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山下達郎さん サンデーソングブック 2011年05月01日『リクエスト大会・山下家編』

山下達郎サンデーソングブック 

山下達郎さん サンデーソングブック 2011年05月01日『リクエスト大会・山下家編』

5/1(日)は福山雅治さんのライブatマリンメッセ福岡に行ってきました。
福岡市民の祭り 博多どんたく港まつりが5月3日から始まります。

↓街並みには綺麗な花がたくさんありました。
【街の風景】博多 ましゃライブ_002

福山さん曰く「こうやって、普通にライブが出来る事、本当にありがたい事だと思ってます」と。
新曲「家族になろうよ」は家族とは何かを問いかけるバラードナンバーで、家族の絆に対する福山君のメッセージが込められています。

さて、サンデーソングブックは、達郎さん&まりやさんのライブ音源がオンエアされました。
やっぱり、ライブの緊張感や高揚感がたまりません!

このブログでは、ほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

5月に入りました。
えぇ~、ゴールデンウィーク幕開けでございます。

一昨日から始まって10連休だそうで、ございます。
長い、今年は、ゴールデンウィークでございますが。

それでも複雑なゴールデンウィークともなりました。
震災から、40日・・・以上経ちましたが、なんか慌ただしい。

今日家を出てくるときにですね、なんか4月あっという間に経っちゃたねって、いう具合にうちの奥さんと話をしましたけど。

ほんとに、あたふたとやってると、あっという間に過ぎていくという。
それでも、本当に、あのぉ・・・・未だに被災地でご不自由な生活をなさってる皆さんに、
長い・・・長い・長い一日、そして一月・・・お察し申し上げます。

今日もラジオを通じまして、少しでも、慰めができればと、思います。

日曜日の午後のひと時は、私、山下達郎のジャックスカード・サンデーソングブック。
五月に入って参りまして、季節がだんだん変わって参りましてですね。

先週はリクエスト大会を致しましたが、今週は久しぶりに、私の、それから竹内まりやさんのリクエストにお応えして、全面的にライブ音源でいってみたいと思います。

普段でしたら、まぁ、アレなんですけれども。
私のライブが長いので、あんまり曲がかかりませんのでですね(笑)

リクエスト大会と言いましてもですね、アレなんですけれども、それでも今日は久しぶりの全面的なリクエスト大会でございます。

『リクエスト大会・山下家編』って感じでございます。

全部自分の曲で、なんか番組をですね構成するというのが、正直言ってですね、ちょっと恥ずかしいっていうか、そいう性格の人間でございますが。

昨今の、この震災それから、社会の震災に伴う色々な事を鑑みましてですね、自分が音楽をやることに対する問いかけを改めてさせられるというか。

僕に限りませんが、自分がやっている事、自分が生きている事自体をですね、問いかけられて、それに関して自分で、色々考えざるを得ないという・・・・

事を突き付けられておりますので、私自身も、そういう事がありますので、そういう事で自分の音楽を見つめ直してみておりますので、そういう様な影響かもしれませんが。

今日はそいう訳で、全部ライブ。
それも最新の、ここ一年以内のですね、ライブ音源でお届けできるものでございます。

PAアウトもありますので、弱冠音質に疑問もある事もあるんですけれども、ま、ちょっと勢いだけで、行ってみようと。

皆さまに頂いたリクエストに基づきまして今日は『リクエスト大会・山下家編』と題しまして今日はお届けしたいと思います。

日曜日の午後のひと時、今日は山下達郎と竹内まりやのライブでお楽しみ頂きたいと思います。
今日は最高の音質とはいきませんが、山下達郎、竹内まりやの曲でお楽しみ頂けるかと思っております。

で、季節が変わりましてですね、もう桜の季節も終わって、いよいよ春本格。
沖縄梅雨入りという報が入ってきておりますが。

そういう時ですので、こんなリクエストで。
伊丹市のT.Yさん。
それから、神戸市のI.Hさん、
から頂きました。

竹内まりや「色・ホワイトブレンド」

◎ リスナからのお便り(大田区のT.Kさん) 

『 私の、横浜の友人の旦那さんは仮設住宅を建てるために福島に行ってるそうです。
いつ帰れるか判らないそうです。

色々な人達が今回の震災のお手伝いに行っているんだなと、少し判りました。
早く家が建つと良いですね。』

達郎氏:

お便りでございました。

◎ 福島の原発で働いている方 

先日岩手日報のウェブを見ていましたら、盛岡の土木業者の方が福嶋の原発の汚染水の流出をくい止めるために、
盛岡の土木業者の方が現地へ行ってですね、その工事をした際に、この方社長さんなので、自分はいいんだけども社員が被爆するかもしれないという懸念があったんですけれども、社長行くなら俺も、と5人が名乗り出たという記事がありました。

福島の原発で働いてる方が、ほんとに身を賭してやってらっしゃいます。

この間、そうだ、関西テレビのスーパーニュースアンカーという番組がありますが。
東京では写らないんですけれど。

そのレポートで青山繁晴さんという方がですね、この方が福島原発に入ってですね、福島原発のスタッフに直接インタビューされたというのがYOUTUBEに上がっておりまして、もう削除されてしまったんですけれども。

そのレポートも非常に秀逸でですね、皆さん必死にしかも冷静にですね、取り組んでらっしゃるレポートがあってましてですね・・・・なんか、やっぱり普通の大きいマスコミも、そういうのやればいいと思うんですけど、なかなかそうは行きません・・・でしょうね。

えぇ、こういう話をしてると、どんどん、どんどんネガティブになっていきますので(笑)
今日はライブでございますので。

◎ 希望という名の光 

達郎氏:

今日は、いろいろ考えたんですが、このバージョンをお聴きを頂きたいと思います。
これはツアーのバージョンではなくて、昨年2010年の10月31日にですね、日本武道館でワーナーミュージックジャパンの創立40周年というイベントがありました。

その時に、ワーナーの所属アーティストが一人2曲という形で歌いまして。
私も竹内まりやさんと一緒に出まして、私、生まれて初めて武道館で自分の歌、歌いました。

ところが、そのイベントの数週間前にですね、ワーナーミュージックジャパンの社長の吉田さんが自ら命を絶たれるという事件が発生しましてですね・・・・えぇ、スタッフもミュージシャンも非常に動揺しまして。

えぇ、そいう事もありまして。

実は、私、そのワーナーミュージックジャパンの所属の、こうしたミュージシャンの中では最年長。
スタッフ中でも最年長で、私が全スタッフ。ミュージシャンの中で最年長でありますので。

なんか、あのぉ、言わなきゃなんないと、思いましてですね、非常に長いスピーチを途中でやっています。
えぇ、これは一回きりのライブでありますのでですね、公表する予定も全くないPAアウトなんですけど。

こういう時代になりますと、なんか、こういう事を表に出すのも価値があるかな、と。

非常に私自身も緊張して喋っております。
それは・・・あのぉ・・お聴きいただければ判りますが。

今日、冒頭にも申し上げました通り、こういった震災、それから原発事故、こういうものが起きるますとですね、否応なしに、自分が今いる、生きてるスタンスというのがですね、問い直されるという事が起きます。

私も全くそうで、自分が音楽をやるという事、これからどうやってやるかという事、否応なしにに問いかけられるという事を毎日・・・考えて生きております。

えぇ・・・僕に限らずあらゆる職業、あらゆる日本で暮らしている人々が、皆同じような事を思ってらっしゃると思いますが、私は私なりの、そういう事を、このテイクでお聴きいただければなという。

ちょっと、あのぉ、大上段な・・・言ってみればクサいスピーチではあるんですけれども、私の偽らざるその時の気持ちが、今のこの時代に丁度いいかなと、いう感じが致しますので。

2010年10月31日の日本武道館の、これもPAアウトですので音質はご勘弁ください。

『希望という名の光』

<以下、曲中での達郎氏のスピーチ>

夏からずっと、ツアーを続けています。
それも、もうすぐ終わります。
今回の自分のツアーで、僕は、僕にとって一番新しい一曲である、この歌を・・・

この歌を作るきっかけを与えてくださったナインティナインの岡村隆史さんと、それから、今病気と闘って、まさに、それを克服しつつある、僕の友達の桑田佳祐さんに捧げながら、ずーっと歌い続けてきました。

でも、今夜は、この歌を、今夜ここにお集まりの全てのお客様に向けて
それから、今日のイベントを脇で支えているワーナーミュージックの全てのスタッフ、一人ひとりに向けて歌いかけたいと思います。

歌は、人を幸せにするために、あります。
歌というのは、人の幸せに尽くすためにあります。

でも、時々、本当に辛い時、本当に悲しい時、
歌は残念ながら、とてもちっぽけな力しか持ち得ません。

僕はいつも、いつも、その事を思いながら35年間歌い続けて来ました。

ワーナーミュージックの社長だった吉田君は、自ら命を絶つ一週間前に、僕のライブに見に来てくれて、
この曲を聴いていました。
それが、今の僕にはとても残念でなりません。

それでも、僕は、こうして歌い続ける事しかできません。

そして、人の幸せに尽くし続けるという事を願い続けて、歌い続ける事しか、
僕にはできません。

決して生きることを 放棄してはいけません。

いろいろな事があるでしょうけども、去って行った人々の分まで、皆で助け合って、励ましあって、
悲しくても、苦しくても、辛くても。
それでも皆で、生きていきましょう。

歌の文句にあるように、夢はいつも必ず叶うもんじゃありません。
人生はそんなに甘いもんじゃありません。

それでも、生きて行きましょう。

内輪の色々なことに全く関わりのない今日のお客様に、説教臭い話で、ごめんなさい。
本当は今日は、僕は一言も言わずに歌だけ歌って帰ろうと思ってましたけども、でもやっぱり、これだけは言わずには居られませんでした。

どうも、ありがとう。

今週のオンエア曲

14:04 色・ホワイトブレンド/ 竹内まりや
14:10 Windy Lady(ライブ音源 2010年9月10日仙台)/ 山下達郎
14:17 砂の女(ライブ音源 2010年9月10日仙台)/ 山下達郎
14:26 元気を出して(ライブ音源)/ 竹内まりや
14:36 希望という名の光(ライブ音源 2010年10月31日)/ 山下達郎



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コメント

  1. 雪うさぎ より:

    9thNUTSさん
    こんにちは・・。
    以前『残響』を教えて頂きありがとうございました。
    パワフルな福山さんのコンサートを楽しんできました。
    『家族になろうよ』素敵な詩で、涙がこぼれました。

  2. 9thNUTS より:

    雪うさぎさん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。
    コメントありがとうございます。

    > パワフルな福山さんのコンサートを楽しんできました。
    > 『家族になろうよ』素敵な詩で、涙がこぼれました。

    福山雅治さんのコンサートは一曲目から総立ちなんですよね。
    福岡でも3時間立ちっぱなしで、足腰が・・・。
    ライブの最後に歌った『家族になろうよ』はスクリーン見ながら泣きました。
    男前な彼、ちょっと色っぽい話と話術の巧みさ、そして唄う姿勢に心ひかれます。