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福山雅治さんNHK「スタジオパーク“龍馬伝”スペシャル」

福山雅治さんNHK「スタジオパーク“龍馬伝”スペシャル」

今日11月23日は、勤労感謝の日。
長崎は、すごく良い天気でした。

NHK「スタジオパーク“龍馬伝”スペシャル」が放送されました。
福山雅治さんが生出演し、大河ドラマを振り返って”想い”を語ってくれました。

もう一人のゲストとして、龍馬の父親役を演じた児玉清氏が登場しました。
児玉さんが語る福山雅治像は、福山さんの”情熱、熱さ、真剣さ”が伝わってきます。

シンガー・ソングライター・俳優・ラジオパーソナリティーなど多方面でトップを走り続けることの苦しさは、私には想像できませんが、孤独感や不安感がある中、最後は他に左右されない意思・決定力があるからだろうと思います。

達郎氏は2010年ツアーで”The Geinoukai(芸能界)”という言葉を使って、達郎氏の音楽家としての生き方について語りました。
”The Geinoukai(芸能界)”って、きっと福山さんが住んでいる(?)世界だろうと思うのです。
そこで生き残る福山雅治という人物の、その生き方や考え方をもっと知りたいと思う今日この頃です。

ゲストの児玉さんのお話、なんだか胸の奥に響きました。

放送された内容の一部を引用して、以下テキストにしてみました。

☆スタジオパーク“龍馬伝”スペシャル 2010/11/23

司会:小野文恵, ビビる大木, 江戸むらさき
ゲスト:福山雅治、児玉清

◎ 龍馬伝での役者としての表現方法

小野文恵:

(視聴者からのハガキ)『他のドラマでは、クールな役柄が多かった福山さんが、今回の龍馬伝では、今まで見たことの無い感情むき出しの演技、感動し、ますます大ファンになりました。』
とお書きになっているんですが、御自身では、こういう実感はおありですか?

福山氏:

あります!あります!

まさか、こんな風になるとは、思ってなかったんですけど。
あのぉ・・・・本来やっぱり、ある程度コントロールすることが必要だと思っているんですけど、お芝居をする上でも、それは歌を唄う上でもそうなんですけど。

だけど、今回の龍馬伝の現場っていうのは、そのぉ・・・・よく、まあ大友監督が「役者の生の感情」という言葉を使うんですけど、これって、ものすごく、その、二律背反というかパラドックスで、役者というのは本来、台本にあるものを、それに沿った上で演じていくっていうのが、本来の、えぇ・・・・形だと思うんですけど。

それは、音楽なんかもそうですね。音符の通りにやってくのが本来なんですけど、
でも・・・・見てる側とか、あと、まあ演じる側もそうかもしれませんけど、そかから外れた瞬間に何か、えぇ・・・チャーミングだったり、こうドキッとしたりすることっていうのが存在している。

それは、たぶん、この生放送の番組とか、バラエティとかでも、そうかもしれないんですけれど、それを如何に抽出できるかって、いうみたいな、撮り方・手法だったんですね。

なので、やっぱり自然とそれが・・・導き出されていったし・・・・なんか、そうせざるを得ない現場だったっていう事も言えるんですけど。

小野文恵:

求められているのは、決まり切った、そこに書かれた演技だけじゃ無いって事なんですか。

福山氏:

むしろ、全く逆ですね。
どんだけ、外れていくか。
だから、大外れってものもあるんですよ、たまには(笑)。
”わぁ、空振り”みたいな事もあるんですけど、でも当たると大ホームランみたいな。
そういう感じですね。

小野文恵:

その中で、感情を出す演技をしようと、ご自身で決められたんですか。

福山氏

そう、イヤ、でも”決めた”っていうよりは、これはさっきも言いましたけど、それが香川さんだったり、他の共演者の皆さんと一緒に、こう、やっていく中で導き出されて行ったっていう感じですね。

◎ ゲスト児玉清氏が語る福山雅治の姿

小野文恵:

児玉さんのところに、”龍馬の父親役お願いします”っていう話がいった時は、どんな風にお思いになったのですか

児玉氏:

すごく嬉しかったのね。
うん、まぁ、もともと父親みたい、僕は”アニキ”だと思ってますけどね。心の中では。
僕がアニキって呼んでね。

小野文恵:

どうしてですか?

児玉氏:

この人はスタンスの取り方が凄く上手い人でしょ。
あのぉ、人との間の。

実に絶妙な間合いを取ることができる人でね。
僕が何かお話するとね、ちょっとこう、パッと横に構えてね、聞いてて”パッ”と一言、言われる事はね、これはね、実にね、示唆に富んだ良い事言ってくれるの。

だから、僕みたいな、行き当たりばったり人間なんだけどね、彼に話をすると、パッと良いサジェスチョンを。
だから、僕が”アニキ”って言ったら、”止めてください”って言われたんだけどね。

福山氏:

そりゃそうですよ(笑)

児玉氏:

そんなつもりで言ったの。
で、その人の父親やれるって、嬉しかったんですけど。

ただね、正座してシャッと立てるかどうかって事に悩んだんだ。

福山氏:

あ、そうそう、そう仰ってましたね。

児玉氏:

もう、本当にその事をね、だってヨロヨロ立つわけには、いかないでしょ、手付いて。
正座する生活してませんから。
実は嬉しかったのは、彼もあんまり正座が得意じゃなかったのね(笑)。

福山氏:

僕らみたいな、足の長いタイプは正座が苦手(笑)

児玉氏:

随分悩んだんですよ。
でも、これは、こんな事は二度とないチャンス。
しかもね、龍馬の父親でしょ!
だからってんでね、もう、ほんとに有難うございました。

小野文恵:

どうご覧になりました、福山さん演じる龍馬を。

児玉氏:

僕は、もともと、この人に龍馬をやって頂きたかった。
さっきの、事に繋がるんだけど、あの、実に、こう、人との間のうまいね。
で、表面は割とかわしてるようでも、実はたいへん中に熱いものを持っててね。

僕は、その男らしさをね、絶対出してよって言ったの!前から。
この人、見せないんですよ、なかなか。

でもね、”ふあっ”とキリッとした時のね、姿ってのはね、僕は絶対ドラマの中で見せてもらいたいって、かねがね願ってたの。
だから、もう龍馬やって頂きたいと、思ってました。

小野文恵:

最初から、そう思ってらしたんですね。

福山氏:

でも、児玉さんの、そのぉ・・・・一言といいますか、一押しっていうのは、相当大きかったんですよ。
その決断するに至るまで。
ま、ま、色々ありまして、あのぉ・・・

児玉氏:

そんな私はたいそうな事なにも・・・仰って頂いて光栄ですけどね。
ただ、僕は、”あなたしかない”と。
”やってくれ”ってお願いをした事は事実なんです。

福山氏:

この撮影中も、ほんとにその、第7話なんで、そうとう早い時に撮影終わってるんですよね、実はね、児玉さんの出演は。
それでも、やっぱり、ずーっと毎回毎回、毎週毎週、ほんとにメールくださって”今週はこうだった、ああだった”っていうのを、ほんとに実の父のように応援してくださって。

児玉氏:

嬉しかった。
ですからね、最初の出会いのね、ところで、”土佐を出て江戸へ行く”っていうシーンが最初だったんですけどね、その時にね、あのぉ、なんていうのかな・・・すごく嬉しかったね。
もう彼の真剣さみたいなものがね伝わってきて。

ですから、先ほどの浜辺のシーン※でもね、やっぱり彼の”あの熱さ”みたいなものに、こちらが反応したみたいなとこ、ありましたね。

※「龍馬伝」第7回 遙かなるヌーヨーカ 2010.02.14



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