山下達郎さん サンデーソングブック 2012年10月21日『ライブでOPUS』
長崎魚市場で開催された「長崎さかなまつり」
魚の安売りや模擬セリなどがあり、家族連れで大賑わい。
気温は24℃、晴天。汗ばむくらいの陽気でした。
今日のサンソンはライブ特集。
「エンドレス・ゲーム」は青山純さんのドラムがビシッと重いですね。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
10月も後半になりました。
私、ちょっとまた仕事が立て込んでおりましてですね、今日は前倒しで録っております。
ので、またお天気のことが申し上げられないのが残念でございますが。
先週は珍しくハガキ中心でお送りを致しました。
前倒しでございますので、皆様からの感想を頂いておりません。
賛否両論だと思います。
負けずに・・・(笑)
お陰さまでお便りだいぶ、はけましてですね、今週は普通にご紹介で済みそうでございます。
さて、ラジオ業界またも10月は聴取率週間。
“なにかやれ”と言われましてですね。
さあ、どうしようと。
ふた月にいっぺん聴取率週間てのが来るんですよね。
私だけじゃなくて、皆考えてるんですけど、そんなにふた月にいっぺん来ても、ネタがそんなにありません。
1年に6回ですよ!
20年で120回
ぞっとしますよね、考えるとね、ほんとにね。
でもまあ、だからといって”俺知らねーよ”って、そういう意地悪な性格じゃないので。
長いものには巻かれろって、ちょっと表現が違いますが。
ま、どうしようかなと思いましたが、ベストアルバム「OPUS」発売、もうすぐひと月になりますのでですね。
ひとつ、今日は『ライブでOPUS』と銘打って「OPUS」収録曲をライブでお聴きを頂こうと。
安直といえば安直なんですが、最近ライブソースをあまりお届けしてないので、いいかなという感じでございます。
こじつけのような気もしますが(笑)
『ライブでOPUS』
OPUSに収録された曲を今日はいろいろと、ほんの49曲のうち何曲かかるか。
ライブバージョン特に時間が長いですから。
ほんのちょっとですけれども、気は心。
今日はそういうわけで全編山下達郎の作品でライブソースでお楽しみを頂きます。
日曜日の午後のひと時、いつもはオールディーズソングですが今日は山下達郎のベストアルバム「OPUS」収録曲の中からライブバージョンをお届けしたいと思います。
日曜日の午後のひと時、山下達郎のライブでお楽しみ頂きたいと思います。
古いところからまずはいってみましょう。
「パレード」
「パレード」はシュガーベイブのレパートリーです。
シュガーベイブではレコーディングされませんでしたので、私のソロ作品としてナイアガラ・トライアングルに収録されました。
それがOPUSに収録されておりますが、もともとはシュガー・ベイブのステージで演奏したバージョンでございます。
今日お聴きを頂きますのは、お馴染1976年4月1日、シュガー・ベイブの解散ライブ。
東京は荻窪ロフトでのライブソースから、ニュー・リマスターバージョンでどうぞ。
シュガー・ベイブ「パレード」
♪ パレード (LIVE/1976年4月1日@荻窪ロフト) /Sugar Babe
~ CM ~
♪ I LOVE YOU… Part II (LIVE/1985年) /山下達郎
◎ I LOVE YOU… Part II
達郎氏:
ライブソースはアカペラの、いわゆる一人アカペラのカラオケをバックに、オン・ザ・ストリート・コーナー方式で演奏した、こちらPart IIですが、これのライブバージョンでございました。
1984年から5年にかけてのビッグウェーブのツアーの中でのライブです。
・・・いつだか、忘れました。
たぶん横浜だと思います(笑)
85年の。2月の。
◎ エンドレス・ゲーム
達郎氏:
エンドレス・ゲーム は1990年のシングルで91年のアルバム「ARTISAN」に入っております。
ARTISAN のツアー、92年から93年にかけてARTISANのツアーをやりましたが、その時に一回きり演奏しておりますが。
次のツアーでエンドレス・ゲーム やってみたいなと思っております。
練習もしてるんですが、なかなかですね、曲がオーバーフローして(笑)できませんが。
いつかやってみたいと思っております。
今日はとりあえず、その一回きりやったエンドレス・ゲーム のライブバージョンが残っております
1992年、たぶんサンプラザ。
♪ エンドレス・ゲーム (LIVE/1992年@中野サンプラザ)
ちょうど20年前のサンソンが始まった頃のライブでございますが。
今聴くと、ずいぶん、しかし重い演奏してますね(笑)
もうちょっと軽くやってもいい気がしますけどね(笑)
もう一回ライブ録ろうかな。
まだ30代ですからね、40代の直前。
◎リスナーからのお便り(葛飾区のKさん)
『あまり詳しいことはお話できないのですが、自分が素敵だなと思う人から好意を持ってもらえるって人生におけるハッピーですよね。
季節は冬に向かって行きますが、私は勝手に春がやってきました。
人生にはこういう事もないとやってられませんよね。
というわけでした。
それでは、また。』
達郎氏:
ふへへ(笑)
いいお便りですね。
好きです。
また下さい。
◎リスナーからのお便り(兵庫県姫路市のO.Hさん)
『達郎さん、始めまして。こんにちは。
今日はオーパスを聴いて気になったことについて質問したくてペンをとりました。』
達郎氏:
・・・回りくどい!
『「僕らの夏の夢」の最後、ジャーンと音が鳴って曲が終わりますが、あの音は綺麗に減衰せず、あと少しのとこでカットアウトするのは、どういった意図があるのでしょうか。
Ray of Hopeの時も気になっていたのですが、今回は思いきって質問してみました。
これからは気軽に投稿していきます。』
達郎氏:
えぇ・・・気分です!
あれでフェイドアウトしても良かったんですけど、オルガンの音がピーッと鳴って、パッと切れるのがいいかなと思った、ただそれだけです(笑)
細かいところまで気になさって頂いてありがとうございます。
作った甲斐があるというものです。
◎硝子の少年
達郎氏:
「硝子の少年」がボーナストラックに入っております。
「硝子の少年」をライブでやった事が演奏ではあるんですけれども。
今日お聴きを頂きますのはですね、オン・ザ・ストリート・コーナー3を出した時に、いわゆるイン・ストア・ライブというのをやりました。
これは、高田馬場のESPというですね、スタジオを借りて、そのオン・ザ・ストリート・コーナー3をお買い上げ下さったお客様を読んで、それ用に、いわゆる纏めイン・ストア・ライブみたいなのをやったんですが。
その時のアンコールネタで「硝子の少年」をカラオケで歌ってるバージョンがあります。
今回と同じです。
「硝子の少年」からなんと「ヘロン」へメドレーでいくというですね。
神をも恐れぬですね、メドレーでございます。
「硝子の少年」はテレビサイズでございます。
「キンキと同じテレビサイズ」と叫んでおります。
「ヘロン」は」一か所間違っておりますが、御愛嬌でございます。
♪ 硝子の少年 (LIVE/2000年1月30日@高田馬場ESPホール) /山下達郎
♪ エンドレス・ゲーム (LIVE/1992年@中野サンプラザ) /山下達郎
なにしろ「ヘロン」も「硝子の少年」も録音に残っているライブソースはこれしかないので。
「ヘロン」は歌詞、途中で間違えておりますが、御愛嬌でございます(笑)
普通のライブで何でやらないのかと言われるんですが、これ一曲、ここの一曲、二曲だったらなんとか歌えるんですけど、3時間のライブの中でやると、声が割れてしまうという(笑)
ですからまあ、ちょっとした所で一曲やったヤツをライブで録ろうかななんて、そんなことを思っておりますが。
いつになりますか。
~ CM ~
◎来週は・・・
達郎氏:
皆様から頂いたお便りで、わりとご要望が多いのがですねOPUSに入れられなかった曲の特集をしろというですね。
「OUT OF OPUS」ですね。
11月に入ったらやってみましょうかね。
来週はとりあえず「棚つか」で。
◎Forever Mine
達郎氏:
これもPAアウトでございますので、今後製品化になりませんのでですね、いってみたいと思いますが。
2009年4月4日、仙台、宮城県民会館でのライブバージョンです。
♪ Forever Mine (LIVE/2009年4月4日@宮城県民会館)/ 山下達郎
まだライブ再開したばかりのアレなので、歌がもうちょっと、今歌うと、もうちょっといけますが。
これもちょっと演奏が重いですが。
JOY2出した時にやるヤツはもうちょっと違うテイクで。
ちゃんとしたマルチからミックスダウンする暇がないので。
◎リスナーからのお便り(愛知県岡崎市のS.Mさん)
『こんにちは、初めてお便りします。
突然ですが、ビブラートについて教えてください。
自分はビブラートが全くできないのですが、上手くなる方法、訓練等はないのでしょうか。
自分は毎日車の中で好きなCDと合唱しているのですが、このビブラートができないので、欲求不満になってる今日この頃です。
好みの」ビブラートは振幅が細かいものです。
ちなみに好きなビブラート奏者は下記の通りです。
ベスト3
一位、山下達郎様
二位、エグザイルのATSUSHIさん
三位、佐藤竹善さん
是非的確なアドバイスを宜しくお願いします』
達郎氏:
私に聞かれてもな・・・
ビブラートってのは自然とかかるものなので。
でも、ノン・ビブラートも一つの味なので、それもプロだったらいいんですけど。
ビブラートかけたいというアレなので。
一番簡単な方法は、
“あ~”と出して、お腹を自分でゆするんです。
あ~~~”ってビブラートかかります。
それの感覚を覚えると、鳴りますので。
諸説あります。
横隔膜を使うという説と、使わなくていいという説と。
でも、いろんなやり方がたぶんあると思います。
僕はノン・ビブラートとビブラートを意識してやる人間なので。
なんにも、やんないで、
“あ~” ってやるヤツと、
あ~~~”ってやるヤツと、そういうのを、色々な事をコーラスでスタジオミュージシャンやってた人間なので、ちりめんからノン・ビブまで、いろんなやり方は、あれにしますが。
それを理論的に説明しろと言われても、ハタと困ってしまいます。
お便りを頂きましてですね。
でも、だいたい一番簡単なのは、最初に申し上げましたように、声出しながらお腹を自分の手でゆする方法ですね。
これは一番楽勝でいけます。
御検討を!
◎リスナーからのお便り(静岡県裾野市のO.Sくん)
『初めて手紙書かせて頂きました。
達郎さんの曲と知り合ったのは父の影響です。
父の部屋には達郎さんのCDが多くあります。
辰郎さんの曲は人を優しく包み込むような感じがして、落ち込んでいる時に励ましてくれます。
さて、今自分は高校2年生で野球部に所属しているのですが、努力して上手くなろうと思って日々練習しているのですが、最近になって努力ってどういう事なんだろうと考える事が多くなりました。
自分なりに悩んで考え付いたのが、昨日より今日、今日より明日、上手くなろうとする事が努力なのかなと考えました。
けれど、これでいいのだろうかと思っています。
そこで達郎さんに質問なのですが、達郎さんの考えで努力ってどんなもんだと思いますか』
達郎氏:
なかなか難しい・・・
School of Rockのようなアレでございますがですね。
あなたが考えてる通りだと思いますよ。
昨日より今日、今日より明日に向かってすることが努力だと思います。
例えば野球が上手くなるという事はプロになるところまで上手くなりたいのか、それとも野球部のランクを上げたい、自分の高校生としてのレベルの野球と・・・そういうような事がどういう事か判りませんが。
いずれにせよ、例えばプロになる人は野球が好きな中の、ほんの一握りで、僕らみたいなミュージシャンでもそうですけど、プロになれるのは、ほんとに一握りなんですが。
プロになろうと思っても、例えば高校野球を目指していっても甲子園に行けない人達もいますけれども。
行くために努力をするという事がですね、特にこのぐらいの高校生が度六するということがですね、例えそれがどんな目的であっても、野球でもサッカーでもバスケでも音楽でも、何でもいいんですけど。
何かに向かって努力をするということが、将来どんな仕事についても、それがプラスになってきますから。
それはプロ野球選手になろうと思って、なれなくてもそれだけの努力をした人は、違う職業にいっても、そうした努力のベクトルというのが必ず役にたつ時が来ますから。
それが人生っていうものなので。
夢が叶うとか、叶わないとかいうよりも、叶うためにどれくらい努力をするかということで、すごく特に10代は重要だと思います。
あまり的確なアドバイスではないかもしれませんが。
ですから、この「昨日より今日、今日より明日」
このまんまでいいと思います。
野球に勉強に頑張って下さい。
◎ エンディング
というわけで本日は、このへんで。
来週は棚つかでいきます(笑)
今日は自分のライブソース聴くと、ちょっと疲れますですね。
今日の最後は1999年、私のアルバム「COZY」のツアーで演奏されました。
♪ 風の回廊(コリドー)(LIVE/1999年2月4日@NHKホール) /山下達郎
今週のオンエア曲
14:03 パレード (LIVE/1976年4月1日@荻窪ロフト) /Sugar Babe
14:08 I LOVE YOU… Part II (LIVE/1985年) /山下達郎
14:12 エンドレス・ゲーム (LIVE/1992年@中野サンプラザ) /山下達郎
14:20 硝子の少年 (LIVE/2000年1月30日@高田馬場ESPホール) /山下達郎
14:23 ヘロン (LIVE/2000年1月30日@高田馬場ESPホール) /山下達郎
14:32 Forever Mine (LIVE/2009年4月4日@宮城県民会館)/ 山下達郎
14:42 風の回廊(コリドー)(LIVE/1999年2月4日@NHKホール) /山下達郎
コメント
管理人様、いつも文字起こし、ご苦労さまです。
この番組を聞き始めてから、1度も失敗したことのなかった録音を、こんないい番組の時に失敗してしまいました。録音機材が動いていませんでした。なぜ?最近で、一番のショックでした。
いつも通りさん、こんにちは。
一度も失敗したことのないのに…かつて私も経験しました。
色んな方法トライして、なんとかたどり着いた今の方法。
でも、やっぱり絶対大丈夫ってのはないしな…