山下達郎さん サンデーソングブック 2014年02月02日『棚からひとつかみ』
長崎は春を感じさせる陽気。
恒例のランタンフェスティバルも始まりました。
写真は浜の町アーケードです。
今日のサンソン、槇原敬之さんのカバーアルバム『Listen To The Music 3』に収録されている達郎さんの「MAGIC TOUCH」がオンエアされました。
ほかの収録曲「RIDE ON TIME」「GET BACK IN LOVE」も聴きましたが「MAGIC TOUCH」が一番グッとくる出来でした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
早いものでございまして、もう2月に入りまして、2月の2日でございますが。
えぇ、私、あと2日で、明後日、誕生日でございます。
あっという間に1年経ってしまいました。
還暦だ、還暦だと騒いでいたのに、もう61になるという。
どんどん、どんどん、歳を重ねていく、恐ろしいアレでございますが。
なんか、他の方も同じようなこと、言ってらっしゃいますけれども。
二十代の頃が、ほんの昨日のような事に思います。
来年で、バンドを作ってデビューしてから、ちょうど40年を迎えることになりますが。
従いまして、まあ、40年前はシュガー・ベイブで活動してたわけでございますが・・・
不思議な気が致します。
それでも、ま、気だけが若いのかな、という感じもしますが。
私達世代の、モラトリアム世代とか、いろんな事言われておりますが。
そうした、ものなのかもしれませんけども・・・
それでも、いい歳になってきましたので。
前に、前に、一生懸命働きたいと思っております。
一生懸命、働いております!
実際ですね・・・
ようやく、竹内まりやさんの新しい作品が出来上がりましてですね。
やっと一息ついて、休めるかなと思いましたが・・・
いよいよ彼女のアルバムに、取り掛かります。
今月は、アルバムのためのレコーディングが始まりまして、その間にまた、新曲のオファーが来ましたのでですね。
それの間に、それを彼女が書いておりましてですね・・
それをまた2月いっぱいくらいで、アレンジするという。
ひたすら、働いております!
ありがたい事です。
おかげ様で、どこも悪いとこ、ございませんけれども。
インフルエンザが流行のピークを迎えつつあるというですね。
先週の倍くらいにですね・・患者さんの数が増えているという。
インフルエンザ、ほんとに辛いですから。
皆様、手洗いとですね、うがい、徹底して、くれぐれもお気をつけ下さい。
かかってしまった方はですね、お大事に、どうぞ。
というわけで、仕事と仕事の合間でございまして。
ちょっと一段落でございますので、番組の方も、ちょっと一息つきまして、今日はレギュラープログラムでございます。
「棚からひとつかみ」
山下達郎のレコード棚からアトランダムに、色々とお聴きを頂きます。
昨年の末までですね、ツアーでやっておりましたので。
そうしたオールディーズもののリリースも、追いきれませんでですね(笑)
家に山のように積んであります。
暇を見つけて少しづつ聴くようにしておりますが。
結構、いいものが沢山ありまして。
そういうものを今日は、選んで、お聴きを頂きたいと思います。
ほぼ、今日もワーナーのカタログでございます。
今日も、ワーナーの回し者で「棚からひとつかみ」でございます。
それでも、なかなか、今日はいい選曲かなと、自分で自画自賛しております。
日曜日の午後の一時、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きたいと思います、山下サンデーソングブック。
本日も最高の選曲、最高の音質でお届けを致します。
何故かですね、東京オリンピックが近づいて参りました、そういう時には何故かこの曲が妙にリクエストの数が増えます。
ので、久し振りに・・・
1998年の私のシングル、お馴染み「ヘロン」
♪ ヘロン /山下達郎
~ CM ~
♪ I Hear You Knocking /Dave Edmunds
◎いろんなものが出るようになりまして
達郎氏:
昨年の後半は、ずーっとツアーでございましたのでですね。
皆様のリクエストに助けられて乗り切って参りましたが。
その間に、もうほんとに、引きも切らずにオールディーズもののCDが続々と、廉価版で発売されております。
ワーナーの1000円シリーズもありますし。
モータウンも凄いですね、ユニバーサル。
とにかく、あらゆるレーベルがですね、何と言いましょうか、パッケージの終焉前夜と言いましょうか・・・
そういう危機感かもしれませんが。
日本が世界中で、一番今、パッケージが売れてるマーケットになってしまいましたがですね。
でも、そんな中で・・財布のお金がいくらあっても足りませんけれども、それでも、いいカタログが沢山出てきておりますので。
今日はそうした中から限られた時間でですね、ご紹介したいと思いますが。
結局、ほとんどワーナーのカタログになって(笑)
しまいますが。
ワーナーがですね、なんと、イギリスのパーロフォンのカタログを獲得致しまして。
ビートルズは入っておりませんけれども、それ以外のホリーズとか、そうしたブリティッシュ・ビートを始めですね・・・
あとは、カートム・レーベルまで入ってきまして・・・
いろんなものが出るようになりまして、ほんとに嬉しい・・・
何ヶ月でございました。
♪ Trying To Get You/Eugene Record
◎Cabbage Alley /The Meters
達郎氏:
いろんなの、いいのが沢山出ております!
Metersのワーナー移籍第一弾。
「Cabbage Alley」
1972年のアルバムでございます。
これは日本初CD化でございます。
これは、ワーナーR&Bのベスト・コレクション、1000円です!
これ、買いです!
素晴らしい、演奏です!
これ、僕、大瀧さんの家に初めて行った時に、これがかかっておりまして。
これのタイトルソング、B面の最後ですがCabbage Alley 。
これを皆で聴いてですね。
これ、プロフェッサー・ロングヘアの曲が元なんですが・・・
『これが、ニューオリンズだよ!』と大瀧さんに教えてもらったのが、ほんとに思い出します。
♪ Cabbage Alley /The Meters
◎リスナーからのお便り(福岡市のH.Tさん)
『今年主人が前厄なんですが、40才は特に気をつけないといけないと、聞いたことがありますが、お祓い以外に何かした方が良いのでしょうか。
寒い日が続きますので、お体にお気をつけ下さい』
達郎氏:
そうですね・・・
あのぉ、40・・
男の人も、だいたい厄というのは、体質が変わるとか、そういうような事と、深く関係があるというですね、お医者さんから聞いたことがありますが。
僕は、40ちょい位前からですね、サプリメントを・・・
例えば、乳酸菌とかですね、そういうサプリメントを定期的に、欠かさず、朝摂るようにしています。
そろそろ20年ちょっと、それは続けておりますが。
それが、かなり40代、50代ですね健康維持に役立ってると、自分では思っております。
何種類か、そうしたサプリメント飲んでおりますけれども。
そういうのを、そろそろお始めになって・・・
あとは健康診断、なるべくだったら40過ぎたら人ドックとか、そういうの行かれた方が、いいんじゃないかと思いますがですね。
私は、そういう具合にして生きてきました。
おかげ様で、さしたる問題がなく、今のところは健康に生きられております。
そうした、あまり宣伝するので、具体的な名前は言えませんけれどもですね。
そうした、こうサプリメントとかですね、一日、盃一杯飲むですね・・
ああいうこう、漢方の、そういうのって10年20年続けると、すごく効果が出てきますので。
そういうのを、そろそろお始めになれば、いいんじゃないかなと、思います。
なんか、永遠の番組みたいな内容になってきましたが(笑)
♪ Just Ain’t Good Enough /Johnnie Taylor
~ CM ~
◎誕生日
達郎氏:
私、明後日が誕生日でございまして。
バースデー・カードを沢山のリスナーの皆さんから頂きました。
多すぎて、全てご紹介できないのが残念ですけども。
ほんとに、ありがとうございます。
厚く御礼申し上げます。
だんだん、歳とってきますとですね、お誕生日おめでとうと言われると、なんかこう複雑な気持になります。
頑張って行きたいと思っております(笑)
◎来週・・・
達郎氏:
1111回が先週でありましたけれどもですね。
ちょっと遅くなりましたが、来週1113回目になりますが。
「1111」なんて並ぶのは珍しいので。
ひとつ来週はですね『一づくしで棚つか』って、くだらない(笑)
やりたかっただけなんですね(笑)
思いついただけなんで(笑)
来週は『一づくしで棚つか』っていうの、やってみたいと思っております。
色々と選曲いたしておりますが。
仕事の間にですね、頑張ってみようと(笑)
◎リスナーからのお便り(茨城県龍ケ崎市のH.Sさん)
『1月20日で26才になりました。
今年こそ、達郎さんのライブに行きたいです。
質問があるのですが、達郎さんは邦楽のロックは聴かれますか。
聴かれるとしたら好きなアーティストは誰ですか。
教えていただけたら嬉しいです。
宜しくお願いします』
達郎氏:
26才で、そういう質問、なかなかアレですが。
私は、あのぉ・・・
昔から意外な顔をされますが、自分と同じような傾向の音楽は、ほとんど聴きません。
特に日本のロックはそうです。
系譜から言いますと・・・
アナーキー
ブルーハーツ
イースタン・ユース
ミッシェルガン・・・
チバさんの延長のロッソとかですねバースデイ
そういうようなブルハの延長の・・・
ハイローズ
クロマニヨンズ
そういうようなものでございますね。
そういうハードサウンドと言いますか・・・
オルタナ系の、そういうのが好きであります。
ジャズもフリー・ジャズばっかりしか聞いておりますがですね(笑)
どちらかと言うとハードなやつが好きですが。
自分ではそういうのが出来ないので、逆に憧れるという。
またお便り下さい。
♪ Your Love Is /New Birth feat.Leslie Wilson
◎ エンディング
達郎氏:
今日はこのへんで。
そういう訳で来週は『一づくしで棚つか』
何が飛び出しますか、お楽しみに。
色々な人がですね、私のカバーをして頂いております。
月に何曲もですね、サンプル盤を送って頂いたり、許諾のですね書類を送ってきて頂いたりしますが。
槇原敬之さんが、カバーアルバム『Listen To The Music 3』と銘打ってありますので、Vol.3だと思いますが。
1月22日の発売ですね。
出たばっかりでございますが。
この中で私のカバーを3曲やって頂いております。
他には小田和正さん、久保田利伸さん、ユーミン、中島みゆきさん・・・
それぞれ3曲づつ、みたいな感じで取り上げて頂いておりますが。
私のは「GET BACK IN LOVE」と、それから「RIDE ON TIME」なんですが。
何故か、DISKS-1の一番頭に入っているのが「MAGIC TOUCH」でありまして。
「MAGIC TOUCH」って、未だかつて他人にカバーされた事がないんですよね。
私の中では、とっても地味な、あまり成功しなかったシングルの一曲でございますがですね(笑)
なんですけど、この「MAGIC TOUCH」がですね、槇原さんにとっても合ってるんで、すごくいいんです!
私、他人にカバーして頂くのですね、あんまり聴かないんですけど(笑)、この「MAGIC TOUCH」はほんとに槇原さんならではのアレで。
すごく歌の世界が合ってる感じがして、すごく好きなトラックなので。
今日は是非お聴きを頂きたいと思います。
1月22日発売
槇原敬之さんのカバーアルバム、第三弾「Listen To The Music 3」から、私のカバーをして頂いております、「MAGIC TOUCH」
♪ MAGIC TOUCH /槇原敬之
今週のオンエア曲
14:04 ヘロン /山下達郎
14:09 I Hear You Knocking /Dave Edmunds
14:14 Trying To Get You/Eugene Record
14:20 Cabbage Alley /The Meters
14:26 Just Ain’t Good Enough /Johnnie Taylor
14:36 Your Love Is /New Birth feat.Leslie Wilson
14:43 MAGIC TOUCH /槇原敬之
コメント
今回の番組でチラッと大瀧さんのことが語られます。強いて追悼プログラムは必要はない。大瀧さんとの思い出が語られるだけで十分。そんな気分になりました。