山下達郎さん サンデーソングブック 2016年6月26日『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ大特集(その1)』
今日のサンソン、デレクターさんが登場したり、オフコースの人とか・・
新鮮でした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
ジメジメした気候でございます。
東京、なかなか温度が上がらない。
先週は割と雨がちでですね、どちらかというと、ちょっと涼しめという・・
私、先週、風邪引いてしまいましてですね。
珍しく、熱まで出てしまいまして(笑)
1周間棒に振ってしまいました(笑)
ま、その間、家で、詩書きとかやっておりますけれども。
結局、あの・・・もう・・薬飲んでも、1周間くらいは安静にしてないとダメだという。
そういうものでございますが。
歳のせいか、段々こう・・スタミナが、なかなかという感じでございますが。
おかげ様で、よくなりまして。
今週から、またスタジオに復帰でございます(笑)
締め切りが迫って参りましたが。
一所懸命、働くことになりますので・・
早め早めにスケジュールとってて、良かったという感じでございますが。
今週は、割と・・週間天気予報みると、雨がちな、梅雨らしい1周間という感じがしております。
物が腐りやすい季節でございます。
なんか古臭いこと申し上げておりますが、実際そうなので(笑)
皆様、食あたり等、くれぐれもお気をつけ下さいませ。
私、そんなわけでですね、ちょっと臥せっておりましたので、その間にCDなんかを聴いておりました。
私が所属している、ワーナーミュージック・ジャパンは、洋楽も当然やっておりますが。
ここ数年間ですね、ワーナーのカタログを使ったカルトなコンピレーションをずっと出して参りました。
特にガールポップが、何枚も出しておりましてですね。
ワーナー・ガールポップ・ナゲッツ・シリーズをやっておりましたが。
先週、22日にですね、ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツというのを、全14シリーズ。
そしてガールポップの続編の6,7というのと、計6枚をですね、6月22日に発売いたしました。
今回は、かなり、特にこのポップ・ロック・ナゲッツというカタログは、ワーナーの最近転がり込んできたブリティッシュものも、色んなですねカタログを網羅いたしまして、かなり濃いいコンピが出来ました。
イギリスのエースなんかに対抗してもですね、十分にはり合える、濃いい内容でございます!
ので、是非ともですね、今週、来週2週間使いまして、このワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ1~4までと、それからガールポップ・ナゲッツ6,7の6枚、出来る限り紹介していきたいと思います。
完全に、今週来週はワーナーのまわしものとなりますがですね・・・
なにしろ、この多岐に渡りすぎておりますので、なかなか、どれくらい網羅できるか判りませんが。
私の趣味というか、私の好きな・・
青春が蘇るやつがたくさん入っておりますので(笑)
そういうものを中心に。
とりあえず本日はワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ、6月22日発売のVol.1、2,3くらいまで、行ければなと思っております。
今日も日曜の午後のひととき、素敵なオールディーズソングでお楽しみ頂きたいと思います山下達郎サンデーソングブック。
本日は『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ大特集』でございます。
最高の選曲と、そして最高の音質でお届けを致します。
今週頂いたお便りですけれども。
新宿区のK.Yさん。
『夫婦揃って山下達郎さんのファンです。
今年3月、念願叶い、三重県津市でのコンサートに初めて行きました。』
新宿から、津までお出でになたんですね。
『生で聴く演奏の素晴らしさに、心の底から感動し、次のコンサートにも一緒に絶対行こうと妻と話てました。』
・・ところがこの奥様がですね・・・
ご病気になられまして、6月に入って手術されたそうでありまして。
えぇ・・奥様は術後に初めておっしゃったのは、『サンデーソングブックを聴きたい』と。
ありがたいことでございますが。
なので、病気と戦ってる奥様のためにですね、ご主人から「希望という名の光」のリクエスト頂きました。
奥様、Yさん。
ご病気、お見舞い申し上げます。
医学信じて、病気と戦ってください。
応援しております。
それでは「希望という名の光」
♪ 希望という名の光/山下達郎
~ CM ~
♪ ヒッピー・ヒッピー・シェイク(MONO)/チャン・ロメロ
◎今日は・・・
達郎氏:
今日は病み上がりでございますが、その割には声がちゃんとしております。
ちゃんと養生しておりましたので。ずっと寝ておりましたので。
えぇ・・張り切ってまいりたいと思います。
というわけで6月22日にワーナーミュージック・ジャパンから出ますコンピレーション。
洋楽オールディーズのコンピレーションでございますが。
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ Vol.1から4まで。
今日はそのうちの1,2からできれば3の頭までいってみたいと思いますが。
来週はその続きの4と、それから何年か前に出ましたワーナー・ガールポップ・ナゲッツこれの続編の6,7というのをですね、2週間かけて、どっといってみたいと思っております。
まずはVol.1、タイトルは「Magic Town」
あのVoguesのですね・・バリー・マンの名作「Magic Town」が入っております。
これがタイトルになっておりますが。
これに入っております「Hippy Hippy Shake / ヒッピー・ヒッピー・シェイク」
1964年、 スウィンギング・ブルー・ジーンズのヒット曲で我々は知っておりますが。
これのオリジナルバージョン。
チャン・ロメオという、いわゆるヒスパニック系の人でございますけれども。
モンタナ生まれでございますが。
リッチー・ヴァレンスに可愛がられましてデビューを致しました。
チャン・ロメオ、1959年自作の作品でございます。
ヒットにはならないんですが、これは今では完全にスタンダード化しております。
「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」、たくさんカバーがございます。
実にパンクな出来でございますが。
バックはちゃんとした名者がやっております。
ドラムがアル・パーマー、ギターがバニーケッセルでございます。
ですのでパンクな歌が益々映えるというですね。
今日はこれから始めてみました。
◎デフファイ・レーベルといえば
達郎氏:
さてVol.1の頭のところはですね、デルファイ・レーベルがずらっと並んでおります。
デルファイと言えば、ドゥーワップです!
デルファイのドゥーワップといえばガラハッズというグループがあります。
シアトル出身の4人組の黒人ヴォーカル・グループでございますが。
18か19の時にですね、高校の時に・・いつも申し上げておりますが(笑)・・
私をドゥーワップの泥沼にのめり込ませたですね、ジム・ピューターのラジオでですね、「ジム・ピューターズ・ショー」このラジオでこの曲がかかっておりまして。
なんていい曲なんだろう!と。
でも、その頃はレコードなんか絶対に手に入りませんでしたから、こういうレコードがですね。
オープンリールで録ったテープで一所懸命聴いてたものでございますが。
今はこうやって、誰でも聴けるようになりました。
ほんとに、いい世の中でございます。
1960年のザ・ガラハッズ「ロンリー・ガイ」
ロンリー・ガイ(MONO)/ザ・ガラハッズ
このガラハッズのメンバーは後のワッツ、103rd・ストリート・リズム・バンドのリーダーになりますチャールズ・ライトがおりました。
このレコーディングはドラムはバリー・ホワイトが叩いているという説が昔からあります。
今回もですね、このワーナーのナゲッツ・シリーズ、ライナーを書かれているのは蜷川まさるさんでございますが、かゆいところに手が届くというですね、超詳細な解説でございます。
ですから、まあ、私あんまり話さなくてもですね、このCD,お読み頂ければ、詳細なものは全部わかりますのでですね、あまり触れませんが。
♪ ディス・ブーケ(MONO)/デイヴィッド・ジョーンズ
◎無敵艦隊/メル・テイラー
達郎氏:
私の大好きなメル・テイラーのソロシングル「スパニッシュ アルマダ」邦題「無敵艦隊」
1966年ですから、私が中学3年位の時に、これ買いました。
その頃は何にも知らなかったんですけども。
この曲は・・「無敵艦隊」、イギリスの曲なんですね(笑)
レス・リード・コンボというですね自らのバンドでシングルカットしまして。
1964年のイギリスの曲なんです。
ここまでは知ってたんですけど、蜷川さんの解説によりますと、この曲はイギリスのニュース番組のテーマ曲だったという。
えぇ・・・
知らねぇよ、そんなの(笑)
すごいな・・
やっぱり、今でも勉強になることが、たくさんあるというですね!
でも、これ僕の青春の1曲なので(笑)
もう、絶対かけちゃおう!
♪ 無敵艦隊/メル・テイラー
今聴くと、いいグルーブしてますね。
◎Vol.2
達郎氏:
Vol.2はタイトルが「Go Away Little Girl 」
これも迷いますが・・
まずは、11曲目に入っておりますジミー・グリフィン。
この人は、あのぉ・・ブレッド、デビットゲイツとともにブレッドやっておりましたジェームス・グリフィンの・・・ブレッドの前に出しましたソロシングルでございます。
リプリーズで何枚か出しておりましたが。
5枚目のシングルのB面だと・・今回B面多いんですよね、このコンピ。
蜷川さんの超絶解説によりますと、オハイオ生まれなんだそうで。
オハイオからメンフィスに引っ越した、近所に住んでたジョニー・バーネットとドーシー・バーネットの兄弟が幼なじみになって、その縁でリプリーズのデビューに漕ぎつけたという。
すごいですね、これ・・
曲を作ってるのはジェリー・ケイプハート・・エディ・コクランの共作者ですね。
あとレン・キャンベル。
このコンビで作ってるというですね。
アレンジド By ジャック・ニッチェ
悪かろうはずがありません!
♪ マイ・ベイビー・メイド・ミー・クライ/ジミー・グリフィン
◎オフコースの人・・
達郎氏:
ジミー・グリフィン、1964年の「マイ・ベイビー・メイド・ミー・クライ」
ジミー・グリフィンはブレッドの時代はですね、ほんとにデビット・ゲイツの陰に隠れて・・
いつも何か・・・
ま、言ってみれば、ホール・アンド・オーツのオーツとかですね。
オフコースの・・・人とか・・
そういう、なんかちょっと陰に隠れてしまったという、そういう存在でありましたが。
この時は、ハツラツとした声でございます。
♪ キャント・ヘルプ・ラヴィン・ザット・ガール・オブ・マイン /ダニー&ザ・メモリーズ
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
今日は1,2くらいまでで止まってしまいますね。
来週3,4で。
たぶんそれでダメでしょう(笑)
だから3週間やることになりますね。
いいんです!
いくらでもやりますけど、ほんとに。
こんな時しか出来ませんからね。
今日は、お便りも何もすっ飛ばして全部やっておりますがですね。
◎リスナーからのお便り(小田原市のT.Iさん)にディレクターさんが・・
『突然の質問なんですが、以前はCM前のジングルが2タイプあったと思うのですが、最近はアカペラのタイプしか使われてないようです。
もしかして誤って消してしまったのか・・・
謎は深まるばかりです。
あるようならリクエストしたいのですが。』
達郎氏:
山岸さん、どうしてですか?
山岸女史:
(聞き取れない音量で・・)ありますよ、ちゃんと・・・
達郎氏:
ちゃんと、入れといて、これ。
あるそうです!
そのうち使ってくれるでしょう。
その裁量は僕にはないので。
すいません。
ディレクターの山岸女史が全部掌握しておりますので。
♪ ヒー・ドント・ラヴ・ユー(MONO)/レヴォン&ザ・ホークス
♪ グッド・ラヴィン(MONO)/オリンピックス
♪ カム・バック・ベイビー(MONO)/ストッパーズ
◎いい曲たくさんあります
達郎氏:
3まで行きたかったんですけど、ダメでした。
1,2で終わりです。
すいません。
来週は、この続きでVol.3&4
Vol.3までがアメリカの音楽でありまして。
Vol.4はブリティッシュ・ポップ、ブリティッシュ・ロックになっております。
すごい世界でございますが。
いい曲たくさんありますので、お楽しみに。
◎リスナーからのお便り(札幌市のS.Kさん)
『ひと月ほど前、母にジェームス・ブラウンを聴かせたところ、自分には無理との反応でした。
ところが2,3日後、母はもう一度聴かせろとのこと。
以来、母はジェームス・ブラウンに完全にハマってしまいました。
タミー・ショーが一番好きなようです。
ジェームス・ブラウンの亡くなった年齢を超えている母ですが、元々ピンクフロイドからワーグナーまで聴いていたのでジェームス・ブラウンに夢中になるのも当然のことかもしれません。
これからCDを集めていきます。』
達郎氏:
おいくつくらいのお母さんでしょうかね。
すごですね、ジェームス・ブラウン。
ハマると怖いですよ!
ミニマル・ミュージックの気がありますからピンクフロイドでしたね・・十分に許容できると思います。
◎エンディング
てなわけでワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ
6月22日発売のVol.2の今日の最後はですね、これも私の青春の1曲・・
♪ ゴー・アウェイ・リトル・ガール/ハプニングス
今週のオンエア曲
14:04 希望という名の光/山下達郎
14:10 ヒッピー・ヒッピー・シェイク(MONO)/チャン・ロメロ
14:14 ロンリー・ガイ(MONO)/ガラハッズ
14:18 ディス・ブーケ(MONO)/デイヴィッド・ジョーンズ
14:21 無敵艦隊/メル・テイラー
14:26 マイ・ベイビー・メイド・ミー・クライ/ジミー・グリフィン
14:29 キャント・ヘルプ・ラヴィン・ザット・ガール・オブ・マイン /ダニー&ザ・メモリーズ
14:34 ヒー・ドント・ラヴ・ユー(MONO)/レヴォン&ザ・ホークス
14:38 グッド・ラヴィン(MONO)/オリンピックス
14:42 カム・バック・ベイビー(MONO)/ストッパーズ
14:48 ゴー・アウェイ・リトル・ガール/ハプニングス
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