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山下達郎さん サンデーソングブック 2012年10月28日『棚つか』

山下達郎さん サンデーソングブック 2012年10月28日『棚つか』

長崎は、深夜に大雨が降りましたが日中は快晴で良い天気でした。
久しぶりにメンバー集合してバンド練習。

佐藤博さんの訃報を知ったのが昨日10/27(土)でしたが、10/26(金)に急死されたとのこと。
心よりご冥福をお祈り致します。

来週のサンソンは『佐藤博さん追悼特集』です。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

10月最後の日曜日でございます。

めっきり秋っぽくなって参りましたが。
毎週おんなじ様なこと申し上げておりますが。
例年に比べて暖かいかなという感じも致します。

実は私、先週から今週にかけてニューヨークへ行ってきました。
5年ぶりのニューヨークでありますが。
ニューヨークも、ほぼ東京と同じ陽気で20度前後。
夜はちょっと、もうちょっと寒くなりますが。

やっぱり昔のニューヨークと比べますと暖かいという。
世界的にちょっとやっぱり温暖化という、じわじわと、そういうアレですが。

それでも気候は、いよいよ秋から冬の気配。
10月もあっという間に終わりでございます。

来週からもう11月で早いものでありますが。
ちょっとだけお休みを頂きまして11月からは竹内まりやさんが、また曲をレコーディングします。
それのアレンジ、プロデュースでございます。

今、曲を書いております。
私は、その間にいろいろと用足し。
家のかたづけとか(笑)
レコードの整理とか、そういうものをしつつ、準備に入ります。

番組の方は10月最後でございます。
先週はライブでOPUSなんていう企画でございました。
たくさんお便りを頂きました。

今週はちょっと一休みで、ニューヨーク行ってきたこともありまして、いろいろとそうしたお話絡めながら今日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」。
山下達郎のレコード棚からアトランダムに今日はいろいろとお聴きを頂きます。

秋向きなので、そうした新着のオールディーズもののCDを中心にニューヨークのいろいろとお話絡めつつ、お聴きを頂きたいと思います。

日曜日の午後のひと時、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
山下達郎サンデーソングブック、本日も最高の選曲、最高の音質でお届けを致します。

本日は先日のOPUSのプロモ用のTシャツのプレゼントの発表もあわせて、あっせて頂きます。
番組の中ごろでお楽しみ。

季節がらでございます。
「ターナーの汽罐車 」随分リクエスト頂いております。

アルチザンに入っております。
もちろん今回のベストアルバムOPUSにも収録しております。

♪ ターナーの汽罐車 /山下達郎

~ CM ~

♪ Let’s Hang On! /The Four Seasons

◎ ニューヨーク 

達郎氏:

先ほども申し上げましたが、先日、先週から先々週にかけて、1週間ほどニューヨークへ行って参りました。
完全なプライベートのホリデイでございます。

食べまくって、飲みまくった1週間でございますが。

フィラデルフィアまで足を延ばしまして念願のバーンズ美術館を観たり、いろいろしましたが。
大変運のいいことにですね、フランキー・ヴァリのライブやっておりまして。
ブロードウェイのブロードウェイ・シアターというところで。

でもフランキー・ヴァリ、ここの間、YOUTUBEなんか観ておりますとですね、声出なくなったなと、そういうようなアだったんで、正直申し上げて期待しないで行ったんです。

なんたって75歳ですから。

ところがですね(笑)
とんでもなく声が出るんですよ。
2時間半もやりまして、それも1週間公演連続だっていうんですから。
その初日でありましてですね。

すばらしいライブでありまして。

バンドの方も、営業バンドではなくて、4人のコーラスと6人のブラス隊あわせて総勢15人の素晴らしいリズムセクションでありまして。

もう、ほんとに素晴らしいライブで(笑)
Greaseから始まって、只今お聴きを頂きましたLet’s Hang On! で終わりまして。
Let’s Hang On! が一番、アンコールで最後でありましてですね。
もうお客さんが全員で大合唱するという。

♪ ~Let’s Hang ~

感動のライブでありました。

私自身がもうすぐですね還暦迎えますので、そうしたベテランの人のライブというのは、どんなものかなぁと思いまして。
そういうの少し研究しようかなと思いましたが。

ちょうどいいアレでございました。

あとはクロスビー・スティスル&ナッシュのライブもやっておりまして。
こちらもですね、いいお客さんで。

こちらもデビッド・クロスビー、信じられないくらい声出ておりましてですね。
なかなか拾いものでありました。

♪ Ain’t Nothing Wrong /Ronnie Dyson

◎リスナーからのお便り(茨城県筑西市のN.Sさん) 

『昨日は地区の運動会に参加してきました。

綱引きや親子競技そしてリレーにまで出て、筋肉痛にみまわれています。
特にリレー、これはきつかったです。
久しぶりに全力疾走しましたが、気持ちは前に出ても足がまったく追いつかず、つんのめりそうになりながら、なんとか次の人にバトンを渡した感じでした。

上半身と下半身が別々に走ってる感覚で、あらためて43歳という年齢を実感した一日でした。』

達郎氏:

普段の運動不足の結果ではありませんか。
普段から、もうちょっと体を動かしましょう。

でも、ちょうど体質が変わる時ですから。
それでアキレスけん切ったりする人いますので。

私も運動会出て、アキレスけん切った人みましたが、気を付けて下さいね。

♪ The Rising Cost Of Love /Darrow Fletcher

♪ No Limit /Darrow Fletcher

~ CM ~

◎ 佐藤博さん 

達郎氏:

・・・それで・・・
各方面で情報が出てることと思いますが。

おとといの10月26日にですね、私と、とっても身近なピアニストでありまして、素晴らしいミュージシャンであります佐藤博さんがお亡くなりになりました。

急死・・・だそうでありましてですね。
65歳。

私が考える日本の最高のピアノ・プレイヤーの一人であります。
私とたいへん、沢山仕事して頂きました。

突然の訃報でですね、みんな驚いております。
実感がみな湧かないんですが・・・。

佐藤君いなくなると本当に困りますね。

非常に残念なんですが・・・

もう30年以上、佐藤君には付き合って頂いておりますのでですね。
是非とも『佐藤博 追悼特集』を来週はしたいと思います。

私の作品と、それから、まりやの作品だけでも55分、埋まってしまいますので。
来週は是非とも『佐藤博追悼特集』をしたいと思っております。

彼の素晴らしいピアノを聴きながら、彼の業績を偲びたいと思っております。

◎ ニューヨークのお客さん  

達郎氏:

先ほども申し上げましたように、ニューヨークへ行って参りましてですね、フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリのライブとそれからクロスビー・スティルス&ナッシュを観てきました。

クロスビー・スティルス&ナッシュの方も、演奏が非常にバックのミュージシャンが上手くてですね。

スティーブン・スティルスはちょっと声が・・・あやしくなっておりましたがギターはバリバリであります。
グラハム・ナッシュとデビット・クロスビーは二人ともまだ声が全然のびやかで。

特にデビット・クロスビー、生体肝移植をしたとは思えないような声ののびでありまして、もう素晴らしい!
デビット・クロスビーの息子がキーボード弾いておりまして、いろいろと盛り上がりまして。

キャリーオンで始まってティーチ・ユア・チルドレンで終わるという。

とにかくお客が素晴らしい!
もうほんとにお客が素晴らしい!

ニューヨークのお客って素晴らしいなと、痛感して帰って参りましたが。

そんな中でグラハム・ナッシュがいろいろと政治的な発言をする中で一曲、自分のオリジナルを歌いました。
2007年に発売されたリフレクション、彼のボックス、ホリーズから始まって集大成のボックスなんですが。
この中に入っている未発表の、ボックスで初めて公開されたそうです。

私も勉強不足で、ここまで聴いてなかったんですが。

In Your Name という曲で。
世界中で自分の神様を信じて、それで殺し合いをするという事を非常に自分は疑問を感じてる。
それで作った歌なんだと。

神様、私たちを助けて欲しい。
あなたの名前のもとに、人が殺されるのを、どうぞやめて欲しい

というそういう歌で、非常に印象が強い曲なんで、今日は是非ともこれをお聴き頂きたいと思います。

さきほど2007年と申し上げましたが、ボックスセットは2009年に発売されたものですね。
レコーディングは2007年のレコーディングだとクレジットに書いております。

♪ In Your Name /Graham Nash

◎ エンディング 

本日は、このへんで。

来週は佐藤博さんの追悼特集でお届けしたいと思いますが。
こっちも歳とってきますので、周りの不幸がありますし、お便り昔から頂いている皆さんもですね、具合が悪くなったとか、そういう方がたくさんいらっしゃいます。

長野市のK.Mさんは御主人が10月10日に手術なさるそうで、たいへんですがご成功お祈りしております。

長崎市のM.Mさんの御主人は4年近く闘病されているそうでありまして、こないだライブにいらっしゃったそうです。二人のお嬢さんとともに、ライブいらっしゃったそうでございまして。
お大事に、ひとつ。

秋田市のS.Aさんのお嬢さんは手術が終わりまして、いよいよ19歳を迎えられる、リハビリ中。
娘に一言、おめでとうと言って下さい・・・
たいへんでございますね・・・

こうしたリスナーの方からのお便りも、こういうのが最近増えてきております。
皆さんも、くれぐれもお体をお気を付け下さいましてですね、健康な方は、益々健康に。
お体具合悪い方は、一刻も早いご快癒をお祈り申し上げております。

名古屋市のN.Yさんは次女のMちゃんが12歳のお誕生日で。
『中学受験どうしようか思案の毎日です。
お願いです、毎週聴いているラジオから達郎さんの声で彼女の名前読んでやって頂けないでしょうか。
渦巻く頭の中で何かがひらめくはずです。
希望と言う名の光・・・』

中学生もたいへんですね、多感で。
勉強頑張って下さい。

もう一枚、岡山県倉敷市の・・・内容がアレなのでMちゃん、17歳。

『私は今、県内公立大学を第一志望に勉強しています。
父には大反対され、説得にはまだ至ってません。

達郎さんは歌手になる時、反対されなかったんですか。
私は何度も諦めかけたけれど、やっぱり諦めたくはありません。

一番税所の子供だから慎重になっていることもあり、お互い譲らず平行線です。
今はとても辛いですが、あと10年も経ったら笑い話になることを願っています』

これは、大学行くなと言われてるでんしょうかね。
それとも、要するにもうちょっとレベルを落とせと言われてるんですかね。
ちょっと判りませんが。

私は歌手になる時は反対されました。
勘当同然ですからですね。

でも10代の時は、いつも申し上げておりますが、10代は1年2年回り道してもいくらでもやり直しがききますから、まだ何も決まって無いので。
自分がやりたい道を、少し強行でもですね、試してみる価値はあると思います。
それが、あとでマイナスになる事はないと思いますので。

お父さんにも、そうお伝えください。
ご健闘を。

というわけで今日はこのへんで。
今日の最後は、おやすみ、ロージー ~Angel Babyへのオマージュ~

♪ おやすみ、ロージー ~Angel Babyへのオマージュ~/ 山下達郎

今週のオンエア曲

14:03 ターナーの汽罐車 /山下達郎
14:08 Let’s Hang On! /The Four Seasons
14:15 Ain’t Nothing Wrong /Ronnie Dyson
14:21 The Rising Cost Of Love /Darrow Fletcher
14:26 No Limit /Darrow Fletcher
14:38 In Your Name /Graham Nash
14:44 おやすみ、ロージー ~Angel Babyへのオマージュ~ /山下達郎



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コメント

  1. maeda より:

    こんにちは 佐藤博さん残念です、1987年のツアーで芝浦のライブハウスのコンサートが、伊藤広規さんと青山純さんがバックだと知り、チケットとって行きました。曲を知らなかったけれども佐藤博さん結構歌上手いなと、初の純さんと広規さんの音がすごく心地よいと感じたコンサートでした。その後FMでツアー音源の放送を録音したテープを追悼の意味を含めて昨日聴いていました。

  2. 9thNUTS より:

    maeda さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。

    信じられない佐藤さんの急死。
    達郎さんのFOR YOUのFUTARIで佐藤さんの演奏を聴いたのがきかっけで佐藤さんのファンになりました。
    残念です。

  3. 治虫 より:

    はじめまして こんばんは
    私以前より貴ブログ拝見しておりまして、サンソン聞いたあとフォローといいますか、聞き逃した曲のチェックなど非常に有効に拝見しております。
    と言う意味ではご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。

    佐藤博さんの急逝、ラジオで聞きました。達郎さんとの関わりやピアノ演奏での視点で改めて聴きなおしてみたいと思います。

  4. 9thNUTS より:

    治虫 さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    管理人の9thNUTSです。

    80年代同時、佐藤博さんのアルバムを聴いて「自分もピアノが弾きたい!」と思ったのを今でも覚えています。美しいメロディと爽快なリズム、やさしいボーカル・・・
    シンガー&ソングライターとしても素晴らしい方だと思います。
    残念です。