山下達郎さん サンデーソングブック 2014年07月20日『BIG WAVE 30th Anniversary Edition、ミニ特集』
夏空がひろがった長崎。
今日のサンソン、BIG WAVEのミニ特集でしたが、達郎さんの御託に耳を傾けて聞いておりました。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
三連休。
19,20,21海の記念日・・・よく判りませんが。
夏休みが、学生の皆さんは始まる季節でございます。
いよいよ今週は、私ツアーの初日を迎えますので、番組が前倒しでございます(笑)
季節のお伺いが、できません!
天気も判りません!
久しぶりの前倒しでございます。
ちょっと心もとない感じが致しますが。
いよいよツアーが25日から、今週の金曜日からスタート致しまして。
いわゆるこう・・ゲネプロというやつ、通しリハーサル、そういうとこの準備で追われております。
マニアックツアーと題しまして、普段やってない曲、ここんところの、あんまり演ってない曲、そういうようなものをですね、中心に据えたツアーという。
げに恐ろし・・どうなる・・
今週は、そういうのご説明できると思ってたんですけど、考えたら前倒しなので、全く無理でございます。
ですから、ま、いらっしゃる方々、ふた開けてみないと判りませんのでですね、恐ろしくなってるかもしれませんし。
意外とアレかな・・かもしれませんし。
やってる私もですね、判りません。
あとは野となれ山と・・・そんなこと言っちゃいけません。
一生懸命やっております。
演奏は、でも、なかなかいい演奏でございますので。
やってみないと判りません(笑)
というわけで、そういう時は、ほんとに、あのぉ・・
番組の方は、しわ寄せが来るんですが。
今週、7月23日
竹内まりやさん、ニューシングル「静かなレジェンド」の発売日なんですが、同時にですね、私の1984年のアルバム『BIG WAVE』
全曲英語のアルバムという、私のオリジナルのアルバムとはちょっと毛色の変わったですねものなんですが。
めでたく30周年、迎えました。
ので、今年はその30th Anniversary Edition、今週の7月23日、水曜日にですね、再発の運びとなりました。
2014年、デジタル・リマスタリングでボーナストラック付きでですね、昨年のメロディーズ、シーズンズ・グリーティングスに続きますムーン・カタログのですね再発の一貫であります。
今年は『BIG WAVE』の30週年で30th Anniversary Edition。
で、ツアーの準備で、もう追いまくられておりますので、ほんとに取材とかですね、インタビュー、全くやっておりません。
ですので、あまりに、それじゃ商売気がないじゃないかと、いうことも、ハッと思いまして。
じゃ、番組でひとつですね、なんか思い出話を兼ねて、アルバムのちょっとさわりをお聴きをいただきつつですね。
まぁ、もう、この番組をお聴きの皆様はですね、特に山下達郎ファンの方々はもう、『BIG WAVE』散々お聴きになってると思いますが。
ま、30周年記念、それからデジタル・リマスター
ボーナストラック付きということもありますので、まぁ、ちょっとさわりだけお聴きをいただきながら、私の想い出話などをですね、お聴きを頂きたいと思います。
雑誌取材とかですね、ネットのインタビューの代わりです。
サンソン使って『BIG WAVE』の30周年の想い出
そんなようなものをですね、色々とお聴きを頂きたいと思います。
題して『BIG WAVE』30th Anniversary Edition、ミニ特集でございます。
曲順に、飛ばし飛ばしですけれども、何曲かお聴きをいただきながらボーナストラックも是非お聴きを頂きながら、やっていきたいと思っております。
本日は『BIG WAVE』のミニ特集。
で、7月23日、竹内まりやさんニューシングル『静かなレジェンド』発売日でございます。
宜しくお願い申し上げます。
ここから一気に9月3日発売のニューアルバム『TRAD』のプロモーションに入っていくと思います。
いろいろとニューアルバムのラインアップとかクレジットとか、ウンウンいってやっております。
7月23日発売『静かなレジェンド』竹内まりや
カップリングはビートルズカバーで、また杉真理さんのBOXと一緒に和気あいあいとやりました「Tell Me Why」
それから2011年にレコーディングいたしました、もともとは1978年デビューシングルとして発売されました「戻っておいで・私の時間」の2011年バージョン
これを併せて収録しております。
あと、初回限定にはDVDが付いておりまして、映画『わたしのハワイの歩きかた』の主題歌であります「アロハ式恋愛指南」、これのPVが付いております。
盛りだくさんのニューシングル、7月23日発売
『静かなレジェンド』宜しくお願いします。
♪ 静かな伝説(レジェンド)/竹内まりや
~ CM ~
◎ 変わり種のアルバム
達郎氏:
私、ミュージシャンキャリアが今年39年(笑)、来年で40周年を迎えますが。
いろんな作品出してきましたが「BIG WAVE」は、ほんとに変わり種のアルバムでございまして。
全曲、英語。
アルバムでLPで最初に発売されましたので、A面がオリジナルソング、B面がビーチボーイズ関係のカバーソングというですね。
えぇ・・非常に変なアルバムでございますが。
当時、随分ご好評を頂きまして、今でもですね、ご愛顧を頂いております。
めでたく30周年を迎えました『BIG WAVE』30th Anniversary Edition、2014年リマスターバージョンで、リマスター、20年ぶりになりますが。
今週の水曜日、7月23日に発売になります。
いろいろと思い出話をお聴きをいただきつつですね、まずはA面の一曲目に入っておりました、お馴染み「THE THEME FROM BIG WAVE 」
♪ THE THEME FROM BIG WAVE (30th Anniversary Edition)/山下達郎
◎ ちょっと横向きにそれる企画
達郎氏:
そもそも私は、中学、高校の頃、洋楽のロックンロールを聴いて音楽に目覚めて。
それが高じてミュージシャンになって活動を続けて参りました。
従いまして、今と違って圧倒的に洋楽の方が、邦楽よりも強い時代でしたので、音楽といえば我々にとってはアメリカ、イギリスのポピュラー・ミュージック、ロックンロールでございましたけれども。
プロになってからも、そうした洋楽のカバーっていうのを、ずいぶんやるように、僕に限らず、やる人が多かったんですが。
私の場合には、中学、高校で最も影響を受けた人がキャルフォルニアのサーフィンミュージックでありました。
ビーチボーイズを代表としてですね、サーフィンミュージック・・・
そういうものに、ずごく影響を受けておりまして。
ソロになって下積みが長かったんですが、ようやく80年にライドオンタイムというヒットソングが出ましてですね。
そうなりますと、なんか、そういうちょっと横向きにそれる企画がやりたくなってきまして。
シングルのB面にビーチボーイズのカバーを入れるようになりまして。
ま、自分にとってのレクリエーションと言いましょうかね。
あとは、引き出しの多さとか、他との差別化とか、いろんな目的があったんですけども。
ちょうどそんな時にサーフィンのドキュメンタリー映画『BIG WAVE』というドキュメンタリー映画の企画が出まして。
それに山下達郎の音楽を使わせてくれないかというオファーが来ました。
これはいいって言うんで、じゃ、ビーチボーイズのカバーを、それに使おうと。
じゃ、ついでにじゃぁサーフィンソングをオリジナルで作ってやったらどうかと。
そういうような企画が出まして始まりましたのが『BIG WAVE』の映画のサウンドトラックの作業でございました。
それでテーマソングとして使われましたのが、ただいまお聴きをいただいました「BIG WAVE」で、結局オリジナルアルバムのA面がオリジナルソング、そしてB面がビーチボーイズを中心としたカバーソングという、そういうような企画になりました。
◎全曲 英語
達郎氏:
全曲英語ですので、英語の作詞を誰かに頼まなくてはならないということなので、それまでずーっと英語の作詞を頼んでおりましたアラン・オデイに頼むことになりましたが、曲数が多いので、当時はネットも何もありませんから、カセットに録音したやつをですね、向こうへ郵送して。
彼が仮歌を歌ったやつをカセットで送ってくるという。
そういうすっごく長い作業でございます。
そすと間に合わないので、彼に日本に来てやってもらおうと。
かくして一月半ほど、アラン・オデイに日本に滞在してもらいまして、作詞をしつつ歌唱指導などをしてもらいつつ、やったという「BIG WAVE」でございますが。
♪ ONLY WITH YOU (30th Anniversary Edition)/山下達郎
◎ONLY WITH YOU
達郎氏:
これ、久しぶりに聴きましたら、私これ、31歳の時のレコーディングなんですが。
当時の、メロディーズとかポケット・ミュージックとか、当時のアルバム、聴きますと、やっぱり声が若いなって感じがしますけれど。
英語だと、そんなに声が今と変わらない感じがしますが(笑)
やっぱり英語だからですよね。
そういう不思議な感じがありますが。
◎ 英語で歌う意味
達郎氏:
このアルバムの大きな特徴は、ざきほど申し上げましたみたいに、全曲英語で歌われております。
自分は、まあ、ネイティブスピーカーではないので、アラン・オデイに英語の詩を頼みますが。
当時は英語で歌うことの意味というのは、今はバイリンガルの人がたくさんいますから、海外へ進出して、英語で海外へ進出してとか、そういう意図が、英語で歌うということは、すごくファクター大きいんですけど。
当時は、そんなものは、全く夢の夢で。
日本人が海外へ進出するなんていうのは、ぜんぜん夢の夢で。
英語でアルバムを作るとか、英語で歌をうたうことの意味というのはですね、邦楽のリスナーじゃないですか、洋楽のファンのですね、マーケットにアプローチするというですね
。
洋楽ファンを邦楽のマーケットにですね、聴いてもらおうと。
そういうような、ま、ひとつの戦術というか、そういうものが一番大きくて。
今とは全然、時代が違うというですね・・・
ものであります。
先ほど申し上げましたみたいに、洋楽聴いて育ってましたので。
そうしたメロディーにあこがれて曲を作り初めます。
でも、しばしばですね、日本語がものすごくノリにくいメロディー作っちゃうんですよね。
僕に限らずそうなんですけれども。
ですので、まぁ、それに日本語を乗っけたり、乗っかった日本語が、とにかくすごい歌いづらいとがですね。
ですから、みんな一風変わった歌い方を始めます。
昔から、矢沢永吉さんの時代からですね、忌野清志郎さん、それから桑田佳祐さん
ま、私の気持もそうですけど、みんな特徴のある歌い方で・・
日本語をどうやて英語的なメロディーに乗っけるかという、そういう努力の結果なんですが。
逆にこうした英語で初めから作っていいと。
英語が乗ることを初めから前提としてメロディーつくっていいとなると、これほんとにですね、楽しいんですね。
そういわれますと、只今の「ONLY WITH YOU」なんて、日本語で歌おうとすると、結構言葉が少なくて苦労します。
♪ MAGIC WAYS
◎オリジナル・アルバムとは違うアプローチ
1980年にライドオンタイムというヒットシングルが出まして、ようやく長い下積みからブレイクを致しました。
その時に思いついたのが、こうした脇道にそれるというでね、オリジナルと違うアプローチ。
そこで作ったのが、オン・ザ・ストリート・コーナーというドゥワップのアルバムであります。
それが割りとご好評を頂き、一人アカペラという、一人多重のアカペラによるドゥワップのアルバムという。
一風変わったものですが。
じゃその次にやろうと思ったのは、このビーチボーイズ系の、サーフィン・ホットロッド系の音楽でありまして。
いわゆるその、オリジナル・アルバムとは違うアプローチをどれくら作れるかというですね。
簡単に言うと、引き出しの多さと申しましょうか。
そういうようなものが、ま、我々は、いわゆるアイドル・スターとか、そういうものではなかったので。
音楽的に、いかにこう幅広くですね、いろいろな人の耳にアピールできるかと、そういうような事をまじめに考えます。
こうした、時々、脇道にそれるというですねアルバムを作るというのが有効な手段だった80年代であります。
そういう意味ではオン・ザ・ストリート・コーナー、3枚も作りましたし、この「BIG WAVE」の他にも去年20周年盤出しました「シーズンズ・グリーティングス」ですね。
夏の「BIG WAVE」に冬の「シーズンズ・グリーティングス」
◎「BIG WAVE」も30周年
達郎氏:
そういうようなもので80年代、90年代、お聴きを頂きましたが。
めでたく「BIG WAVE」も30周年を迎えることになります。
ただいままでお聴きを頂きました
THE THEME FROM BIG WAVE、ビッグウェーブのテーマ、それから
ONLY WITH YOU、 MAGIC WAYS
これが、このアルバムのために純粋に書き下ろされた曲でありまして。
この他にはメロディーズに入っております「悲しみのジョディ」の英語版の「JODY」
あとは「YOUR EYES」
これはお馴染み「FOR YOU」に入っておりまして。
これがアラン・オデイと一番最初に作品化された作品でありますけども。
これがA面の5曲めに入っております。
そして、この時代にたくさんコマーシャルやっておりましたが、それのコマーシャルソングから「I LOVE YOU」というですね。
これは、まあ一人多重のアカペラなんで、ドゥワップテイストのアカペラなんですが、これを入れまして、A面が6曲、オリジナルソングが並んでおります。
A面の最後に入っております「I LOVE YOU」
この曲、A面の最後はPart IIというヤツですが。
B面の最後に入っておりますPart Iという、これが元々CMのために作られたトラックなんですが。
作詞をしてくれたアラン・オデイがですね、このトラックを聴いて「このトラックの上にもういっこ英語の歌詞付けて、メロディ新しく付けて歌ったらどうだ」という面白い提案をしまして。
それでできましたのが「I LOVE YOU」のPart IIというですね、作品であります。
♪ I LOVE YOU…PART II (30th Anniversary Edition)/山下達郎
~ CM ~
◎BIG WAVE アナログB面
達郎氏:
B面にひっくり返しますと、B面は全部カバーでございまして。
ビーチボーイズ関係
それから、ブライアン・ウィルソンが好きな曲・・
そんなようなビーチボーイズ関連した作品をずらっと並べまして、5曲。
それプラス、I LOVE YOUのオリジナルバージョン Part 1と題しましたが、この6曲入りで構成されております。
B面に一番大きな特徴はですね、ビーチボーイズのカバーというのも大きいんですが、一人多重というですね。
全部一人で演奏してる。
ドラムから、ベースから全部楽器を一人で演奏してるという。
これが一番大きな特徴で。
それでビーチボーイズのカバーやろうっていうんですから、イイ根性してると、今から考えると思いますけど。
ま、それもひとつの理由がありますが。
まずB面の一曲目。
♪ GIRLS ON THE BEACH (30th Anniversary Edition)/山下達郎
ビーチボーイズ64年のアルバム「オール・サマー・ロング」に入っております「GIRLS ON THE BEACH」のカバー
山下達郎「BIG WAVE」30th Anniversary Edition
2014年リマスタリング
◎プロになった一番最初のきっかけ
達郎氏:
ビーチボーイズは私にとってアイドルでございまして。
中学校からずっと聴いておりましたけれども。
僕はコーラスが好きだったので、高校の時にはコーラスの、そうしたレコードからコピーをするという、そういうのも、ずーっとやっておりまして。
ビーチボーイズは、ほんとに、あらゆる曲をコピーして譜面を持っておりましたので、それをアマチュア・バンドでやってみたりですね、自分でやってみたり、そういうことにつながってきたわけでありまして。
もともとプロになった一番最初のきっかけが、自主制作でビーチボーイズのカバーをやって、それが大瀧詠一さんのとこに届いて、そこから声がかかってプロへの道が開けたわけでありまして。
◎一人多重の理由
達郎氏:
30過ぎてようやく、そうした、自分のビジョンを実現できたわけですけど。
ビーチボーイズのカバーやりたいなと。
なんで一人多重でやるのかという問題がありましてですね。
別にミュージシャンに頼めばいいんじゃないかと。
このアルバムの一番大きな特徴は、ほんとに一人多重が多いんです。
今日、お聴きを頂いた曲でもですね「BIG WAVE」と「MAGIC WAYS」以外は全部一人多重です。これからお聴きを頂くのも全部一人でドラム、ベース、ギター・・・全部コーラスも一人でやっているアレでですね。
それも、あのぉ、先ほど申し上げました差別化とか個性化ですね。
当時は、ほんとにスタジオミュージシャンの全盛期だったので、どんな曲も一流のスタジオミュージシャンという人達がですね、スタジオに集まって演奏してもらうというですね。
でも、その結果ですね、誰のレコードも同じミュージシャンが演奏してるという結果になります。
そすと、こう・・・音が似通ってくるんですね。
当時はニューミュージックなんて言葉がありました。
日本のフォーク、ロック、ニューミュージック、バンドというものよりも、そうしてスタジオミュージシャンが作った音楽の方が、アイドル歌謡もそうですし、主流だと。
その結果、例えば松田聖子さんでも、南佳孝さんでもバックのミュージシャン同じというですね。
僕、そういうスタジオミュージシャンの、どこでも同じミュージシャンが演奏するということに対して、昔から、ものすごく疑問がありまして。
バンド出身だからかもしれませんけど。
で、まあ、こうした「BIG WAVE」のようなビーチボーイズのカバーの曲を作る場合に、そうしたスタジオミュージシャンでは、全くビーチボーイズの色彩が出ないっていう結論で、一人で全部やろうという。
たとえ下手でもですね、ヘタウマといいまして、その色合いが、もおのすごく大事だという。
これが一人多重でやったということの一番大きな原因です。
♪ PLEASE LET ME WONDER (30th Anniversary Edition)/山下達郎
◎ バンド志向
達郎氏:
なんかこう、しゃべってると、なんかJALの機内放送みたいな感じですが、まぁ、いいですよね。
あんまりでも、この「BIG WAVE」に関して、こういう話はあまりしたことがないので。
いわゆる企画物のアルバムですので、あんまりこう、沢山取材とかですね、しなかった記憶があるので(笑)
まぁ、こんなのもいいかなと思って、やっておりますが。
そういうわけで一人多重の話を随分申し上げましたけども。
今も、そういう意味では基本的にはスタジオミュージシャン使ってやるレコーディングよりも自分の固有のミュージシャンでやる、バンド志向っていいましょうかですね、そういうものの方が強いです。
やっぱり自分にしか出せない音世界っていうかですね、それを目指すには、そうしたやりかたじゃないとですね。
最近、いろいろな人のライブを見に行きますが、10本ライブを見て、5本くらい同じドラマーとか同じギターがいますのでですね。
そういう意味では、今でもそういう状況は変わらないと言いましょうか。
どうして、だから、もうちょっと自分の、この独自のですねミュージシャン使わないのかなっていうか、ブランド志向っていうアレなんだと思いますが。
そういうような事を、30年前と同じことを考えたりしますが。
◎ もう二度と構築できない
達郎氏:
なんですが、今これをもう一回、同じ音世界を作ろうとしても、もう出来ないです。
これは「BIG WAVE」というのは、私にとっての最後のアナログレコーディングでありましてですね。
これ、アナログレコーディングならではの、こうした音が出来るんで。
これ、今のプロツールだとですね、この空気感は絶対に作れないので、もう二度と構築できない(笑)ものです。
♪ Darlin’ (30th Anniversary Edition)/山下達郎
◎
達郎氏:
映画「BIG WAVE」のサウンドトラックとして発売されまして。
映画はですね、当初サーフィン・ドキュメンタリー、オンリーの映像で構成されるはずだったのが、輸出用にですね、長さを伸ばすということで行われましてですね。
結果的に、その、いろいろとサーフィン以外のですね、シーンをですね足すことになりまして。
結果的に、映画としては非常にこう焦点がボケた感じのものになってしまいました。
でもサウンドトラックとしてはですね、非常にご好評を頂きまして、当時としては夏に随分聴かれたアルバムとなりました。
めでたく30周年を迎えまして、今週の水曜日7月23日に30th Anniversary Edition、発売になります。
♪ BREAKDANCE (Previously Unreleased)/山下達郎
◎ エンディング
達郎氏:
ミニ特集という形で、ピックアップでお聴きを頂きまして、私の御託もついでにお聴きを頂きました。
今週はツアーの初日ですので、来週はもうバタバタしておりますので、来週は棚つかで、また攻めてみたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
それでは最後にボーナストラックとして入っております「I LOVE YOU」のアカペラのステレオ30秒バージョン。
♪ I LOVE YOU (Previously Unreleased Acapella 30sec. Version)/山下達郎
今週のオンエア曲
14:06 静かな伝説(レジェンド)/竹内まりや
14:12 THE THEME FROM BIG WAVE (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:16 ONLY WITH YOU (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:21 MAGIC WAYS (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:27 I LOVE YOU…PART II (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:32 GIRLS ON THE BEACH (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:36 PLEASE LET ME WONDER (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:41 Darlin’ (30th Anniversary Edition)/山下達郎
14:45 BREAKDANCE (Previously Unreleased)/山下達郎
14:47 I LOVE YOU (Previously Unreleased Acapella 30sec. Version)/山下達郎
コメント
いつもテキストありがとうございます。とても楽しみにしています
koma さん、こんにちは。
管理人の9thNUTSです。
コメントありがとうございます。
またブログへお立ち寄りくださいね。
> いつもテキストありがとうございます。とても楽しみにしています