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山下達郎さん サンデーソングブック 2010年05月23日

山下達郎さん サンデーソングブック 2010年05月23日

放送された内容を、ちょいと纏めてテキスト化しました。

◎冒頭

達郎氏:

東京は変な陽気が続いております。
雨が降ったかと思うと、真夏日であります。そういうような繰り返しでございます。
週明けは雨が降るというような、番組は録音でございましてリアルタイムじゃないので、はずれたらごめんなさい。

でも、それにしても変な陽気であります。
寒暖の差が相変わらず激しい気候でございます。
お体、くれぐれも皆さまお気を付け下さい。

私は季節と関係なく、スタジオの中でうだうだとレコーディングに精を出しております。
アルバム用のレコーディングでございますが、シングルカット以外の新しい曲、未発表曲をシコシコとレコーディングを続けております。

そんな中でもですね、これから先、アルバム作りがテンパッテきますと身動きとれなくなりますので、今のうちに、余裕があるうちに、みたい映画とか、そういうものに、いそいそと足を運んでおります。

今話題の3Dムービーなど、忙しくて観れかなったので、何本か観てまいりましたが、そんな感想をまた、番組の中で申し上げられればと思います。

先週は新宿でサマーウォーズが1週間だけアンコール上映やっておりましたので、僕と一緒にやってるミキサーの中村君という人がいまして、映画館でまだ観てないというので、一緒に深夜上映を観てまいりました。
映画館で見るのは三度目ですけど、やっぱり、なかなか素晴らしい作品だと思います。

と、いうような事を申し上げつつ、レコーディングに精を出しておりますが、番組の方はレコーディングの忙しさにかまけて”棚から一つかみ”、いろんな”棚から一つかみ”をやっておりますが、本来はサンデーソングブック始めた当初はですね、わりとオタクといいますでしょうか、カルトな番組にする予定だったんですけれども。

日曜日の二時にですね、時間がなりましてからですね、日曜日の二時というのは、行楽帰りの方ですとか、家でのんびりしてる方、いろいろ幅広い年齢層の方、十代からお年召したかたまで、たくさん、いろんな年齢層の方がいらっしゃいますので、こうしたロックンロール狂いのですね、カルトなプログラムだと、なんとなく、面白くないという。

そういうような事を繰り返して、十八年近くやってるうちに、だんだんと、練れてきましてですね、良く言ううと柔らかくなっている、悪く言ううと軟弱になってまいりまして(笑)、たまには”棚から一つかみ”、せっかくなので、本来のサンデーソングブックのプログラムであります、ちょっとオタクな、私は“中級”と申し上げておりますが、ちょいとカルトなプログラムでやってみようかなと。

今日は、アナログからCDになってないような作品、まだCD化されてないもの、ブートまがいでCD化されてるもの、そういうようなものを、今日はずらっと並べて60年代のリズム&ブルースを中心にお送りします。

◎ リスナーからの質問(1)

(姪御さんの部活動に関連して)山下さんのお子さんは何部ですか?

達郎氏 : 

うちの子供は、中・高とブラスバンドでございまして、私と同じでありました。もう、卒業しましたので、アレですけど。

◎ リスナーからの質問(2)

達郎さんは、マッサージしてもらった事はありますか?

達郎氏 : 

私は、鍼(はり)に行っております。特にツアーに行きましたら、ツアーから帰ってきたら、即”鍼”でございます。
とっても、助かっております。

◎ リスナーからの質問(3)

『街物語』の間奏のトロンボーンはどなたですか?

達郎氏 :

あれは、トロンボーンではございません。
フリューゲルホルンです。
市原ひかりさんという若い女性トランペッター、今ドラム一緒にやっております小笠原拓海君と一緒に”ヒップ・チック”というバンドをやっております。
トランペッターの市原ひかりさん、ものすごく繊細なプレーをする人で、私、すごく才能をかっております。

◎ 吉岡 治さん

先日お亡くなりになりました。5月17日、享年74歳でございました。
昭和を代表する大作詞家でございます。
美空ひばりさんの『真っ赤な太陽』、それから石川さゆりさんの『天城越え』、瀬川瑛子さん『命くれない』、
都はるみさん『大阪しぐれ』、枚挙にいとまがありませんが。

なぜか私の『LET’S DANCE BABY』がですね、吉岡治さんの作詞になる曲でございましてですね。
このWIKIのデータをみますと、ちゃんと歌謡曲のところに”(山下達郎)『LET’S DANCE BABY』”って載ってますね。これ、すごいですね。

実は『LET’S DANCE BABY』は山下達郎の持ち歌ではなくて、私がキングトーンズに提供した曲を、私がセルフカバーで歌って、本日に至った作品でございます。

1978年にキングトーンズが東芝で『リザレクト』というアルバムを出しました。マリエさんという女性歌手と一緒でですね、『キングトーンズ&マリエ』というクレジットで出しました、その78年の『リザレクト』、これに私、3曲提供しております。

すごく偶然でキングトーンズが所属していた音楽出版社の方に偶然どこかでお会いしまして、”探してたんだよ、今キングトーンズのアルバム作ってて、梅垣達志さんがプロデュースなんだけれど、3曲書いてくれないかな”って吉岡さんの曲が2曲、クリス・モスデルさんの曲が1曲、詞を渡されましてですね、詞先で3曲書きまして提供しましたものを、梅垣達志さんがプロデュース・アレンジで出来ましたのが『リザレクト』っていうアルバムで、残りの曲は全て梅垣さんの作曲とアレンジになる作品でございます。

それが78年でしたので、『GO AHEAD』というアルバムに『LET’S DANCE BABY』、その1枚あとのアルバム『MOONGLOW』というアルバムに『TOUCH ME LIGHTLY 』を、どちらもキングトーンズに書いた曲でございます。

それが、ずーっと『LET’S DANCE BABY』をステージでやり続けておりますので山下達郎の代表的な曲になってしまいましたが、もともとはキングトーンズの作品でございます。

実は吉岡治さんとは、その時にお目にかかっておりません。
人生でたった一度しか吉岡さんとはお目にかかっておりませんので、全然、縁は深くないのですが、この1曲で私も吉岡さんと縁を頂きましてですね、ほんとに”縁は異なもの”と、心より御冥福をお祈りいたします。
今日は、オリジナルのキングストーンズの『LET’S DANCE BABY』をお聴きいただきます。

今週のオンエア曲

14:06 街物語 / 山下達郎
14:10 SLOWDOWN BABY / BOB GADDY
14:16 THEY PUT A SPELL ON YOU / THE DELACARDOS
14:21 GOD BLESS YOUR LOVE / THE IMAGINATIONS
14:29 LET’S DANCE BABY / ザ・キングトーンズ
14:38 YOUR DADDY WANTS HIS BABY BACK / DEREK MARTIN
14:42 YOU LEFT THE WATER RUNNING / BILLY YOUNG
14:44 片想い / 山下達郎



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