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NHK-FM 「大貫妙子 懐かしい未来」6/7

2009年4月28日(火)夜11時~((再) 2009年5月5日(火)午前10時~)にNHK-FMで放送された大貫妙子さんの番組の第1回。

ゲストは山下達郎さん。
お二人のお話(6/7)です。

達郎:やっぱり、そういうことに対する事が、まあ ここ当分は続くだろうと、だから。
まあ少し兆しが見えたとかアメリカでは言ってるけど、そう簡単には現場までは、

これから逆に、中小零細に関しては、ま 政治的問題だけど、圧迫 もっと強くなると思うので
そしたら、ま、そういうことを力づける? 歌しかできないだろう、って思うのでこういうコメントを出したんだけど。

さっき ター坊があれしたのはミューズに対する報道記事のコメントなんだけど、
どうしようもない、あれだから、少しでも前向きに行くっていうか、

こういう環境問題なんかでも 僕 基本的に人間存在っていうものに関して、ある程度
ポジティブなね 考え持ってる人間で。

人間の英知っていうことをすごく否定的に捉える空気っていうのが、ここずーっと続いてんだけど、僕 人間ていうのは そういう あの なんていうのかな ・・・

例えば その フロンなんていうものは、ものすごく安定した あんな安定した化学物質はない
っていわれて しかも副作用がないしってやってたのが思わぬ伏兵で、それがオゾンを破壊するって、それ結果なんだけど。

だけど、そしたらまた、どうしようかって、こと考えていくのが人間のジレンマっていうか宿命でしょ? それが、だから僕 ある近く、どのくらいの未来になるか判んないけど

例えば環境問題に対する ある一つ 温暖化対策とか、そういうものに対して、ある程度
ポジティブな研究とかね、こないだ見たテレビだと、スギ花粉をね、バイオテクノロジー使ってスギが花粉が出ない種っていうのを開発して、神奈川県が実際に植林始まってるの。

そういうことを、やっぱりだから、その人間ていうのは考えていくべきだし、
いかざるをえないし、たぶん考えられると思うんだ。

すごく大げさな話だけど、例えば小惑星ひっぱてきて 資源あれしようとかいうようなね
夢物語みたいなことをさ、考えてる人もでてきて。でも それがまた、いいことか、悪いことかって先にあるけど。

とりあえず、そういう いろんな発想っていうのを人間は考える、造り出してゆく動物だと
僕は ある程度信じてきたのね。

ちっちゃい時、そういう天文学みたいなのが好きだった人間なので、で ほんとに地球なんて
1mの棒を例にすると、エベレストなんて砂粒ぐらいだから、地球の表面でさ、うろうろしてる
だけなんだよね。

宇宙のでかさって、我々の想像を絶してるし。
こんなちっちゃなスペースで、こう それでもいがみ合って、戦いあって、ねぇ
飢餓とか貧困の問題はなかなか解決できないけど、

僕は、いつか、そういうものが、解決できる、全部とはいわないけど、少しづつね。

悪いことが蓄積されてる分だけ、いいことも蓄積されていくっていう、ことをね僕らは信じて
いきたいと思ってるし。
そういう ことを考えると あの もうちょっと世界は平和になっていくかなって。

それは個人で、政治のレベルでどれくらい やったり発言したり行動したりするかっていうのは
また難しい問題だけど、まあ それは こうやって放送で言ったところでねあれなんだけど。
まぁ 雑駁な言い方をすれば、そういうような事を考えて、今回はそういう曲を作ったりしてるんですよ。

大貫:ミューズ まだ聴けないんでしょ?

達郎:まだ、聴けない モノラルバージョンしかなくて

大貫:じゃ それはテレビのほうで聴いていただいて

達郎:納入がすごく切迫してたので まだね フルバージョンのミックスがね
ツアーでできなかったので。

大貫:でも そういうね、その ついそのネガティブな人がすごく多いので、
でも実際・・・・も含めて、まわりに いっぱいいるんだよね

達郎:若い人のほうが、ぼくらの若いころより全然ポジティブだと思うな

大貫:そうね 企業している若い人たちがね

達郎:「こころざし」がね、ちゃんとあるんだよ。一般化しちゃだめなんだよ

大貫:そうんだよね。

達郎:うん

大貫:いいお話伺いました。

大貫:たくさん話していただいたので、達郎さんセレクトの

達郎:こういう この環境関係の話のあとで何か曲をセレクトしてよっていったので
僕のアイドルグループでラスカルズっていうグループがあるんですが、イタリア系アメリカ人で、まイタリア系なんだけどカトリックなんですよね。

ブルーアイドソウルっていう、白人なんだけど黒人音楽にすごく傾倒して
ま、ブルーアイドソウルって青い目のソウルですよね。
それが すごくエスカレートして、この人たちは。

半分黒人が参加するコンサートじゃないと、自分たちはライブやらないって宣言して
当時1967、8年の話なんだけど、それは、結局 南部でライブできなくて、
それで すごくヒットソング連発したグループなんだけど、だんだん人気が陰ってきて解散に
なっちゃうんだけど、

その「こころざし」っていうか、僕は基本的にそいう音楽に対する思想とかいうのを一番最初に学んだのはラスカルズっていうグループで、一番有名なのは『People Got to Be Free』
これはロバートケネディが暗殺されたときに 作られた曲なんだけど

『People Got to Be Free』の次に出した『A Ray of Hope』っていうのがあって、
これは僕にとってのプライベートアンサーになってるの。

で 今回は僕ライブで「蒼氓」って曲があって、その間に『People get Ready 』とか
私たちの・・・とか そそのとこに入ってる1曲なんですけど、『A Ray of Hope 』っていうのはね。

「希望の光がある限り、神様、僕は出かけて行って自分の務め果たします」「僕らの同胞に道を
示して彼らの夢を理解できるようにお助けください」って宗教ソングなんだけど、

これが僕にとっては、中学か高校入る前の時に聴いて、まあ そのとき詩の意味はあんまり
判んなかったんだけど、そのいわゆる「こころざし」っていうの、これがまあ、本当の意味の
ラスカルズの僕にとっての個人的な、要するにアンサーになってきます。

そういうものの1曲なんです。

だから、こういう話だったらこの曲しかないなって思って持ってきたんですが。

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