山下達郎さん サンデーソングブック 2021年1月3日『新春放談 (ゲスト:宮治淳一)』(#1473)

山下達郎サンデーソングブック 
サンデーソングブック新春放談

長崎市の日曜日のお天気は晴れ。ちょっと気温が低いですが、気持ちよい青空でした。
今日のサンソン、達郎さんがレコード整理にかけた年数が・・

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

みなさん新年明けましておめでとうございます。
山下達郎です。
今年も、毎週日曜日、午後2時からの55分間は、私、山下達郎がお送りいたします楽天サンデーソングブックの時間でございます。

1月3日、最初の日曜日でございます。

例年でした、いろいろなお話、ありますけれども。
今年は、昨年の続きでございまして・・・
前倒しで録っている関係もありますけれども。

ウィルス騒ぎ、あいかわらずですね・・
変種なんて出まして。
お正月は、なんかリラックスしきれないという、そういうこともあります。

それから帰省、その他ですね、ご家族、御親戚・・
なかなか会いづらいという、そういうようなこともありますので。
なんかこう・・いまいちピンとこない感じですけれども。

番組の方は、いつものように変わらずに進行したいと思います。
年末は、竹内まりやさんゲストに「年忘れ夫婦放談」でございました。
その間、私の配信ライブありましてですね。
たくさんの方から、お便りをいただきました。
ありがとうございます。

今年もサンデーソングブック、がんばってやって参りたいと思います。

今年も変わらぬご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。
今年は、作品を出したり、ツアーを再開したり、いろいろなことを介してやっていきたいと思います。

少しでもですね、世の中が明るくなりますように、祈らずにはいられません。

で、毎年恒例、お正月はですね「新春放談」
大瀧詠一さんご存命のころは、ずーっと続けてやっておりましたけれども。
おかげ様で、新しいパートナーができました。
宮治淳一さん、昨年に続きまして、今年も新春放談にお出でいただきました。
今週、来週、2週間・・
いつもにも増して濃い、ディープな、コレクターズ談義を展開してみたいと思います。

宮治さんも、番組の中でおっしゃってましたけども。
カルトな話をする方が・・するほど評判がよくなるという。

そういう不思議な世の中で・・、ま、いい世の中でございますけれども。

濃いぃ~2週間になりますので、みなさん、くれぐれも覚悟を決めて、お聴きをいただければと思います(笑)

正月早々でございますけれども。
日曜日の午後のひと時、三が日でございますので、ごゆっくりなさってると思いますけれども。

濃いぃオールディーズ番組をぜひともお楽しみいただければと思います。
山下達郎サンデーソングブック、それではさっそく始めます。

~ CM ~

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締め切りは文化を作る

達郎氏:

一年ぶりですよ!
電話では、あれしますれどもね。

宮治さん:

あっという間でしたね・・

達郎氏:

会社、ほとんど行かれてないでしょ?

宮治さん:

基本的に、来るなっていう・・
感じですから。

達郎氏:

っははは(笑)
コロナは来るな(笑)

宮治さん:

不要不急の・・不要だから(笑)

達郎氏:

っははは(笑)
でも、それのおかげで時間ができたから、レコード整理に・・

宮治さん:

さぁ時間があるから、やってくださいってもですね。
あんまり、進まないんですね(笑)
何ででしょう?

達郎氏:

っははは(笑)

宮治さん:

けっこう忙しい時のほうが、時間みつけてやったりする・・

達郎氏:

よーくわかります。

宮治さん:

あっ、そうですか!
忙しいときの方が、曲がかける・・

達郎氏:

えぇ・・だから、そうですね・・
締め切りに追われないと、やっぱダメなんですね。

宮治さん:

細野晴臣さんが、「締め切りは文化を作る」とおっしゃってましたけど(笑)

達郎氏:

っははは(笑)
何もしないで曲がかける人、うらやましいですね。

宮治さん:

そんな人、いるんですか?

達郎氏:

いるそうですよ。
見たこと、ありませんけどもね。
そういう噂というか、文献とか・・(笑)

かならずほら、一日のうちに何時間は作曲活動に精を出すとかね。
うらやましいですね。
っははは(笑)

正月から、こんな怠惰な話じゃいけません(笑)

ベル・レーベル

達郎氏:

一年ぶりで・・おかげさまで、大瀧さんが亡きあと、すばらしいパートナーが新春放談にあれしましたので!
最近、あれじゃないですか、ラジオ日本の番組が、すごく評判がよくて・・

宮治さん:

おかげさまで、昔はだれも聴いてなかったですけどね。
今は・・・

達郎氏:

やっぱ、ラジコで全国聴けますからね。
タイムフリーで。

宮治さん:

そうですね。

達郎氏:

このあいだ、とんでもないヤツ、やってましたね。
ベル?

宮治さん:

前からベルは、やりたかったんですよ。
でも、自分でもよくわからないので・・

達郎氏:

何でベルなんですか?(笑)

宮治さん:

勉強しながら・・
よく、ほら、整理してて・・
引っかかると、聴くわけですね。

で聴きよかったものは、端によけておくんですよ。
不思議とベルが多くなってきたってことは、これはベルはちょっとやってみる価値あるなぁと、思って始めて。

最初は1時間番組、3回いければいいかなぁと思ったら、ぜんぜん3回じゃ半分もいかなくて。結局6週やってしまったんですよね。

達郎氏:

うっははは(笑)
じゃ今日はベルのやつ一枚お願いしようかなと思っていたら・・
なんでこれなんですか?
ジョージア・ギブス

宮治さん:

ジョージア・ギブスはですね、昨年この番組出させていただいたときに一回かけたんですけども。

達郎氏:

かけましたよね。

宮治さん:

この人はちゃんとやってみようと思いまして。
で、この人もベルなんですよね。

ベルって、シングル盤多いんですけど、LPはなかなか出さないんですよね。
ジョージア・ギブスは名前があるんで、LPが出ててステレオがあると。
いうことで、探しに探したらですね、ちゃんとステレオ盤が見つかったんで。

一応FM局なんで、ステレオで・・

達郎氏:

で、選んだ曲が、またこれって渋いじゃないですか。
これジャック・ケラーでしょ?

宮治さん:

一番、私の好きなミドル・オブ・ザ・ロードのポップス・・

達郎氏:

これ、僕ね、テディ・ランダッツォが結構入ってるんで。

宮治さん:

テディ・ランダッツォ、数曲アレンジやってますよね。

達郎氏:

やってる!
アレンジもしてるし。

で、そのときに買ったんですよ。
テディ・ランダッツォやろうと思ったときに。

宮治さん:

そういう意味合いで買ったんですね!

達郎氏:

それが、ジャック・ケラーもかかわってたんで・・
で、だけど、これが宮治さんらしいというかね(笑)
A面の4曲目?

宮治さん:

でも、これシングルになってるんですよね。
シングルはモノなんで、やっとこれで

達郎氏:

リアルステレオですね!
今日は、新春放談なので、全部前もって宮治さんからレコードを送ってもらって。
それをリマスタリングしてやってますから、いい音ですよ今日は!

宮治さん:

いいですね!

達郎氏:

今日は、ほぼ90パーセント以上、オリジナル・アナログ・シングル or LPですから。
若干のスクラッチがありますけど。
それでも音圧ありますから。

じゃ、さっそくジョージア・ギブスの66年のアルバム「CALL ME」・・ここからシングルカットされまして・・
長いタイトルです。
「You Can Never Get Away From Me」

”あなたは、私から離れられないわよ!”って・・

♪ You Can Never Get Away From Me/Georgia Gibbs

達郎氏:

ジョージア・ギブスは50年代に、すごく人気があった人です。
女性シンガーですが。

それが66年、完全にクラブ・シンガーとなった・・
営業でやっている人ですが。

66年に出しました「Call Me」というトニー・ハッチの曲をフューチャーしたんですけども。
それの中に入っております、シングルカットされましたけれども、もちろんヒットはしておりませんが。

ジャック・ケラーと、それからこのアルバムのアレンジとコンダクトしておりますジョー・シャーマン・・この人、ノエル&ジョー・シャーマン、兄弟です。

一番有名なのはアレだ・・
「GraduationDay」ですね。

これのノエル・シャーマンとジャック・ケラーのコンビで書かれたんですけども。
曲はまったくペトゥラ・クラーク が歌ってもおかしくはないんですけど(笑)

宮治さん:

ほんとですね。
そのまま歌ってヒットしたかもしれないですね。

ジャック・ケラーの作品で、もっとも好きな曲

達郎氏:

でですね。ジョー・シャーマンとノエル・シャーマンはですね、ジャック・ケラーと、とても深いんですよ。

宮治さん:

そうなんですか。

達郎氏:

昔から、ジョー・シャーマンとジャック・ケラーのコンビの作品がけっこうあるんです。
僕、ジャック・ケラーの作品で、もっとも好きな曲が一曲あって。

それはジョー・シャーマンが作詞してジャック・ケラーが作曲してるんです。
ペリー・コモの58年の曲なんですけども。
「Beats There A Heart So True」
という一曲なんです。

これ、昔ジャック・ケラーの特集したときにかけたんですけど。
これがね、ジャック・ケラーで一番好きな曲!

これ、ジョー・シャーマンがアレンジ&コンダクトで。ノイル・シャーマン作詞で、ジャック・ケラー作曲で。
このトリオのね・・
まさにそういう世界なので。

一曲聴いてもらおうと思います。

♪ Beats There A Heart So True/Perry Como

ブルー・コメッツ

達郎氏:

宮治さん、今回は、いろいろ持ってきていただいたんですけど。
意外なね、セレクトっていうか・・・

宮治さん:

そうですか?
僕の中じゃ、まぁまぁ自分の好みが普通に出たてっていう感じがしますけどね。

達郎氏:

そうですか・・
宮治さんの好みを知ってるつもりで、ぜんぜんわからなかった・・
そういう感じですが。

ブルーコメッツが一個きてますね。

宮治さん:

やっぱりね、僕が出る限りは、1曲は持ってきたいっていうね・・

達郎氏:

これ、なんとエピックのアメリカ盤なんですよね。

宮治さん:

そうです。

達郎氏:

ブルーコメッツの「青い瞳」と「青い彗星」

宮治さん:

日本とカップリングは一緒なんですね。

達郎氏:

モノラルのアメリカ・シングルなので音圧がすごくいいという意図でしょうけど。
これも66年ですけど。

宮治さん:

昨年、ジャッキー吉川さん、お亡くなりになられたので。
追悼という意味で・・

達郎氏:

なるほど・・

だけど、すごい盤質が悪いんです、これ。

宮治さん:

これしか見つからなかったんですよ(笑)
なかなか、これっていい盤見つからないんですよ。

達郎氏:

で、CDでリマスタリグして、持ってこようとしたんですけど。
CD全部、ステレオで・・

宮治さん:

え! CD全部ステレオなんですか!

達郎氏:

ステレオです!

宮治さん:

これ、ステレオ録音あるんですか!

達郎氏:

で、日本盤のモノラルは、論外の音で。

宮治さん:

あの、オリジナルのね(笑)
それはもう、ダメだろうなとは思ってたんですけど。

達郎氏:

ステレオでアレしようと思ったんですけど、このエピックの外盤の音にかなわない!
どうやっても。

宮治さん:

音質がいいのは、盤質が悪いわけですからね。

達郎氏:

そうです。
で、やっぱりグルーヴが・・どんなに音が悪くてもグルーヴがいいほうが、いいというんで。
できるだけのノイズリダクションかけて、持ってきました!

宮治さん:

ありがとうございます!

達郎氏:

でも、これはいい演奏ですよね!

♪ Blue Comets’66/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

達郎氏:

この音圧はね、日本じゃ出ないんですよね。

宮治さん:

こんな、いいね、ブルーコメッツ66ってのは初めてですよ!
パワーありますね!

達郎氏:

でも宮治さんに言われて、あれですけど・・・
ジョー・ミークなんですね。
これ要するに「TELSTAR」ですね。

宮治さん:

そう、そうそう!

達郎氏:

なるほどねぇ!

宮治さん:

「コメッツ」ですからね。
「彗星」ですからね。
いわゆるスペースものですよ。

♪ Flashback/The 5th Dimension

何枚レコードがある?

達郎氏:

宮治さんは、何枚レコードがあるんですかって、今伺いましたら、「わからない」って言ってましたね。

宮治さん:

ん~ いっぱい!!
両手で、10本以上になると、もういっぱい!みたいな。

達郎氏:

レコード整理は、まだやってるわけでしょ?

宮治さん:

2年くらい前に、シングル専用の部屋を作ってですね、棚を作ったんですけど。
そこに入れてくんですが・・まだ、「M」で止まってますね。

達郎氏:

うっははは(笑)

宮治さん:

これで、だいたい真ん中なんですね。

達郎氏:

そうですね。
僕も3年かかったからなぁ・・
やっぱ、かかりますよ!

宮治さん:

ただ入れるだけなら、いいんですけど。

達郎氏:

そうそうそう!

宮治さん:

やっぱり聴いたことないやつは、とりあえず聴いてから入れようと。
そうすると、たまにね”お~っ!”ってやつを見つけるわけですよ。
そうすると、どういう経緯でできたのか調べ始めるとですね、一時間くらい時間たっちゃうんですね。

達郎氏:

わかります!

宮治さん:

そうすると、結局今日は・・10枚くらいしか入れてないという。
これは進まないっすよね(笑)

達郎氏:

っはははは(笑)

♪ It Can Happen To You/Sacha Distel

~ CM ~

♪ The Boy From Chelsea/Truly Smith

♪ Sister Love/Liverpool Five

♪ Magic Wand/The Tattletales

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
新春最初のサンデーソングブックはおなじみ「新春放談」
宮治淳一さんをお招きしましてコレクターズ談義で花を咲かしております。

来週も引き続き、さらにディープな世界になっていくと思いますけれども。
ご期待ください(笑)

というわけで今年も山下達郎サンデーソングブック、続けてまいりますので、何卒宜しくご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

ここんとこしばらく、誕生日のメッセージ申し上げてきましたけども。
大幅前倒しで録っておりますので、今週、来週は誕生日メッセージ代読、お休みさせていただきます。
何卒ご了承ください。

というわけで山下達郎サンデーソングブック、来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルでみなさ
ごきげんよう。さよなら。

今週のオンエア曲

14:08 You Can Never Get Away From Me/Georgia Gibbs
14:13 Beats There A Heart So True/Perry Como
14:18 Blue Comets’66/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
14:22 Flashback/The 5th Dimension
14:29 It Can Happen To You/Sacha Distel
14:35 The Boy From Chelsea/Truly Smith
14:41 Sister Love/Liverpool Five
14:46 Magic Wand/The Tattletales

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