山下達郎さん サンデーソングブック 2020年05月10日『山下達郎ライブで棚からひとつかみ 邦楽カヴァー編』(#1439)
長崎市内は、雨が降ったりやんだりの天気。
今日のサンソン、達郎さんがステレオセットの音質チェックに使っているアナログ盤のオーディオ・チェック・レコードについて紹介されましたが、これが音質チェック用のレコードだったんですね!
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
自宅でテレワークス創出といいましょうか・・・
スタッフ全員がですね、自宅で番組制作するという。
そういう形になりまして、早ひと月近く経ちました。
おかげさまで、だいぶ慣れてきまして。
オーディオ的にも東京 FM のスタジオで録ってるのと全く遜色が無い出来でですね、番組放送できております。
ちょうど、そうした機材を、色々とですね、新しいものに変えようと思った時なので。
そういう意味でも勉強になりました。
何事も無駄なことはないという感じです。
それに加えて、メールのお便りリクエストをたくさん頂きまして、本当にありがとうございます。
本当に嬉しい悲鳴でありますが。
お若い方から、私より年上の方までですね・・・
幅広い層から色々なお帰便り、頂いておりまして、本当に励みになります。
ありがとうございます。
ここ一月間、私のライブソースずっとお届けをしております。
先週は、山下達郎ライブ、洋楽カバー編でお届けしました。
ご好評いただきまして、特に後半の「おうちアカペラ」というのがですね、ものすごく反響をいただきました。ありがとうございます。
味占めて、今日も何かやってみようかな、なんて思っておりますけれども(笑)
今日は、先週と全く逆になりまして。
先週は洋楽カバーでありましたけれども、今週は邦楽のカバー。
私の曲じゃないやつを、私が歌ってる・・
人の書いた曲を、邦楽の曲を、私が歌って・・・
昔から、そうした好きな曲、たくさんありますので。
ライブで随分取り上げてまいりました。
そういうもので、今日もいくつかお聴きを頂ければと思います。
今日はセルフカバーはありません。
純粋に人の曲を歌ったもので。
セルフカバーはまた、後日改めて(笑)・・感じであります。
たくさんリクエストもいただいておりますので、お便りをご紹介しつつ、久しぶりにライブ三昧でひと月お届けしております。
今日も、張り切って参り言いたいと思います。
山下達郎サンデーソングブック、本日も日曜の午後のひととき、山下達郎のライブソースでお楽しみいただきたいと思います。
『山下達郎ライブで棚からひとつかみ 邦楽カバー編』
それでは、お知らせ挟んで始めましょう。
~ CM ~
♪ Pink Shadow (LIVE /’81.12.27 中野サンプラザ)/山下達郎
◎ Pink Shadow
達郎氏:
今日は『山下達郎ライブで棚からひとつかみ 邦楽カバー編』と題しまして、昔から邦楽のカバーをたくさんやってきましたので、そういうようなもの・・・
いろいろとおきをいただければと思います。
今日も本当にたくさんメールいただきました。
やっぱり全部拝見するのに二日かかりました(笑)
ありがとうございます。
色々な方が、色々なリクエストくださいましたけど。
まずはピンクシャドウ。
ブレッド&バターの作品ですけど。
私、昔から、この曲好きで。
1978年の私の初めてのライブアルバムで「イッツ・ア・ポッピンタイム」という・・アルバムに入れました。
その後も、好きですね・・最近も、まだやっておりますけれど。
今日は、1981年の12月27日、中野サンプラザ。
暮れのライブでございますが。
ここでのライブ・テイクでございます。
青山純 ドラム
伊藤広規 ベース
難波弘之 キーボード
椎名和夫と私、山下達郎のギター
コーラスはトップがエポがやってくれております。
サックスは土岐英史さんですが。
78年の村上ポンタさん、岡沢章さん、坂本龍一さん、松木恒秀さんのリズムセクション。
それと、最近の私のリズムセクション・・・
それぞれ演奏素晴らしいんですけども。
今日、お聴きをいただきました、この81年12月27日の中野サンプラザのテイクが、私の今までの記憶の中でもベスト。プレーであります!
えぇ・・JOY2作るときは、これは入れようと思っておりますけれども。
先んじて、お聴きをいただきます。
ピンクシャドウ、この時代のドラムの青山くんはですね、ソナーではなくてパールのドラマなので、すごく軽快でシャープです!
素晴らしいプレイです!
◎ 君は天然色
達郎氏:
続きましては今回一番多いんですが。
先日かけたばっかりなんですけど、メールなので、どんどん、いただきますね。
昨年2019年のツアーでご披露しました大瀧詠一さんの「君は天然色」
たくさん、たくさん、いただきました。
このことは匿名希望なんですけど、もったいない!
これ素敵なお便りなんですが・・・
岡山市の女性の方です。
『現在、妊娠3ヶ月の妊婦です。
毎日壮絶なつわりと戦っております。
ですので匿名希望でお願い致します。
食欲が、どんどんなくなり、気付けば5キロほど体重も落ちてしまいました。
元気になったら、大好きな、お蕎麦とカツ丼セットを食べるんじゃぁ、と日々新しい命と向き合っております。
とってもとっても不思議なことに、達郎さんの声を聞いてる時だけは、頭痛や吐き気も治るんです(笑)。
ラジオが終わったら、またつわりと戦いますので、リクエストは達郎さんが歌を歌う大瀧詠一さんの「君は天然色」是非かけてくださいませ。
「君は天然色」をカラオケで歌う時、どうしても「別れの気配をポケットに」のところが、リズム隊に引っ張られて全く歌えません(笑)。
歌うコツがあれば教えてください。よろしくお願いします。』
聞かないことです。
無視して歌いましょう!
向こうが三連でも、こっちは八分音符歌えばいいんです!
1回アカペラで練習されてから歌うと、より良いと思います。
昔はですね、ミュージシャン仲間でですね、わざとそうやってテンポ外したりですね。
違うテンポ入れて、歌わせないようにとか(笑)・・
そういう意地悪が昔ありました(笑)。
シャレですけどね(笑)
それにもめげずにですね・・・
あと、わざと半音あげるとかですね、そういういやなヤツがいたんです。昔は(笑)。
この間と同じソースです。
昨年19年の9月24日、名古屋センチュリーホールでのライブ・ソース「君は天然色」
今日は、前フリのトークも合わせておきください。
(前フリトーク)
今晩は一つ、皆さんに大瀧詠一さんの曲を一曲を聴きをいただければなと、思います。
これも、今から四半世紀以上前の話になるんですけれども。
大瀧さんとカラオケ屋に行ったんですね・・二人じゃないですよ(笑)
仲間内とカラオケ屋に行きまして。
それで僕は、この歌を歌をしてもらったんですけども。
それを聴いて大瀧さんが僕に「この歌をお前にやるよ」って言ったんですね。
僕は長い間、それ忘れていたんですけども。
今回この曲をステージでやるにあたって、知人経由で話が出てきて、”あぁ、そんな話もあったなぁ”というですね。
ちょうど七回忌を前に、この歌をライブでやれるということは、そういう意味では、良いご供養になるかなと思いまして。
今晩は、この1曲私を、私の大好きな大瀧さんの、この1曲ををですね、皆さんもきっと、お好きだと思いますが・・・
この1曲を・・
♪ 君は天然色 (LIVE /’19.09.24 名古屋国際会議場・センチュリーホール)/山下達郎
◎ リスナーからのお便り(東京都目黒区のI.Mさん)
『達郎さん好きな両親の影響で、サンソンを聴きながら料理をすることが、すっかり私の日課となりました。
外出自粛が続くなか、サンソンを聴くことが、両親にとって楽しみになっているようで、番組終わりには、その日の感想を必ず私に連絡してきます。
いつも素敵な音楽やお言葉を届けてくださりありがとうございます。
今日は母の日です。
一人暮らしを始めてから、母の存在の大きさを身にしみて感じています。
今年は直接感謝の言葉を伝えるのが難しい状況なので、ぜひ達郎さんから、一言労いの言葉を頂戴できればと思いメールさせていただきました。
ちなみに母の名前はRです。』
達郎氏:
20代の女性の方からのお便りで、素敵なお便りありがとうございます。
◎ 指切り
達郎氏:
これは、私が二十歳の時に、シュガーベイブが結成した日から、ずっとやってる(笑)「指切り」大瀧さんのファースト・ソロに入って曲でございますが。
いくつかテイクあるんですけど。
今日は一番出来のいいやつ(笑)
1994年5月2日、山下達郎シングス・シュガー・ベイブでのライブバージョン。
この時は、ドラムが島村英二さんで、あとは伊藤広規ベース、キーボードが難波弘之
それからもう一人のキーボードが重実徹
ギターが、私と佐橋佳幸
コーラスが、キャンディ、佐々木久美、楠瀬誠志郎というラインナップ。
♪ 指切り (LIVE /’94.05.02 中野サンプラザ)/山下達郎
♪ 二人の夏 (LIVE /’94.05.02 中野サンプラザ)/山下達郎
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
『山下達郎ライブで棚からひとつかみ 邦楽カバー編』ということでお届けしておりますが。
来週は、今日は本当に人の曲ばっかりなんですけれども、来週はセルフカバーでいってみようかな・・・
頭数が集まるか、わかりませんけれども。
集まらなかったら、もうあの・・ごった煮です。
今まで、やってたやつです。
ごく古いやつ、すごく新しいやつ、真ん中とったやつ・・
洋楽カバー、邦楽カバーです。
これセルフカバー・・その後は、もうごった煮で、何でもありでいってみたいと思います(笑)。
◎ リスナーからのお便り(長野市のN.Mさん)
『お家アカペラには参りました。びっくりしました。
番組内で歌っていただけたこと、いつもコンサートと同じクオリティで、聞いててドキドキしました。
ちなみに座って歌っていたのですか?
ヘッドホンをつけていたのですか?』
達郎氏:
いやいや、立ってやってますよ(笑)
ヘッドホンはつけません。ハイ。
『普段の音質と変わらぬ音質であることが、すごいんですが、どんなケーブル使ってるのでしょうか。
最近ケーブルが気になるのです。
モガミ
カナレ
ベルデン
ノイマン
バイタル 』
達郎氏:
マイクのケーブルはベルデンです。
電源ケーブルはオヤイデ
信濃の電源クリーナーにつないで、やっております(笑)
◎ リスナーからのお便り(東京都足立区のK.Mさん)
『以前よりも自宅で音楽を聴く機会が多くなり、30年ぶりにオーディオアンプを買い換えようかと思ってます。
達郎さんは、新しい音響機器等を導入される際、チェックに使用する特定の楽曲等は、あおありですか。
私は、「スパークル」のイントロのギターカッティングの6弦A音の聞こえ方で購入可否を判断しています。
参考までお教えいただけましたら幸甚です。』
達郎氏:
でも、これアナログでしょうね。
CDじゃないでしょうね。
私のステレオセットは、もうアナログにチューニングしてるものなので。
当然のことながら、アナログ盤のオーディオ・チェック・レコードってのが、ありますけども。
えぇ・・私の場合は、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「アイアム」というアルバムの1曲目の「イン・ザ・ストーン( In the Stone)」っていう・・
これがオーディオチェックのソースです。
でも、私のアルバム for you のオリジナルプレスはですね、ビクターの小鐵 徹さんの入魂のマスタリングでありますので。
いい音しております。
オーディオチェックに末永くご愛用くださいませ。
◎ リスナーからのお便り(杉並区のT.Mさん)
『世間情勢のため大学四年の次女の就職活動がパタリと止まってしまい、4月はたまに Web面接などもありましたが、なかなかうまくいっていません。
Web 面接で一体どこまで評価ができるか、疑問に思いながらも、このご時世では仕方がないと思っています。
娘には、まだ若いんだからなんとでもなるよ、と声がけしています。
出来れば達郎さんに、全国の学生、小中高を含むに、”若いんだから、なんとでもなる”とエールを送ってもらえば嬉しいです。
ジロキチ T シャツ購入できました。昨年のツアーで購入したTatsuro Yamashita T シャツを着て近くの小学校に選挙に行ったら、同じTシャツ着た方が会場にいて、思わずニンマリしてしまいました。
次回の選挙では、ジロキチ T シャツ着て行きます。』
達郎氏:
ふふ(笑)
あのぉ・・・本当に、こういう時代にたまたま遭遇してしまったお若い方、誠にお気の毒ですけれども。
若いのでですね、少々のあの遅延はですね、十分にやり直しがききます。
私自身、ドロップアウトした人間ですので。
そっから一生懸命這い上がろうとですね、努力して、今まで生きてきましたので。
どんな状況でもですね、どんなものにも例外がありますので。
例外を目指す「普遍的な例外」といいますけれども。
そういうものを目指して頑張ってください。
こうした時に、たくさん本を読んだり、いろいろ文化的なですね刺激に触れるという・・それも十分に勉強では、ありますので。
お父さんと共にですね、前向きに頑張ってください。
♪ 砂の女 (LIVE /’19.03.17 小樽 GOLDSTONE)/山下達郎
◎エンディング
達郎氏:
そろそろお時間でございます。
そういうわけで来週は、山下達郎ライブで棚からひとつかみセルフカバー編。
だいたい想像ができちゃうのが、いやですね、ほんとに・・・
先週の「おうちアカペラ」
あまりに評判が良かったので、今日も最後はそれで1曲。
邦楽カバーじゃないですけど、いってみたいと思います。
そんなに喜んで頂けるなら、なんかそのうち「おうちカラオケ」とか(笑)
やってみようかと(笑)
バカなこと考えてますね(笑)
そこういうことは、テレワークじゃないとできませんからですね(笑)
少しでも、皆さんに和んで頂ければと思いますが。
今日は「おうちカラオケ」で1曲、何しようかな?
それで今日思いつきですけど。
ラビアンローズでもやってみましょうかね。
そういう穏やかな曲がいいと思います。
また今日も Pro Tools つけますので Pro Tools のファンって先週申し上げましたけど。正確にいうと、 Pro Tools の上に乗っかってるハードディスクの冷却ファンがですね、うるさいんですが(笑)
そんなの、どうでもいいんですが・・
また少々お待ちください。
はい!お待たせをいたしました。
それでは今日も「おうちアカペラ聞いてください」
♪ La Vie En Rose (おうちアカペラ)/山下達郎
◎クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック。
『山下達郎ライブで棚からひとつかみ 邦楽カバー編』でお届けしました。
来週は引き続きセルフ・カバー編で行きたいと思いますが。
ウイルス対策、少しずつ、少しずつ前進をしているのでしょうか・・
本当に医療従事者の皆様、引き続きよろしくお願いします。
いつもありがとうございます。
先日、とあるニュースで伺ったんですが。
斎場・・火葬場のですね斎場の職員の方々は、ウイルス対策としての防護のですね装備が、まだ十分ではないという、そういうお悩みを話されておりました。
本当に、まだ知らないことが、まだまだあります。
色々な場所でですね、ご苦労をなさってる方、たくさんおいで、あります。
くれぐれも、お体お大事に、お勤めしてください。
リスナーの皆様も引き続きご自愛ください。
お仕事柄、外でリスキーな環境で働いてらっしゃる方々、くれぐれも、お体を大事に。
不幸にして、ウイルスに感染されて入院されてる方、お家にいらっしゃる方、それからホテル等にいらっしゃる方、心よりお見舞い申し上げます。
お早いご快癒をお祈り申し上げております。
というわけで山下達郎サンデーソングブック、来週も セイム・タイム、 セイム・チャンネルでごきげんよう。さよなら。
今週のオンエア曲
14:04 Pink Shadow (LIVE /’81.12.27 中野サンプラザ)/山下達郎
14:13 君は天然色 (LIVE /’19.09.24 名古屋国際会議場・センチュリーホール)/山下達郎
14:21 指切り (LIVE /’94.05.02 中野サンプラザ)/山下達郎
14:26 二人の夏 (LIVE /’94.05.02 中野サンプラザ)/山下達郎
14:37 砂の女 (LIVE /’19.03.17 小樽 GOLDSTONE)/山下達郎
14:47 La Vie En Rose (おうちアカペラ)/山下達郎
コメント