山下達郎さん サンデーソングブック 2010年12月12日「年忘れリクエスト大会 Part②」
このブログはサンデーソングブックの内容を、ちょいと纏めてテキスト化したものです。
長崎は午前中は晴れて良い天気だったのが、午後からどんよりと曇ってきました。
明日は雨の予報。
番組で紹介されたお便りで「車のタイヤを冬用に交換する」というのを聴いて、福山雅治さんのタイヤCMが目に浮かんできました。長崎は年に1回積雪があるかどうか。
長崎のドライバーは、殆どがノーマルタイヤで、滑り止めなんて持ってない人が多いので積雪すると公共交通機関もマイカーも移動手段が断たれます。日本って、ほんとに広い。
◎ 冒頭
達郎氏:
今日も直近で録っておりますので、天気予報、その他見てまいりましたが、なんか、北の方はものすごく寒い。
札幌なんか真冬日の日曜日なんて、そんな予報が、アレしましたけれども、今日は如何でございましょうか。
寒さ厳しいおりでございます。
ヨーロッパは大寒波で、パリは交通がマヒして大変だというニュースも出てきましたが。
東京は、いつもの12月よりちょっと暖かいかな、という感じは致しますが、それでも、だいぶ冷え込んで参りました。
風邪流行っております。
ノロウィルスなども流行っておりますので、インフルエンザ、くれぐれも皆さまお気を付け下さい。
私はレコーディングに入っておりまして、来年の新曲のレコーディングで、今月中にテレビサイズにしなきゃなんないので。
曲は、まりやのリハーサルをぬってライブが終わった後に夜に書きまして、今レコーディング中です。
とは言ううものの、先週は武道館でライブやっておりましたが、まだ、一週間しか経っておりません。
頭が全然切り替わらないで(笑)、すっごい苦労しております。
来週になりますと、今度大阪城ホールのまりやのライブがありますので、”思い出しリハ”という、まだリハーサルがありますので、”ここは何処?、私は誰?”という感じですが。
気持ちの切り替え、努力はしてるんですが、如何せん人間は動物ですから、そう簡単には参りませんが。
こんなところで、ボヤいてもしょうがないので、頑張ってやりたいと思います(笑)。
久しぶりにスタジオで”うんうん”唸って、やっております。
番組の方は、なので、年末恒例、サンデーソングブック恒例の「年忘れリクエスト大会」。
今週はパート2でございますが、お陰さまで、泣きごとを言っておりますと、たくさんたくさんリクエストのハガキを頂きました。
あまりに頂きすぎて、今度は、1週や2週ではさばき切れない。
ほんとに、舐める程度でしかお答えできない状態でございますが、それでも本当に嬉しい悲鳴でございますが。
お陰さまで、皆さまのハガキのお陰で何とか番組をきちっと出来るようにやっております。
レコーディングしつつ、番組も頑張っていきたいと思います。
という訳で先週に引き続きまして、毎年恒例サンデーソングブックは「年忘れリクエスト大会パート2」でございます。
日曜の午後のひと時、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
今日は皆さまのリクエストに助けられまして、今日も最高の選曲、最高の音質でお届けをいたします、ジャックスカード・サンデーソングブック。
さて、私の”オン・ザ・ストリート・コーナー”という一人アカペラのアルバムがございます。
今、Vol.3まできておりますが、このオン・ザ・ストリート・コーナーのVol.1、一番最初の一人多重アカペラのドゥ―・ワップのアカペラを出したのが1980年の12月5日でございます。
先週で、ちょうど30周年を迎えることとなりました。
今は、こうしたポピュラーミュージックで、一人多重でコーラスやるのは、もうごく当たり前の事でありますが、今もう、全く一人多重とか、アカペラもたいして珍しい事ではないのですが、1980年当時ですね、このオン・ザ・ストリート・コーナーというのを一番最初に出した時は、アカペラとか一人多重録音とかドゥ―・ワップということは、取材の際に説明するのに物凄く時間がとられましてですね、ほんとに隔世の感がございます。
ちょうど1980年は私のシングル、”Ride on time”がヒットしまして、ようやく私自身がブレークした、その、まぁ、どさくさにまぎれて、こんなもの売れるわけが無いと思いましたので、限定10万枚というアルバムで発売致しました。
あれから30年経ちましたが、お陰さまで、まだオン・ザ・ストリート・コーナー、店頭に並んでおります。
その後、”2、3”と出して参りましたが、3を出して、もう11年になります。
そろそろ”4”が欲しいなという感じが致しますが(笑)、頑張ってやってみたいと思っております。
なにはともあれ、オン・ザ・ストリート・コーナー、お陰さまで発売30周年を迎えましたので、今日は記念致しまして1曲。
ちょうどタイムリーに柏市のM.Kさんからお便りを頂きました。
『ちょうど30年前、1980年12月5日に初代オンストが10万枚限定でリリースされました。
当時音大生だった私は、アカペラといえばギリシャ音楽というイメージだったので、”へぇ達郎さんがギリシャ音楽?”と半信半疑でアルバムを買い、家に帰ってレコードに針を落とした瞬間、今まで味わったことの無いくらい感動したことが、つい昨日の事のようです。
達郎さんもデビュー35周年の今年はオンスト30周年なのですね』
というお便り下さいました。
ありがとうございます。
えぇ30年になりました(笑)。
27歳の時の作品でございます。
オン・ザ・ストリート・コーナーから1曲目に入っております”You Belong To Me ”
◎ リスナからの質問(新潟県魚沼市のI.Tさん)
達郎さん、こんにちは。
雪国では今頃になると毎年必ずやらなければならない事があります。
車のタイヤを冬用に交換する事です。
雪が降る前に早めに交換しようと思っているのですが、なかなか出来ずに、いつも初雪を見てから、寒い中、震えながら交換していました。
我が家には車が5台、私、妻と長男、義理の父の農作業用の軽トラックがあるので大変です。
私と長男以外は、もう交換済みでしたので、本日朝7時に起きて、私は交換しました。
まりやさんのデニムを聴きながら。
来週は、まりやさんの待ちに待ったライブに妻と二人で行きます。
達郎氏:
えぇ、12月あたまに頂いたお便りでございますが、武道館へいらっしゃるんですね、たぶん。魚沼ですから。
如何でしたでしょうか。
ありがとうございます。
まだ、ありますね。
質問 :
11月28日の放送で、リスナーからの質問に対して京都のホールはセットが組めないからライブは出来ないと言っておられましたが、それはステージの大きさ、幅、奥行き、高さの事でしょうか?
あるいは、設備、照明、音響の事でしょうか?
達郎氏:
えぇ、設備です。
あの、バトンと言いまして照明を吊る棒とかですね、そういうものが、全然セットを組むと、全く足らないので、京都会館はできません。
先日申し上げた話でございますが。
質問 :
魚沼市にも、小ぶり1100席のホールがあり、昨年は財津和夫さんが、今年は小椋佳さんが来てライブをやります。
来年はぜひ魚沼へ。でも、ちょっと小さくて、アクセスも良くないので、ダメですかね?
達郎氏:
えぇ・・小ぶりなホール、良いんですけどね!
アコースティックライブで廻ろうか、なんて、小っちゃいホールを。思ってますけど(笑)。
これも難しい問題で、今の状況だと(笑)
ちょっと、余裕が出てから。
◎ リスナからの質問(富山県砺波市のS.Mさん)
先週の日曜日、友達と3人でお伊勢参りに行ってきました。
当日は渋滞に巻き込まれ、車の中でサンソンを聴きました。
厄年とは上手く言ったもので、社会に出て20年余り、仕事も忙しく、息子たちの教育も大変。
体もそろそろガタがきて、いろいろと問題が出てきます。
伊勢神宮にお参りをして、少しでも幸せになれればと思いますが、やはり最終的には自分の頑張り無しには幸せはないなと思いました。
達郎さんは厄払いは、やられましたか。
達郎氏:
えぇ・・・たいへんですね!厄払い。
わりと40のあたま位なので、必然性があるという事でございます。
私も、もちろんやりました。
私んところは、あのぉ、奥さんのところが出雲大社のご縁が深いので、いつも出雲大社でお願いしております。
厄年、たいへんでございますね!
お大事に。
◎ ジャックスのCM
達郎氏:
しかし、最近ジャックスのCM、エスカレートの度を増しておりますが、今の面白かったですね!
遠藤実さん、真っ青っていう感じですね。
ミノル フォンで作品にしてもいいんじゃないかと。
えぇ、”雪子のロック”にはれますね、大したもんですね(笑)。
◎ リスナからのお便り
私は地元の人間なのですが、ライブに時間と気持の余裕が欲しかったため仕事を休んでしまいました。
なので、今回は本名を書けません。すいません。
達郎氏:
えぇ、”とあるライブ”にいらっしゃった方のお便りでございます。
そこまでして来るという。
会社休んで来る方、たくさんいらっしゃいます、昔から。
私、昔は6時開演でありましてですね、そうしないと、あのぉ、ホールの終演時間がうるさくて、3時間出来なかったんで、6時に始めまして、もう、3曲4曲たっても全然お客さんが埋まんないというのが、随分80年代にありましたが。
皆さん、それであきらめて、その日は有休とって来るんだとか、そういうお便りを沢山頂いた時代もございます。
少しも短くならないという、これが、また大変でございますが。
ひとつ宜しくお願いします(笑)。
◎ リスナからの質問(武蔵野市のT.Tさん)
初めてハガキを出します。
素朴な疑問なのですが、一昨年に娘が生まれてからというもの、おこずかいが減り、欲しいCDが買えなくなってしまいました。
そこで、最近ではレンタルでCDを借りることが多くなったのですが、CDをレンタルした場合のアーティスト印税というのは、どのようになっているのでしょうか?
アーティスト側としては、なるべく買って下さいというのが本音なのでしょうか・・・・
達郎氏:
それは、そうなんですが、「貸しレ」が始まった時にですね、「貸しレ」から得る印税というのは再分配されることになりまして、それはちゃんと、なっております。
それは歌ってるシンガーだけでなくて、バックのミュージシャンとか、そういう人も恩恵を受けるというシステムになったのが、もう20年くらい前の話でございます。
◎ リスナからの質問(長野県上田市のY.Mさん)
最近アントニオ猪木さんや中森明菜さんなど、パチンコの機械で出てるようですが・・・・
テレビで見ていて私が、”パチンコ山下達郎、なんてねぇ~”と言うと、息子が一言
”動く映像が無いから、それは無いでしょう。パチンコ竹内まりやは、あるかもね”
うん、確かに。
PS.私はパチンコやりません。
横浜も良いけど、来年は長野で千秋楽、というか長野にもいらして下さい。
達郎氏:
私、長野に伺いませんでしたね。
それでも、暇としか思えないお便りでございますが。
◎ リスナからのお便り(三重県津市のK.Hさん)
達郎氏:
先週か、先々週にですね、奥様が旦那様の毎日お酒を飲むのをですね、非常に抗議をしたお便りを下さいましたが、この御主人のご本人からお便りを頂きました。
お便り:
達郎さん、始めまして。
先日、妻の超攻撃的なハガキを取り上げて頂いた酒好きのバカ旦那、張本人でございます。
達郎氏:
自分で言っちゃ、いけないでしょ(笑)
お便り:
あの内容では、誰が聴いてもアル中ですよね。
”そんなに量は飲んでないのになぁ。γGPTだって正常値だし”と、心でつぶやきながらも、達郎さんまでも巻き込んだ、妻の恐れをしらぬ行動と、尊敬する達郎さんの見事なアドバイスに感謝し、反省する次第でございます。
達郎氏:
素直な御主人じゃ、ありませんか!
お便り:
これからクリスマスに、御正月に、と家庭に美味しい料理が並ぶ事を期待しながらも、お酒はたしなむ程度を心がけ、精進して参りたいと思っております。
達郎氏:
気持ちだけで宜しいんじゃないですか!
飲んじゃうと、飲んじゃうんですよね!
酒好きな人間だと判りますから。
飲むと、やっぱり始まると、もう一杯・・・
えぇ、親子酒という落語のネタもありますから。
御検討を(笑)
今日はこのへんで。
今週のオンエア曲
14:05 You Belong To Me / 山下達郎
14:10 Goin’ Out Of My Head?Can’t Take My Eyes Off You(メドレー)/ The Lettermen
14:16 Love,Love,Love (Single Version)/ Donny Hathaway
14:22 Someone Oughta Write A Song About You Baby /The Realistics
14:28 What Is Hip? / Tower Of Power
14:38 Only You Know And I Know / Dave Mason
14:46 Blue Christmas / 山下達郎
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