長崎市内のお天気は日中ポカポカ陽気でした。
春ですね~
フィリーソウル、あらためて聴くとすばらしい演奏と歌!
ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
3月・・あっという間にもう10日でございます。
卒業式とかそういうシーズンになっております。
移動とか、そういうような春先です。
でも気候はなかなか不順でありましてですね
寒かったり、暑かったり、忙しい気候でございます。
とは申しましたが、私、スタジオお籠しておりますので、あんまりよくわかりませんが。
でも雨がすごく降って、雪になると言われたのに
全然ならないじゃない・・とかですね
ツッコミがたくさんあります。
で、割とスタジオでうんうんやっております。
佳境に入っておりましたレコーディングが・・
ですのでちょっと余裕がないんですけども。
でもレコードを、ちょっとですね整理して
フィラデルフィアもののふぃりーソウルものを
少し、こうですね、
まとめていきましたら、聴いてしまいまして。
気がついたら、夜がしらけてるという、そういうような・・
じゃあ、ついでだから、これ
「フィリーソウルで棚からひとつかみ」やってみようかと
ここの数年間
買ったシングルが、整理できてないやつが整理できましたので
そういうようなところから、行ってみたいと思います。
なんの根拠もありません。
「フィリーソウルで棚からひとつかみ」
フィリーソウルと言いましても
非常に範囲が広いので。
もう完全に「棚からひとつかみ」です。
これかけたい!
これ聴きたい!
で朝まで聴いてしまった結果が今日の番組になります。
お楽しみいただければ幸いであります。
日曜日の午後のひととき
本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみをいただきます。
今日はフィラデルフィアのリズムアンドブルースで
攻めてみようと思います。
山下達郎サンデーソングブック
「フィリーソウルで棚からひとつかみ」
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします、が
東日本大震災から13年が経ちまして
3月の11日
明日ですね
13年経ちますので。
ちょうどあの時にですね
そのために書いた曲じゃなかったんですけど
前の年に出しました
「希望という名の光」Ray Of Hopeという曲が
あの時にずいぶんオンエアをされました。
それをご記憶の方がたくさんいらっしゃいまして
山のようにリクエストをいただきました。
13年経ちましたがですね
色々とまだ問題が残っておりますし
今年は能登の方で地震がありまして
昨日あたりですね
千葉のところで弱い地震が・・・なんかちまちま弱いが続いております。
不安ですけども防災の心がけもですね
いっそう気を引き締めて、いろいろ準備をして
かつ被災された方々へのご支援
いろいろな形でできればと
そういう形で考えております。
たくさんいただきまして、ありがとうございます。
熊本市の超常連でM.Sさん
お嬢さん高校卒業でおめでとうございます
福島県いわき市のS.Mさん
福岡市 O.Nさん
柏市のI.Kさん
仙台市はT.Tさん名古屋単身赴任
たくさんいただきました
「希望という名の光」
~ CM ~
♪ ストップ・ルック・リッスン / スタイリスティックス
フィラデルフィアのリバーブ、演奏、そして歌の素晴らしさをご堪能ください
達郎氏:
今日は「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」
フィラデルフィアが生み出したリズム&ブルースの数々
70年代を中心に・・
60年代、それから70年代中心にお届けしたいと思いますが。
もうフィリーサウンドと言ってもですね、広範囲なので
歴史とかそういうのはもうネットで調べてください。
聴いてよければ、それでいいという今日はこんな感じです。
なぜかスタジオでちょっとテンパっております(笑)
余裕がない(笑)
これ、もうちょっと後にすればよかった(笑)
そんなことやると、いつまでたってもきませんので(笑)
いいんです!
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」
フィラデルフィアのリバーブの素晴らしさを
あとはミュージシャンの演奏の素晴らしさ
歌の素晴らしさ
ご堪能いただければ。
まずはおなじみのところでスタイリスティックス
1971年のデビューアルバムの一番最初に入っております
全米ソウルチャート6位
1971年「ストップ・ルック・リッスン」
今日はこれから始めてみました。
フィラデルフィアは音楽が盛んな街
達郎氏:
「フィリー・ソウルで棚つか」で適当にこう並べてやってみようと思って
選曲を始めましたら聴き入ってしまいまして(笑)
朝までかかって・・
レコーディングどうすんだい!
そういう感じでございます。
昨日も朝まで選曲しました。
迷って迷ってですね・・・
フィラデルフィアというところは50年代、そしてその前のジャズの時代からですね
音楽が盛んであります。
ドゥアップもたくさんあります。
映画ロッキーの・・・
映画をご覧になりますと、ドゥアップ出てきます。
で60年代はカメオ/パークウェイ(Cameo Parkway)というレーベルがありまして
チャビー・チェッカーとかボビー・ライデル、ディー・ディー・シャープ、オーロンズ
たくさんヒット曲が出しまして一世を風靡しました。
そこの流れから、
ミュージシャンそれからプロデューサー、作曲家
作詞家、アレンジャー
たくさん人材が出てきまして
それが60年代それから70年代に、またさらに大きなムーブメントになってきます。
そんな中から生まれた、いろいろな音
そんな中でフィリー・グルーヴ(Philly Groove Records)というレーベルがありまして
スタン・ワトソン(Stan Watson)という人が作ったところですけど
この人のプロデュースでたくさん名曲生まれたんですけど
いかんせん、その販売力が弱くてですね
数年で潰れてしまいました
その基礎から
Philadelphia International(フィラデルフィア・インターナショナル)と
ケニー・ギャンブル(Kenny GAMBLE)
レオン・ハフ(Leon Huff)の大きなプロジェクトにつながっていくと
そういうような時代の中での作品をいくつか
今日はお聴きいただきたいと思います。
ボツになったとは信じられない素晴らしいトラック!
達郎氏:
次にお聴きをいただきますのは
The Finishing Touchというグループで
このPHILLY GROOVEレーベルから
シングル2枚しか出ていないんですけど
フィラデルフィアのボーカルグループですが
90年代に入りまして未発表の曲がCD化されました
未発表なので当然アナログはありません。
CDからですが・・
70年代の頭の72、3年の作品だと観測できます。
でもボツになったとは信じられない素晴らしいトラック!
♪ Don’t Put Me Down / The Finishing Touch
90年代の終わりにCD化されまして
日の目を見た一曲でありますが。
音楽の世界は時の運も大きく影響しますね
達郎氏:
お次はThe Invitationsというボーカルグループ
ニューヨーク出身のボーカルグループですが。
このプロダクションと言いましょうか
制作されているのが
フィラデルフィアのMFSBと呼ばれる
スタジオミュージシャンのグループ
そしてアレンジが
ボビー・マーティン
フィラデルフィアのスタッフによるレコーディングですので
フィリー・ソウルという枠組みになります。
1973年 全米ソウルチャート17位
♪ They Say The Girl’s Crazy / The Invitations
上手な歌は、ルー・カートン(Lew Kirton)
後にソロ・シンガーとして活躍しますが。
この人のリード・ボーカル。
さっきのThe Finishing Touchのリードボーカル
Charles Mackという人
この人も上手いんですが・・・
それでも、あんまりたくさんヒットが出なかった・・・
時の運でございますね。
このインビテーションズのトラックは
ひょっとしたらニューヨークで
レコーディングされたものかもしれませんが
まあイーストコースト、ニューヨーク、フィラデルフィア
そしてワシントンDC
ここの行き来がものすごく激しいので。
いわゆる演奏スタッフと言いますか・・
そういうプロデューサーとか
そういうところの基準で「フィリー・ソウルで棚つか」というのでやっております。
お次のフィリーも有名な1曲
達郎氏:
どんどん行きますが
お次のフィリーも有名な1曲であります。
やっておりますのがFlashlightという・・・
76年に出しましたアルバムに入っておりますが。
もともとはこのFlashlightというグループは
Quickest Way Outという名前のグループで
それが改名して、これになりましたけれども
そのQuickest Way Out時代に録音したトラックが
そのままこのFlashlight名義で入っているという
まあ、よくある話でございますが。
こういう時はアルバムのロングバージョンだと長いので
シングルの短いやつでと思ったんですけども
全然このアルバムのバージョンの方が楽しいのでですね
5分ちょっとですけど、ちょっと長めですけども
ロングバージョンでお楽しみいただければと思います。
1976年 Flashlight「Who Am I? 」
♪ Who Am I? / Flashlight
先ほどお聴きいただきましたThe Finishing Touch
それからこのFlashlight
この辺のフィラデルフィアのレコーディングはですね
スタン・ワトソン(Stan Watson)というプロデューサーが手がけております
フィリー・グルーヴ(Philly Groove)というレーベルのオーナーでもあります。
ギャンブル&ハフなんかと並びましてですね
フィラデルフィアのローカルで大変活躍した人なんですけど
いかんせ商売があんまりうまくなかったらしくて
長くレーベル続かせることができませんでしたけども
フィリー・グルーヴ・レーベルの最も成功した人たち
達郎氏:
このフィリー・グルーヴ・レーベルの最も成功した人たちは
デルフォニックス (DELFONICS)
「La La Means I Love You」で有名な、私もカバーしておりますけれども。
デルフォニックスたくさんヒット曲ありますけれども
今日はお知らせの前にデルフォニックスで
1973年のアルバム
アライヴ&キッキング(Alive & Kicking)からのシングルカットで
全米ソウルチャート22位
プロデュースはスタン・ワトソン
アレンジはMFSBのヴィブラホン奏者
ヴィンセント・モンタナ
♪ I Don’t Want To Make You Wait / The Delfonics
~ CM ~
来週
達郎氏:
当然、来週もやります!
もう入り込んでしまっております(笑)
その間にレコーディングを仕上げると(笑)
甘いです!
達郎氏:
1枚のお便りも紹介せずにきましたが・・・
宮城県は気仙沼市のK.Oさん
『先日予約していたオリジナルフレーム切手が到着いたしました。
早速額装し部屋に飾っております。
この切手を使用して
リクエストを出す強者はいるでしょうか
恐れ多いです。』
甘いです。
静岡県は伊東市のI.Rさんはこの切手を貼って
おハガキをいただきました。
『切手が届きました。
ご自分の切手が貼られたハガキの感想はいかがでしょうか。
ぜひ聞きたいです。』
ぉありがとう~ございます(笑)
両極ですね、これ(笑)
フィリー・ソウルのファンの間では人気の高い1曲
達郎氏:
先ほど申し上げたスタン・ワトソン
たくさんプロデュースしておりますが
そんな一つ
Tapestryという
これもボーカル・グループだと思われますが
1973年のTapestryの作品
これもそうしたフィリー・ソウルのファンの間では人気の高い1曲
♪ Big Stone Wall (Around Your Heart) / Tapestry
リバーブがフィリー!
達郎氏:
お次のグループは出身はニュージャージーですが
フィラデルフィアを拠点活動しておりまして
タッチ・オブ・クラスというグループであります
4人組の黒人ボーカル・グループ
1977年のアルバム「I’m In Heaven」
この「I’m In Heaven」ヒットになりましたけれども
プロデュースとアレンジがジョン・デイヴィス(John Davis)という
フィラデルフィアの有名なスタジオ・ミュージシャンであります
作曲家でもありますが
この人の全面プロデュースで
フィラデルフィアのSigma Sound Studioでの録音です。
リバーブがフィリー!
Touch Of Class
1977年、シングルカットされました
全米ソウルチャート45位
♪ You Got To Know Better / Touch Of Class
エンディング
達郎氏:
今日はこの辺で
この続きはまた来週
お時間までお便り
山下達郎ベストアルバム「OPUS 2」
達郎氏:
先週かな、初めて山下達郎のCDを買うには何がいいか
「OPUS」「Softly」だと申し上げましたら
その沼津市のA.Yさん
お買い上げいただきまして
ありがとうございます
だけど自分の好きな「マジック・タッチ」が入ってない!と・・
「マジック・タッチ」はどこに入ってる?
「COZY」というCDに入ってます(笑)
「マジック・タッチ」はですね
あの当時、90年代 私のシングルであまり売れなかったやつなんですよ。
だから、なのでベストに入ってないんですよ。
「OPUS 2」っていうのを出さないとダメですね~
最近、そういうなんか、あんまり当時人気がなかった曲が
なんか復活してくるという
そういうような不思議な現象があるので
そういうの、ちょっとまとめてやろうかなと思ってますけど
いつになったら、できますかね・・・
すいません・・・
周りにレコードを聴く友人がいません
達郎氏:
埼玉県狭山市のO.Kさん
『私は36歳なのですが
周りにレコードを聴く友人がいません。
ドゥワップが通じる友人もいません。
でもこのラジオを聴いてると、多くの友人ができた気になります。
年始の達郎さんと宮治さんのように
好きなレコードの話ができる友人がいらっしゃることを
とても羨ましく思います。
「オン・ザ・ストリート・コーナー」のライナーにも同志がいないため
1人多重録音をしたと書かれており
達郎さんも同じような時期を過ごしていたのかなと思っています。』
達郎氏:
っふふふ(笑)
その通りです!
頑張りましょう!
今日の最後
達郎氏:
時間がそろそろなくなってきました。
今日の最後は、自分の曲じゃなくて・・
ギャンブル&ハフまでたどり着かなかったので(笑)
来週はそっちの方で少しやってみたいと思います。
フィラデルフィア・インターナショナル前夜
というような感じでお届けしましたが
最後はギャンブル&ハフの曲で。
歌っておりますのが
ジ・エシックスという・・
この人たち、ニュージャージーを代表するボーカルグループだったんですけど
あんまりヒット曲がありませんけども
その後、ラブ・コミッティ(Love Committee)という
グループ名を変えて活動を続けていきますが
ここで裏声で、きれいな声で歌ってる人が、ロン・タイソンという人で
この人は後のテンプテーションズのメンバーになっていきます
これはエシックスの最後のシングルになりますが
これ、持ってるのを昨日の晩、棚から出そうとしたら、ない!
どこ行った!
今日帰ってから本格的に探さなきゃ・・
何時間かかる・・
よくある話ですけど。
エシックス
1974年の「グッド・ラック」をお聴きをいただきながら
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」Part.1
来週のPart.2もお楽しみに
「フィリー・ソウル」が時々「フリー・ソウル」になるという滑舌の悪さを
また山岸君に指摘されました(笑)
♪ グッド・ラック / ジ・エシックス
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました
山下達郎サンデーソングブック
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」
Not Philly SOUL But Philly SOUL !
来週も引き続き、このプログラムで。
こういうのだと「ニュージャージー・ソウル」とか「シカゴ・ソウル」とか
「デトロイト」とか、いろいろできそうですが。
まあ時間ができればという・・
インフルエンザ、コロナ、花粉症
色々と注意喚起が呼びかけられております。
季節の変わり目
皆さん、くれぐれもお体お大事に
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで
皆さん ごきげんよう
さよなら
今週のオンエア曲
14:04 希望という名の光 / 山下達郎
14:09 ストップ・ルック・リッスン / スタイリスティックス
14:15 Don’t Put Me Down / The Finishing Touch
14:19 They Say The Girl’s Crazy / The Invitations
14:23 Who Am I? / Flashlight
14:29 I Don’t Want To Make You Wait / The Delfonics
14:36 Big Stone Wall (Around Your Heart) / Tapestry
14:40 You Got To Know Better / Touch Of Class
14:46 グッド・ラック / ジ・エシックス
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