山下達郎さん サンデーソングブック 2012年10月14日『お便り、質問中心で棚から一つかみ』

山下達郎サンデーソングブック 

山下達郎さん サンデーソングブック 2012年10月14日『お便り、質問中心で棚から一つかみ』

長崎は良い天気に恵まれました。
絶好の行楽日和です。

アーケードの中心部にあった「博多大丸・長崎店」は閉店後、解体工事中です。
それをじっと見ているのが旧大丸デパートの正面「梅月堂」に立つ「でっち政どん」
解体工事の安全を見守っているかのよう。

銅像は大丸の創業者をモデルにしていると言われています。
銅像の台座には大丸の根本理念である「先義後利」の文字が刻まれています。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

えぇ、だいぶ秋めいて参りました。
天候は降ったり晴れたりという、これからなると・・・
女心と秋の空、そういう陽気でございます。

でも、あれですね。
僕らの小さい頃の秋に比べると全然暑いですね。
もうだいたい運動会の季節ですから、昔の我々の小中の運動会というと、やっぱりちょっと肌寒いという、そういう記憶がありますが。

朝夕は涼しくても、昼間nなると汗ばむくらいになってまいりました。
なんかだんだんやっぱり、気候が温暖化するような・・・あるんでしょうけど。

それでも、だんだん秋めいて参りました。

お陰さまでサンデーソングブック、先週で20周年を迎えましてですね。
本日は1044回目のサンデーソングブックになります。

先週も申し上げましたが、20周年なのでドーッといってみたいのはヤマヤマなんですが、なかなかそういう風にいかないので(笑)地味に棚つかで、先週は20周年迎えましたが。

今週も、なんかバタバタしておりまして、なかなか纏まった特集ができませんが。
ここのところ、ベストアルバム「OPUS」、それからシアターライブ、色々なですね行事が重なって、活動が活発になっておりますので。

私20年間この番組やっておりますけれども、今だかつてない大量のお便りを頂きました。
それにプレゼントに関しましてはですね、Tシャツのプレゼント、それから先週から始まったサンデーソングブック20周年のプレゼント。

そういうものに、ものすごく頂きましてですね。
生まれて初めてハガキを読むのが、番組の構成が追い付かないという、そういう嬉しい悲鳴を上げております。

必死に読んでおりますが(笑)
なかなか全て読み切ることができません。
でも、そうした大量にお便り頂きますので、ご質問・・・
そうしたリクエストの他に、いろいろとご質問とかですね、ハガキに手紙に、いろんな事を皆様書いて下さって。

非常にいろんな多岐にわたってですね・・・
面白いのがたくさんありますので(笑)
少し、そういうのも、たまにはご紹介してみようと。

今日は『お便り、質問中心で棚から一つかみ』+リクエストをちょっと。
普段よりちょっと曲を少なめにして、お便りを多めにいってみようかな、なんて思っております。

業務連絡がかなり一段落したというのも、ございますので。
今日は、ちょいとハガキ重視で攻めてみたいと思います。

ちょっと涼しくなったところなので、選曲も、ちょっと秋口にいいかなという。
そういうようなもので頑張ってみたいと思います。

というわけで日曜日の午後のひと時、今日も素敵なオールディースソングでお楽しみ頂きたいと思います。
山下達郎サンデーソングブック。
今日も最高の選曲と最高の音質、そして皆様の最高のお便りで(笑)
お届けしたいと思います。

20周年過ぎまして、2回目になります。

北九州市のS.Yさん。
毎週毎週ですね、ここ番組始まって以来、毎週毎週ほんとに頂きます。
自分じゃこんなにハガキ、毎週書けませんですね。
ほんとに頭が下がりますが。

『サンデーソングブック20周年、おめでとうございます。
今のスタイルのままで25年、30年と番組続きますように期待しています。

サンデーソングブック第2回目の最初の曲は、何だったのか是非お聴かせ願えませんでしょうか。
宜しくお願いします』

フヘヘヘヘ(笑)

サンデーソングブック、1992年の10月3日に第一回スタート致しまして、10月10日が第2回目でございました。

1992年の10月22日、竹内まりやさんの「Quiet Life」というアルバムが発売日でございましたので、そこから後発シングルなんですが「家に帰ろう」、これのアルバムのプロモーションで10月10日以後はずーっと、一曲目は「家に帰ろう」でございます。

10月10日も、17日も24日もずーっとアレでございます。
ですから3回目の最初の曲、4回目の最初の曲、これでございましてですね。

あしからず、一つ。

というわけで竹内まりや、1992年の10月に発売されました「Quiet Life」のトップに入っております。
シングルカットもされました。

「家に帰ろう」

♪ 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) /竹内まりや

~ CM ~

♪ Girl Watcher /The O’kaysions

◎リスナーからのお便り(京都府長岡京市のO.Yさん) 

『毎週かかさず録音して、毎日サンソン聞いています。
シアターライブも妹と3回観に行きました。
達郎さんがドアップで見れましたので感激でした。』

妹さん、9月20日が誕生日なのでTシャツがあたればいいなと思います。
妹はMです。

達郎氏:

・・・妹さんに宜しく

『私は月に一度クリニックに通っています。
そのクリニックの先生、男性は無口で診療はいつも血圧を計り、聴診器をあてて「ハイ終わり。異常ありません」診察はいつも1分で終了。

ところが先日達郎さんのツアーTシャツを着ていったら「達郎さんのファンですか?私も大ファンで昔は達郎さんのコピーバンドもしていてベース担当でした」

バンドメンバーの話をしたら、先生、かなりハイテンションになり、もう診療の事なんか忘れて達郎さんの話で5分、10分、話が止まりません。

“先生、こんなに喋れるやん。今までの1分診療は何やったん!”

それ以来、月一度クリニックの日は毎回達郎さんの話で盛り上がり、看護師の方も席を外されます。
なので達郎さん、無口な先生と喋るきっかけを作って頂いてありがとうございます。

ベスト盤を買うように宣伝しておきました』

達郎氏:

人のコミュニケーションに奉仕しておりますね!

◎リスナーからのお便り(東京都府中市のY.Tさん) 

『先日タクシーに乗っている時、某AMラジオからライド・オン・タイムが流れてきました。
運転手さんは心なしか体を揺らしてリズムをとってる様子。

私は運転手さんに”山下達郎、好きなんですか。運転手さん、いいねぇ”

私はファンであることを隠し”どこがいいんですか?”
運転手さん: 詩がいいよね。大人の歌だよ

私:達郎さん、最近ベストアルバム出したんじゃなかったんでしたっけ?
運転手さん: ええ、もう買ったよ。いい曲ばっかり。お客さんは?

私:(私も当然手に入れて何回も聞いていましたが・・・)まだです。
運転手さん: 買って絶対損ないから買ってみて下さい。

と頼まれてしまいました。
運転手さん、あの時は嘘をついてごめんなさい。
市井の人達はよいものを、こうして薦めあって口コミで広めていくのですね』

達郎氏:

涙が出そうなお便りっていうか・・・
でもちょっと性格悪そうな感じがしますね・・
でも名前言っちゃたから、そういう事言っちゃいけませんね。

ワハハハハ(笑)
フフフフ(笑)

洒落です。洒落。
すいません。

♪ Crack-Up (「Surf Party」 Original Sound Track) /The Routers

◎リスナーからのお便り(横浜市のM.Hさん) 

『始めまして。ぴあを拝見しました。
達郎さんの音楽をこよなく愛し、これからファンになる78歳のおばあちゃんです。

長い間、心の底を流れていた「クリスマス・イブ」「ずっと一緒さ」
主人が3年前に旅立ったさみしさの中、ふと思いたちCDを買いに。
そしてOPUSと巡りあいました。

10月7日の20周年のサンデーソングブック、初めて聴かせて頂きました。
これからは毎週日曜日とOPUSがとても楽しみ。

来年は生まれて初めてのライブへ胸が膨らみます。
今、そっと寄り添ってくれる主人を感じています。
ほんとうにありがとうございます。』

達郎氏:

喜寿を過ぎた方からお便り頂きました。
ありがとうございます。

いつまでもお元気で御愛聴下さい。

◎リスナーからのお便り(高松市のK.Kさん) 

『達郎さん、こんにちは。
OPUSが届いて、さっそく車に入れたり、デジタルオーディオに入れたりしています。

私は達郎さんの「あ段」の少し息が漏れる感じの声というか歌い方というか、が好きです。

「ずっと一緒さ」「甘く危険な香り」「ゲット・バック・イン・ラブ」
特に歌いだしの好みの「あ段」だと、ググッときます。

だぁ~きし~めてぇ

あ~なたの

だぁ~れもい~ない

ちなみに(笑)、OPUS49曲中「あ段」で始まるのが23曲・
「お段」で始まるのが16曲。
両方で39曲でした。

それがどうしたと言われたら、それまでですが、曲の最初の声でツボをわしづかみにされる感じがです。
リクエストは「愛を教えて」
ドラマがオリンピックの関係ですぐ終わってしまって残念でした。
この曲の出だしの”あ”が、またまた良いのです。』

達郎氏:

いろいろな方がいらっしゃいますよね。
ほんとに。

でも、”あ”とか”お”の方が歌いやすいんです。
“い”とかですね”え”だと、歌いにくいんですよね。

ですから、まぁ歌いだしはほんとに”あ”から始まる曲が多いんです。
僕に限らず。

全体的に”あ”とか”お”の方が多いですね。

あぁ~なたを待てば・・・

とか、ああいうですね。
“お”も

よぉ~い闇・・・

・・なりますね。

◎リスナーからのお便り(世田谷区のN.Kさん) 

『OPUSゲットしました。現在ディスク1を攻略中です。
ディスク1はアナログ感たっぷりで音質が向上した分、とても生々しく伝わります。

特にペーパー・ドールは今まで聴いてきたどのお皿より繊細に感じることに・・・
今まで気が付かなかったのですが、ウィンディ・レディの出だしで人の息遣いが聴こえてきたのですが、これは狙いですか?』

達郎氏:

咳込んだヤツをですね、そのままミックスで活かしてしまいましてですね。
ググッとなっておりますね・・咳払いでございます。
デジタルリマスタリングを上がりますと、そうしたチマチマした音が聴こえるようになります。

達郎氏:

◎リスナーからのお便り(船橋市のH.Hさん) 

『先日9月25日、16時ごろイトーヨーカ堂千葉店3階のCDショップをぶらぶらしていたところ、新譜の棚になんとOPUSが。

おそるおそる手にとってレジに持っていき「あの、今日これ買うことできますか?」と尋ねると「はい、今日入荷したので、いいですよ」との返事。』

達郎氏:

要するに前日っていうことですね。

『喜んで購入し、早速ディスク1の「ダウンタウン」から聴き始めました。
発売日の前日に聴くことができ、小さな優越感に浸っておりました。

ところで入荷しているとはいえ、発売予定日の前日に消費者にいってもよいものなのでしょうか』

達郎氏:

良いんです!

9月26日の発売日ということは、9月26日にお店をあけた時には、もう既に商品がないとダメなので、その前日に入荷して翌日の陳列に備えるというので。

レコードだけじゃなくて本とかですね、週刊誌・・・
僕、小学校の頃、少年マガジンはですね、必ず発売日の前の日に、夕方に自転車で薬局の前で待ってると、車が来てですね少年マガジンが来るので、それを見つけて前日に買っていた。

それが繰り返しているうち、その前の日にまた入るようになりまして。
一日、また一日と週刊誌の発売日が早くなるんですね。
その競争なんです。

例えば少年マガジンとサンデーが、どっちが先に読むか・・・
そういうのは・・・

時間刻々と・・やってるとダメなので(笑)
もうCMに近づいて参りました。

♪ Poinciana (Song Of The Tree) /The Four Freshmen

~ CM ~

◎来週は・・・ 

達郎氏:

来週は聴取率週間でございます。
ので、なんかやれと、言っております。

我がままリクエストとか、いろんな事を言っておりますがですね。
ちょっと忙しくて暇がないので。

それでは、というのでですね、来週は『ライブでOPUS』
OPUSに収録されているものの中からですね、ライブ・バージョンをいろいろとお聴きを頂こうという。

そういう企画で攻めてみようかと、いう感じでございます。

◎リスナーからのお便り(埼玉県行田市のN.Eさん) 

『毎週欠かさず聴いています。
ハガキを送るのは初めてではないのですが、記憶にないくらい久しぶりです。

せかっくなので質問します。

テレキャスターは常にリア・ピックアップ使用ですか?
セレクタのノブが取り外されているので写真を見てもよく判りません。
ライブでもよく見えません。

宜しければ教えてください。』

達郎氏:

・・・それ聞いたら、どうすんだって。ほんとに。
私はセンター・ピックアップですね。
リア・ピックアップは一度も、ほとんどというか全く使いませんね。

センター・ピックアップもしくはフロント・ピックアップでテレキャスターは使っております。
リア・ピックアップは使いません。
ストロークが荒いので、ノブを付けるとピックアップが動いてしまうのでノブ外してます。

◎リスナーからのお便り(豊橋市のN.Sさん) 

『いつも楽しく聴かせて頂いています。

「さよなら夏の日」の32番トラックに・・・』

達郎氏:

なんだこれ?
・・・サンレコの記事か。
古いよそれ、91年のサンレコ。

『「さよなら夏の日」の32番トラックにハンドベルとありますが、これは以前ヨーロッパ旅行に行かれた時に買ってこられたものですか。

サンプリングしたあとはピッチの調整等するのですか』

達郎氏:

違うんです。
ハンドベルは5オクターブほど全部家にあります。
ちゃんと買いました。

学生のハンドベル部に行って習いました。
演奏方法をですね。

「さよなら夏の日」に関してはサンプリングではなくて、ほんとに弾いております。
シコシコ練習してやっております。

今はサンプリングで音録ってありますけれど、あれはちゃんと実際に弾いたやつを使っております。

よしなに、ひとつ。

◎リスナーからのお便り(鹿児島県姶良市のT.Yさん) 

『始めまして。
達郎さんの、ちょっとシニカルなコメントと音楽への敬愛の深さにひかれて外出しない日曜日は、いつも聞かせて頂いております。

10月7日の放送で達郎さんがネット上に出回っていた謝った情報について訂正された歳「facebookもツイッターもブログも一切やっておりません」ときっぱり仰ってましたが、それは何故なのでしょうか。

1.ITが嫌い
2.アナログ人間でそういう媒体で発信していくことに興味がない
3.単に面倒くさい
4.単に時間がない

この中に該当する答えがありますか。
理由が気になります。教えて頂ければありがたいです。』

達郎氏:

ま、全部当てはまりますが、私基本的には、人間対人間が好きな人しか信用しないので。
特にネットの文章で伝えられる事ってのは、あんまり、ほんとの意味での正確さがあるかというものがあるので。

人間と付き合うんだったらFace to Face といいましょうかですね。
そういうもので付き合いたいという。

ですから、伝記とかそういうものも信用しません。
生身で生きてる人の背中で学ぼうと心掛けて生きてきましたので。

そういうことになります。

facebook、ツイッター、ブログ・・・また新しいソーシャル・ネットワークのシステム、どうせ出てくると思いますが、そういうものでは人間のコミュニケーションがほんとに完璧に出来ないとうのが、僕の考え方です。

ジジイですので、そういうことです。
アナログ人間というわけではございません(笑)

♪ Tell Me Where It Hurts /Walter Jackson

◎ エンディング 

本日は、このへんで。

来週はそういうわけでOPUS発売記念『ライブでOPUS』
OPUS収録曲をライブでお聴きを頂こうという企画でございますが、企画倒れのような気がしますが(笑)。

お便りだいぶ読めましたね。
まだまだあります。
来週もちょっといってみたいと思いますが。

今日の最後は、ミスター質問魔。
中野区のO.Eさん。

『曲と曲の無音の秒数は、どの部分でも一定の秒数なのでしょうか。
それとも部分ごとに微妙に調整してるのでしょうか。
気になります。教えてください。』

そんな事聞いて、どうすんだよ(笑)

ベストは全部一定です。
オリジナルアルバムは割と微妙に変えます。

『今回のプロモーションでいろいろな方々とお会いになって一番印象に残っている方はどなたでしょう』

今回はですね、やっぱり一番白眉はクリス松村さんと吉田拓郎さんでしたね。

クリス松村さんは本当に、テレビのイメージとは全く違う非常に知的で品格のある、しかも素晴らしく知識がある、音楽に対して・・・方でした。

吉田拓郎さんは、もう最高でしたね。
オールナイトニッポン。
坂崎さんが仲立ちして下さいましたが。
やっぱり一時代気築いた人のパワーといいましょうかですね。
お体大事に、いつまでも頑張って欲しいという・・・あれです。

♪ ジャングル・スウィング /山下達郎

今週のオンエア曲

14:05 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) /竹内まりや
14:10 Girl Watcher /The O’kaysions
14:18 Crack-Up (「Surf Party」 Original Sound Track) /The Routers
14:26 Poinciana (Song Of The Tree) /The Four Freshmen
14:36 Tell Me Where It Hurts /Walter Jackson
14:42 ジャングル・スウィング /山下達郎




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