山下達郎さん サンデーソングブック 2012年02月19日「棚つか」
長崎市内はどんより曇り空。
2/18土曜日は小雪がちらつきました。
今日のサンソンで流れた”Saving All My Love For You “
1985年のWhitney Houstonのアルバムに収録されています。
懐かしい一曲です。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
2月も中旬・・・・下旬だ!
2月も後半になって参りました。
先週はバレタインでございます。
たくさん、私の・・・
社員、女子社員・・
レコード会社、事務所、関係各位
皆さん、どっと持ってきて頂きまして、あとが怖い!
えぇ、そういう感じでございますね。
ツアー順調に行っております。
先週は静岡。
その前が岐阜でございます。
岐阜初めてにもかかわらず、ほんとに沢山来て頂きまして。
たいへんいいお客さんで盛り上がって終わりました。
続いて静岡もいいお客さんでございました。
気持ち良く帰って参りました。
お陰さまで34本終了致しましたが、だいぶ調子が出て参りました。
声も、お聴きを頂ければ判ります。
今日は直近でやっておりますが。
だいぶ安定して参りまして、なかなか演奏、歌ともにですね、結構イイ感じになって参りました。
この調子で後半も頑張って参りたいと思います。
いよいよ今週は、中野のサンプラザ。
金土でございまして、24,25とサンプラザでございます。
今週はサンプラザで来週は大阪行きますが、今週からまりやのレコーディングが始まります。
4月からのタイアップといいましょうかですね、4月から番組のテーマソングでございますので。
レコーディングと並行してライブなので、ちょっとお忙しになりますが、頑張って行きたいと思っております。
えぇ、番組の方はですね、オリジナルバージョン特集、結構手かけて作りましたので、割と御好評のお便りを沢山頂いております。
ありがとうございます。
もう3週間でも4週間でもできますので、また機会があれば・・ということでございます。
今週ちょっと一段落でございまして。
レギュラープログラム「棚から一つかみ」
ここんとこ、ちょっとかけ損なったヤツとかですね、
あと・・・訃報が届いておりますので、そういう関係。
色々と間の補填といいましようか(笑)
そういうようなものでございます(笑)
そういう訳で山下達郎のレコード棚からアトランダムにお聴きを頂きます。
お馴染のレギュラープログラム「棚から一つかみ」
日曜日の午後のひと時を、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
山下達郎サンデーソングブック、今日も最高の選曲そして最高の音質でお届けを致します。
えぇと、山形市のT.Kさん、最近よく読まれますが。
『平成に入って最後の寒波が日本に到来して山形も97センチの積雪記録をしました。
私も雪を1週間に3回も降ろすはめになり我慢も限界に近付いたところ、番組でハガキを2回も読んで頂き、一変して元気になりました。
御礼ついでに恐縮ですが、姪のYちゃんが大学受験です。
彼女を含め日本中の受験生が良い結果を得られますよう”アトムの子”で応援お願いします』
ハガキの書き方上手いですね、この人昔から。
山口県下関市のA.Sさん。
『千葉に嫁いだ娘に、この秋に第二子誕生です。
つわりと第一子の子育てに大あらわ。
母親修行の真っただ中。
達郎さんのアトムの子をリクエスト致します』
福岡市のU.Yさん
富山市のD.Yさん
東京都のH.Mさん
ほか、今日も沢山頂きました。
山下達郎1991年のアルバム「アルチザン」に収録されております。
お馴染「アトムの子」
♪ アトムの子
~ CM ~
♪ Saving All My Love For You /Whitney Houston
◎ ホイットニー・ヒューストン
達郎氏:
ここんとこ、ライブが続いておりますので番組はずっと前倒しでやっております。
その間に沢山訃報が届いておりますが、一番ショックだったのはホイットニー・ヒューストンの急死という訃報でございます。
ホイットニー・ヒューストンは1985年デビューでございますが、ほんとにストレートな歌、全然いじってない歌。
お母さんがシシー・ヒューストですから当たり前ですが、満を持したAristaでデビューしましてですね、このファーストアルバムはほんとによく聴きました。
考えてみれば、R&Bの女性シンガーで本当にいいなって思った最後の女性シンガーだなと、私にとって気がしますが。
中でもファーストアルバムが想い出が深くて85年の。
この”Saving All My Love For You “
先日のキャロ・ルキング、ジェリー・ゴフィンの特集で一番最後にかけましたが、マイケル・マッサーとジェリー・ゴフィンの共作でございます。
これも実はですね、オリジナル・バージョンじゃないんですね。
マリリン・マックー (Marilyn McCoo)」と Billy Davis Jr. の70年代のアルバムに入ったやつをホイットニー・ヒューストンがカバーして全米一位になりました。
ほんとはオリジナルかけてもいいんですが、ま、それは次の機会ということで。
今日はホイットニー・ヒューストンの追悼の一曲でございますので。
私はこのファーストが好きです。
とりわけ、この”Saving All My Love For You”が大好きなので、これで今日は始めてみました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
また一人、上手い歌手が減ってしまいましたね。
ここから、全米No.1が7作連続するという台記録が始まるわけでございます。
1985年の話。
もう26年たってしまいました。
長い時間がたってしまいました。
◎Etta James
達郎氏:
ホイットニー・ヒューストンの訃報のちょっと前にエッタ・ジェームスが亡くなったという。
エッタ・ジェームス、僕好きなんですよね、ほんと。
で、変なアレですけどエッタ・ジェームスはルックスが凄く好きでですね。
この人の悲しそうな顔がものすごく好きで。
キャデラック・レコードでもすごく感慨深げにビヨンセがエッタ・ジェームスの役をやってるのを観ましたが。
♪ I’d Rather Go Blind /Etta James
◎ 布谷文夫さん
達郎氏:
日本でも訃報がたくさんありますが、私にとって一番身近だったのは布谷文夫さんがお亡くなりになりました。
布谷さんは、僕、ずいぶんバックで、一緒に布谷さんのバックをやりましてですね。
上原裕、 寺尾次郎、私・・・
シュガーベイブのメンバ―ですが、伊藤銀次と矢野誠さんがピアノにかわったこともありますし。
あとは坂本龍一さんが、布谷さんのバックで一緒にやったことも随分あります。
それの想い出が凄くありますが。
布谷文夫さは超絶ボーカルであります。
誰にも真似できない超絶ボーカルであります。
ブルース・クリエイションというブルースバンドがらスタート致しまして、いろんなバンドを転々と致しましてソロになりました。
1972年のソロデビューのシングル。
ビクターから出たやつでございます。
有名なやつ。
「からのベッドのブルース」を今日はお聴きを頂きましょう。
♪ からのベッドのブルース
◎リスナーからのお便り(新潟県魚沼市のI.Tさん)
『とうとう積雪が4mに達しそうです。
道路の両側は雪の壁で何にも見えません。
まさしく雪の回廊です。
家族総出で除雪をするにはスコップが足りないので、ホームセンターへ行ったら在庫が無く、入荷予定は未定とのことでした。
昨年はスノー・ダンプがスコップはまだ残っていたのに。』
達郎氏:
たいへんですね、ほんとに。
新潟、ほんとに豪雪らしいですので、お大事に、ひとつ。
◎リスナーからのお便り(豊橋市のN.Yさん)
『次々と寒波が到来し、北国では大雪の便りが連日のニュースとなっていますが、我が家の庭のロウバイは盛りを迎え満開の黄色い花とともに心地よい香りを楽しんでます』
達郎氏:
こんな中でも、少しづつ春が近づいてくるというお便りでございました。
◎温度・湿度計の当選発表
達郎氏:
台東区のY.Hさん
『プレゼントの時にしかハガキを書かなくてスイマセン。
聴いているだけから超常連なのですが、私みたいなサイレント・リスナーも多いと思いますよ』
結構ですよ。
そういう方のために番組作ってるのでですね。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
当たりました。良かったですね。
岩手県は花巻市のY.Tさん。
『私の部屋はいかさまな温度計が日々インチキな温度をおしらせしてくれていますので、そろそろ本当の温度が知りたいので是非当たって欲しいと切なる思いで一杯です。』
面白いですね!
当たりました。良かったですね!
青森市のF.Aさん、あたりましたよ。
岐阜市のT.Mさん
『主人と二人で小さな焼き鳥屋をやっています。
毎週仕込みをしながら聴いています。
達郎さんのこの番組が始まった頃から聴いています。
これからもずっと一緒に続けて下さい。』
ありがとうございます。
当たりました。
宮城県大崎市のH.Kさん
『震災の影響で、まだ半壊の状態です。
修復工事もしていません。
今年の冬は隙間風がとっても身に沁みます。
家族と住むところがあるから幸せと思っています。』
お大事に、どうぞ。
一刻も早い復興をお祈り申し上げております。
◎来週:実は前倒しなんですよ、放送が。
達郎氏:
先週も申し上げましたが、来週は聴取率週間でございましてですね。
それで、なにかやれというアレなので。
思いつきましたのがリクエスト企画でございます。
山下家の曲をあの人にプレゼント
山下達郎と竹内まりや、山下家の曲をですね歌の贈り物として誰かにプレゼントするという企画でございます。
バレンタインとホワイトデーの間で、そんな感じでいいんじゃないかと。
今まで、あんまりやった事もなくて、いいかなと。
思ったんだすが、実は前倒しなんですよ、放送が。
ですので直近まで受け付けられないんで、先週、私告知したんですが、メールでもいいですってメールのアレをお知らせしましたらですねメール、ハガキとも随分沢山下さいましてですね。
今日時点で、頭数が揃ってしまいました。
来週は予定通りアレしますが、今からお送りくださっても間に合いませんので。
すいません、もう完全にオーバーフローしておりますので、また何か機会があれば同じ企画をやってみたいと思います。
ほんとに沢山ありがとうございます。
いつもと違うので、初ての試みなので”メール?この野郎!”とか、そういうのが来るのかと思ったんですけども、そういうのも無くですね。
“メールだっていうんで、早速メールした”っていう、そういうような嬉しいお便り。
ハガキも全然変わりなくですね頂きまして。
ハガキとメールに挟み撃ちにされまして一生懸命選曲しておりますが。
そういう訳で来週は「山下家の曲をあの人にプレゼント」
そういう企画でございます。
上手くいったら、またやってみたいと思いますが。
それが終わりましたら、3月になりますので、またガールグループでも考えてみようと思っております。
あとは、そろそろ珍盤・奇盤やりたいなと疼いている今日この頃でございますがですね。
ネタは結構ありますので、それでいってみたいなと思っております。
◎リスナーからのお便り(神戸市のN.Oさん)
『2月12日に放送されたBobby Parkerの”Watch Your Step”はレッド・ツェッペリンのMoby DickとビートルズのI Feel Fineの元歌であるとのことでしたが、この曲はサニー・ボーイ・ウィリアムスンの「ONE WAY OUT」にもよく似ています。
どちらかが元歌だったということでしようか。
お忙しい中恐縮ですが、お教え下さい』
達郎氏:
現代的なアレですとですね、ネタとかパクリとか元とか、そういう呼び方しますが、あの頃はロックンロールの世界はですね、そんなのは、もうほんとに何て言いましょうか、ヒラメキと言いましょうか。
何かを聴いて、”じゃ俺もこんなの作ろう”って、そういう事が交錯しておりますので、今みたいな、そういうような呼び方は無かったんです。
Bobby Parkerの”Watch Your Step”はイギリスで人気がありましたので、そういうツェッペリンとかですねビートルズのイントロとかリフのネタに使われましたが、このBobby Parker自体がWatch Your Step”を作った動機というのはですね、ディジー・ガレスピーのマンテカというですね、アフロ・キューバン・ジャズの作品がありますが、これにインスパイアされて、こういう曲作りたくて作ったというですね。
ですから今日はディジー・ガレスピーのマンテカを聴いてみましょう。
♪ Manteca Theme /Dizzy Gillespie
これをBobby Parkerが聴いて、こんなの作りたいって作ったのが”Watch Your Step”で、それを聴いたのがジョンレノンか”I Feel Fine”になったり、”Moby Dick”になったりそういうことで。
ロックンロールっていい加減なんですよ。
そんなに、今みたいな律儀な厳密なものは無いという。
それがまた面白いところです。
◎エンディング
達郎氏:
というわけで今日はこのへんで。
来週はそういう訳で「山下家の曲をあの人にプレゼント」
いろいろな方のお便りご紹介しながらやっていきたいと思います。
今週のオンエア曲
14:04 アトムの子 /山下達郎
14:10 Saving All My Love For You /Whitney Houston
14:17 I’d Rather Go Blind /Etta James
14:21 からのベッドのブルース /布谷文夫
14:27 愛のめざめ /朱里エイコ
14:36 It Should Have Been You /The New Christy Minstrels
14:40 Manteca Theme /Dizzy Gillespie
14:42 いのちの歌 /竹内まりや
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