山下達郎さん サンデーソングブック 2014年11月2日『棚からひとつかみ』
全国的に雨模様の天気。
長崎市内も週末土曜日、それから日曜日は、すっきりしない天気でした。
今日のサンソン、70年代80年代の日本のポップチューンから選曲されたコンピレーション・アルバム「Light Mellow」シリーズから達郎さんの曲が数曲紹介されました。
プリズムの演奏は、ほんとに懐かしいですね。
最近、ディズニー・オン・クラシックのライブを観に行った時、プリズムのベーシストの渡辺健さんがベースを担当されていてびっくりしたのを覚えています。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
11月に入りました。
また連休でございます。
土、日、月・・・文化の日ですね。
だいぶ秋めいて、ちょっと冬の雰囲気がしておりますが。
初霜、初雪、そういうような便りが北の方から聞こえて参ります。
予報では雨でございます。
全国的に雨という予報が出ておりますが。
秋の長雨でございますね。
直近で録っておりますが、今、この録音中も雨降っております。
だいぶ涼しくなってまいりました。
でも着ると厚い、脱ぐと寒い・・
昔は、これがしのぎやすくて、いい季節なんですが。
逆に言うと中途半端といいますか・・
白黒はっきりしてくれ!・・そういうような季節でございますけれども。
寒暖の差が、だいぶありますので、毎度申し上げておりますが、お体の体調崩しやすい季節でございます。
風邪、その他くれぐれもお気をつけ下さい。
私、竹内まりやのリハーサルが始まりまして、11月の下旬から始まります33年ぶりの全国ツアーでございますが。
これのリハーサルで、譜面書きとリハーサルで、もうパッツンパッツンでございます!
今まで、やった事のない曲とかですね・・
だいたいライブ自体が2000年に入ってから・・入るまでですね、20年近くやっておりませんでしたので、初めて演る曲、そういうような初めて歌う・・・そういうのもありますので。
そういうようなものを練習しつつ、本チャン、どういう曲をやるかという選曲に移って参りますが、まだ模索状態です。
どんな曲をやろうかと、メンバーとリハーサルやりながら決めていく、そういうような感じでございますが。
番組の方は、本当はボブ・クルーの追悼で棚つかでPart3でいこうと思ったんですけども、音源が揃いませんので(笑)
ちょっといっぷくしましてですね、棚からひとつかみ。
最近の、いわゆる、発売されました、いわゆるオールディーズものCD、それからコンピレーションもの。
特に日本のコンピレーションものがですね、たくさん・・
それから日本の70年代、80年代くらいの音源のCD化というのが、ま、パッケージメディアが最後だということも、ありますのでですね、精力的に行われております。
そういうようなものを、色々と、和洋、古今東西、選びながらですね、今日は『棚からひとつかみ』、山下達郎のレコード棚からアトランダムに、いろいろとお聴きを頂きます。
いろいろと、今日は取り揃えて、番組いってみたいと思います。
どんなに忙しくてもサンソンだけは手を抜かない!
今日も、日曜日の午後のひととき、ちょっと雨がちでございますが、全国的に・・・
ちょっと肌寒い陽気だと思いますが、少し、ほっこりしていただこうと思います。
日曜日の午後のひととき、素敵なオールディーズソングで今日もお楽しみを頂きます、山下達郎サンデーソングブック。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。
さて、ここんとこ、ずーっと申し上げておりますが、竹内まりやさん、1984年のMOONレコードの移籍第一弾の「Variety」
これが30周年を迎えましたので、30th Anniversary Edition、来る11月19日にCD発売になります。
番組の中程で申し上げますけども、ボーナス・トラック、いろいろ入っておりまして30周年記念盤なんですが。
この「Variety」に入っております「プラスティック・ラブ」
私もカバーしております。
お馴染みの一曲でございますが。
この「プラスティック・ラブ」がですね、CSの♪LaLa TVの開局15周年記念ドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』というですね・・・
ジェーン・スーさん原作の、たいへんおもしろい本ですけども、これの」ドラマ化で11月4日、今週の火曜日からスタートでございます。
このドラマの主題歌としまして「プラスティック・ラブ」が使用されております。
なかなかおもしろいドラマになっておりますので、是非御覧くださいませ。
♪ プラスティック・ラブ/竹内まりや
~ CM ~
♪ Slaughter On Tenth Avenue(十番街の殺人)[Live Studio Rec.]/The Ventures
◎リスナーのお便り(福岡県遠賀郡A.Aのさん)
達郎氏:
行楽の秋でありますので、色々なところの旅先から絵葉書を頂いたり、自分で撮られた写真、ハガキにして送ってくださったりしますが。
福岡県遠賀郡A.Aさん。
『10月15日に宇佐神宮に行って撮ってきました。
とってもお天気が良くて、上手く撮れたので』
よく録れてますね、これほんとに。
絵葉書みたいな・・
すごい世の中ですね。
自分の写真が絵葉書になる!
◎リスナーのお便り(八王子のK.Mさん)
『私は今、長女の休暇に合わせてスペインに来てます。
夢のまた夢だった、アルハンブラ宮殿は、とても広大で宮殿の中の壁や天井の細かい彫刻に感動しました。
明日日本に帰ります。
ほっとする面もあります(笑)』
達郎氏:
へへ(笑)
『また日曜午後の2時に達郎さんの番組聴けること、嬉しく思います』
達郎氏:
いいですね!
私の友人、一昨日メール来まして「今ハワイです」というですね。
「こっちはキャバレー・ハワイにも行けない」ってメールしましたら、「キャバレー・ハワイ」って何ですか?」って・・・
ちょっと若い人には、わかんない(笑)
分からなかったと思いますが(笑)
ハワイとかロンドンとか、昔、キャバレーの名前で有名だった時代が・・
そんなことは、どうでもいいんですが。
♪
◎LOVING YOU/堀江マミ
達郎氏:
さて、えぇと・・・
音楽ライターの金澤寿和さんがですね、企画・監修・解説・・全部やっております「Light Mellow」というシリーズがあります。
各レコード会社からですね、日本の70年代、80年代のポップチューンからですね、アルバムの中から隠れた名曲とか、そういう、あまりヒットしなかったものとかですね、色々ご自分で選ばれましてですね。
各レコード会社から1枚づつコンピを出しております。
「Light Mellow」シリーズという。
このシリーズ、だいぶ枚数が溜まってきましたけどもですね。
よく見てみますと、どのCDにも私が関係したやつが1曲くらい、入ってるんですね。
なので、今日はその中から何曲か、かけてみたいと思います。
まずはビクター編。
ビクターのカタログのコンピレーション。
6月25日に発売になりました。
これ、私の曲、結構入ってるんですが。
フランク永井さんの「WOMAN」とか、アン・ルイスさんの「恋のブギ・ウギ・トレイン」とかですね。
僕がコーラスで付き合ってる村田和人さんの「TRUST」とか、色々入ってるんですが。
あと、桜田淳子さんの「 センチメンタル・ボーイ」とか・・3分の1くらい、僕の曲です。
この中で、私の他人に書いた曲の中で、一番レアといわれますですね、堀江マミさんていう、ジャズ系のシンガーソングライターでございますが。
ピアノ弾きながら歌う方ですけども。
この方のデビューシングルが入っております。
「LOVING YOU」という曲なんですが。
私、これ、当時所属しておりました音楽出版社にですね、デモテープ出しまして・・
自分の曲、なんか書けということで、ございましてですね・・・
何曲か書いた中の、それが知らないうちに、ここへ持っていかれまして、竜真知子さんが詩を書いてですね、気がついたらシングルになってたという。
そういうアレでございます。
私も、見本盤1枚しか持ってない。
確かに自分の全作品の中で、一番レアなものなんで、今日はこれをいってみたいともいます(笑)
今年の6月25日に発売になりました「ライト・メロウ・アヴェニュー」と題しました、ビクターの70年代、80年代の日本のポップスのコンピレーション盤から、堀江マミさんの「LOVING YOU」
♪ LOVING YOU/堀江マミ
作詞:竜真知子、作曲:山下達郎、編曲が渡辺健さん、俳優の渡辺さんではありません(笑)。プリズムの・・
和田アキラさんと渡辺建さんの・・
プリズムのベースの方でございますが。
この方がアレンジしてますので、バックはプリズムですが、1979年の作品なので・・
佐山君と青山純かなぁ・・
つーことは、サックスは中村哲でしょうかね・・
バックがプリズムと書いてありますが、シングルには個々のパートは書いてないので。
たぶん、そんな感じでしょう。
そう言われれば、パールの青山純の音がしてるような気もしますが。
◎Magic Night/原久美子
達郎氏:
続いては「Light Mellow Voyage」
これは、5月7日に発売されました。
こちらはユニバーサル・ミュージック編でございますけど、今のユニバーサルなのでキティとか東芝EMIとか、色々ごった混ぜになっておりますが。
この中に入っております原久美子さん、この方も女優の原久美子さんではありません。
盲目の女性シンガーでありますが。
この人に私が書いた曲でありまして。
でも編曲は乾裕樹さん、私のYour Eyesのストリングスなんかをやって頂いておりますが。
乾裕樹さんが、編曲で。
これも私が演奏には全く関わっておりません。
こちらは、村上ポンタさんのドラム、渡邊健さんのベース、大村憲司さんのギターで、乾裕樹さんのキーボード、ペッカーのパーカッション。
レコーディングには立ち会いましたが、私は何も口を出しておりません。
これも79年の作品でございます。
アルバム用のレコーディングが、結局これがシングル・カットになりました。
♪ Magic Night/原久美子
原久美子さん、お亡くなりになってるんですね・・
ライナー見たら、そう書いてありましたが。
今日、お聴きを頂いた2作品、自分が全く関わってないのでですね・・・
久しぶりに聴きましたけれども(笑)
確かに、自分のメロディラインだな(笑)
汗!(笑)
◎ジャスト・イン・ザ・レイン/ラジ
達郎氏:
1970年代の後半、末期はですね、ほんとに、色々仕事しました。
特に、他人のための仕事がたくさん・・
コーラスのスタジオミュージシャン中心に、こうやって曲を書いたり、編曲をしたりですね、いろんな事をやりました。
僕と同じように、僕と同世代のひとたちも同じような仕事をしておりました。
スタジオミュージシャンとして。
そういう人たちからのオファーというのが沢山来ましたが。
そんな1枚で、ごく最近、紙ジャケで、またリマスターで復刻されました。
ラジさん、CBSソニーの所属しておりましたシンガー。ソングライターですが。
この人の2枚目のアルバム「LOVE HEART」というアルバムがありますが。
プロデュースが坂本龍一さんと高橋幸宏さん、すなわちYMOの全面バックアップでありまして。
アレンジは全面的に坂本君がやっております。
これに、一曲コーラスを手伝ってくれというですね、ユキヒロさんのオファーがありまして。
出かけて行きまして、なんかチャイ・ライツみたいな、そういう感じにしたいというオファーで、一人コーラスで手伝って・・
1978年のラジさんのセカンド・アルバム「LOVE HEART」から「ジャスト・イン・ザ・レイン」
♪ ジャスト・イン・ザ・レイン/ラジ
オーケストレーションは坂本龍一さんですが、コーラスは、いつも僕が自分でアレンジやらしてもらえるので、自分でやっております。
チャイ・ライツというよりは、グラディス・ナイト&ザ・ピップスというそういう感じもしますが。
なんせ、こういう曲調だと、細野さんのベースが絶品ですね!
これ、素晴らしいです!ほんとに!
なんか、今度コーラス仕事の特集とかやってみましょうかね。
山下達郎の・・・
おもしろいかもしれません。
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
来週は「ボブ・クルーの追悼棚つか」で、パート3の予定でございます。
リクエスト、おたより沢山お待ち申し上げております。
〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係
♪ Never Had A Love Like This Before(US Capitol 12″Single)/Tavares
◎ エンディング
達郎氏:
今日は、このへんで。
いつもは最後に私の曲をお聴きいただくんですが、今日は時間が全くなくなってしまいました(笑)
途中で私の曲、かかったので、ま、いいかという(笑)
この続きは、また来週。
来週は、ボブ・クルーの追悼棚つかのパート3を予定しております。
今日は、唐突に終わりますが、来週も、お楽しみに!
今週のオンエア曲
14:05 プラスティック・ラブ/竹内まりや
14:11 Slaughter On Tenth Avenue(十番街の殺人)[Live Studio Rec.]/The Ventures
14:17 LOVING YOU/堀江マミ
14:23 Magic Night/原久美子
14:28 ジャスト・イン・ザ・レイン/ラジ
14:40 Never Had A Love Like This Before(US Capitol 12″Single)/Tavares
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