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山下達郎さん サンデーソングブック2023年4月16日『「変わった声のシンガー」で棚からひとつかみ』(#1592)

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サンデーソングブック

長崎は、黄砂の影響で景色がぼんやりとしてます。

達郎さんの「世界の果てまで」は神宮外苑銀杏並木をイメージされたんですね~

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

4月も、もう早いもので中旬でございますが。
もう桜も一段落という感じでしょうか。
北の方はまだですか・・

とにかく、締め切りに追われておりまして(笑)
家をほとんど出てないので。
雨か晴れかもわからない(笑)ことをやっております(笑)

本当にDead end! う~んみたいな世界であります!
ですのでお便りもろくに、今日はチェックができない、ので。
さあどうしようかって・・
棚からひとつかみとか、そういうやつが大変なので・・・

2週間ぐらい前にリスナーの方からですね
「変わった声のシンガー」聴いてみたい、そういうようなお便りをいただきました。

それ乗りまして。
こんなこともあろうかと、前もって準備をしておりました。
転ばぬ先の選曲であります。

で、今日は久しぶりに変ちくりんな「棚つか」でございます。
『変わった声のシンガーで棚からひとつかみ』
変な声のシンガーでとかいうと語弊がありますので。
変わった声のシンガー

決して珍盤・奇盤ではございません。
真面目なプログラムでございます。
いろいろな普通の歌い方じゃない・・・
「普通の歌い方じゃない」って何って(笑)
いわゆる特徴のある歌い方、特徴のある声質・・
そういうなものを選んで。

たくさんありますので、そういう方。
たくさんいらっしゃいますので。
ほんの一掴みです。

棚からひとつかみ

山下達郎のレコード棚から「俺をかけてくれ!」
変わった声のシンガーの方々に今日はご登場いただきます。

その間に、締め切りが近づいてます(笑)
ずーっと曲作り!

というわけで、日曜の午後のひととき
本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます
山下達郎サンデーソングブック
『変わった声のシンガーで棚からひとつかみ』

今日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。

とにかく、追いまくられておりますが。
ここのところ、ものすごいお便りの数でありますが。

というのも坂本龍一さんがお亡くなりなりましたので
そういうお便りが山のようにに来てるんですけれども・・・

ちょっと、こっちが・・余裕がありませんので
また日を置いて、改めて・・
そんなわけで。

彼はそういう環境問題とか、そういうものに
非常に熱心な活動してらっしゃった方なので。

そんな事を思いつつ。
今日は1曲目は私の2011年のアルバム「RAY OF HOPE」から
「俺の空」

♪ 俺の空/山下達郎

~ CM ~

♪ Give Me Just A Little More Time/Chairmen Of The Board

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高校生の時にFENで聴いて強烈な印象受けてシングル買った曲です

達郎氏:

最近のポピュラーミュージックは、とにかくみんな声、歌い方、似てきておりましてですね。
どれ聴いても同じ、そういうような感じで。
昔からそういう傾向ありますが。

そんな中で、聴いて一発でわかる!
特徴のある歌い方!
特徴のある声質!

そういうようなものをですね
今日は色々とですね、お時間まで。

とにかく、締め切りが(笑)
今日は、お便りがあまりチェックできておりませんので。
その分、曲をたくさんおかけできればと思っております。

まずは順当なところで。
ジェネラル・ジョンソンっていうシンガーがいます。

バージニア出身で、ちっちゃい時からからゴスペルで歌ってておりまして。
ショーメン(The Showmen)というグループでデビューいたしまして。
「イット・ウィル・スタンド」っていうヒット曲がありますけれども。

その後、デトロイトに移ってきまして。
チェアメン・オブ・ザ・ボードっていうグループのメンバーになりまして。

デビュー・ヒット 1970年 全米3位
ミリオンセラーとなりました。
とにかく聴いて一発でわかる!
私、これ高校生の時にFENで聴いて「なんだこれは!」という
強烈な印象で、シングル買いました。

チェアメン・オブ・ザ・ボード
「Give Me Just A Little More Time」
で、今日は始めてみました。

「ちりめんバイブ」代表的な人

達郎氏:

だいたい歌い方に特徴がある方
たくさん、いらっしゃいますけれどもですね。

一つのスタイルとして
「ちりめん」というのが・・
俗に「ちりめんバイブ」

メェェェ~

そういう感じです。

「ちりめんバイブ」代表的な人
アーロン・ネヴィル
ニューオリンズを代表するシンガーでございます。

後にネヴィル・ブラザーズ・・兄弟グループでございますけども。
そのメンバーであります。
私たちの世代にはおなじみでありますが。

アーロン・ネヴィルの出世作
1967年 全米R&Bチャート、ナンバーワン!
全米でも2位まで上がりました代表作「Tell It Like It Is」

♪ Tell It Like It Is/Aaron Neville

歌い方がまねできない。
「っははは」ってヤツですね。

私の記憶で一番鮮烈なのはマーク・ボラン

達郎氏

「ちりめんバイブ」といいますと、私の記憶で一番鮮烈なのは
マーク・ボラン

マーク・ボラン、Tレックスの前に
ティラノザウルス・レックス
イギリスのティラノザウルス・レックスか、
日本のRCサクセションか、と・・そういう時代でございました。

マーク・ボラン
このグループの前に
ジョンズ・チルドレンというグループのメンバーであります。

その時の「Desdemona」という1967年のヒット曲、それもすごかったです。

♪~デェ・ズ・デェ・モ・ナ~

と、もろ「ちりめん」のヤツですが。

ティラノザウルス・レックス、日本じゃ、ろくすっぽリリースがありませんで。
アルバムが日本版で1枚出た時に、友達が買ってきて。
それを聴いて。

「Afghan Woman」という・・
そういうのがありましてですね。

それすごく鮮烈に残ってるんです(笑)
素晴らしいシンガーですが

69年のサード・アルバム「ユニコーン」から
She Was Born To Be My Unicorn

♪ ユニコーン/ティラノザウルス・レックス

不思議な音楽でありますが。

こういうやっぱりでも特徴のあるあのサウンドは古びませんね。
時代を超えます。

これ聴いてレコード買っちゃいました!

達郎氏:

昔もこうした特徴のある声がありますけれども
現在もたくさんいます。

スウェーデンのメタルバンドでアーチ・エネミーというバンドがあります。
このリードボーカルの人が女の人なんですけども
とても女の人とは思えないくらいのパワーがあるって言いましょうかね・・
聴いていただくと、わかりますけども。

しかも初代のメンバーが変わって2代目のメンバーになりますけど
同じパワーというですね(笑)
ちょっとは違うんですけど、すごい!
変わったバンドですが、うまいので聴いてて飽きません。

2005年のアルバム「ドゥームズデイ・マシーン – Doomsday Machine」から
リードボーカル、アンジェラ・ゴソウ (Angela Gossow)
「Nemesis」

♪ Nemesis/アーチ・エネミー

時々、こういうのを、かける事がありますが
早弾き特集とか、そういうのやりましたが。

これすごいな、しかしドラム!(笑)
アーチ・エネミー
2005年の「Nemesis」という・・
すっごいな、これ!

これ聴いてレコード買っちゃいました!
ちょっと脱力しましたけれど(笑)

このアンジェラ・ゴソウって人は女性なんですけども
もう完全に男性顔負けですが。

誰が聴いても心にしみる歌声

達郎氏:

今度は男性ですけども女性的な人。
ジミー・スコット
この人は今や本当に有名になりましたけれども。

本当に不遇な歌手生活を送って
顧みられることが、なかったんですけども。

1992に年にトミー・リピューマがプロデュースした
「ALL THE WAY」っていうアルバムで一躍脚光を浴びまして。
長い休眠から復帰しました。
名盤として知られる一作でございます。

男性にとって普通訪れる変声期が彼には訪れなかったので
それこそ年をとってもずっと独特の声質を保ったという
それが逆に幸いしたという結果ですが。

とにかく人生の苦労がよく出てる歌声でありまして。
誰が聴いても心にしみる歌声です。

ジミー・スコット 1992年のアルバム「ALL THE WAY」から
タイトルソングになっております・・・
サミー・カーン(Sammy Cahn)のスタンダード・ナンバー、フランクシナトラで有名だった「オール・ザ・ウェイ」

♪ オール・ザ・ウェイ/ジミー・スコット

~ CM ~

来週

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
「変わった声のシンガーで棚からひとつかみ」でございますが。

この間に締め切りを片付けなきゃいけません!

やっぱり球数が多いので、一週間じゃ間に合わないので。
来週引き続き「変わった声の・・・」、

邦楽がないので。
でも邦楽やるとですね珍盤奇盤に近くなるんですよね、日本の場合。
それはちょっと憂慮するところですけど。

とりあえず来週は続編でございます。
引き続きリクエストお便り、お待ち申し上げております。

〒102-8080
TOKYO FM 山下達郎サンデーソングブック

よろしくお願いします。

ブルースといえば何と言ってもこの人!

達郎氏:

今度は、ブルースで行ってみたいと思いますが。
ブルースといえば何と言ってもこの人!

ハウリン・ウルフ

南部から、シカゴに上がってきまして
シカゴ・ブルースの重鎮として活躍をいたしました。
なんてたって「狼の遠吠え」っていう芸名ですから。

ハウリン・ウルフ 代表作で行きましょう
1956年「Smokestack Lightnin’」

♪ Smokestack Lightnin’/Howlin’ Wolf

1956年の「Smokestack Lightnin’」
女の人に、ふられてしまったという・・

俺が泣くのが聞こえないのか・・

という、そういう歌であります。

変わった声を持つシンガーの代表といえば

達郎氏:

そうした変わった声といいましょうか・・
聴いてイッパツでわかる
今のハウリン・ウルフも一度聴いたら忘れられない声ですけれども。

そうしたシンガーの代表作がフォー・シーズンズのフランキー・ヴァリであります。
あの裏声が、もうとにかく一度聴いたら忘れられませんけれども。
フランキー・ヴァリはフォー・シーズンズで成功するまでにですね
もう、いろんな変名でレコード出しまくっております。
フランキー・ヴァリー
フランキー・タイラー
フランキー・ベイル
ヴィレッジ・ヴォイシズ
そんなようなですね変名で、53年頃からですね
そういうものでたくさん出しておりました。

これも、そういう一つなんですけど。
これは、なんと女性名でリリースしたシングルございます。
シェリーのまだ前です。

1961年
クレジットがミス・フランキーノーランというクレジットであります。
ボブ・クリューのプロデュースで、作曲がボブ・ゴーディオなので
フォー・シーズンズ・・・その前にフォー・ラバーズって前身のグループがありますが。
その間に、ちょうどリリースされたやつであります。

最初の裏声は、フランキー・ヴァリだと分かりますけど。
歌い始めると、まるで女の人みたいな、そういう歌い方をするという・・珍品です。

♪ I Still Care/Miss Frankie Nolan

ミス・フランキー・ノーラン
しかして、その実体はフランキー・ヴァリ
「I Still Care」
1961年の作品でございます。

苦労してるんですね。

「ジャージー・ボーイズ」とか、全部端折ってますけど・・
その結果、フォーシーズンズの成功につながる。

エンディング

達郎氏:

もう時間になってしまいました(笑)
この続きは、引き続き来週の第2弾!
お楽しみに。

4月は転勤その他、いろいろ大変です

達郎氏:

お勤めの方は、4月なので転勤その他、いろいろと大変な季節ですが。

江戸川区のI.Yさん

『4月からの担当業務が変わり、右往左往をしてる毎日です。
幸い新しい係の人たちが皆優しくて助けられています。
久しぶりに新入学生のような気分を味わっている今日この頃です。』

仙台市のT.Tさん

『この4月から名古屋の方へ転勤となり、怒涛のような一週間がようやく終わりました。
また一週間だというのに今まで経験したことがないくらいの疲労感』

お疲れさまでございました。

奥さんが色々やってくれたと・・
独り身になったらどうなるかとかですね・・
単身生活どうなるだろう、とかですね・・
頑張ってください!

達郎氏:

那須塩原市の超常連 O.Sさん

『還暦まであと2年という今年、経験のない部署に異動。
引き継いだ書類に目を通すものの、知らない単語ばかりで、まるで頭に入らない。
新年度が始まるまで、ようやく少し勉強だということで
この週末は出勤して、投稿は手抜き。
すいません。』

皆さん大変ですが、お仕事頑張ってください。

大阪府高槻市のS.Tさん

『最近、給湯器を設置してある風呂場の外に鳩が来てしまい
その場所も大変なお気に入りのようで、住み着いてしまって困っています。
落ち着かない春です。』

今日の最後~イメージした舞台は神宮外苑の銀杏並木~

達郎氏:

というわけで、今日の最後は私の95年に発売しましたシングル
「世界の果てまで」

この曲を作る時にですねイメージした舞台が
神宮外苑の銀杏並木の・・
絵画館前の、あの銀杏並木の通りでありました。

♪ 世界の果てまで/山下達郎

クロージング

達郎氏:

お送りいたして参りました山下達郎サンデーソングブック
「変わった声のシンガーで棚からひとつかみ」でした。

雨が降ったり
黄砂になったり
めちゃくちゃ暑かったり
ぐっと冷えたり

大変な季節でございます。

私の周りも体調崩してる人たちがたくさんおります。
全国の皆さん、くれぐれもお体お大事に。

来週は引き続き「変わった声のシンガーで棚からひとつかみ Part.2」
その時には、締め切りが終わってると思います。
というわけで(笑)
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルでみなさんごきげんよう。
さよなら。

今週のオンエア曲

14:03 俺の空/山下達郎
14:08 Give Me Just A Little More Time/Chairmen Of The Board
14:13 Tell It Like It Is/Aaron Neville
14:17 ユニコーン/ティラノザウルス・レックス
14:21 Nemesis/アーチ・エネミー
14:26 オール・ザ・ウェイ/ジミー・スコット
14:35 Smokestack Lightnin’/Howlin’ Wolf
14:40 I Still Care/Miss Frankie Nolan
14:44 世界の果てまで/山下達郎

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コメント

  1. jun’ichi より:

    4月16日のサンソンのO.Aの「世界の果てまで」の話しは多くの坂本龍一氏の追悼コメントで一番涙しました。