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山下達郎さん サンデーソングブック2026年3月15日『椎名和夫 追悼』(#1744)

サンデーソングブック山下達郎サンデーソングブック 
追悼特集

福岡市内、朝は冷たい空気に包まれますが、日中は穏やかなお天気です。

1980年代、まだバンドの音作りが分からなかった大学生の私でしたが、達郎さんのツアーで衝撃を受けました。リズムセクションに度肝を抜かれ、そして椎名さんのギターの心地よさに驚いた思い出があります。

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
※本記事の画像は生成AIを使用して作成しています。

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冒頭

達郎氏:

皆さんこんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。山下達郎です。
毎週日曜日午後2時からの55分間は、私山下達郎がお送りいたします、楽天カード サンデーソングブックの時間であります。
東京FMをキーステーションといたしまして、JFN全国38局ネットでお届けしております。

今日は前倒しで録っておりますのでね、また季節のお話ができませんが。
もう春になります。でも東京はこのぐらいの、20日前後ですね、そういう時に雪が降ることが多いですけれども、どうなっているでしょうか、すいません。

また曲書きとかですね、いろいろ入ってます。あと「JOY 2」いよいよですね、音の素材をチェックしに、実際に音を、マルチトラックの音をチェックしている作業が始まりましたので、そろそろ追い捲られます。
曲書きやりながらそういうことやりながらですね、あとは来月のライブの準備とかいろいろありますが。

そんな中でお送りする番組はちゃんとできております。
先週も申し上げましたけれども、私の古くからの友人であります、椎名和夫さんが亡くなられました。
ギタリストでアレンジャーでありました、椎名君は私ともう50数年の付き合いになります。まだミュージシャンになる前からの付き合いで、いろいろと縁がありましてですね。

「RIDE ON TIME」という僕がブレイクした1980年の作品、これの前後のレコーディング、それからツアーを一緒にずっとやってくれた人であります。
青山純、伊藤広規、椎名和夫、難波弘之、そして私と、この5人でですね、たくさんレコーディングと、それからライブをやりました。

そんな中での椎名君のですね、ギタープレイを私のレコードにもたくさん入っております。あとはアレンジャーとしてのいろいろな実績もありますので、そういうようなものに触れつつ、ちょっと短い時間でありますが、今日は55分「椎名和夫さんの追悼特集」、彼の業績を偲んでみたいと思います。

日曜日の午後のひととき、本日はギタリスト、そしてアレンジャーの椎名和夫さんのいろいろと手がけられた作品を、私のやつを中心にですね、お届けしたいと思います。
「ライブをかけてくれ」というお便りがたくさんありますけど、ライブはとにかく長いので、本当になめる程度でありますが。
気は心、というわけで早速始めてみたいと思います。

~ CM ~

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ギタリスト・アレンジャーとしての椎名和夫氏

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
本日は私の友人であります椎名和夫さん、2月17日にご逝去されました。
椎名君は1952年の7月の生まれであります。
私は53年の2月ですので、学年が一緒でありまして。

18歳の時からですね、縁がありまして、彼とは知り合いでありました。
それが業界入りまして、彼も業界入りまして、「ムーンライダース」あたりで活動しておりまして。

もともと彼はバイオリンを習っていた人で、そこからギターに転向した人であります。
古い知り合いでしたので、私がソロになっていく中でレコーディングにお願いするようになりまして。

一番最初が1978年の私のアルバム『GO AHEAD!』、これに入っております「BOMBER」という、これが私の人生で大きな転換点になる一曲となりましたけれども。
これのギター、リードギターを椎名君に弾いてもらいました。
これが僕との仕事の最初であります。

まずはこれから始めてみましょう1978年、記念すべき「BOMBER」。

♪ Bomber / 山下達郎

1978年のアルバム『GO AHEAD!』に入っております「Bomber」
お馴染みの一曲ですけれども。
椎名君はこれはリードギターのみ参加しております。
後からのダビングなんですが。

椎名和夫というギタリストはもともとはどちらかというとフュージョン系の人で、とにかくラリー・カールトンが大好きな人で、ラリー・カールトンがアイドルでありましたが。こうした、いわゆるディストーションもファンクなやつは割と珍しいんですけども。
スタジオへ連れて行って座ってもらって、「はい、ソロ弾いて」って、本人なんだかよくわけのわからない時にですね、無心なソロなのですが、それがよかったという。

大きなアンプで弾いているように聞こえますけれども、デラックス・リバーブという小さなアンプでですね、ディストーションで弾いております。

これで椎名君がよかったので、この当時ですね、それまではいわゆるスタジオミュージシャンという人たちでレコーディングをしていたんですけども。
もっと自分の、オウンなですね、自分だけのバンドが欲しくて椎名君に声をかけまして。一緒にやっていた難波君と、難波弘之。
それで、この時はまだ上原裕、田中章弘というリズムセクションでしたけれども。
その後に青山純と伊藤広規というリズムセクションに出会いまして、青山、伊藤、椎名、難波、私と、この5人のセクションでレコーディングが始まりました。
それはまた後でご紹介するとしまして。

椎名君はギタリストの他に、というよりはですね、アレンジャーとしての活動のほうが盛んだった時代があります。
「キティ」の、例えば井上陽水さんとか、そのへんのアレンジを随分たくさんやっておりましたが。

「雨あがりの夜空に」

達郎氏:

そんな中からですね、いろいろヒット曲が生まれます。
代表的な作品の一つがですね、RCサクセションの、ロックバンド版RCサクセションの初期の1980年の「雨あがりの夜空に」という曲があります。
この時代はRCサクセション、なんて言うんですかね、キーボードとかそういうパートをですね、アディショナルと言いましょうか、外部からで参加してレコーディングをしておりまして。

この「雨あがりの夜空に」は難波君がキーボードをやっております。
あとは中西康晴さんもキーボードで参加しております。
そうした外部からの力を借りてレコーディングしていた時代であります。
これはRCサクセションと椎名君の共同アレンジというクレジットになっております。
1980年、「雨あがりの夜空に」。

♪ 雨あがりの夜空に / RCサクセション

椎名君が割とたくさん仕事をしていたのが甲斐バンド

達郎氏:

RCサクセション、1980年の「雨あがりの夜空に」。
この時代はまだ、いわゆる日本のフォークとかロックというのが黎明期でありましてですね。こうしたレコーディングスタジオで活動する人たちが混然一体となって、割とみんな知り合いという、そういうような時代でありました。
椎名君のアレンジなので、割とアーバンな空気です。
あまり泥臭くないという。

で、椎名君が割とたくさん仕事をしていたのが甲斐バンドの仕事でありました。
ヒット曲もたくさん生まれてまして、「ビューティフル・エネルギー」なんてのが椎名君のアレンジですけども。
僕が好きなのがですね、1981年の甲斐バンドのアルバム『破れたハートを売りものに』というのがありますが、このタイトルソング。
『破れたハートを売りものに』これは椎名君の全面アレンジで発表された作品であります。
甲斐バンド、「破れたハートを売りものに」。

♪ 破れたハートを売りものに / 甲斐バンド

『MOONGLOW』と上り調子の時代

達郎氏:

甲斐バンド、1981年の『破れたハートを売りものに』。
シングルカットもされておりますけれど。
こんな形で椎名くんはアレンジャーとしてもですね、たくさん仕事しております。
作曲もずいぶんしておりますけれど。

そんな中でですね、78年に私のレコーディングに参加してもらって、こっからじゃあ僕のライブも一緒にやらないかという声をかけまして。
そんな中でレコーディングされましたのが、1979年のアルバム『MOONGLOW』。
全面的に、椎名くんと難波くんと、それから上原裕、田中章弘。
このメンツでですね、あの、ほぼ全面的にレコーディングされたアルバムです。

この翌年に「RIDE ON TIME」に行くまでですね、いわゆる上り調子の時期でありました。
こんな時期にレコーディングされました椎名くんのやはりリードギターをフィーチャーした1曲、「FUNKY FLUSHIN’」。

♪ FUNKY FLUSHIN’ / 山下達郎

達郎氏:

1979年のアルバム『MOONGLOW』から「FUNKY FLUSHIN’」
お馴染みの1曲でございました。

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
本日は、先日ご逝去されました椎名和夫さんの追悼特集でお届けしております。
お知らせ挟んで続きます。

~ CM ~

来週

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
本日は私の友達でありました椎名和夫さん、2月17日にご逝去されました。
もう50年余の付き合いでありますので、彼の追悼特集をやっております。

来週はまたリクエストに戻ります。
リクエスト、お便り、引き続きたくさんお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM、山下達郎サンデーソングブックの係まで。

その間に一生懸命、仕事やりたいと思っております。

最高の5人でのリズムセクション

達郎氏:

さて椎名くんは、どちらかというと理系の頭でありましたので、高校の時は医学部志望か音楽で留学するかみたいな、そういう彼でしたので。
メカに割と強い人で。
秋葉原が庭の人だったので、シンセ関係、打ち込み関係もですね、結構熱心にやってたんですけども。

例えば私の90年代の「世界の果てまで」とかあの辺は椎名くんと、打ち込み一生懸命やって一緒にやった時期でした。
ま、そっちの方は置いといて、今日はギタリスト、そしてアレンジャーの面の、を中心にお届けしております。

そんなわけで1980年、「RIDE ON TIME」がヒットしまして、ようやく長い下積みから逃れてですね、ツアーをやることになりまして。

その時に出会いましたのが青山純と伊藤広規というリズムセクションで。
これにそれまでの上物であります、キーボードの難波くんとギターの椎名くん、これをくっつけまして。それで私が入って、5人でのリズムセクションで全国ツアーを始めまして。

で、同時期にレコーディングをスタートしまして。
『RIDE ON TIME』というアルバム、1980年の9月に発売されました。
そっから全国ツアー、この時期が一番多くてですね、年間70本ぐらいやったツアーですけども、地獄のロードでありました。

このメンバーで回りました、その時に一生懸命演奏した曲が『RIDE ON TIME』のアルバム、それから『MOONGLOW』のアルバム、そういうところからですけども。
『RIDE ON TIME』のアルバムでやはりファンクなナンバー、椎名くんのリードギターをフィーチャーした1曲、お馴染み「SILENT SCREAMER」。

♪ SILENT SCREAMER / 山下達郎

間奏のギターシンセは構苦労して録音した記憶が

達郎氏:

今でもライブでやっております「SILENT SCREAMER」。
というわけで、今日は椎名和夫さんの追悼特集をお届けしました。

メカ好きなのでとにかく秋葉原にしょっちゅう一緒に行ってですね、いろんなものを買いまして。
買い物が好きな人でですね、松竹梅、例えばテレビとか、CDとか、まあいろいろ、あの、そういう家電製品とかコンピューターとかありますね。
松竹梅、普通どこに手を出すかという。私なんかこう、真ん中で、あれです。
一番安いのがいいって人もいますし、一番高いのだけは嫌だって人もいますが。
椎名くんと大瀧詠一さんは、松竹梅全部ないと気が済まないという人でありましてですね。

晩年は、体調が悪かったこともあって、団体役員といいましょうか、そういうようなところを中心に活動しておりましたけれど。
ギタリスト、アレンジャーとしてはたくさん実績を残しました。

『RIDE ON TIME』のアルバムに「SOMEDAY」という曲がありますが、これの間奏のギターシンセは、やはりメカ好きの椎名くんが持ってきて、ギターシンセ、結構苦労して録音した記憶が。
そういう上り調子の時代の記憶というのは本当に楽しいことばかりであります。
心よりご冥福をお祈りします。
だんだん仲間が一人二人と減っていきますけれども。
彼らの分まで一生懸命生きようと思っております。

というわけで、椎名和夫さんの追悼特集お届けしました。
ご清聴ありがとうございました。

最後はライブ音源

達郎氏:

最後はですね、ライブでお届けしたいと思います。
「RIDE ON TIME」のシングルの発売が1980年の5月1日、その時に5月1、2、3と中野サンプラザで初めて山下達郎のライブをしました。
その最終日、5月3日のライブレコーディング。
カセットですので音悪いですけども、PAアウト、「HOT SHOT」。

♪ HOT SHOT(Live / ‘80.5.3 中野サンプラザ) / 山下達郎

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
椎名和夫さん追悼特集でお届けしました。
来週はまたリクエストに戻りたいと思います。

前倒しなのでお天気がまったく申し上げられないのが辛いですけれども。
今週は春分の日ですね。季節の変わり目でございます。
いつもながら、皆様くれぐれもご自愛ください。

山下達郎サンデーソングブック、来週もセイムタイム、セイムチャンネルで。皆さん、ごきげんよう。さようなら。

今週のオンエア曲

14:05 Bomber / 山下達郎
14:13 雨あがりの夜空に / RCサクセション
14:19 破れたハートを売り物に / 甲斐バンド
14:24 Funky Flushin’ / 山下達郎
14:34 Silent Screamer / 山下達郎
14:41 Hot Shot(Live / ‘80.5.3 中野サンプラザ) / 山下達郎

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