福岡市内のお天気はポカポカ陽気
リゾートミュージックから脱却したアルバム!
ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
早いもので、もう5月も中旬を過ぎました。
後半に入ってまいります。
竹内まりやさんのライブツアーも、半分折り返しでございます。
昨日、今日と、日本武道館でありますので、今日の番組もいつものように前倒しの録音でございますけれど。
昨日はうまくいったはずであります。
本日18日も、武道館であります。
お待ち申し上げておりますが。
おかげさまで今日で8本目、全14本の折り返しでございます。
5月3日の仙台公演、それから5月10日、11日、福岡公演、おかげさまで無事に終わりました。
今週は週末、広島に参ります。
お待ち申し上げております。
ちょっと色々とお忙しなので、かなり前倒しで録っております。
で、先週はボブ・ディランのかからないボブ・ディラン特集、また何回かやってみたいと思いますけれども、特集を考えますと、すごく手間がかかるので、棚から一つかみの方がいいやという、あれなんですが。
今月から私、今年デビュー50周年記念しましてですね、まずはシュガーベイブのアルバムが発売されましたけれども。
1983年に私、所属のレコード会社を移りまして、ムーンレコードという、いわゆるインディー・レーベルでございますが。
それを設立しまして、そこからアルバムをたくさん出しました。
そのムーンレーベルのアルバムを、アナログとカセットでですね、毎月今月からですね、5、6、7、それから9、10、11と順繰りにアナログとカセットを発売してまいります。
ので、せっかくですので、5月21日、まずはですね、今週の水曜日、83年の私のアルバム『メロディーズ』、お馴染みですけれども、これのアナログ盤とカセットを、またリリースという形であります。
せっかく出ますので、特集させていただきたいと思います。
2013年に30周年の時に、CDを出しまして、それからアナログ盤もですね、音質重視の2枚組の仕様で出しましたけれども、いわゆるそのオリジナル仕様の1枚もののですね、アルバムは発売以来初めてでございます。
実に40数年ぶりの再発でございます。
180グラム重量盤。
ですので、せっかくですので、今日は『メロディーズ』のミニ特集でございます。
日曜日の午後のひととき、本日は1983年の私のアルバム『メロディーズ』の特集をさせていただきます。
本日は山下達郎の作品でお楽しみいただきます。
最高の選曲と最高の音質、心がけます。
なので、今日は頭はなしで、お知らせを挟んでいってみたいと思います。
~ CM ~
悲しみのJODY(She Was Crying)
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
というわけで、私、1983年にムーンレコードというですね、インディーレベルを設立いたしまして、それまでの会社から移りました。
ちょうど30歳の時です。
で、新しいレーベルで出しましたファーストアルバムが「メロディーズ」。
もう、サンソンのリスナーの方、昔からお聴きいただいているリスナーの方は、たくさん聴いていただいていると思いますがですね。
先日アルバム「SONGS」、シュガーベイブの「SONGS」をリリースしまして。
「SONGS」は、もう20周年、30周年、40周年、そして今年の50周年ですね。何回もリリースしておりまして、昔からのリスナーの人で、またかよとおっしゃるかもしれませんけども、「初めてソングスを聴きました」という方が、たくさんお便りをいただきます。
ですので、本当に10年おきくらいに、一生懸命やらないとダメかなと。
そういうわけで、「メロディーズ」もですね、なぜかアナログ盤とカセットという・・・
CDは、30周年記念盤でもう綿密にやりましたので、アナログ盤。
アナログ盤も、先ほど申し上げましたみたいに、1回「メロディーズ」のアナログ盤再発した時は、2枚組でですね、音質重視で、片面で2曲、もしくは3曲でやったんですけれど、最近はそれよりもオリジナルスタイルの方がいいという方がとっても多いので、オリジナルスタイルでリイシューするという、不思議な時代になってきました。
本当にでも、ありがたいことです。
2025年、42年ぶりに、オリジナル仕様のアナログLP、そしてカセットが再発でございます。
アルバムの話は、いろいろとさせていただくとしまして
A面の1曲目・・・A面という言葉をまた使う日が来るという・・・A面の1曲目「悲しみのジョディ」。
♪ 悲しみのJODY(She Was Crying) / 山下達郎
先ほども申し上げましたようにですね、10年に1編ぐらいアニバーサリー盤でやっておりまして、自分でこれが繰り返しております。
もうデビュー50周年を迎えまして、何回も何回も同じことを喋ってて、なんかもう飽きられてるのかなとか思いましたら、先日の「ソングス」でですね、プロモーションをやっておりましたら、まだ初めてお聴きになる方がいらっしゃる、そういうようなものに驚きました。やっぱ、これ繰り返してやっていかなきゃなんない。まず、で、なんか落語家になった気分になりました。
ですので、「メロディーズ」、今週水曜日にですね、アナログ盤とカセットが再発になりますので、また昔の出た時のようにですね、そんなに詳しくはないですけど、できるだけ解説させていただきたいと思います。
「夏だ!海だ!達郎だ!」に違和感を覚え始めたころ
達郎氏:
1975年に、シュガーベイブでデビューしまして、76年にソロになりまして、6年間、RCAというレーベルで活動しました。
1982年に「FOR YOU」というアルバムを出した後に、ムーンレコードというところに移籍するんですけども。
「ライドオンタイム」という1980年にヒットが出てから、2年間はですね、いわゆるリゾートミュージックというか、アウトドアミュージックの代表格みたいに言われまして。「夏だ!海だ!達郎だ!」という、そういうコピーがありまして、インタビュー受けるたんびにですね、「山下さんって言うと、やっぱり夏っていう感じですよね」。
初めは「そうですね」って言われてたけど、だんだんだんだん、なんか大丈夫かなっていう。
それがちょうど30手前のところなので。
当時は、30歳過ぎると、やっぱりこうした音楽のミュージシャンはですね、下り坂へ向かっていくという、ピークを超えて、そういう時代でありましたので、このままこれで、「夏だ!海だ!達郎だ!」って繰り返していくの、嫌だなって急に思い始めまして。
それは、シュガーベイブの時代に別にそういうものを目指してたんじゃないので。
時代が音楽をアウトドアに持っていくという。ウォークマンとか、カーステレオとか、そういうものの発展とともに、そういうニーズに合った音楽が求められたという。
ちょうど私がそれにハマったという。
そういうようなことがあって、そうじゃない原点に少し戻りたいなという、そういう思いが込めて作られたのは、この「メロディーズ」というアルバムであります。
なので、このA面1曲目の「悲しみのジョディ」というのは、まさにそういう1曲でありまして、夏の終わりの歌であります。
こういう音を作って、こういう歌を歌う人間は1人もいませんでした。
今でもほとんどいませんけれど。
ドラムからベースから全部1人で多重録音で作っておりまして、明らかにピーチボイズのサウンドを目指したものであります。
「悲しみのジョディ」、これで始めまして。
いわゆる8ビートのロックンロールなんですけども。
この時代は、こうした8ビートのロックンロールよりも、もうちょっとフュージョン、ジャズ、16ビート。
今で言うと、R&Bってやつですね。
そうしたダンサブルな音楽の方が音楽的にはちょっと高級だという、そういう時代だったんですけども、自分としてはそんなこと全然なくて、やっぱり8ビートをやりたいなという、そういうような思い。
いろいろ思いがこもったA面の1曲目のこの「悲しみのジョディ」
それからB面のラストの「クリスマス・イブ」。
ここに象徴的に入っております。
高気圧ガール
達郎氏:
でも、シングルはやっぱり夏っぽい曲じゃないとダメな時代だったので。
全日空のキャンペーンソングでシングルが出しました。これが2曲目に入っております。おなじみの「高気圧ガール」。
30歳ですから、まだ若いという
「高気圧ガール」、おなじみの曲ですね。
この1曲目、2曲目を聴いていただきますとですね、ラブソングなんですけども、登場する女の人は具体性が全然ないんです。
「高気圧ガール」なんて「高気圧」を女の人にしたという、そういう擬人的な歌なんです。私の歌はそういうものばっかりなんですけど、そういう抽象的なものが好きなんです。
ポリリズム
達郎氏:
昔からラテン音楽が好きでですね、あまりそういうことを具体的にお話したことないんですけど、ブラスバンドをずっとやってたので、ブラスバンドはラテン音楽をたくさんやりますので、そういうところで学んだこと。
それから、20歳ぐらいの時に聴いたカリプソミュージックとかですね、マイティ・スパロとか、そういうようなもの。それから、ブラジルの音楽。
それほど深くいったわけじゃないですけど、むしろ僕、パーカッションなので、ドラムのパターンとか、そういうものにものすごく興味があって、曲とかじゃなくて。
で、この時代になりますと、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとか、そういうブラジル音楽、ラテンミュージック、それがサルサですね。ニューヨークの、そういうようなものに影響を受けた方が、怒涛のように出てきまして。
そうすると、若い頃に聴いたペレス・プラドとか、そういう記憶が蘇ってきました。
そうした、こう、いわゆるポリリズムと言いますけれども、パーカッションを複数のパーカッションで生み出すリズムのパターンというものに、ものすごく興味が出てきて、あの「高気圧ガール」のこの曲なんか、その典型であります。
そういう具合に曲を作ってた時代です。
それで、ここから数年後になります。
コンピューターミュージックが出てくるので
それがパーカッショニストとかいらなくて
マシンでそれが構築できるような時代になります
そういうのにまたハマっていくという。
とにかくリズム&ブルースが若いころから10代のころから好きだったので。
特にシカゴのリズム&ブルースが好きでカーティス・メイフィールドとかジェリー・バトラー、そういうようなものがもそすごく好きだったので。
そういうものに影響されたサウンドというのをこの時代は結構やっておりました。
3曲目に入っております。
これなんかも、その典型であります。ナイトフライ夜翔、
達郎氏:
当時は今みたいに、裏声を使って歌う男性シンガーが、そんなにいなかったんです。
割と珍しいパターンで。
特にライブへ行くとですね、当時は私、30歳ぐらいですから、ツアーをやってると、中学出たぐらいの男の子が一番前で、私がこういうやつを裏声で歌うと、「何やってんのかな」って顔で見られたという、そういう記憶があります。
これは、かなりいわゆる、そうしたシカゴのソウルという、70年代、80年代のシカゴのソウルの空気感が出ていると思います。ウォルタージャクソンとか、そんな感じが。ウォルタージャクソンはバリトンの人ですけど。
夜翔という、ナイトフライという曲でありました。
「Guess I’m Dumb」
達郎氏:
この頃はカバーが好きで、カバーソングを入れておりますが。
このアルバムにも1曲入っております。
カバーソングを選んだやつがですね、「Guess I’m Dumb 」という。
今もそうですけど、レコード一生懸命買っておりまして、なかなか手に入らないやつというのがありましてですね。
ついに手に入れて、手に入れた後は、それをカバーしたくなるという・・・
「Guess I’m Dumb 」というこの曲はブライアン・ウィルソンの書いた曲で、グレン・キャンベルに書き下ろした曲であります。
グレン・キャンベルは、一時期ビーチボーイズのメンバーとしてですね、スケットでやっていたために、ブライアン・ウォルソンは、それのお礼で書いた曲ですけれども。
でも、シングルで出しましたけど、ヒットはしませんでしたけれども、コレクターの間では、すごくレアなシングルで、今はCDで全然聴けますけど、あの当時はシングルを一生懸命探してですね、オークションをやったりして、手に入れたものでございます。
手に入れたらカバーしたくなる「Guess I’m Dumb」
この「Guess I’m Dumb」という曲は、私の他にもフランス人のルイ・フィリップという人がカバーしておりますので、同時期ですが・・・変な曲であります。
これも「悲しみのジョディ」と同じで、一人でドラム、ベース、全部やったやつに、それにストリングスとブラスが入っているという、不思議な感じであります。
「ひととき」
達郎氏:
この頃は、いわゆるアナログLPで発売されて、全てのカタログが発売されていた時代で、まだCDがなかったとか、CDが開発されたばかりの時代で、この私にとって、この「メロディーズ」というアルバムが、最初のCDが発売されたものなんですが。
でもアナログがまた主だったので、大体A面B面合わせて40分前後、10曲とか8曲とか、長いやつだと6曲いるとか、そういうのですので、いずれにしても、両面で40分前後という、なんか人間の集中力がキープする最善の時間だと言われている、そのぐらいですので、あっという間に今聴きますと、あっという間に終わってしまう。
A面が、次の曲で終わりであります。
A面の最後の曲は「ひととき」という一曲で、なんかフォークシンガーが歌うような曲に作ろうと思ったんですけども、作ってみますと、そういう感じはならないという。
割とあの隠れた人気曲という感じで、難波 弘之と伊藤広規3人でやってる時は、時々やって、今でもおります。
アルバム「メロディーズ」A面の5曲目、最後の曲、「ひととき」
達郎氏:
というわけで、お聴きをいただいておりますのが、私の1983年のアルバム「メロディーズ」A面の最後「ひととき」でございます。
山下達郎、サンデーソングブック。
本日は今週の水曜日、21日に久しぶりにオリジナル仕様で、アナログ盤、それからカセットで発売されます、私の1983年のアルバム「メロディーズ」のご紹介をさせていただいております。
お知らせを挟みまして、B面に突入です。
~ CM ~
40周年盤と50周年盤 音質の違いは?
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
本日は今週水曜日、5月21日に再発いたします、私の1983年のアルバム「メロディーズ」、ムーン・レーベル第1弾。
当時はまだアナログの時代でしたので、アナログLP、実に42年ぶりにオリジナル仕様でですね、再発になります。それとカセット。
不思議な時代であります。
CDは2013年に30周年記念盤で出ておりました。ボーナストラックも入ったリマスターでありまして、今でも音質は大丈夫でございます。
那須塩原市の超常連、O.Sさん。
『梅の花の咲く頃から、枕元のプレイヤーには『ソングス』の40周年アニバーサリーが入れっぱなし、毎晩聴いている。おとつい、50周年盤を手に入れた。早速入れ替えてかけてみた。うーん、違う、とはならなかった。耳にタコができたのか、プレイヤーが安物だからなのか。残念なことに、違いのわかる男にはなれなかった。修行の足りなさを感じ、今朝のコーヒーはインスタントにした。」
よくわかりませんがですね。
「ソングス」のロゴが書いてありますけど、かなり難しいですね。手こずった・・・
40周年盤と50周年盤は、ほとんど変わりません。
もうそのぐらいのレベルに、CDのマスタリング技術がなっておりますので、昔のようにですね、「いや、全然違う」と、そういう感じにはなりません。
なるべくオリジナル盤の空気感に忠実にマスタリングをしますと、ほとんど変化がありませんので、何度も申し上げますように、「ソングス」の50周年盤は祝祭盤であります。お祝い盤ですので、「うーん、違う」ってならなかったら、普通でいいんです。
それが「すげえ違う」とか思った方がおかしいです。
すいません。
来週
達郎氏:
そんなわけで、今年は私、デビュー50周年を記念しまして、数年前にやりましたRCA/AIR YEARSのアナログ盤再発との延長でですね、ムーン・レーベルのアナログ盤再発を順次やってまいります。
今週水曜日は『MELODIES』
6月は『BIG WAVE』
7月は『POCKET MUSIC』
9月は『僕の中の少年』
10月が『ARTISAN』
11月が『SEASON’S GREETINGS』という感じで、今年のスケジュールで進行してまいります。
またその都度、特集をやらせていただきたいと思います。
サンデーソングブックも先週、めでたく1700回を迎えました。
これを記念しまして、サンデーソングブックのキーホルダーを作りました。
抽選で170名様に、特製キーホルダーをプレゼントします。
1700じゃないところ。JFNらしいレ(笑)
コード盤に、番組とロゴと1700の数字が入った、アクリル製のキーホルダーです。
ご希望の方は、山下達郎サンデーソングブックのホームページ、https://www.tfm.co.jp/ssb/から、バナーをクリックしてエントリーください。
受付はホームページのみです。
ハガキの受付、ございませんのでお気を付けください。
締め切り、5月31日土曜日午後11時59分まで。
ご応募お待ちしております。
当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。
山のようにお便りがあるんですけど、自分のアルバムの特集だと、なんかそこ入り込んでしまって、何も読めません(笑)
来週はハガキ重視でやってみようかなと。
棚つかプラスハガキ・・怖そう!
楽曲の制作方法
達郎氏:
で、アルバム「メロディーズ」B面に入ります。
昨年のツアーで演奏しました「 メリー・ゴー・ラウンド」。
この「メロディーズ」というアルバムは、いろいろな特徴があるんですけれど
ほぼ全曲を自分の作詞作曲でやりました初めてのアルバムです。
いろいろと思うところがありまして、自分で詩を書く作業を始めたいと思って、30を境にそういう方向で行って、今に続きます。
ですので、この「 メリー・ゴー・ラウンド」というのも、いわゆるファンクチューンなんですけれども、自分で書いた詩をつけますと、不思議な雰囲気になりました。
昔からレイ・ブラッドベルが好きだったので、そうした空気を入れたいなと思って書きました。
おなじみ「 メリー・ゴー・ラウンド」
「メリー・ゴー・ラウンド」、いわゆるファンチューンなんですが、先ほどの「夜翔」というような曲はシカゴソウルですが、これはアイズリーブラザーズの、かなり影響を受けて作った曲です。
こういうタイプの曲は、ドラムとベースと私と私キーボードで3人でまずレコーディングして、それにギターとかパーカッションと、あと最終的にそれにメロディーをつけるという事ですね。
先にコード進行とか進行を作っておいて、それに合うメロディーを後ではめていくという。前作の「FOR YOU」なんかも「sparkle」なんかも、同じ作り方ですけど。
どうしても家でピアノで弾き語りで物を作るとですね、そのリズムパターンというものに、後でアレンジした時にメロディーのビート感に制約が出るので、逆にトラックを先に作って、それに合うメロディーを構築した方が、あの、なんていうのかな、メロディーがスムーズにのるという。
そういうようなことで、ずっと今でも基本的にそうやって作っています。
こういうものはそうですけど。
「Blue Midnight」「あしおと」
達郎氏:
B面の2曲目が「Blue Midnight」。
今回のアルバムの中でこの曲だけ、自分の詩ではありません。
前作「For You」のアルバムの時にレコーディングされたストックですけれど、1回ミックスしたんですけども、ストリングが欲しくなって入れ直したという。それでこのアルバムに収録しました。
これはいわゆるフィラデルフィアサウンド狙いの一曲で、これも裏声で歌ってます。
この頃裏声好きだったんですね(笑)。
この時代は、私のアルバム、ドラムが青山純で、ベースが伊藤広規、それから私のギターで、キーボードが基本的には、自分がキーボードを弾く曲もありますけども、大半は難波 弘之さん、佐藤博さん。この2人がメインあります。
A面の3曲目の「ナイトフライ 夜翔」、それからこの「Blue Midnight」は佐藤博さんのキーボードで、もうこういう曲になると佐藤君の独壇場というか。
お次3曲目もですね、やはり青山・伊藤・私の3人レコーディングに、難波君のハモンドオルガンを足して、ギターを足していった曲であります。
これも割と昔から人気の曲であります。
典型的なシカゴソウルのリズムパターン。
ちょうど神奈川県横須賀市のM.Mさん。
『私はこのアルバムで「あしおと」が一番好きで、毎日欠かさず聴いています。』
毎度ありがとうございます。
なわけで、まさか「メロディーズ」、42年経ってですね、全曲解説するあれになるとは思いもよりませんですけど。まあ、それも本当にありがたいことでございます。
30周年記念盤でCD出したときは、これで最後だろうなと思ってたんですけど。
まさかアナログ再発! カセット!
ありがたい。
CDの方がボーナストラック入っておりますのでですね、こちらもよろしく一つ。
来週は「棚から一つかみ」でしのぎます(笑)
もう来週で5月終わりかよ、すごいな。
またちょっと特集を、何なり考えてみたいと思っております。
今日は、ハガキが全然読めませんでした(笑)
来週は少し・・・山のようにあるんですよ。目の前に。
来週、来週、来週と言ってて、いつになる!
黙想から聖夜へ
達郎氏:
アルバム「メロディーズ」B面4、5とですね、繋がっております。
4曲目は、弾き語りで「黙想」というタイトルであります。
で、ラストの「クリスマスイブ」に続けるという。
そこの前にですね、クッション欲しかったので、弾き語り一発録り。
それで「クリスマスイブ」につながります。
おかげさまで「クリスマスイブ」、昨年で連続チャートイン39年という。
今年入りますと、40周年です。
ありがたいことでございます。
もう「クリスマスイブ」語り尽くしてるんで、もう何も申し上げることありませんけども。
なんでそんなに長い間ですね、聴かれ続けてきたか、ということをよく取材で聴かれてきましたけれど、そんなことはわかりません。
リスナーの皆さんのご支援のたまものです。
ただ一つだけ言えることはですね。
これ、なんかクリスマスソングを作ろうとか、クリスマスソングで一発シングルヒットで、ヒットを出そうとか、そういうことが一切ないんです。
クリスマスの、こうした信仰の、あのクリスチャンの曲を書いたので、ちょっとバロック調にしようと思った時に、パッと閃いたのが「クリスマスソング」というアイデアだったので。
そうした意味で、あのアザトさというか、そういうものがなかったのがいいんじゃったのかな、とか、そういうようなことを思っております。
もう出して42年経ちますが、未だに引き続き、よろしくお願い申し上げます。
というわけで、今週水曜日、アナログ盤・・・
アナログLPどれくらい聴かれるのかと思うんですけどもですね。
そうなんですよね。
ありがたいことです。
よろしくお願いします。
こればっかり。
「アルバム・メロディーズ特集」、ご清聴ありがとうございました。
B面のラスト「黙想」に続いて「クリスマスイブ」
お時間まで
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
「メロディーズ特集」。
42年目にして「メロディーズ特集」。
今年はこういうのが続きます。
よろしくお願いします。
今週水曜日、アナログ盤・カセット。
岐阜県各務原市 Y.Sさん。
『最近は郵便局までの犬の散歩を兼ねて行って、サンソンのハガキを出しています。
長めの散歩になって、犬も嬉しそうです。
私の健康のためにもなり、一石二鳥です。』
お大事に。
山口県下松市のA.Yさん。
『サクランボ、3年かかってやっと結実。25個実って、半分カラスについばまれた(泣)
それもちょこっとづつ。2,3日前から狙われている感じがした。腹の立つカラス。』
お大事に。
山下達郎サンデーソングブック。
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで皆さんごきげんよう
さよなら
今週のオンエア曲
14:06 悲しみのJODY(She Was Crying) / 山下達郎
14:12 高気圧ガール / 山下達郎
14:17 夜翔(Night-Fly) / 山下達郎
14:22 Guess I’m Dumb / 山下達郎
14:25 ひととき / 山下達郎
14:33 メリー・ゴー・ラウンド / 山下達郎
14:38 Blue Midnight / 山下達郎
14:40 あしおと / 山下達郎
14:45 黙想 / 山下達郎
14:46 クリスマス・イブ / 山下達郎
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