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山下達郎さん サンデーソングブック 2018年4月8日『棚つか+リクエスト』

山下達郎さん サンデーソングブック 2018年4月8日『棚つか+リクエスト』

先週末は強い風が吹き荒れた横浜。
桜はすでに葉桜になっていましたが、満開の八重桜は風にも耐えて咲き誇っています。

今日のサンソン、素敵な曲ばかり。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

えぇ・・・だいぶ春めいて、参りましたけど、今週から来週にかけては、なんか雨がちといいましょうかですね。

数日に1回雨という、そういう長期予報になっております。

結構暖かくなったと思ったら、また少し冷え込むという。
昼と夜の寒暖の差が激しい・・
皆さん、風邪を引いて・・

あと花粉が、結構激しいですね。
いろいろ大変でございます。
皆さん、くれぐれもお大事に。

私、レコーディングに勤しんでおります。
そろそろ締め切りが迫って参りました。

昨日、歌入れやりまいたので、ちょっと声が、あの・・出ているような、出てないような・・よくわかりませんけど(笑)

新曲の話題が、メディアでも報道されております。
もう9年前になりますが、サマーウォーズというアニメがありました。
細田守監督。

なんと9年ぶりに、もう一回、一緒に仕事させていただくことになりました。
今回は「未来の未来」
素敵なアニメでございます。

それのテーマソングを担当させていただくことになりました。
番組の中で、中程で詳しく申し上げたいと思います。

今日は、いろいろと業務連絡がたくさんございますので、よろしくお願いします。

で、新年度になりましたので、いわゆる「棚からひとつかみ」でいこうと思ったんですけど、ほんとに、あの・・リクエストカードたくさん頂きましてですね。

たくさん頂きましたので(笑)、それを無下にするのも、なんだろうなと。
ですので、今日は、ほとんどリクエストでございます。

『棚つか+リクエスト』と言いましょうか、ほぼオールリクエストに近い。
かけても、かけても減らない。
今日も1曲でも多く、皆様のリクエストにお応えして、1枚でも多く、お便りを紹介できればと思っております。

日曜日の午後のひととき、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます山下達郎サンデーソングブック。

本日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。

自分の曲にいただくリクエストが、とにかくバラけすぎまして。
新旧取り混ぜてですね・・
あの・・もう何かけても同じだって感じがしましたので(笑)

今日は季節柄でごさいます。

北九州市の超常連O.Sさん。
『最近、ずっと「その他大勢」の中になり、名前を呼ばれないので・・・
少し寂しい気分。
今週は読んでくれるかなぁと、毎回思いながらラジオ聴いてます。』

へへへへ(笑)

季節柄、竹内まりや1980年のヒットシングル「不思議なピーチパイ」

♪ 不思議なピーチパイ/竹内まりや

~ CM ~

♪ キッスでダウン/クリスタルズ

◎リスナーからのお便り(茨城県古河市のO.Mさん) 

『3月19日で、結婚して29年になります。
付き合ってた期間が1年ありますので、30年一緒にいることになります。

よく、こんな私についてきてくれていると思います。
感謝。

いつだったか、「こんな俺によく付いてきてくれているね。どうして。』
と聞いたことがあり、すると妻は「意地」と、一言。

おまえが好きとか、そういうことでは無いようです。』

達郎氏:

そんなこと無いっしょ。
仲良くどうぞ。

♪ You’re The Apple Of My Eye/The Four Lovers

◎リスナーからのお便り(大阪市のO.Kさん) 

『今、自分は人生の節目を迎えてます。
50歳になり、働き始めて30年。
夏が来るまで、大変な時期が続きそうです。

達郎さんは、人生の節目に、例えば50歳の頃には、どんなことを考えていましたか。
少しだけ、教えて下さい。』

達郎氏:

50歳は、えぇと・・2003年でございましたが。
すごく、思うようにいかない時でした(笑)

ライブが思うようにならない。
レコーディングも、ちょうどデジタル機器に変わって、思うように音が出ない。

レコード会社からは、早く新譜を出せというプレッシャーの嵐でございましてですね。
そういうような時期でございまして。

まぁ、人間、いろいろ山谷ありますけど。
どちらかというと、谷に近いところで。

そこから、まぁ、しょうがない!
居直ってですね、2005年に「ソノリテ」出して、そこからもうツアーでやろうと。
そういうような事を考えるまで5年くらいかかりましたけど。

結構七転八倒してた時ですけど、でもその時の経験が、今生きておりますので。
なんかこう・・悪い時に悪いなと思っても、あとで振り返ってみると、悪い時に一所懸命やったので(笑)

それが、何ていうんですかね、後々、役に立つという。
人生は、ほんとに「禍福糾える縄のごとし」と言いましょうかですね。
そういうものでございますね。

だいたい、でも40から50、50からその先っていうのは、男の人は仕事のとこで・・いわゆる試練といいましょうか、頑張って下さい。

♪ Hard To Get Thing Called Love/Tony Bruno

◎リスナーからのお便り(富山市のY.Yさん) 

『達郎さんは、ライブツアー中などで、前もって番組を収録したときに、よく「ライブは上手くいってるはずです」とおっしゃいます。
また、それ以外でも達郎さんの言葉を聞いてると基本的に達郎さんの思考はポジティブなのだと思い、とてもうらやましく思います。

私は根っからのネガティブ人間なので、ついつい物事を悪い方に考えてしまいがちです。

そこで質問なのですが、物事をポジティブに捉えるためには、どういう事を心がければいいでしょうか。
また、ポジティブな達郎さんの座右の銘は、誰のなんていう言葉でしょうか。

そんな事聞いてどうすると言われそうですが、よろしくお願いします。』

達郎氏:

私もネガティブ人間ですよ。
十分に。

若い頃、もっとすごかったですけど。

最近は、歳とったので、丸くなって(笑)

でも、あのぉ・・先達の言葉がいろいろありますのでですね。
私はデール・カーネギーという人の「道は開ける」という、この本を若い頃に読んで、とっても打たれまして。

何が素晴らしいかというと、オカルトなところが全く無い!
説得力のある本でございます。

座右の銘は、しょっちゅう変わりますが、
「為せば成る」
とかですね、

「心だに誠の道にかなひなば」
とかですね、そういうのありますが。
ま、今日は、そんなところで・・

ご検討を(笑)

♪ When You Dance/The Turbans

♪ ハリー・アップ・アンド・ウェイト/アイズレー・ブラザーズ

◎来週 

達郎氏:

来週はですね、ノーキー・エドワーズさん亡くなったので、ノーキー・エドワーズ追悼特集をしたいと思います。
ベンチャーズ特集に近いものになると思いますが。

来週は、私の好きなノーキーさんのギターを聴いてみたいと思っております。

◎新曲 

達郎氏:

さて、メディアで報じられておりますけれども。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雷』
そして『バケモノの子』に続きまして、

細田守監督の最新作映画『未来の未来』
7月20日公開になります。

このアニメのですねオープニングテーマと、それからラストのエンディングテーマ、主題歌を私が書き下ろすことになりました。

2曲作らせていただくことになりました。

2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目になります。
9年ぶりです。

同じ監督と2回するの、生まれて初めてでありまして。
ひとつの映画で2曲書くというのも、生まれて初めてでございます。

オープニングのテーマはですね、予告編でそろそろ映画館で聴くことができると思います。
TVスポットも出るのかな。

オープニングテーマは「未来のテーマ」という曲でございまして。
エンディングは今、締切追われてやっております。
タイトルはまだ最終決定しておりません。

7月11日にシングル発売の予定でございます。
詳しくはワーナーミュージックの山下達郎スペシャルサイト、よろしくおねがいします。

鋭意製作中でございます。

◎日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌 

達郎氏:

このサンデーソングブックをお聴きのリスナーの方でしたら、名前はよくご存知だと思いますけれども。

宮治淳一さん、私のワーナーでの洋楽でのビジネス・パートナーでもあります。
ガールグループもの、ナゲッツもの、ああしたコンピレーションの監修を一手に引き受けております。ストラテジック担当のA&Rでございますけれども。

茅ヶ崎生まれ育ちでございます。
今でも茅ヶ崎に住んでおりますが。
サザンの桑田君と小中同級生で、大学は萩原健太さんと同級生といいうですね。

いわゆるポップスオタクの人でございます。
自分の・・茅ヶ崎に店がありまして、そこで自由にレコードが聴けるという。
そういうような人でございます。

ラジオニッポンでレギュラーを持っておりますが。

宮治淳一さんがですね5月26日から3週間、早稲田大学のですね・・彼、早稲田なので。
早稲田大学のエクステンションセンター、いわゆる社会人向けの講座でですね講演をすることになりまして。

全3回、5月26日、6月2日、6月9日

毎週土曜日だそうでございますが。
定員50名。

タイトルは「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」というですね。

アメリカ文化のロックンロールが、どのように日本の風土に溶け込んで、日本産のポップス、ロックが生まれることになったかという事を考えてみようという。

中村八大、加山雄三、ハッピーエンド、桑田佳祐。
そういった流れをですね、彼の講義でご堪能して頂ければと思います。

定員50名。

詳しいことは、早稲田大学のエクステンションセンター

なかなか面白い講義になると思います。
時間は13時から16時半、休憩挟んで毎週土曜日、3回講義でございます。

友達の宣伝でございました。

◎リスナーからのお便り(沖縄県那覇市のK.Kさん) 

『遠藤賢司さんの「おでこにキッス」の”ウォウォ”という部分で引用されている曲を知りたい、思い出したいのですが、どこを調べても出てきません。

グーグルなんか、役に立たない。
達郎さんしか判らないと思うのですが、教えて下さい。』

達郎氏:

しょうがないですね、

ヘレン・シャピロの1961年の「YOU DON’T KNOW」、邦題「悲しき片想い」
ヘレン・シャピロ持ってこなかったんですけど、まりやの『LONGTIME FAVORITES』でカバーしておりますので、一節かけてみましょう。

◎リスナーからのお便り(広島市の方) 

達郎氏:

お手紙を一通頂きました。
広島市の方ですが、内容があれなので、個人的なものなので。

『達郎さんがヘッドホンで聴かれることをたまにお話されますが、小生も若い時ウォークマンは肌身離さず、洋楽をフルボリュームで聴きまくっておりました。

14、5年前、音楽好きだった最愛の母の他界と、その他のストレスが重なり、突発ではなく、ゆっくりと難聴の悪魔が、私の片方の聴力を奪っていき、聴こえない音域を埋めていくように、耳鳴りがノイズを増幅させています。

ほぼアナログの音感となってしまった私の耳は、残念ながらヘッドホンでのステレオ体験は100%できなくなりました。

幸い、片方は大丈夫で生活に支障はないのですが、もし片方も聴こえなくなったら、と思うと恐怖に襲われるときがあります。

ステレオで体感できないもどかしさの中、片耳ですが本物のサウンドが、ふと耳に届いて来たときは、昔の感覚がシンクロいたします。
音楽の素晴らしさ、そしてマインドが変わってないことが自覚できる瞬間です。

先日、数十年ぶりに聴いてみると、このグループのファルセットの驚異的なビブラートが老いぼれた悪い耳に突き刺すように届いてきました。
アメイジング!

若い時、ライブって本当に良かった、まさに人間のボイスが高域の極限に達すると細い線がシンクロの中で波打つ状態になった奇跡を覚えています。
The Mighty Clouds Of Joy「Walk Around Heaven All Day」をリクエストさせて頂きます。

最高の音質のクオリティのこの番組で針を落としていただければ、感無量です。』

達郎氏:

お便り、いただきました。
The Mighty Clouds Of Joy、30年以上前に渋谷のライブハウスでご覧になってる方でございますが。

お大事に、ひとつ。

The Mighty Clouds Of Joy、ゴスペルグループでございますが。
メンバー、いろいろと変遷しておりますけれども、実力家でございます。

1980年のアルバム『CLOUDBURST』というアルバムに入っております、この「Walk Around Heaven」は代表曲のひとつでございますけれども。

ファルセットのポール・ビーズリー、この人の太くて、でもファルセット・・
これが圧巻でございます。
映画でも披露されました、ゴスペルの有名が映画がありますが、そこでも披露されてる名曲でございます。

耳がご不自由だということで、今日はですね、モノラルでデジタル・プロセッシングして持って参りましたので、モノラルでお聴き下さい。

♪ Walk Around Heaven All Day (mono)/The Mighty Clouds Of Joy

♪ Shadow Dream Song (Demo)/Jackson Browne

◎エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。

来週は、ノーキー・エドワーズ追悼特集でお届けしたいと思います。

きょうの最後は佐賀市のM.Yさん。

『私の長男が小学校を卒業し、中学校に進学します。
この事は嬉しいですが、一方で悲しいこともあります。
私の職場の先輩M.Mさんが3月に卒業します。

Mさんは達郎さんが好きで、昨年の佐賀でのコンサートも楽しんだようでした。
お疲れさまの一言をお願いします。』

出会いと別れの新年度でございます。

というわけで今日の最後は、私の85年のシングル「風の回廊」

♪ 風の回廊/山下達郎

今週のオンエア曲

14:03 不思議なピーチパイ/竹内まりや
14:08 キッスでダウン/クリスタルズ
14:13 You’re The Apple Of My Eye/The Four Lovers
14:18 Hard To Get Thing Called Love/Tony Bruno
14:22 When You Dance/The Turbans
14:25 ハリー・アップ・アンド・ウェイト/アイズレー・ブラザーズ
14:38 Walk Around Heaven All Day (mono)/The Mighty Clouds Of Joy
14:43 Shadow Dream Song (Demo)/Jackson Browne
14:47 風の回廊/山下達郎

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