福岡市内は、日中はポカポカ陽気ですごしやすいお正月になりました。
ベタかどうかの基準で論じ合う達郎さんと宮治さん、お用月らしい番組!
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
皆さん新年明けましておめでとうございます。
山下達郎です。
毎週日曜日午後2時から55分間は私山下達郎がお送りいたします、楽天カード・サンデーソングブックの時間であります。
東京FMをキーステーションといたしまして全国38曲ネットでお届けしております。
今年のサンデーソングブック第一弾は元日でございます。
1月1日珍しいですけども。
一日からこんな・・こんなって言っちゃいけない(笑)
マニアックな番組ですが今年もがんばってまいりたいと思います。
本日よりですね、エアーウィーブさんがスポンサーに加わってくださいました。
私、エアーウィーブ、ずっともう長いことですねツアーでお世話になっております。
末永くよろしくお願いいたします。
さてサンデーソングブック毎年初頭はですね、すっかり恒例となりました「新春放談」
ずっと長い間、大瀧詠一さんとやってまいりましたけれども。
もうここ数年間は宮治淳一さんが完全レギュラー参加してくださいまして。
今年もですね、本日、来週1月1日、1月8日、2週間に渡りまして新春放談2人でお届けしたいと思います。
今年も宮治淳一さん、用意してくださいましたシングル盤の数々ですね・・・
かなりすごいものがあります。
それに触発されまして、私もですねあれしまして。
昨日朝までかかってやっておりました。
それの成果がですね、十二分に発揮される番組となると思います。
今年もよろしくお願いします。
サンデーソングブック、日曜の午後のひと時、今年もすてきなオールディーズソングでお楽しみいただきます。
最高の選曲と最高の音質でお届けいたしております山下達郎サンデーソングブック、宮治淳一さんゲストに新春放談2週間たっぷりとお楽しみいただきたいと思います。
~ CM ~
この新春放談、だんだんエスカレートしてきて
達郎氏:
あけましておめでとうございます。
宮地さん:
あけましておめでとうございます。
達郎氏:
元旦と言うなと。
元日と言えと。
宮地さん:
そうですね・・・
達郎氏:
なんかそうですよ。
元旦は朝なんだそうですよ。
宮地さん:
午前中を元旦と。
12時間の命しかないということですね。
達郎氏:
朝ねてるやつはどうすればいいんだという。
そういうね・・うるさいですよ最近!(笑)
去年はだから、とにかく一度も会わなかったんですよ。
電話で二回、三回・・・
あとメール。
ライブに来てもらってもコロナで打ち上げというかやらない(笑)
終演後のご挨拶がないんで。
宮治さん:
ぱたっと帰ってですね、密になっちゃいけない。
達郎氏:
蜜の味・・(笑)
宮治さん:
正月からなかなか行ってますね(笑)
達郎氏:
あのね、この新春放談・・・だんだんエスカレートしてきて
宮治さんにがシングルを送ってくださるんですよね。
それをシングル盤、全部今日、来週は全部45回転アナログシングル盤!
一個だけCDたんですけど、全部基本的にはシングル盤!
ほとんど全部モノラルという恐ろしい世界で。
それを宮治さんが何枚も送ってきて。十枚以上買ってきていただきまして。
それをずっとリマスタリングしているのはいいんですけど。
いやぁ~やっと終わった!
ってよく考えたら自分のことを何もやってない(笑)
宮治さん:
すいません(笑)
達郎氏:
昨日5時半までかかってしまいましてですね(笑)
それで、ここんとこ買ったやつが山のようになっているの、
一枚一枚見て、これ聴いてないなと思って(笑)
でも、おかげさまで昨日一晩で結構聴けたんですよ。
宮治さん:
いい曲に出会いました!
よかったですね~
達郎氏:
でも宮司さんの今年、持ってきてくださったヤツは、わりとガール・ポップ多くて。
僕のところも結構多くて(笑)
なんかね、ひな祭りが早く来たみたいな、そういう感じで。
レコード収集は盛んに継続されているんですか?
宮治さん:
いや~もうほとんどやってないですね~
この間の新春放談でも言ったようにですね、私、曲オタクなんで。
いい曲に出会うと、これって他に誰かやってないのかな?っていうふうに・・
昔だったらそれで終わりだったのが、今や幾らでも調べられるじゃないですか。
そうすると、え!この人がやってるの?っていうと・・やっぱり欲しくなる。
達郎氏:
それで、こういうリストに入ってると。
宮治さん:
そういうことになってしまう訳ですよね。
自分がオリジナルだと思っていたアーティストのバージョンが、実はそうじゃなかったと。そこでわかったりして。
そうすると最初に録音したのは誰なんだって知りたくなるんですよ。
知っちゃうと欲しくなってしまうという・・・
だからその昔みたいにね、50枚全部みたいな、そういうのはないんですけど。
何ていうんですかね・・
好奇心が続くという感じです。
達郎氏:
曲オタクなんですね~要するにね・・
宮治さん:
そういうことなんですね。
これ、すばらしい! いいオケなんです。
達郎氏:
じゃこれでいってみましょうか。ブロッサムズ。
宮治さん:
「Stoney End」で一番有名なのはバーブラ・ストライザンドですね
それ以外にいっぱいやっております。
誰がオリジナルって分かんないですけど。
ペギー・リプトンなのかな・・・
達郎氏:
でもね。いわゆるオリジナルというのは要するにリリースが早いっていうことでしょ。
だから出版社の売り込みなので。
アルバムに入っているヤツ・・
基本的にだから出版社って・・
僕、作曲の仕事してますけど
出版社が半分持ってくんですよ印税をね。
その印税を半分持ってく意味っていうのは
それだけプロモーションしってくれるっていうことの対価なんですよね。
日本の場合は、それはほとんど有名無実に近くなってあるんですけど(笑)
ほとんど利権に近くなってる
特にこういう「Stoney End」みたいな曲は、ローラ・ニーロは、向こうではどちらかというとソングライターとしての・・大きいんで。
それを、結局売り込むっていうところで採用してくれる。
で偶然にやっぱり曲がいいと、いろんなA&Rがあれして
同時に三つ四つみたいな、前後してリリースされることがありますけど。
そういうのでどっちがオリジナルかって一概に言えないんですよ。
でレコーディングしてもストックして次のアルバムに移す、持ってくとかね。
宮治さん:
レコーディングするのは先だけど、リリースるすのは後とかね。
なのでこれもよく分かりませんが。
本人が書いた本人が歌ってるものが最初なんですね。
達郎氏:
デモがありますからね。
この「Stoney End」えらい違いますね!
変な言い方で、違いますね(笑)
宮治さん:
そうそう、そうそう、違います!
達郎氏:
崩して歌ってるってのもあるんだけど。
これ、シングル盤、タイトル書いてあるから、「Stoney End」だと分かりますけど
これブラインドで聴かせてたら、あそこ行くまでわからないですよね(笑)
宮治さん:
確かにそうですね(笑)
アレンジは書いてないですけどね・・・
ご存知のようにいるルー・アドラーが作ったオード・レコード
一番有名なのがキャロルキングなんですけども。
そこから・・・ブロッサムズもこの頃ね、そういう人たちと仕事をよくしていましたよ。
バック・グラウンド・ボーカルも多かったんだと思います。
ブロッサム本人が歌ってますね。
っていうことは歌っているのは、ダーレン・ラヴということですね。
達郎氏:
何年のあれですか?
宮治さん:
68年ぐらいですね。
達郎氏:
調べますね、かかってる間に。
オード・レベルから出たブロッサムズの「Stoney End」
バーブラ・ストライサンドのヒットで有名なローラ・ニーロの作品のカバーでございます。
♪ Stoney End/The Blossoms
達郎氏:
今調べましたら67年ですから
オードもダンヒル売っぱらって始まったばっかりですね。
宮治さん:
101番!
達郎氏:
あ~!
一枚目か!
宮治さん:
ということですね。
達郎氏:
ゼロゼロがあるかもしれないですけどですね。
宮治さん:
でも、ド初期ですね!
達郎氏:
もうオケは完全にママパパ(ママス&パパス)でしょ(笑)
ってこのまま行けますよね
イントロはラリー・ネクテル (Larry Knechtel )だしね(笑)
宮治さん:
ベース?
達郎氏:
いや、ピアノ。
宮治さん:
ベースはジョー・オズボーン
達郎氏:
完全にだからママパパだと思った(笑)
先週聞かせていただいてMilt Okun’sも67年なので、ここが最初ですね・・
ローラ・ニーロに続いて。
宮治さん:
去年のね!
達郎氏:
ごめんなさい!
年のせいですぐ去年が先週になってしまう(笑)
時の流れが早すぎ(笑)
これがベスト・トラックです!
達郎氏:
じゃあ私もあの、そういうようなものを一個持ってきましてですね。
ニール・セダカのですね「Summer Symphony」って曲なんですけど。
宮治さん:
だぁ~い好き!
達郎氏:
あれレスリー・ゴーアなんだけど。
これをねジャック・ゴールドって、ニューヨークのアレンジャーがいるんですけど。
宮治さん:
ジャック・ゴールドってイギリス人じゃないですか?
達郎氏:
いや、アメリカ人ですよ。
どこ生まれだったかな・・・マサチューセッツ生まれですね!
1992年に亡くなってます。
宮治さん:
同名異人!
達郎氏:
この人がね、ジャック・ゴールド・サウンドっていう・・・
要するにインストものですけど。
これがいいんですよ!
素晴らしいんです、これ!
最近手に入れたんですけど。
レスリー・ゴアとあとイギリスでニール・セダカのアルバムに入ってたりするんですけど。
宮治さん:
ニール・セダカはアメリカでは出てないんですよね、この曲ね。
達郎氏:
これいい曲なんだけど、これがベスト・トラックです。
すばらしい!
もうレターメンが歌ってるような感じです。
いいオケなんですよ。
宮治さん:
いわゆるコーラスものでもコーラスが前面に出るんじゃなくて
オーケストラの後にコーラスが・・・
達郎氏:
いや、コーラス、フィーチャーしてます。
アニタ・カーみたいな感じですね。
♪ Summer Symphony/Jack Gold Sound
♪ 1900 Yesterday/Betty Everett
ベタかどうかの基準って、ずいぶん変わりますよね
達郎氏:
ところで、レギュラー番組ラジオ日本の、絶好調じゃありませんか!
宮治さん:
いやね・・
まさか、こんなことやってていいのかなと思いながら、やっててきたんですけど。
結構ウケちゃうんですね。
もっとマイナーなやつでしょ・・・危ないですよね。
普通のものを掛けてると、なんか今日はちょっと選挙が甘かったかなとかね。
達郎氏:
だからこっちだって「あぁ、べたなの~」
すぐきますからね。
宮治さん:
ベタかどうかの基準って、ずいぶん変わりますよね。
達郎氏:
だから基礎がないとね、応用は駄目でしょうっていう・・・
いくら言ったところで、やっぱりレア・グループあたりがダメになってきちゃうんですよ。
でもそれからもう三十数年たってますからね(笑)
もう何も言えないですよね。
宮治さん:
レア・グループにも基礎があるじゃないですか。
レア・グループそのものの基礎が・・・
達郎氏:
だから並列なんですよ全部ね。
ヒットがしてようがしてまいが、良ければいいっていうね。
宮治さん:
ヒットソングは否が応でも聴き入ってましたし。
一応は基礎学力っていうか・・付けるためにはトップ40は
達郎氏:
例えば69年の曲でも、大ヒットした曲でも今聴くと古色蒼然としてたり。
全然売れてなくても69年でも全然時代を感じさせないとかね。
そういう差異もあるわけで、逆説的なね。
宮治さん:
おっしゃる通りですね。
でも、それもやっぱり、そのよく聴かれるヒット曲っていうのを知っていればこそなんですよね。
達郎氏:
そうです!
ここでね元旦に(笑)
元旦って言っちゃいけない(笑)
元日に熱弁をふるっても、しょうがないんですけど(笑)
宮治さん:
でも「新春放談」っぽっていいですよね!
小汀利得と・・(笑)
達郎氏:
「そんなものはねぇ~」
ってやつですね(笑)
「だいたいね~ ビートルズなんてものはね~」って、そういうヤツですね(笑)
若い人、何言ってるかわかんなくていいんです(笑)
♪ There’s So Much About My Baby (That I Love)/Diane Christian
過去にオンエアしてないかチェックするのがたいへん!
達郎氏:
レギュラー番組の方が、だんだん、だんだんじゃあマニアック路線に入りつつあるんですか?
宮治さん:
その昔ね、50年前のヒットとかね
1973年の1月5日づけビルボードをを見てみましょうって言って、前は1週で終わったんですよ。だから12,3曲の自分の好きなの。
選ぶためには100曲とはいわないまでも・・・
1から100位まで聴くと
これ1週で終わっちゃまずいな、ということで、
最近は100位から始まって、このついに5週やっちゃいましたよ。
っていうことはね、60何曲かかったんですよ。
よく付いていっていただいてるなと思って(笑)
申し訳ないと思ったんですけど。
達郎氏:
今、エアチェックも楽にできるしね。
宮治さん:
そう、そう、そう、そう!
達郎氏:
ラジコで何回でも聴けるしね。
宮治さん:
僕なんか以上に聴いてらっしゃるわけですよ。
僕なんかせいぜい1回しか聴かないですから。
だからね、たま~に1度かかった曲をかけることがあるじゃないですか。
それは理由もあってかける場合もあれば
忘れちゃってかける場合もあるんですけど
そうすると「何月何日にかかりましたね」
ご指摘があるんですよね(笑)
ね・・・ご指摘が・・・
優しいご指摘が・・・
達郎氏:
今日も、だからかけようと思ったやつが「かけていた」っていうことがリマスタリングし
てから分かってね。
涙を飲んでやめたんですよ。
ビーチ・ガールズ
いいですよ~
宮治さん:
いいじゃないですか(笑)
正月にビーチ・ガールズの歌聴けたらね!
達郎氏:
スキーの歌だから、しようと思ったんだけど。
絶対に言われる!と思って。
かけてたことを忘れてたっていう自分が、やっぱりこうちょっと後ろめたさを感じる。
宮治さん:
僕も、持ってくる・・・
今日、持ってきたレコードも、まず自分の番組でかけてないかっていうチェックとですね
達郎さんの30年間ぐらいで、かかってないかを全部チェックして!
そのチェックだけが結構大変(笑)
達郎氏:
っへへへ(笑)
同じことやってますね(笑)
~ CM ~
まだまだ勉強しなきゃ!
達郎氏:
しかし今回はあれですよ。
エレキ・インストが思ったより少なかった。
宮治さん:
エレキは一曲でしたね。
達郎氏:
じゃこれいってみましょうか(笑)
ジョイ・ボーイズ
ジョイ・ボーイズ、これどうしたんですか?
宮治さん:
これこれもまた言ってみれば、オリジナルになるわけですね。
達郎氏:
こっちが先なんですか?
こっちも、あっちもないですけど(笑)
宮治さん:
達郎さんが、その昔かけた「Qantas 107」っていうね
エレキブームの真っ最中、65年の8月にキングレコードが出たもんがあって。
それはジョイ・ボーイズというオーストラリアの一番人気があった・・・
Col Joye & The Joy Boys
日本用に作ったんだと思うんですよ。
で、これをキング・レコードが90年代にベスト盤を出したんですよCDで。
そしたら、この「カンタス」が入んなかったんですよ。
で、その解説に、この「カンタス」は、そのフェスティバルっていう
オーストラリアのライセンサーさに問い合わせたところ
こんな曲はジョイ・ボーイズは録音していないと。
だからよってマスターもないと。
いうことで、涙を飲んで出なかったって書いてあったんです。
それでそのまあYOUTUBEの時代になって、そのジョイ・ボーイズを色々探していたら、何曲か聴いた後にこの「サザン・ローラ」という・・
そしたら「カンタス」と同じなんですね!
達郎氏:
映像は違うんですね?
宮治さん:
映像は違うんです。
宮治さん:
これは「サザン・ローラ」っていうのは、メルボルンとシドニーを結んだ大きい汽車があって、それの竣工を祝って作られた曲らしいんですよね。
達郎氏:
「Qantas 107」はオーストラリア航空が日本とあれした記念のシングルなんですよ。
宮治さん:
なのでおそらく、それをタイアップ的なこととしてオファーしたんでしょうね。
曲ないよって言った時に、
じゃあ飛行機と鉄道なら、どれでも一緒だと(笑)
達郎氏:
だからこっちは汽車のSEが入ってんだ。
あっちは飛行機のSEで。
あそうなんだ(笑)
いやぁ~ 深いなぁ(笑)
宮治さん:
違うタイプのオリジナルですよね。
タイトルが違うっていう。
達郎氏:
これ何年の作品なんでしょうね。
宮治さん:
「サンローラン」62年ですね。
61年か62年ですね。
達郎氏:
書いてないんだ・・
宮治さん:
あっ!「サザン・ローラン」はオーストラリアで相当ヒットしたから入ってるんですよ。
あの日本のCol Joye & The Joy Boysにはカンタスは入らなかったんです。
カンタスは未CD化です。
達郎氏:
そうなんだ!
宮治さん:
だってないんです。
恐らく日本で作って送っちゃって終わりっていうんじゃないかなと思うんですよね。
達郎氏:
ほぉ~なるほど!
宮治さん:
じゃないかなぁと思うんですけどね。
達郎氏:
飛行機のSEとか入れるのやっぱり作業があるから。
宮治さん:
それは日本でやったんだと思うんですよ。
達郎氏:
なるほど!
だから日本ではCol Joye & The Joy Boys・・64年かな?
宮治さん:
「カンタス」65年です!
達郎氏:
じゃあ65年に日本でキング・レコードで結構売れたんですよね。
それなりに。
ラジオでもかかってましたし。
それの、だから元・・
いやぁ勉強・・・まだまだですね。
これ、ありますよ!
でもCD持ってるって、お前まだ聴いてねえじゃねえかって(笑)
♪ Southern ‘Rora/The Joy Boys
♪ Big Mike, The Sidewalk Surfer/The Coastliners
♪ She’s My Girl/The Coastliners
このぐらいのスタジオの部屋で、全部シングル・レコードなんですよ!
達郎氏:
また曲ヲタの話に戻りますけど(笑)
宮治さん:
先程もニール・セダカの話出ましたけど。
ニール・セダカが65,6年からヒット曲が出なくなって、どちらかというとマイナーな作家になってしまった時代が、5年ぐらい続くのかな?
その時に、じゃあ質が悪いかっていうとそうでもない。
達郎氏:
いやぁすばらしいですよね!
宮治さん:
いい曲を書いているんですが。
僕が好きな「レッツ・ザ・グッド・タイムス・イン」
これ確か、ラブ・ジェネレーションで有名で他にないのかと思って色々調べたら・・・
達郎氏:
僕ね、これアルファ・レコードがアルファ・ミュージック
まだ村井邦彦さんがアルファ・ミュージックのときに、スクリーン・ジェムズを持ってた時代に、後に電通に行く後藤さんっているんだけど。
その人がスクリーン・ジェムズの出版を全部管理してた人がいて。
このぐらいのスタジオの部屋なんですよ。
壁が全部シングルで。
で、それを聴かせにもらいに行ったことがあって。
あのその人、9時頃に帰るので「鍵を置いていってね」って言って。
朝来たらまだカセットにとってたって(笑)
その時にラブ・ジェネレーションのこの「レッツ・ザ・グッド・タイムス・イン」のシングルがあったんですよ。
な~んていい曲なんだろう!って思って。
これをカセットに録って、ずいぶん聴きましたけども。
宮治さん:
これが一番ラブ・ジェネレーションで一番有名なんだと思います。
ところがやっぱり色んな人が、やっぱりいい曲なんで、やっていて。
有名なのはパートリッジ・ファミリーですね。
「I’m On the Road」が入ってるアルバム・・
それで知った方もいると思うんですけども。
私が90年代に1ドルで買ったウィッシュボーン(The Wishbone)
このアーティス名では一枚しか出てないですよね。
Rod McBrienって人がプロデュースしてるんですが。
この人あれですよ・・・ソルト・ウォーター・タフィー
なので、おそらく並行してやったんでしょうね。
でも、これはなんかストック・コピーが無いので
おそらく出てないんじゃないかなと思うんですね。
だからサンプル、DJサンプルしかないんですね。
達郎氏:
スタジオ・グループとか、そういうことでではにんですか?
宮治さん:
だと思います。
ソルト・ウォーター・タフィーの別働隊じゃないかなという気がするんですね。
で、これアレンジしてるのがですねMeco Monardo
達郎氏:
Mecoにしちゃ、ずいぶんアレですね。
まとまってますね(笑)
宮治さん:
普通のアレンジですよね。
でもとにかく私大好きですね。
♪ Let The Good Times In/The Wishbone
達郎さん:
久しぶりに聴きました。
いい曲ですね、これね!
宮治さん:
曲がいいですね!
もう素晴らしい!
達郎氏:
Mecoのアレンジがね、やっぱりね・・・
ちょっとねじれた・・
頭がシャッフルで始まらないという(笑)
宮治さん:
そうそうそう!
そう言われればそう!
達郎氏:
これはだけど、本当に例えばロジャー・ニコルスとか、そういうところに
やっぱりインスピレーション与えてるはずなんですよね。
こういうニール・セダカの作品がね。
だからこれやっぱりビートルズをちょっと意識したところがあって、歌い出しが「WITH A LITTLE HELP MY FRIENDS」だけど、転調のセンスがニール・セダカっぽい、っていう感じですね。
ニール・セダカ自身もバカラックの転調のアイデアとか、そういうのはやっぱりこうやってやってるんですよ。
それでやっぱりヒットが欲しいって(笑)
もう一回ヒットが欲しいって(笑)!
苦労の跡が(笑)
~ CM ~
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
宮治さんゲストにおなじみ「新春放談Part.1」でございます。
この続きはまた1月8日来週のPart.2
お楽しみにお待ちください。
新春放談ですので業務連絡が後になりますが。
本当は去年の終わりで去年のツアーが終わる予定だったんですけれど。
ご存じのようにコロナで6本ほど延期になってしまいました。
それの振替公演がございます
1月9日(月) 福島県 けんしん郡山文化センター
1月25日(木)、26日(金) 東京 中野サンプラザホール
2月6日(月)、7日(火)が北海道 札幌文化芸術劇場
2月16日(木) 岩手県民会館 大ホール
これで終わり・・・というつもりでしたけど。
仙台が地震の影響で東京エレクトロンホール宮城が使えなくなったので。
しかも変更した仙台電力ホール 1000人のホールで1日という・・
それじゃあんまりだということで
2月21日(火)、22日(水) 仙台サンプラザホールで追加公演が決定いたしました。
結局、例年通り49本の公演であります。
よろしくお願いします。
※詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
というわけで今年もサンデーソングブックよろしくお願い致します。
来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルで皆さんごきげんよう。
さようなら。
今週のオンエア曲
14:09 Stoney End/The Blossoms
14:14 Summer Symphony/Jack Gold Sound
14:18 1900 Yesterday/Betty Everett
14:24 There’s So Much About My Baby (That I Love)/Diane Christian
14:34 Southern ‘Rora/The Joy Boys
14:38 Big Mike, The Sidewalk Surfer/The Coastliners
14:40 She’s My Girl/The Coastliners
14:45 Let The Good Times In/The Wishbone
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