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山下達郎さん サンデーソングブック2024年3月17日『フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part.2』(#1640)

サンデーソングブック山下達郎サンデーソングブック 
サンデーソングブック

長崎市内は午後から雨がやみ、曇り空
ちょっと肌寒いです。

フィリー・ソウルといえばテディ・ペンダーグラス!

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

皆さんこんにちはご機嫌いかがでしょうか。
山下達郎です
毎週日曜日午後2時からの55分間
私山下達郎がお送りいたします
楽天カードサンデーソングブックの時間になります
東京FMをキーステーションといたしまして
JFAの全国38曲ネットでお届けしております

ちょっとスタジオでコーラスやりましたので
少し声が、今は枯れ気味でございます。

お聴き苦しいところ・・ご勘弁を。
レコーディングでお籠りの、相変わらずでございます。

ですので話題あんまりありませんけど(笑)
色々と勤しんでおります。

少しずつ少しずつ、春の気配が出てきましたが
まだ・・・今年はなんか例年に増して
昼間と夜の温度差がなんか激しいような気がします。
みんな周りが具合悪いと言っております。

皆さんもそんな感じかなと思います。

直近で録っていませんので正確なことを申し上げられません
今日の予報だと北は雪、南は雨という感じになります。

変わりやすい陽気でございます。

でも番組は変わらずにやっております。
先週、フィリー・ソウルで棚からひとつかみ
フィラデルフィアのソウルミュージック
70年代中心にお聴きいただきました。
予想をはるかに上回るご好評をいただきました。
気を良くしております。

今日も張り切ってPart.2 攻めてみてみたいと思います。

フィラデルフィア・ソウルっていいますと、私たちの世代ですと
スリーディグリーズとかですね
ヒゲダンスとか・・あれ、フィリー・ソウルじゃないんですけど
そのリズムパターンを持ってきたというだけなんですが

そんなようなリクエストいただいておりますけれども。
サンデーソングブックですので
あんまりかからないやつ
日本の特にラジオ放送であんまりかからないやつ
CD化されてないやつ
YouTubeでしか聴けない
そういうようなやつをピックアップして
いい音でお届けするという感じでございます。

御託・・・
いいから早くやれ!
すいません。

フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part2でございます。

本日も日曜の午後のひととき
素敵なオールディーズソングでお楽しみいただきます
山下達郎サンデーソングブック

本日は、フィラデルフィア・ソウル
素晴らしいエコーと素晴らしい演奏
素晴らしい作品
そして素晴らしい歌

色々とそろったフィラデルフィア・ソウルの全盛期の音楽をお楽しみ頂きたいと思います。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたしますが・・
とにかくリクエストカードをたくさんいただきましてですね
もう全くお手上げ状態であります。

特にこんな「棚つか」というかミニ特集なんかをしますと
リクエストカードがうずたかくストックされるという・・
呆然としております。

すいません
かからない!
読んでもらえない!
お叱りのお便り、たくさんいただきます。

すいません・・

私の音楽で
フィラデルフィア・ソウルに影響を受けたものがありますけれども
特に60年代のフィラデルフィア産のポップミュージックに
ものすごく影響を受けました。

特にアレンジメントとかですね
作曲の技法とか、そういうようなものにものすごく影響を受けました。
それの一つが「パレード」
シュガーベイブの時代の曲ですけれども

これをレコード化する時にナイアガラ・トライアングルに入れましたパレードのバージョンは、いわゆる60年代のフィラデルフィア・ポップのイディオムで制作しております。

今日も「パレード」
春先でございますので、リクエストいただいております。

大田区のT.Kさん
『フィリーソウル最高でした。
Part2もとても楽しみ』

秋田県横手市のK.Mさん
姪御さんが結婚式挙げられる・・・まだ先ですね

静岡県伊東市I.Yさん
『の木蓮はほぼ野鳥に食べられました』
ご愁傷様です

♪ パレード / 山下達郎

~ CM ~

♪ My Love Is Free / Double Exposure

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いろんな呼び方がありますが全部同じです

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしております
サンデーソングブック
先週に引き続きまして
『フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part2』でございます。

新宿区の超常連Y.Nさん

『フィリー・ソウルなるジャンルを初めて意識させていただきました。
知らぬこともたくさんあり楽しいです。』

フィラデルフィア・ソウルミュージック
先週もご紹介しましたが
50年代からずっとドゥーアップの時代から続きます。
リズム&ブルース
ソウルミュージック
いろんな呼び方がありますが
全部同じです。

初めはハーレム・ヒットパレードとかレース・ミュージック(Race Music)
非常に差別的な用語ですけれども、そういう形でアフリカン・アメリカンの音楽を区別していたんですけれども。

だんだん、だんだんと音楽的に高度になってきます
それをいわゆる白人の観客にどうやって届けようか、ということを考えた時に生み出された名称が「ロックン・ロール」もしくは「リズム&ブルース」
そういう用語でありました。

50年代の終わりに後にアトランティックの役員になります
ジェリー・ウェクスラーという当時は
ビルボード・マガジンに勤めてた人が
「リズム&ブルース」という言葉を作り出したと言われております。

「ロックン・ロール」という言葉は
ご存じのようにアラン・フリードが作り出したと言われております。

「ドゥー・ワップ」という言葉も60年代に入ってGus Gossertというですね
ニューヨークのDJが考案したと言われております。

全部同じです。

50年代のストリート・ミュージックは「ドゥー・ワップ」と言われ
それが「リズム&ブルース」という形になりまして
60年代の終わり、公民権運動が盛んになるにつれて
いわゆるアフリカン・アメリカの人権が上がってくるとともに
「ソウル・ミュージック」という言葉になりまして
今は「R&B」というようなことで一括されております。
何でも同じです。

その中でアメリカ広いのでですね地域差があります。
ので、フィラデルフィアというところ・・・
フィラデルフィアという都市は150万人しか人口いないんですね
すごいですね!
そこで行われておりました
特に60年代終わりから70年代を過ぎて80年代に行く頃に
フィリー・ソウルがモータウンの後に全盛期を迎えました。

その時代の音を、先週と今週
お届けしております。

私たちがフィリー・ソウルという場合は・・・

達郎氏:

で、私たちがフィリー・ソウルという場合は
フィラデルフィアのスタジオミュージシャンMFSB
その後、枝分かれしますけども

その人たちによる演奏
そしてシグマ・サウンドというスタジオがフィラデルフィアにありまして
そこの音

それで、そこに取り巻くミュージシャンと作曲家、作詞家
そしてボーカリスト
ボーカル・グループ

そういうものを、ひとまとめにして
フィリー・ソウルという呼び名をしております。

ケニー・ギャンブル(Kenneth Gamble)と、レオン・ハフ(Leon A.Huff)が立ち上げましたフィラデルフィア・インターナショナル(Philadelphia International Records))というレーベルが70年代の頭に全盛期を迎えまして。

そこのスタジオミュージシャンがその後枝分かれしまして
ドラムのアール・ヤング
ベースのロニー・ベイカー
そしてギターのノーマン・ハリス
そしてビブラフォン奏者のヴィンセント・モンタナ
こういう人たちがですね
新しいグループ作りまして

サルソウル・レーベル(Salsoul Records)という、74年に出来ました
ニューヨークのレベルですけども
ここからディストリビューとしました。

製作はフィラデルフィアのスタジオでやっておりますけれども
たくさん素晴らしい作品が生まれました。

♪ My Love Is Free / Double Exposure

♪ When The Fuel Runs Out / Executive Suite

♪  Your Love Has Put A Spell On Me / The Finishing Touch

オリジナル盤がものすごく高騰したという

達郎氏:

頭の3曲全部同じドラマーでEarl Youngという人で
フィル・インが同じであります
スネアのチューニングも同じであります。

ベースのRonnie Bakerとコンビで
60年代の初頭からずーっと活躍してきた人でありますが

今度の作品も同じ
お次はアンソニー・ホワイトというこの人
キーボード・プレーヤーで作曲家でもありますけれども
1976年にフィラデルフィア・インターナショナルでソロアルバムを出しまして
その時は全くヒットもしませんし
話題にもならなかったんですけども

90年代に入りまして
ヒップホップシーンでサンプリングで注目されまして

でも歌も上手い人なので
オリジナル盤がものすごく高騰したというですね

76年なので私オリジナル盤買ってましたけれど
今CD化されてシングルオンリーまでボーナストラックが入って聴けるという
便利な世の中になりました。

昨年、紙ジャケ化された時に1回かけましたが
今日は違う曲で

アンソニーホワイト
1976年のアルバム
「Could It Be Magic」から
「Never Let You Get Away From Me」

全体的にタイトルが長いですね・・・

♪ Never Let You Get Away From Me / Anthony White

後から判明したこと

達郎氏:

こうやってお聴きいただくと
フィリー・ソウルというイメージがですね、あるかなと思います
でも大スターが今日はいないので。

お知らせの前に
もう一曲は、スターシンガー テディ・ペンダーグラス
テディ・ペンダーグラスは
1982年に、絶頂期の時に自動車事故にあいまして
車椅子生活を余儀なくされました

そのリハビリ中に発売された
アルバム「This One’s for You」というアルバムがあります。

後から判明したのは
リハビリ中にレコーディングされたものではなくて
いわゆるアウトテークを集めたものなので
クレジットがバラバラなのはそのせいなので
あとから聞くと納得なんですが

今日お聴きをいただきますのは
アシュフォード&シンプソンが作曲プロデュースした、アルバムの一番最後に入っております僕大好きな曲なんですけども

この曲だけ、でもフィラデルフィアのシグマではなくて
ニューヨークのシグマ・サウンドで録られたやつで
僕、ニューヨークのシグマ・サウンドで
ポケットミュージックの時にレコーディングしたことありますけれど

ここでのレコーディングですが
僕この曲大好きで
このコーダの、もういわゆるシンガーロングとおっかけがですね
もうアシュフォード&シンプソンならではという素晴らしい一作です
テディ・ペンダーグラス
1982年のアルバム「This One’s for You」から「Only To You 」

♪ Only To You / Teddy Pendergrass

~ CM ~

来週

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしております
サンデーソングブック
フィリーソウルで棚からひとつかみ
先週に引き続きましてPart2をお届けしておりますが

もう1週間やっちゃおうかなぁ~

もう、いくらでもかけられる(笑)

この、あれで行くとなんか
ニュージャージーとかシカゴとかですね
デトロイトとか
そういうとこでも、なんかやれそうな感じがします。

なんかちょっと考えてみたいと思いますが。

まだまだ、かけてないのがたくさんあるので
その間にレコーディングせいだしていきたいと思います。

♪ Newsy Neighbors / Double Exposure

ドラムのキックの4つ打ち

達郎氏:

Double Exposureというこのグループは、史上最初の12インチ リリースのアーティストと言われております。

サルソウルのディスコ全盛時代
当時は、こうしたいわゆるドラムのキックの4つ打ちは
いわゆるディスコミュージックですけども
こういうのをみんなでですね、なんか馬鹿にしてた時代がありまして
「ディスコかよ~」
だけど、そうしたダンスミュージックの歴史の中で
このキックの4つ打ちというのが、一番ですねダンスが踊りやすいという
非常にドラムが安定しているという

ベニーグッドマンなんかの時代に戻ります
キックが4つ打ちで、それでダンスをしたという・・
そういうあれでございます。

だんだんだんだん複雑になってきまして
そういう簡単なビートを軽視するという(笑)傾向があったのが
70年代、この時代になって、また戻って
これがマシンミュージックになって
マシンのドラムの4つ打ちに展開していくという

そういうような歴史ですが
そういう話はまた後日

来週もやろうかなぁ~(笑)
やってみようかな!

今日の最後

達郎氏:

今日の最後は、先週の頭と挟んで締めくくりでスタイリスティックス行ってみようと思いますが、来週もやるんだったら・・まあいいか(笑)

スタイリスティックス 後期のアルバム
1982年のアルバム「1982」
これに入ってます
ケニー・ギャンブル プロデュース、作曲の作品
The Stylistics 「My Heart」

♪ My Heart / The Stylistics

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
フィリー・ソウルで棚からひとつかみ
もう一週やっちゃおうかな~っていう・・お楽しみに

季節の変わり目で、年度替わりでもありますので
ご家庭、お仕事、色々と変化があおりのお便りたくさん頂いておりますが

兵庫県川西市 K.Hさん 超常連の方ですが
還暦目前で社会福祉の国家試験に合格されたという
おめでとうございます
ますますのご精進を

大阪府はM.Hさんはお嬢さんが大学卒業し
『一つ親として勤めを果たし少し肩の荷がおりました』
おめでとうございます

仙台市の超常連にS.Hさん
御次男が小学校ご卒業だそうですが
『我が息子の晴れ姿を見て感動の涙を流したい
何にも邪魔されず涙を流したいという願いも虚しく
私にはビデオ撮影の大役が待っています。
できることなら肉眼で見て感動を味わいたいのは
それは無理な願いですね
がんばります。』

いいんじゃないですか!ご自分の記憶が一番ですね
確かで、きれいだと思います
ビデオね・・・わかります、ハイ。
ビデオでライブ見てるような心境になりましたけど・・・

山口県下関市のM.Aさん
新潟県新発田市のS.Hさん
お二人ともご病気で、こういうお便り最近たくさんいただきますが
くれぐれもお大事に
ご快癒お祈り申し上げております

というわけで皆さんも、くれぐれもご自愛ください

山下達郎サンデーソングブック
来週もセイムタイム、セイムチャンネルでみなさんごきげんよう
さよなら

今週のオンエア曲

14:04 パレード / 山下達郎
14:09 My Love Is Free / Double Exposure
14:17 When The Fuel Runs Out / Executive Suite
14:21 Your Love Has Put A Spell On Me / The Finishing Touch
14:26 Never Let You Get Away From Me / Anthony White
14:30 Only To You / Teddy Pendergrass
14:38 Newsy Neighbors / Double Exposure
14:45 My Heart / The Stylistics

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