山下達郎さん サンデーソングブック 2015年05月10日『ワンコードソングで棚つか』
連休明けの長崎市内、日曜日は良い天気に恵まれました。
今週のサンソン、ワンコードソング特集でしたが、結構聴けるなと感心。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
えぇ、連休も終わりまして、5月も中旬に入って参りましたが。
なんか、妙に暑かったりですね、妙に、また朝晩冷えたりですね。
寒暖の差が激しい・・10度以上ある日が続いておりまして。
また、風邪っぴきさんが、周りにごろごろいますがですね。
皆さんも、季節の変わり目でございます。
お体、くれぐれもお気をつけください。
今週の週間予報見てみますと、週の半ばに雨が降って、また晴れて、また雨が降って・・
変わりやすい天気でございます。
私、相変わらずスタジオ暮らしとそれからシュガーベイブのアルバムSONGSの40周年記念盤の計画などをやっておりますが。
先週も申し上げたんですが、毎日ですね、やることが違いましてですね。
シュガーベイブのマスターのチェックをしたと思うと、ひとに書いた曲のですね、ちょっと手直しとかですね。
あと、自分の曲の手直しとか(笑)
毎日、やってる事が違いましてですね、結構疲れるんですよね。
その間に、この番組でありますので。
同じスタジオ仕事で、ずーっと1周間、10日やってるんですけど、まだ、こう・・テンポがつかめず・・
ここは何処?私は誰?
そういう感じでございますが。
ま、頑張っていってみたいと思います。
先日、4月25日、私のデビュー40周年のことを申し上げましたら、リスナーの皆さんから、たくさんお祝いのお便り、お手紙、頂きまして、ほんとにありがとうございました。
ほんとに、超常連の皆様、たくさんいらっしゃいますのでですね、全国各地からですねお便り頂きまして、ほんとにありがとうございます。
ひとつひとつご紹介したいのは山々ですけども、時間の都合でございますので、この場を借りて御礼を申し上げます。
というわけで、番組の方はですね、先週も申し上げましたが、今日は変な企画でございます。
ワンコードソング、コード1個で出来ている曲。
世の中には、そういう曲がたくさんありますが。
今日は『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
そうかワンコードだったらファンク特集だ・・
甘いですね、これがね!
そんなもんばっかりじゃない。
いろいろ、あります!
今日は、ありったけ集めてきました(笑)
『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
日曜日の午後のひととき、今日はですね、変な特集でございますが、お楽しみ頂きたいと思います。
最高の選曲・・と言えるかどうか判りませんが、最高の音質でお楽しみ頂きます山下達郎サンデーソングブック。
今日は『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
私自身の曲でワンコードの曲はありません!
ので、今日は頭の曲は、無しです。
お知らせ挟んで、さっそく、かけられるだけかけていきましょう。
~ CM ~
◎Run Through The Jungle
♪ Run Through The Jungle/Creedence Clearwater Revival
達郎氏:
今日はですね、リスナーの方からの提案で、やります。
『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
コード1個しか使ってない曲で今日は終始しようという。
そうしますと、わーっとリスナーの方から皆さんリクエスト下さいますがですね。
ほんとうにワンコードの曲しか今日はかけません!
ですから、2箇所3箇所、サビでコード変わるとかもってのほかです!
初めから終わりまで同じコードで。
なので、まあ曲をかけながら、いろいろといってみますが。
まずはこれ。
Creedence Clearwater Revival
1970年のアルバム「Cosmos Factory」からですね、この時代CCR、両A面扱いでシングル切っておりました。
「Up Around The Bend」のカップリングでございます。
全米4位という記録を持ちます。
「Run Through The Jungle」
全部アタマから終わりまで一つのコードということはですね、サイドギターを弾いている人がとにかく、他へいかない!
今のCCRも
♪~ Gui
延々とD7でいく、これでワンコードという。
そういうような曲ばっかりであります。
◎There Was A Time/James Browm
達郎氏:
ワンコードといいますと、皆さん、特にサンソンの皆さんはジェームス・ブラウン。
ところが、ジェームス・ブラウンでもですね、ほんとに全部ワンコード貫いてる曲って、そんなにないんです。
これぞ、ワンコードの極致。
ジェームス・ブラウン、1968年R&Bチャート3位、全米でも36位まで上がりました、代表作の一作「There Was A Time」
♪ There Was A Time/James Browm
ライブ音源からの、切り取ってシングル・カットした、驚くべきアレでございますが。
この曲の後半部分が、「Little Groove Maker」という、これもLive at the Apolloに入っておりますが、これもすごいものでございますが。
◎手抜き
達郎氏:
日本で、こういう曲を昔かけますとですね、「何だこの曲!」って「コード1個しかないじゃないか、手抜きか!」。
私、ライド・オン・タイムの歌を出した時に、知り合いの歌手の人が、これイントロ無いから手抜きですよねって言われたことありました(笑)
そういう日本の歌謡っていうのは、そういうセンスなんですね。
ちゃんとイントロがあって、たくさんコードがあって、変化がたくさんあると。
従いまして、今のジェームス・ブラウンみたいなワンコードの曲だと、手抜きだと言われた時代があったと。
♪ Wang Dang Doodle/Howlin’ Wolf
♪ Coconut/Nilsson
♪ 99 Year Blues/Hot Tuna
◎ワンコードの曲
達郎氏:
ワンコードの曲はですね、普通の曲よりも長く感じます。
コードがひとつしかないからですね(笑)
すいません。
大丈夫かな(笑)
だんだん心配になってきましたが。
~ CM ~
◎前代未聞
達郎氏:
1178回目のサンデーソングブックですが、前代未聞でございます。
今まで一度もやったことがありません。
『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
ギターのコードがひとつしか使って、作られてない曲を今日はお聴きをいただこうと。
沖縄県那覇市のK.Kさん。
『ワンコードで棚つか、是非やって欲しいです。
これからギターをやろうと思ってる若者、そしてギターがホコリをかぶってる中高年の方も、この曲はワンコードで出来るんだと、ギターを片手に明日の活力に繋がると思いますので。』
・・・ほんとかなぁ(笑)
コード1個で、ひとを説得させるの、難しいですからね。
こう・・・
♪~ Gui.
これで3分持たせなきゃいけないんですよ。
あと
♪~Gui.アルペジオ
ずっとこれで・・
そすともっとファンクにこう
♪~Gui.
っていくか、かえって難しいような気がしましてですね。
◎来週
達郎氏:
来週ですが、来週もリスナーの方からの提案で「猫」いってみたいと思います。
『猫で棚からひとつかみ』
来週はもうちょっと、きれいにいけると思いますが。
また5月の末になりましたら、リクエスト特集やります。
リクエスト、お便り、たくさんお待ち申し上げております。
102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係
♪ I Don’t Know If I Can Make It/Dawson Smith
♪ Mona (I Need You Baby)/Bo Diddley
♪ サンキュー/スライ&ザ・ファミリー・ストーン
◎エンディング
達郎氏:
というわけで、今日は『ワンコードソングで棚からひとつかみ』でございますが。
ほんとうにコード1個だけの曲ってでもあるんですけど。
オルタナ・カントリーとかあるんですけど、それでも歌詞が判らないとですね、全然面白くない(笑)
ずーっとワンコードですから(笑)
そういう曲はやめました。
なんとなくワンコードというとですね、3分間聴いてられる、そういうヤツを選んだつもりですが、それでもワンコードが、1,2,3,4,5,6,7,8曲並びますとですね・・・
ま、たまには、こういうのもいいんじゃないかと。
来週の猫で可愛くいってみたいと思います。
冒頭もに申し上げました通り、私はワンコード・ソングはありませんが。
ま、要するに、そうしたファンクナンバーとか、そういうものはですね、ダンスミュージックですので、同じコードでずっと行きますとですね、だんだんグルーブがこう・・
トランス状態になってくる・・
そういうような狙いでありますので。
ですので、まあ、ワンコードソングじゃないんですが、おまけして最後に自分の曲でいってみたいと思いますが。
「イエローキャブ」でも「”Queen Of Hype” Blues」でもいいんですが、一番新しいところで2011年の私のアルバム「Ray Of Hope」に入っております「俺の空」で、今日は閉めたいと思います。
『ワンコードソングで棚からひとつかみ』
ご清聴ありがとうございました(笑)。
♪ 俺の空/山下達郎
今週のオンエア曲
14:04 Run Through The Jungle/Creedence Clearwater Revival
14:09 There Was A Time/James Browm
14:14 Wang Dang Doodle/Howlin’ Wolf
14:17 Coconut/Nilsson
14:22 99 Year Blues/Hot Tuna
14:32 I Don’t Know If I Can Make It/Dawson Smith
14:36 Mona (I Need You Baby)/Bo Diddley
14:38 サンキュー/スライ&ザ・ファミリー・ストーン
14:44 俺の空/山下達郎
◎この場をお借りして御礼
先日2015/5/5 下関市内のライブハウスRedLineで行われたライブに山下恭太郎バンドとして出演させていただきました。
会場にお越しいただいた皆様、出演バンドの皆様、ありがとうございました。
出演バンド
・Copy Bad Shot(長崎市内中心に活動しているカバーバンド)
・世良まさのりみ&オッサンシート(下関市内で活動している世良公則さんカバーバンド)
・KOYSABAND(皆さんご存知の達郎さんカバーバンド)
・山下恭太郎バンド(下関と長崎のメンバで構成された達郎さんカバーバンド)
お恥ずかしながら・・一曲。
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