山下達郎さん サンデーソングブック 2016年1月3日『猿で棚からひとつかみ』
長崎は、穏やかな・・というか暖かい元日を迎えました。
今日のサンソン、ツアー中のエヘン虫の話、横浜公演オーバーブッキングの話・・・
たいへんでございます。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
皆さん、新年2016年明けましておめでとうございます。
山下達郎です。
毎週日曜日、午後2時からの55分間は、私、山下達郎がお送り致しておりますJXグループ・サンデーソングブック、本年2016年も何卒変わりませず、宜しくご支援のほどお願い申し上げます。
東京FMをキーステーションと致しまして、JFN全国38局ネットで今年も、2016年お届けしてまいります。
えぇ、私のこのサンデーソングブック、1992年の10月3日にスタートいたしました。
もうすぐ23年半。
今年で、丸24年を数えることになります。
私は去年でデビュー40周年を迎えましたが、それの半分以上をですね、このサンデーソングブックでお世話になってることになります。
今年も素敵なオールディーズソングをお届けして参ります。
宜しくお願い申し上げます。
えぇ、さて、年明けましてですね、えぇ・・・
私、ずっとツアーをやっておりますが。
去年の末に、メディアでご承知のとおりですね、12月25日クリスマス・デー、盛岡でやっておりましてですね。
もう普通の通りにですねリハーサルもやりまして、本番始まりましてですね、歌い始めましたらですね、妙なことに、いってるとこが出ないんですね。
ちょっと高めのところでございます。
下の方と裏声は、何の・・普段通り変わりないんですけど、特定の、ひとつ、二つの音程がですね、痰が絡まってエヘン虫が出まして、全く出ませんで。
何年かに1回、そういうことがあるんですが・・・
普通でしたら、30分くらいやってるとですね、治って来るんですけども。
1時間やっても回復しないという。
そういう事、初めてなんですが。
それだと、まぁ・・なんか、だましだましやるのはイヤだなという風に・・・
で、1時間位で、もう1回振替でやろうと、お客さんに提案しましたら、やっぱり東北のお客さんは、ほんとに、良い方ばかりでですね、快く受け入れて頂きましたので。
もう一回、ちょっと暖かかくなりましたらですね、もう1回盛岡へ行って、やり直したいと思っております。
で、翌日が青森で、これどうなるのかと思いましたらですね、青森は全然問題ないんですね。
むしろ普段より、いいくらいです。
いったいあの、12月25日は何だったんだろう?というですね・・・
で、東京帰って、あのぉ・・やっぱり心配なので、お医者さん行ってですね、調べてもらいましたが、全く何の異常もありません。
要するに、その、乾燥が原因だということだそうで、ありまして。
で、ちょっと年末、ラジオの番組が立て込んでおりまして。
ライブの間にやっておりましたので、そういうものが、ちょっと疲労と乾燥が原因ではないかと。
ま、一安心でございますが。
盛岡のお出で下さいました皆様には、たいへんご迷惑をおかけしましたがですね。
もうすぐですね、1月の、もうちょっと経ちましたら、来週あたりにキョードー東北で発表になります。
振替日が確定しましたのでですね、発表になることと思います。
誠にご迷惑おかけしましたが。
1本追加でございます。
ですので、2015年中は29本というか28.5本やりまして。
残りが35本。
これも皆様、お聞き及びと思いますが、横浜公演がオーバーブッキングで、切符多めに売ってしまいまして、その多めに売ってしまったお客様、800名ほどいらっしゃいますので、その方たちのために、全部終わってから、1日横浜でやるのと、盛岡の振替がありますんもで、2本増えまして、35+2でございますね。
あと、残り37本。
こういう事・・でも1回ありますとですね、慎重にやりますので(笑)
聖人君子のような生活になりますが(笑)
お騒がせしてすいませんが。
全く、とっても不思議な1日でございましたがですね。
あんまり、無理をしないで頑張りたいと思っております。
今年もツアー、引き続き行いますが、とりあえず今週、ちょいとお休み頂きまして、1月6日、水曜日、それから8日金曜日とですね、また中国地方に戻って参ります。
広島県福山市、ふくやま芸術文化ホールでライブを行います。
そのあと、8日の金曜日は山口県の周南市文化会館。
広島と山口の方・・・先日は倉敷、それから岡山ですね、倉敷、広島、島根と行きましたが中国地方を引き続き・・
来週になりますと岐阜に行って、大宮に行くという・・ぐるぐる廻って参ります。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。
さて、新春、第1回目のサンデーソングブックですが・・
長くなってしまいましたが・・いろいろありましたので。
長くなってしまいましたが、5,6年前でしたら大瀧詠一さんゲストに新春放談でございますが、ここんとこ、ずーっとリクエスト大会とかで凌いでおりますがですね。
ツアーの間でございますがですね、どうしようかなと思いましたが。
今年は干支が申なので、去年、羊で結構ご好評頂きましてですね。
よし!猿いって・・・
新春早々でございますが、申年なので、今日は『猿で棚からひとつかみ』
いい加減です!(笑)
猿です。ハイ。
何が出ますか、お楽しみに(笑)
長くなりました、2016年のサンデーソングブック、何卒宜しくお願い申し上げます。
♪ HAPPY HAPPY GREETING (ORIGINAL DEMO VERSION)/山下達郎
~ CM ~
♪ モンキー・クレイジー/加山雄三
♪ トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス/チャック・ベリー
♪ The Monkey Time/Major Lance
♪ Mickey’s Monkey/The Miracles
◎ちなみに・・
達郎氏:
ちなみに、さっきのMajor Lanceの「The Monkey Time」、チャック・ベリーの「トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」、そしてこのThe Miraclesの「Mickey’s Monkey」・・
当時、僕ら小学生から中学生でしたが、ほとんど日本のラジオでは、かかりませんでしたのでですね、オリジナルは知りませんでした。
中学になるまで、FENを主体的に聴くまで、全然知りませんで。
ほとんどカバーバージョンで知りまして。
「トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」はそれこそホリーズとかですねキンクスのバージョン。
このThe Miraclesの「Mickey’s Monkey」は、何と言っても私の自分にとってのアイドルグループであります、ヤング・ラスカルズのカバーでですね、知りました。
それが、後にこうしたモータウンでありますとかシカゴソウルでありますとかですね、チェス・・そうしたものがオリジナルだということを、だんだん、だんだん知るようになりましてから、だんだんアメリカン・ポップスの、そういうこう・・何て言いましょうかですね、奥深さに触れていくという、取っ掛かりでございます。
今のラジオの、私より二まわりりくらい下の方々が、お聴きになると、どういう感想を持たれるでしょうかね。
♪ グリーン・モンキー/アメリカ
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
来週は、リクエストカードが、頂いたのがたくさん溜まっておりますので、『リクエスト+棚からひとつかみ』
私、もう・・いわゆる『棚つか』って言いましょうかですね、オールディーズもの、買ったやつを、おかけしようと思って、全然チャンスに恵まれませんでですね、去年1年、かなり溜まっておりますので、『棚つか+リクエスト』。
これが一番、なんかプログラムとしては面白い感じがしますので。
引き続き、リクエスト沢山お待ち申し上げております。
〒102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係
◎モンキー・オン・マイ・バック/エアロスミス
達郎氏:
英語の世界ですと、猿というのは、なかなかポジティブなものがありませんが。
特に、スラングではドラッグに関係する表現が、すごく多いんですが。
この曲をかけるので、調べてみたら、なるほどこれも、こういう意味だったんだというですね。
エアロ・スミス
エアロ・スミス初めてですけどね(笑)
エアロ・スミス好きなんすよ、僕(笑)
え、こういうのが好きなんす(笑)
エアロ・スミスの89年のアルバム『パンプ』(PUMP)
めちゃくちゃ売れたヤツですね。
700万枚売れたヤツですが。
これの中に入っております「モンキー・オン・マイ・バック」という曲があります。
ロックンロールみたいな曲ですが。
この「モンキー・オン・マイ・バック」という表現はですね、背中に猿がいるというアレですが。
要するにドラッグなんですね。
この詩を読みましてもですね・・・
「占い師が 俺の目の玉を覗くと
その顔にしわがさっと寄った
彼女は言った
その背中の猿を 追い払わない限り
あなたは どこにも行けないと思って間違いないだろうと
俺は死にかけてた背中の猿を落とさなくちゃならない」
そういうドラッグに侵された人間が、ドラッグから逃れようと・・
なかなか、この人達の現実を表現してる歌だともいますが。
でもサウンドは1級です。
♪ モンキー・オン・マイ・バック/エアロスミス
なんか、伊藤政則さんの番組みたいになってきましたがですね。
僕、伊藤政則さんのロックTV、毎週録画して見てますから。
あの人、僕と同じ年なんですね。
花巻市の出身で、大瀧さんと同じ花巻北高校。
素晴らしいんです、あの人!
人間も素晴らしいです。
ブレない!
あの人がいなかったら、日本のヘビメタはこんなに普及してなかった。
大貢献者でございます(笑)
◎エンディング
達郎氏:
今日はこのへんで。
なかなか面白かった!
でも、新春第1回で良かったなと。
ま、いいや(笑)
先は長い!
24年目に、頑張ってやりたいと思います。
来週は『リクエスト+棚からひとつかみ』でございます。
宜しくお願いします。
東京都清瀬市のH.Mさん。
21日のサンプラザにいらしゃった。
『とても良かった。
書くと長くなってしまうので、書かないけど、ごめんなさい。
私は1回きりしか行けませんので、また次回のツアー楽しみにしてます』
ありがとうございます。
また来てください。
来年もやります(笑)
もう今年になって、来年の話をするという(笑)
今日の最後は・・・
Funky Monkeyを聴きながら『猿で棚からひとつかみ』
ご清聴ありがとうございました。
サンデーソングブック、今年も宜しくお願いします。
♪ Funky Monkey/Mandrill
今週のオンエア曲
14:06 HAPPY HAPPY GREETING (ORIGINAL DEMO VERSION)/山下達郎
14:13 モンキー・クレイジー/加山雄三
14:17 トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス/チャック・ベリー
14:22 The Monkey Time/Major Lance
14:26 Mickey’s Monkey/The Miracles
14:30 グリーン・モンキー/アメリカ
14:39 モンキー・オン・マイ・バック/エアロスミス
14:44 Funky Monkey/Mandrill
コメント
ご無沙汰してます、管理人様。
達郎さン、まさかのエアロ好き。
モンキー…まさかのオンエア。
なンか、達郎さンから
お年玉もらったような…
そンな気分でした。
今年は4/2 宮崎、4/10 沖縄。
達郎さンのライブ、楽しみです。
平 “steven” 清盛さん、こんにちは。
ほんとに、まさかのエアロ好きで、びっくりしました。
ツアーも後半になってきましたが、私ももう一箇所行く予定にしております。
本年も、どうぞ宜しくお願いします。
> ご無沙汰してます、管理人様。
> 達郎さン、まさかのエアロ好き。
> モンキー…まさかのオンエア。
> なンか、達郎さンから
> お年玉もらったような…
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> 今年は4/2 宮崎、4/10 沖縄。
> 達郎さンのライブ、楽しみです。