが、これを今日も。
♪ 夏への扉(Live / ‘24.11.11 新潟県民会館) / 山下達郎
クロージング
達郎氏:
山下達郎サンデーソングブック、リクエスト特集でお届けしました。
来週はムービーで棚からひとつかみ
適当です。ハイ!
大阪府茨城市超常連のM.Hさん
『私は番組が始まってからしばらくサイレントリスナーでしたが、現在の会社に転職してからハガキを書き始めました。
最初に採用されたのは2011年6月 975回目でした。
それ以来、超常連にしていただき14年がたちました。
サンソンの歴史の半分近くをコンスタントにハガキを送っていることになります。
これからも名前を忘れられない程度にハガキを書き続けますので、16年後の2500回を目指して番組を続けてください。』
がんばります!(笑)
けど、確約はできません。
はい、諸行無常。
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで
皆さんごきげんよう。
さよなら。
今週のオンエア曲
14:03 SPARKLE / 山下達郎
14:09 Ajoen, Ajoen(心のときめき) / Willy & His Giants
14:13 Turn-Down Day / The Cyrkle
14:17 The Drifter / Roger Nichols & The Small Circle Of Friends
14:20 It’s Over / Roy Orbison
14:23 Have You Ever Tried It / Ashford & Simpson
14:34 Thunderstruck / AC/DC
14:40 Scorpio / Dennis Coffey & The Detroit Guitar Band
14:45 夏への扉(Live / ‘24.11.11 新潟県民会館) / 山下達郎
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