山下達郎さん サンデーソングブック 2015年04月05日『棚からひとつかみ』
雨の予報が一転して晴れの日曜日となった長崎。
昨日からの強風で、桜の花びらが道路一面に拡がっています。
今週のサンソン、達郎さんと福山雅治さん、お知り合いという間柄だそうで、福山ファンの私にとっては、ちょっと嬉しい気持。
『魂リク』発売前に「元気を出して」をオンエア。歌詞がストレートに伝わる福山さんのギター弾き語りに感動しました。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
新年度でございます。
4月の5日。
新しい年度のスタートでございます。
いつもこの時期は、入学、入社・・
場所が変わるという、そういう季節でございます。
ラジオ、メディアもですね、今まで住んでいなかった新しい場所で、おかたづけをしながら、ラジオをつけると、いつもと違う番組が流れて・・
時間のペースが違うので・・・
そういう方、たくさんいらっしゃると思います。
新年度、始まったばかりでございます。
私のこのサンデーソングブック、元々はサタデーソングブックとして1992年の10月に放送がスタートしました。
この4月で、放送22年半を迎えることになりました。
本年10月には23周年になります。
この番組は、私、山下達郎がお送りしております。
基本的にオールディーズの番組であります。
オールディーズとは何か。
えぇ・・・古い曲。
古くても、いい曲。
oldies but goodies
そういう呼び方をしますが。
古いけど、いい曲をかける番組。
私自身、音楽の仕事をしてるミュージシャンでございますのでですね、私自身の新譜。
それから関係各位、そういうものに関しましては新譜がかかることがありますが、基本的にはoldies but goodies、古いけれども、いい曲をかける番組であります。
私も相当な年なので、だいたい50年代、60年代、70年代、80年代・・の、その辺の専門分野でお届けしております。
で、もう22年半になってしまいました。
JFNネットワークの中でも、かなりの長寿番組の仲間入りをしておりますが。
頑張って、長いこと続けられるようにしたいと思っております。
今年度も、何卒よろしく、サンデーソングブック御ひいきのほど、お願い申し上げます。
なかなか東京は、昼間は暖かくても、朝晩が冷え込むといいましょうかですね・・・
体感温度がちょっと寒いんです。
でも、一歩一歩春が近づいてます。
東京は、もうお花見が一段落しましてですね、葉桜になってしまった(笑)ものでございます。
お花見で、お楽しみの方、たくさんいらっしゃったと思いますが。
私はレコーディングをずっとやっておりまして(笑)
ようやく・・
今度はドラマの主題歌でございまして、TVサイズを納入が終わりまして、一段落でございます。
今週から、次の曲の仕込みに入ります。
今週は、家でシコシコやる仕事でございますが。
番組は新年度でございますので、今日はレギュラープログラム。
この番組は、基本的には、全部私の個人のレコードコレクションからオンエアさせて頂いております。
『棚からひとつかみ』と題しまして、山下達郎のレコード棚からアトランダムに、色々とお聴きを頂きます、レギュラープログラム『棚からひとつかみ』。
本日も張り切って参りたいと思います。
日曜日の午後のひととき、山下達郎の選曲したオールディーズソングでお楽しみ頂きたいと思います。
今日も最高の選曲、そして最高の音質でお届けを致しますサンデーソングブック。
この季節ですので、私の「ドリーミング・ガール」、たくさんリクエスト頂いております。
今日はほんとに沢山お便り頂いておりまして。
先月、ジム・ウェッブ、全部通してしまいましたが、その間に頂いたお便り、1枚でも多く、お便りご紹介しつつ「棚つか」
山形市のN.Fさん。
『こちら山形も暖かい毎日です。
今年は桜の開花が早くなりそうです。
ところで、そんな4月に下の娘の入学と、上の娘の入社です。
毎日、慌ただしく、めまぐるしく過ごしております。』
お母さんたいへんですね。
岡崎市のOさんは、
『我が家の長女も18年間の学生生活を終え4月からは社会人となります。
大学4年生になる次女は、就活が始まりました。
子どもたちが、一人ひとり、独り立ちしていく中、自分もしっかり子離れして、自分自身がしっかり生きていかなくては、と思う今日このごろです。』
お馴染み「ドリーミング・ガール」
♪ドリーミング・ガール/山下達郎
~ CM ~
♪ Poor Side Of Town/Jonny Rivers
◎Poor Side Of Town
達郎氏:
なにしろ3月、5週間全部ぶっ通しでジム・ウェッブ特集やりましたので、残響と言いましょうかですね、まだ残っておりましてですね(笑)
今、そういう気持から、じゃあジム・ウェッブをスターダムに押し上げた功労者、ジョニー・リバースの曲を一曲かけよう!
1966年全米ナンバーワン、ジョニー・リバースにとって最大のヒットの一曲。
「 Poor Side Of Town」、僕らの街、という。
僕が中学校の時のヒット曲でございますが。
10代の青春がよみがえります。
このギターの・・・
♪ Gui~
一生懸命、こういうのコピーして、やったもんでございますが。
◎リスナーからのお便り(北九州市のN.Nさん)
『昔、何かの本か、誰かに聞いたものかは忘れてしまったのですが、ジョニー・リバースの「Poor Side Of Town 僕らの街」が、実はジム・ウェッブが書いたのではないかという話を思い出しました。
真意のほどは、如何なものなのでしょう。
僕は、そういう言われるとジム・ウェッブの曲とも感じられ、全く違うとは言い切れないのではないかと。
達郎さんのご意見は、いかでしょうか。』
達郎氏:
えぇ・・・
これですね、朝妻一郎さんが、言い始めた話でございましてですね。
ジョニー・リバースの「Poor Side Of Town」はジョニー・リバースとルー・アドラーの共作になっておりますが。
ルー・アドラーに実際に聞いたそうですが(笑)。
何も言わなかったと。
”これ絶対にジム・ウェッブが作った!”と。
ジョニー・リバースはジム・ウェッブをそうやって、作家の道に押し上げてやった人なので、その代わりにですね、この「Poor Side Of Town」をもらったんじゃないかと、いう。
それが朝妻一郎さんの説ですが。
日本では、それ以来、ずっとそういう、ま、都市伝説みたいにして流布しておりまして。
実際に日本人のインタビュアーが、ジム・ウェッブ本人に、その事を聞いたことがあります。20年ほど前ですが。
本人は、それを否定しました。
あれは誰が作ったのかと。
ルー・アドラーとジョニー・リバースが作ったというのが、そうなんだろうと。
僕、ミュージシャンですからですね、もし自分が書いたものをジョニー・リバースのクレジットにしたとしても、自分でもやっぱり恩人のそういうものがありますから。
墓場まで持っていきますね、その話は。
そういう話はよくあるんですが。
僕のとても仲の良い、昔からのアメリカ人のアレンジャーがいますが、僕と同じ年で、もう引退しちゃいましたが。
彼は、とあるバンドのアレンジを、ストリングスとかブラスとか全部やったんですけども。
あんまり生活が楽じゃなかったので、クレジットをお金で売るんですね。
それで、そのバンドがアレンジをしたというクレジットにアルバムがなるという。
アメリカの芸能界もそういうことが、ものすごくありますので。
そういうところで、あんまり触れたくないというか、そういうこともあるんでしょうけども。
確かにジム・ウェッブのメロディーだと言われれば、そうですけど。
それはもう、歴史の彼方で判りません。
それはだから、言い募るこのが果たして良いことなのかどうかも、私は判りませんけども「Poor Side Of Town」は名曲であります。
50年前の話でございます。
♪ You’ve Got Your Troubles/The Fortunes
◎リスナーからのお便り(愛知県豊橋市のN.Yさん)
『梅で始まり、うぐいすが鳴き、桜が咲き、そして氏神様の春祭りを迎え、うきうきしています。
木の芽料理が食卓に登場すれば、五感で春を満喫です。
受賞おめでとうございます。』
達郎氏:
ありがとうございます。
毎回、こういうお便りでございます。
◎リスナーからのお便り(兵庫県加古郡S.Mさん)
『季節も春へと移り、いわゆる春野菜と呼ばれるのが店頭に並び始めました。
春キャベツ、新玉ねぎ、ふきのとう、さやえんどう、など。
それらとは全く関係ないのですが、達郎さんはお肉とお魚はどちらが好きですか。
鰻がお好きということは、お魚?
でも鰻はかなりコッテリしてるので、お肉も食べますか?
朝からステーキいけますか?
「そんな事聞いてどうすんだ」のコーナーでお願いします。』
達郎氏:
ケースバイケースですね、もう年ですからね!
若い頃は肉ばっかりだとか、そういうのが皆言いますけど。
私の存じ上げてる方で、年取っても元気な方は、みんなお肉ですね。
森光子さんも、もう90近くなってお肉たくさん召し上がってましたし。
黒柳さん(笑)、徹子さんも、今でもお肉好きで・・
なんといっても加山雄三さんですね!
もう、肉! 肉!
私も見習いたいと思います。
胃腸が強いんですね、皆さん。
♪ フリップ・フラップ/フェリックス・キャヴァリエ
◎リスナーからのお便り(北区のT.Sさん)
『第一志望ではないものの無事に合格し、この春から大学生となります。
第一志望とあろうとなかろうと、どんな4年間にするかは、ずべて自分次第だと思うので、大学を卒業するときに、この大学でよかったと思えるようにしたいです。
もちろん高校の友人も大切にしながら。』
達郎氏:
素晴らしいっでね!
こういう人が、明日の日本を作るんです。
◎リスナーからのお便り(北九州市の方)
『この一ヶ月、次男の大学受験で親子で戦ってきましたが、残念な結果になってしまいました。
3日間ショックで部屋から出てこなかった息子。
このまま引き籠もりにならないか心配しましたが、何とか気分を変えて4月から予備校に通い、来年再度チャレンジすることになりました。
長い人生、1回や2回挫折しても大丈夫と親は思うのですが、息子にとっては友達が次々と進路が決まって県外に出て行ったりするのを見ると、たまらない気持になっていたらしく、ほんとうにこの一ヶ月たいへんでしたが、親も子もいい勉強になったと思います。
来年、またマラソンに出ると合格鉢巻して頑張ってる主人、来年こそは希望する大学に入って欲しいと願っています。』
達郎氏:
ほんとに、あのぉ・・
よく、みなさん、ありますからですね。
一生懸命、予備校、勉強して頑張って下さい。
また来年、いい結果をお待ちしております。
♪ She Was Never Really Mine To Lose/The Cascades
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
3月、ジム・ウェッブ5週間やりましたが、ほんとにお便りが山のように溜まっておりますが。
リクエストも沢山頂いておりますので、来週はろクエスト特集にします。
ま、別にリクエスト特集でも「棚つか」でも変わらないんすけどね。
濃い方多いので、あんまり変わらないですね。
でもリクエスト頂かないと、かからないような、そういう曲もございますので。
引き続き・・・私、割りとスタジオ仕事が、また入ってきておりますので(笑)
おハガキ、お便り、リクエスト、たくさんお待ち申し上げております。
◎ハガキオンリー
達郎氏:
山下達郎のサンデーソングブックはハガキオンリーで22年半、やっております。
メールでやったのが2回ほどありますが。
何故そうかというと、私が全部、ハガキを自分でチェックしてチョイスしますので。
これでメールが来られますとですね、メールとかツイッターで来られますと、もう処理能力を完全に超えております。
ディレクターとアシスタント、そして技術の、4人でやっておりますのでですね。
これ以上、ハガキが頂くとオーバーフローしますので。
引き続き、ハガキで・・
これもいつまで、やれるのか!
リクエスト、お便り、沢山お待ち申し上げております。
102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係
◎リスナーからのお便り(岐阜県みずほ市のS.Yさん)
『「そんなこと聞いてどうすんの」のコーナー御中
そんなコーナー無いといいながらも丁寧にお答えくださる達郎さんにお聞きします。』
達郎氏:
・・・ひねりが凄いですね、最近の人達はですね。
『先日の放送のCMあけで、「いきなり”踊ろよフィッシュ”の音が出るとドキッとする」と言われていました。
この番組は、直近での収録だと聞いていましたが、CMの時間には、ちゃんとCMを流して収録をしているのですか。
以上、よろしくお願いいたします。』
達郎氏:
そんな事聞いて、どうすんだ(笑)
流してます・・
あのぉ・・・一応リアルタイムでですね、進行してやっております。
いわゆる「抜き録り」ってのがあります。
曲を聴かないでナレーションだけ録ってやるという。
もう、全然そすと番組のインパクトがありませんので、きちっと音を聴いてやらないと、ラジオの番組というのは成立しませんのでですね。
私、放送作家がいませんので。
全部自分で原稿・・原稿ないんです。
その場で考えて、やっておりますのでですね。
そういうテンポ感というのが非常に重要なものなので。
CMも全部聴いて、やっております!
頑張っております!
◎40年
達郎氏:
おかげ様で、明日の4月6日でですね、私、竹内まりやさんと結婚して33年になります。
明日が結婚記念日でありましてですね。
毎年、結婚記念日は、まぁ、飯でも食おうかとか、そういうようなことをやっております。
ので、明日もどっかで食事をしようかな、なんていう計画を、今立てております。
33年、すごいことになってますが。
私は、今年、デビューして40年になります。
いよいよ4月の25日がSUGAR BABEのSONGSの発売日でございますので、いよいよ40年に入って参りますが。
何をしようかなと・・
ま、何でもいいんですけどね。
平常心 平常心
そういう感じでございます。
ついでに申し上げますと、先月竹内まりやさん、めでたくですね、王台を迎えることができまして。
たくさん皆様からお便り、お祝いのお便り頂きまして、この場を借りて御礼を申し上げます。
引き続き、何卒宜しくお願い申し上げます。
♪ Stop/Haward Tate
◎エンディング
達郎氏:
今日はこのへんで。
来週は、というわけでリクエスト特集でございます。
お楽しみに。
今年度も、何卒宜しくお願い申し上げます。
今日は、最後なんですが。
今週の水曜日、4月8日に発売になります、福山雅治さんのですね『魂リク』という・・
オールナイトニッポンで弾き語りをしたバージョンをCD化したというソースでございますけども。
まぁ、すごいんです。
「銭形平次」とか「長崎は今日も雨だった」とかですね・・
「コーヒールンバ」とか、いろいろなんですけど。
その中にですね、いきなり「元気を出して」が入ってるんですね(笑)
僕、福山くん、知り合いなので。
収録が近い日にですね、僕のこのあいだの芸術選奨のお祝いを頂きまして。
その時に一緒に持ってきて頂いたんですが。
なので、今日は2時間後に、またかかると思いますけども。
ふふふ(笑)
発売前なんですけども(笑)
一応、竹内まりやさんのカバーをして頂いているので、今日はこれをおかけしたいと思います。
4月8日発売、福山雅治さんのアルバム『魂リク』から「元気をだして」
♪ 元気を出して/福山雅治
今週のオンエア曲
14:05 ドリーミング・ガール/山下達郎
14:10 Poor Side Of Town/Jonny Rivers
14:18 You’ve Got Your Troubles/The Fortunes
14:23 フリップ・フラップ/フェリックス・キャヴァリエ
14:30 She Was Never Really Mine To Lose/The Cascades
14:39 Stop/Haward Tate
14:43 元気を出して/福山雅治
コメント
初めてコメントいたしますが、誤字があったので修正をお願いします。
「この番組は、基本的には、全部私の故人のレコードコレクションからオンエアさせて頂いております。」
×故人→○個人です。山下さんはご存命なので誤解を招く恐れがあると思い指摘をいたしました。
マァ君様
ご指摘ありがとうございました。
修正を致しました。助かります。
> 初めてコメントいたしますが、誤字があったので修正をお願いします。
>
> 「この番組は、基本的には、全部私の故人のレコードコレクションからオンエアさせて頂いております。」
>
> ×故人→○個人です。山下さんはご存命なので誤解を招く恐れがあると思い指摘をいたしました。