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山下達郎さん サンデーソングブック 2016年5月29日『棚からひとつかみ』

山下達郎さん サンデーソングブック 2016年5月29日『棚からひとつかみ』

長崎は、土曜、日曜と雨模様の天気でした。
先週の金曜日、広島は天気に恵まれてよかったですね。
広島の平和記念公園から中継されたオバマ大統領のスピーチについて達郎さんも「非常に品格ある貴重な時代の節目だと」コメントされましたが、ほんとに素直に感動を覚えるメッセージだったと思います。

今週のサンソン、プロツールスのバージョンアップで音が硬くなったとのことですが・・・
業界にも影響あるんでしょうか?
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

早いもので、5月も最後の日曜日を迎えました。

週間予報を見ておりますと、今週は割りと雨の降る日が多いようでございまして、いよいよ梅雨にかかってきているんでしょうかね。

沖縄はもう梅雨入りだという・・全然前にですね、そういう・・伝わってきましたけれども。
暑かったり、朝晩は冷えたり、寒暖の差が10度以上だったり・・続きます。

私は、曲書きに邁進しております。
ウンウン言ってやっておりますが。

ですので「お籠もり状態」でございます(笑)。
今日、久しぶりに表出てきました。
一生懸命働いて・・・。

さて、番組のほうは、そんなわけでですね、曲書きの間ですので、棚からひとつかみ。
山下達郎のレコード棚からアトランダムに今日もいろいろとお聴きを頂きますが。

今年入ってから、いろいろな方のですね訃報が飛び込んで参ります。
有名所ではプリンスとかですね、冨田勲さん、いろいろな方の訃報が飛び込んでまいります。

ですので、今週の棚からひとつかみは、そうした訃報を中心にいってみたいと思いますが。
他の番組ですと、ほんとにプリンスの特集とかやっておりますのでですね。
サンデーソングブックでしか、採り上げられないような方々の作品をかけつつ、業績を偲んでみたいと思います。

『棚からひとつかみ』でございますが、訃報を中心にしたやつでございますが。
でも音は、すばらしい音ばっかりでございます。
日曜日の午後のひととき、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます山下達郎サンデーソングブック。

本日も最高の選曲と、そして最高の音質でお届けを致します。

えぇ・・・なんですがですね、Pro Toolsが、ソフトがバージョンアップしましてですね。
ツアーが終わりましたらば、バージョンアップして、さぁ、どれくらいいい音になってるかな!とやってみましたらですね、えらい音が硬くなったんですね。

前と全然音が違いましてですね(笑)

ものすごく硬いんです。今回。
なので、家でデジタル・プロセッシングして、データで持ってきますけども、ちょっと面食らってしまいまして。

ここ10日間くらいですね、いろいろやっているんですけども、まだ研究中でございます。
今日は、ちょっと全体的に音が硬いかもしれません。
すいません。
何ヶ月かすると落ち着いてくると思いますが。

ソフトが変わることによって、全然変わりますので(笑)
言い訳しつつ・・
ご了承頂きたいと思います。

さて、梅雨が間近という気配がしておりますので、そういう時には、こんな1曲。
私の1980年の「夏への扉」。
元々は難波弘之さんのソロアルバムに提供した曲を、自分でやっております。

ロバート・ハインライの同名の小説を音にしたものでございますが。

リクエストたくさん頂いております。
埼玉県新座市のI.S君、二十歳。

『今日は質問です。

伊藤銀次さんの「こぬか雨」という曲がありますが、SONGSの40周年盤における、この曲の達郎さんの解説で「私も詩を手伝った」と書かれていますが、これは達郎さんがカバーする際に、サビ以外に全てをオリジナルと変えて歌っていると、意味しているのでしょうか。 

それともオリジナル歌詞も達郎さんが銀次さんと作ったということでしょうか。

それと、この曲は正式にレコーディングされないまま終わったとありますが、それは「銀次さんが」ということですか。「達郎さんが」ということですか。
よろしければ教えて下さい。』

若さゆえの、細かい質問でございますが(笑)

あのぉ・・銀次とふたりでですね、アパートの一室で、詩も曲も一緒に作りました。
銀次は、もともと「こぬか雨」のメロディーを持っていたので、それに詩をつけるのを私が手伝いまして。

ばらしますと、途中で彼が寝てしまいましたのでですね・・
残ったところを私が補足したという(笑)
アレでございます(笑)

で、シュガー・ベイブで演奏したのが最初のバージョンでありますので、シュガー・ベイブのレコーディングは正式にはないという意味で、正式にレコーディングされないまま終わったという具合に、解説書には書いてあります。

伊藤銀次さんは、自分のソロアルバム『DEADLY DRIVE』、ファーストソロアルバムで、この曲をバラード仕立てで、違う詩で歌っております。

この詩で発表しているのはシュガーベイブのライブバージョンが最初であります。
・・てなもので宜しいでしょうか。

それでリクエストが「夏への扉」かよ・・
よく判んねーんだよね(笑)

♪ 夏への扉(THE DOOR INTO SUMMER)/山下達郎

~ CM ~

♪ I Wonder Why/Dion&The Belmonts

♪ Come On Little Angel/The Belmonts

♪ 心の旅路/ザ・トレイドウィンズ

◎リスナーからのお便り(川崎市のU.Nさん) 

達郎氏:

先週かな・・棚つかでThe Sweet Three、フィラデルフィアの女性ガールグループの作品をかけました。
その時のドラムがですね、誰かなと。
Len Barryの1-2-3と同じような音ですが、
誰かおしえて下さいと申し上げましたら、川崎市のU.Nさん。

この方、私のRCA時代のですね宣伝マンだった方でありまして。
今はもうリタイアしておりますけれども。
Uさん、元気でしょうかね。

『「That’s The Way It Is 」The Sweet ThreeのドラマーはLen Barryの1-2-3の人ではないかとのご指摘がありました。

Sweet Threeの方はわかりませんが、Len Barryの1-2-3のドラマーはBボビー・グレッグです。』

ボビー・グレッグ!
フィラデルフィア生まれ。
ボビー・グレッグといいますとボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」

それからあれですね「サウンド・オブ・サイレンス」
あれの、あとからドラムかぶせた人。

そうかそうか・・ボビー・グレッグですね!確かに。
そう言われりゃ(笑) そうか!

ありがとうございます。
たぶんそうでしょ。
Len Barryのやつはボビー・グレッグでキーボードはレオン・ハフですからね。
アレンジはジミー・ワイズナーですから。

たぶん、おんなじでしょう。

ありがとうございました。
持つべきものは友達でございますね。

♪ Don’t Push It Don’t Force It/Leon Haywood

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

来週は、6月5日、このサンデーソングブックめでたく1234回を迎えます。
ですので、来週は通算1234回記念でですね、『1-2-3-4で棚からひとつかみ』

何が出るのか!
やってみなけりゃ、判りませんが。

ちょっといつものプログラムと違います(笑)
いつもより、ちょっとチャラチャラした選曲が・・
えぇ・・いいです!
1234回、めでたいんですからね。

景気づけでございます。

◎オバマ大統領 

達郎氏:

私、冒頭に申し忘れましたけれども。
先週、オバマ大統領がですね、広島に訪れて・・
現職の大統領ですのでですね、広島の現地を訪れてコメントなさいました。

謝罪ではなく追悼という形でありました。
それに対して、こちらも謝罪を求めない。
つまりは、お互いに歩み寄るという形で。

非常に品格ある貴重な時代の節目だと、私は個人的に思いまして。

最近、この殺伐としたですね世界情勢の中でですね、いっぷくの暖かいものですが・・
ま、いろいろな方面からですね、けなす人もいますし、ま、政治的だとかですね、そういうことも、ありますけれども。

オバマさんの個人的なその思いというのを、非常によく伝わってきたですね・・ことで。なかなかできることでは無いので、素晴らしいことだなと、私は思いましたので。

一言申し上げさせて頂きました。

◎リスナーからのお便り(山形市のT.Kさん) 

『先週でサラリーマン生活に区切りを付けました。

サンソンとは、思えば42才の単身赴任以来、60才の今日に至るまで、心が病みそうなとき、自棄になりそうなとき、達郎さんの歌とお話、そして時々名前を読んでもらったことが、心の支えになりました。

ほんとに、ありがとうございました。

仕事の第一線を退くのも、かっこよく歳を重ねる通過点と受け止めておりますし、これからは月に数回の勤務となりますので、ツアーはかなり遠くまで出かけられそうです。

是非、自分の思いを大切に、人生を楽しみたいと考えていますので、今後ともよろしくお導き下さいますようお願いします。』

達郎氏:

堂々たるお便りでございますね!

◎リスナーからのお便り(八戸の方) 

達郎氏:

初めてお便りを頂きました。
八戸の方ですが。
Mさん。

ご病気で入院している時にですね、このあいだの「ライブで棚つか」お聴き下さったそうで。

『ちゃんと治して、また達郎さんのライブに行くんだと、治療への決意をあらたにしました。』

ひと月ほど前のお便りでございますが。
『手術は今週です』と書いてありますが、いかがでしたでしょうか。
また、お便り下さい。

♪ Something In The Air/Thunderclap Newman

♪ America/The Nice

◎リスナーからのお便り(名古屋市のT.Aさん) 

『先日のサンソンで、チャーリー・ワッツのハイハット2-4抜きの話がありましたが、本人のインタビューによると意識的に変えたわけではないようです。

ジム・ケルトナーに指摘されるまて気が付かなかったそうです。
ビデオ見て不自然だと思ったらしいですけど、もう戻せなくなったとのこと。

えぇ!? 何十年ドラムやってるんですか!
ミックやキースは指摘せんかったんかい!

この件以外、ミックやキースのチャーリーへの信頼度は厚く、チャーリがなんらかの理由でストーンズを離れる時は、ストーンズが解散すると思っています。』

達郎氏:

これって言い訳でしょう!

僕の考えはですね、チャーリー・ワッツは何で2-4ハイハット抜くのかなと考えたことがありましてですね。

たぶんスネアとハイハットがですね、一緒に打つと濁るんですね、音がね。
だからたぶんスネアのインパクトをきれいに抜くためにですね、ハイハット抜いたんじゃないかと、僕は想像してたんですけども。

いすれにせよ、変なグルーブになりますのでですね(笑)

チャーリー・ワッツが、だけど、だからといって嫌いなわけじゃない。
あの人は、上手いドラマーですからね。
初期のストーンズはもう、ドラムとベースが肝ですから。

上モノのギターは、上手いとは言えないような人達ですから。

バンドはもう、とにかくドラムとベースが肝ですから!
いくらギターとキーボードが上手くてもドラムとベースが下手でしたらロックンロールは無理ですから。

◎リスナーからのお便り(墨田区のT.Mさん) 

『沖縄市民会館のコンサートのあと、夫が単身赴任で台湾へ行きました。
いきなりサンソンが聞けない状況です。

考えました。
ラジオのスピーカーに携帯電話を固定し、番組をそのまま聞いてもらいました。
昔式です。

夫は喜んでくれました。
とても良い音で聞けたようです。
やはり達郎さんが最高の音質にこだわってるからこそ、成せる技だと思います。

これからもなんとかしてサンソンを届けたいと思っています。』

達郎氏:

今は、ハードつないでやれる方法あるんじゃないですかね。
お探し下さい。
需要があるところ、供給がありますからですね。

◎リスナーからのお便り(長野県上田市のS.Kさん、19才) 

『どうでもいい質問を失礼ながらさせて下さい。

達郎さんは免許の更新のときの顔写真を撮る時は、どのような心境なのでしょうか。
雑誌のインタビューのときに撮るときより緊張なさるのでしょうか。

僕は緊張して顔が引きつってました。
どうでもいい質問ですいません。』

達郎氏:

免許取り立てですからね、引きつるんですよ。

30年も40年もしますとですね(笑)、何にも感じなくなりますからね(笑)
3年にいっぺん、優良免許だと5年にいっぺんですからですね。
初めは緊張するもんなんですね。

若さゆえのハガキですね(笑)
またくださいね(笑)

◎エンディング 

達郎氏:

てなわけで、今日はこのへんで。

来週はそういうわけで、サンデーソングブックめでたく1234回を迎えますので、1234回記念で『1-2-3-4で棚からひとつかみ』

何がでますか、お楽しみに。

♪ 今日の想い/竹内まりや

今週のオンエア曲

14:05 夏への扉(THE DOOR INTO SUMMER)/山下達郎
14:10 I Wonder Why/Dion&The Belmonts
14:14 Come On Little Angel/The Belmonts
14:18 心の旅路/ザ・トレイドウィンズ
14:22 Don’t Push It Don’t Force It/Leon Haywood
14:30 Something In The Air/Thunderclap Newman
14:35 America/The Nice
14:46 今日の想い/竹内まりや

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