山下達郎さん サンデーソングブック 2011年06月19日『雨の歌のリクエスト特集:山下家編』

山下達郎さん サンデーソングブック 2011年06月19日『雨の歌のリクエスト特集:山下家編』

長崎は梅雨の真っただ中。
大雨警報が発令され、朝から大粒の雨が降ったり止んだり。

今日のサンソンは、山下達郎氏&竹内まりやさんの雨の歌。
「RAINY WALK」を聴くと学生時代のバンドの事を思い出します。
決して派手ではないこの曲のリズム。
でも、このテンポ(特にキック)をキープするのは難しい。

“恋の嵐/竹内まりや”と”スプリンクラー/山下達郎”の曲に使われているSEが同じだったとは・・・
しかも、音源が”太田裕美 ライブ用素材”。

ということで、このブログでは、山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

6月も下旬に入って参りました。

梅雨真っ盛り、沖縄あたりは梅雨明けですが。
全国的に雨がちでございます。

で、特に九州は大雨だそうでございまして、土砂災害の恐れがあるような、情報が・・・
昨日の情報ですが。

今日も雨降ってるという情報がきておりますが。
えぇ・・・たいへんでございます。

過ぎたるは及ばざるがごとしですが、いろいろと台風来たりした後でございますが、今年は雨が、多いですので、土砂災害、その他、十分お気をつけ頂きまして、番組の方もお楽しみ頂きたいと思います。

いよいよ私、ニューアルバム、8月10日発売『Ray of Hope』
ラストスパートでございまして、現在マスタリングをやっております。

来週、26日になりますが、来週の番組で、めでたく工場へ旅立ったというコメントが発せられれば、8月10日めでたく発売でございます。

たいへん、長らくお待たせを致しました。
6年ぶりのアルバムでございます。
ほんとは、一年前、といいましょうか、一年近く前に発売の予定だったんですが、ツアーのスケジュールとかぶってしまいまして、発売延期になってしまった間に、大災害が起きまして、内容をちょっと変更いたしまして。

ま、アルバムのご紹介、来月あたりにさせて頂く時に詳しいお話を致しますが。

私、いろいろアルバム作ってきましたが、こんなような内容と言いましょうか、こういう感じ、ちょっと珍しいかなという(笑)、ような内容でございますが。

久しぶりのアルバムでございますので、お楽しみ頂けることを祈りつつ、心を込めて、現在マスタリングの真っ最中でございます(笑)。

なので、ずーっとここのところ、棚から一つかみでやって参りましたが、今日は梅雨の最中でございますので、雨の歌の特集をしようかなと。

雨の歌のリクエスト特集
それも山下家編。

私、山下達郎と竹内まりやさんの作った雨の歌を皆様のリクエストに基づいて選曲致しました。

随分、頂きましてですね!
いつもの、3倍より、もっと頂いたかもしれない。
随分今回は頂きました。

嬉しい悲鳴でございます。

ほんとはですね、レコーディング、ラストスパートでもありますのでですね、自分の曲かけると楽ができるという、そういうような思いで始めたんですけど。

いつもよりもハガキが多くてですね(笑)
ハガキ読むだけでも大変でございます!
いつもの3倍くらいの時間がかかっておりますので、ちっとも楽ができてないんですが、嬉しい悲鳴でございます。

ほんとに、たくさんのお便りありがとうございました。

今日はそういう訳で、皆様のリクエストとお便りに助けられつつ、『雨の歌リクエスト特集:山下家編』と題しまして、山下達郎と竹内まりやの雨の歌でお楽しみ頂きたいと思います。

今日は自分の歌ですので、最高の選曲かどうかは心もとないですけれども、最高の音質でお届けを致します。

えぇと、まずはシュガーベイブ。

シュガーベイブの雨の歌といえば「 雨は手のひらにいっぱい」
もう36年前の曲になってしまいましたが。
1975年のシュガーベイブのアルバムSONGS、この中に収められております。

リクエストを沢山頂きました。
てありがとうございます。

埼玉県上尾市T.Kさん。
『SONGSの中で一番好きな曲です。
昔から聴いてる曲ですが、私にとって懐かしい曲というイメージではありません。
いつ聴いても、今の気分にピッタリのお洒落な曲です。』

ありがたいお便りでございます。

府中市のM.Sさん。超常連の方でございますが。
『達郎さんの雨の歌といえば、誰が何と言おうと、この曲、「雨は手のひらにいっぱい」であります。
以前から思っていたのですが、歌詞に出てくる”走り去るバスのけむり”って、どのへんを意識されているのでしょうか。

やはり、池袋界隈なのでしょうか。
ならば、そのバスは、あの緑色のバスの事なのでしょうね、きっと

達郎氏: 国際興業ですね・・

(お便り続き)
『こういった景色が想像できる達郎さんの歌が好きです』

何処といって、特定しておりません。
ガードレールに座ってバスが、けむりに、むせたものが、曲作りの原点でありました。
21歳の時ですね(笑)

堺市のF.Hさんは、香港のBさんからのリクエストの代筆。
香港でおお聴きになってる方がいらっしゃる、ありがとう・・・

広島県三原市のH.Tさん
長野県諏訪市、N.Mさん

豊島区のW.Kさんはライブバージョンでという御所望ですが、今日は、そういうあれなので、ライブバージョンはセッティングできなくて(笑)
そういう暇がございませんでした。
今日は、ほとんどレコードバージョンでございます。
申し訳程度に。

練馬区の超常連I.Mさん
岡崎市のO.Tさん
福岡市のU.Hさん
皆さん、ライブバージョンという御所望でしたが、今日はそういう訳でスタジオバージョン
お馴染、シュガーベイブ1975年のアルバムSONGSから「雨は手のひらにいっぱい」。

◎ 「雨の女王」 

そういう訳で今日は『山下家の雨の歌のリクエスト特集』
私山下達郎と竹内まりやさんの雨の歌を交代で、お聴きを頂くと。

この番組、超常連の方がたくさんいらっしゃいますので、皆さんライブバージョンっていうのを御所望でございますが。

そんなわけで、レコーディングやってるので(笑)・・・
ラストなので、今日はほとんどライブバージョンはかけられません。

ええ、絶無ですと、またブツブツ言う方がたくさんいらっしゃいますので、一曲ぐらいは・・・いってみようと。

言う訳でございまして『雨の女王』
1978年に、六本木のピットイン、今は亡き六本木のピットインでライブレコーディング致しました。
「イッツ・ア・ポッピン・タイム』というアルバムですが。

ここに入っておりますけど、これライブでしか入ってない。
スタジオバージョンが無い曲なんですが。

なぜか、これにたくさんリクエスト頂きましてですね。
有り難いんですが。

江東区のH.Mさん。
『雨の女王で、ポッピン・タイムじゃないやつのテイクを希望します。』

・・こういうのあるんです・・・
JOYじゃないやつとかですね、
ポッピン・タイムじゃないやつとかですね・・・

北海道中川郡のY.Sさん。
ここんとこ、よく下さいます。
『リクエスト、雨の女王。待ってました。今度こそかかるかな!
達郎さんの数ある雨の歌、好きな曲はたくさんあるのですが、やっぱりこれ。

しつこくてすみません。
今度のライブでもぜひ聴きたいです。』

ただいまお聴きを頂きましたのは、1981年3月11日、やはり六本木ピットインでのライブレコーディングであります。

未発表ライブでございますが。
今日のは、いわゆる同録テープでございます。

ので、あのぉ、すごく音が悪いです。
のでご了承ください。

私の人生で、最も最長演奏時間であります、4時間45分という、物凄いライブの丁度、中頃でございます。

のでですね、ヘロヘロでございます!
一瞬歌詞間違えてるところが、2か所ございます。
そこんろこは、ご了承頂きたいと思います。

たぶん、これレコードにはならないと思うので。
ライブソースだけでございます。

「雨の女王」
今日はこれで、スタートしてみました。

◎ リスナーからのお便り(山形市のT.Kさん) 

『雨にまつわる山下家の歌、たくさんありました。
達郎さんのバージョンは・・・・漏れがあるかもしれませんが、まずは25曲でした。』

達郎氏:

歌詞に雨がでてくる歌ですね!

(つづき)
『まりやバージョンは、こちらは意外にも8曲。
番組でどんな曲が取り上げられるか、とても楽しみです』

達郎氏:

自分の曲をかけても、こんなに色々と頂けるとは。
なんか、どうなんでしょうね、自分の曲をかけるのは、恥ずかしいというか、つまんないと言いましょうかね、そういう・・・

普通逆なんですけど”オレの曲をかける!”みたいなですね。

良く言えば”控えめ”ですけど、悪く言いと”恥ずかしがり屋”、という感じでございます。

◎ 太田裕美と”恋の嵐” /竹内まりや 

達郎氏:

竹内まりや 1986年「恋の嵐 」
まだ、30代そこそこ・・・
育児の真っ最中(笑)っていう時代であります。

これを聴くと、思い出しますね!

先ほどの「雨の女王」も81年のレコーディングですから、まだ20代でございます!
あれからもう30年も経ってしまって・・・

早いものでございますね。
時間はどんどん経っていく。

ちなみにこの「恋の嵐」
お終いにSE※が入って、雨の音といいましょうか、雷のSEが入っておりますがですね。
(※Sound Effect)

この頃は、こうやってSE入れるのが大好きでありましてですね。
実を申しますと、この「恋の嵐」で使っているSEはですね、一度前に使った事があります。

「スプリンクラー」というのがありまして、イントロで入ってるんですけどね。
実はこの、雨のSEとか雷のSEっていうのはですね、なかなか”これだ”っていうのが無いんですよ。
音源が。

この「スプリンクラー」をレコーディングしている時に、雨のSEを探し廻ったんですけどね、ぜんぜんいいのが無いんです。

ちょっとした拍子にですね、六本木のソニーのスタジオだったんですけど、棚があるんですね。
その棚を開けましたら、一本テープが入ってる。

“太田裕美 ライブ用素材”って書いてありましてですね。

太田裕美さんのライブの素材に使う雨のSEの音っていうのが、その中に入っておりまして。
これが良い音してるんです!

これを「スプリンクラー」に流用させてもらいまして、で、「恋の嵐」それから3,4年経ってからレコ―ディングしたんですが、やっぱり良い音が無くて、結局それを流用してるという。

えぇ、2回、おんなじSEを使っているんですけど、ま、ひとつはイントロで、ひとつはエンディングだから、判りゃしない・・そういうですね(笑)。

でも、ほんとにいい音だったんで、使ったんですが。

なかなか今でも、雨のSEで”これだ”っていうのを見つけるのが、ほんとに大変です。

余談でございます!
すいません。

◎ リスナーからのお便り(鳥取県倉吉市のN.Sさん) 

『以前、うちの子供たちと、牛乳瓶に蛍をたくさん集めて、部屋をその灯りだけで照らしたのですが、そんな事をすっかり忘れていた折、今年も蛍の季節になりました。

当時とても、一人で蛍を採れなかった下の子が10歳になり、瓶に蛍をいっぱい捕まえて見せてくれました。
ひとりホタルナイト?

ニューアルバムのタイトルがRay of Hopeなんだそうですが、家の希望はこの子たちなんだなと親ばか的に思ってしまいました。
捕まえた蛍は、その後ちゃんと放していましたよ。』

達郎氏:

という素敵なお便りでございます。

◎ リスナーからのお便り(川崎市のS.Tさん)  

『達郎さんの雨の歌で好きな曲がたくさんあって、一つに決められません。

なので、収録日がドシャ降りの雨の日なら「スプリンクラー」
シトシト雨なら「RAINY WALK 」
明るい雨の日なら「土曜日の恋人」
人恋しい雨の感じなら「世界の果てまで」

という事でお願いします。』

達郎氏:

素敵なお便りです。
・・こういうの好きですね、ボク。

◎ 「愛してるって言えなくたって」アナログ盤

達郎氏:

山下家の雨の歌のリクエスト特集
私、山下達郎と竹内まりやさんの雨の歌で、皆さんからリクエストをお願いして特集やっております。

ちょうど梅雨時でございます。
雨、たくさん降っております。

南の方は降りすぎでありますしですね・・・
いまだに、被災地
避難所で不自由な暮らしされている皆様は、雨は、なかなか歓迎するものではないかもしれません。

暑くなって参りますのでですね。

えぇ・・・相変わらず、なかなかお役所仕事は遅々として進まない今日この頃でございますがですね。
お体くれぐれも、引き続き心よりお見舞い申し上げます。

それで、今日はプレゼントを差し上げようと思って準備して参りましたが、時間が押してしまいまして・・・
3月9日に発売になりました「愛してるって言えなくたって」
これの封入ハガキで応募致しますとですねアナログ盤をプレゼントするという特典がございましたが。

これのアナログ盤が出来上がりましたので、この番組で、それとは別にですね、このアナログ盤抽選で20名の方にプレゼントいたします。

「愛してるって言えなくたって」それから「高気圧ガール」のカップリングの特製アナログ盤、20名の方にプレゼント差し上げます。
奮ってご応募ください。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデーソングブックの係

◎ エンディング  

達郎氏:

今日は、このへんで。

あんまり、かかりませんでしたね。
このほかにも、「レイニー・デー」とか「こぬか雨」「スプリンクラー」「十字路」たくさん頂いたんですけど、すいません。

また、次の機会で。

アルバムが出ますんで、8月近くなりゃ、いやでも沢山聴いて頂くことになります。
宜しくお願いしたいと思います。

今日の最後は・・・
竹内まりやの雨の歌といえば、これが代表かなという感じが致します。

1987年のアルバム「リクエスト」に収録されております、お馴染「駅」。
雨の歌リクエスト、山下家編、これでお開き。
ご清聴、ありがとうございました!

今週のオンエア曲

14:05 雨は手のひらにいっぱい /SUGAR BABE
14:10 雨の女王 /山下達郎
14:18 恋の嵐 /竹内まりや
14:26 RAINY WALK /山下達郎
14:30 涙のワンサイデッド・ラヴ /竹内まりや
14:40 硝子の少年 /山下達郎
14:44 駅 /竹内まりや




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コメント

  1. sumire より:

    ありがとうございます。
    最近忙しくて聴けない時が多く、録音もできない貧乏リスナーですので、こちらがあることが唯一の救いです。
    今日はまたお宝ライブバージョンがあったようですね(泣)。

  2. 9thNUTS より:

    sumire さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。
    コメントありがうございます。

    > ありがとうございます。
    > 最近忙しくて聴けない時が多く、録音もできない貧乏リスナーですので、こちらがあることが唯一の救いです。
    > 今日はまたお宝ライブバージョンがあったようですね(泣)。

    オンエアされた「雨の女王」1981年3月11日ピットインliveソースは魅力的でした!
    アルバムやツアーなど、今年後半もお楽しみ!!

  3. maeda より:

     こんにちは、昨日ごらんなったかもしれませんが、
    小笠原拓海さんがUSTに出ていました、僕自身も質問させてもらいましたが、いろいろな話が聞けておもしろかったです。

    http://www.ustream.tv/recorded/15585614

  4. 9thNUTS より:

    maeda さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。

    >  こんにちは、昨日ごらんなったかもしれませんが、
    > 小笠原拓海さんがUSTに出ていました、僕自身も質問させてもらいましたが、いろいろな話が聞けておもしろかったです。
    >
    > http://www.ustream.tv/recorded/15585614

    ↑情報ありがとうございます!
    USTに出演していたとは、知りませんでした。
    さっそく、RECORDEDをみました。
    私もドラマーのはしくれですので、たいへん興味深い話題ばかりで良かったですね!
    尊敬するドラマーがTOTOの故ポーカロさんだったとは、感激です。