山下達郎さん サンデーソングブック 2019年1月27日『ジョー・オズボーン追悼特集』(#1372)
横浜市内は、気温下がりましたが、いいお天気になりました。
今日のサンソン、ベーシストのジョー・オズボーン追悼特集でしたが、カーペンターズの
ほとんどの曲を弾いてらしたんですね。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
もう早いものでございまして、1月も最後の日曜日になってしまいました。
相当前倒しでやっております(笑)
レコーディングが始まってるはずでございます。
ま、ぼちぼちという感じでございますけれども。
新しいアルバムに向けて、創作しております。
ですので、ちょっといろいろと、スケジュールが立て込んでおりますので。
ものすごく前倒しで録っております。
スイマセン・・
えぇ・・・ですのでお天気とか、全く申し上げられません。
1月は、なんかそんな感じで。
でも、その分、ツアーの最中じゃないので。
時間が余裕がありますので。
番組のアイデアとか、いろいろ練ってるところでありますけれども。
でも、もう26年過ぎますとですね、なかなかネタがないですね(笑)
ま、のんびり行きたいと思っております。
1372回目のサンデーソングブックでございます。
先週申し上げましたけれども。
今日はですね、ベーシストの特集をしたいと思います。
ジョー・オズボーン
1960年代にウェストコースト、カリフォルニアでですね、活躍をいたしましたスタジオミュージシャンであります。
私の60年代、ほんとに10代のときにですね、夢中で聴いた音楽のベースを弾いてる人でございます。
このジョー・オズボーンが昨年の12月14日に亡くなってしまいました。
享年81歳だそうでございます。
ほんとに、このベースの人、好きなんですよ。
今日はジョー・オズボーンの追悼特集をお送ります。
なかなかミュージシャンの追悼・・やってまいりましたが、だいたいはシンガーでありますことが多いんですけれども。
ベーシストの特集は初めてかな。
とにかく60年代を代表するスタジオミュージシャンのベーシストなので。
もう、やった曲の数は数知れず、枚挙にいとまがございません。
超有名な曲ばっかりで、ございますけれども。
今日は、その中でも、特にジョー・オズボーンのベースのタッチがわかる曲をですね、選んで選曲をいたしました。
サンデーソングブックらしい特集でございます。
ベーシスト、ジョー・オズボーンの追悼特集でございます。
でも、曲はほんとに、ヒット曲のオンパレードでございます。
日曜日の午後のひと時、今日も素敵なオールディーズソングでお楽しみをいただきます。
ベーシスト、ジョー・オズボーンの追悼特集。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします。
サンデーソングブック。
で、その前に1曲。
何故か、寒いとこの曲のリクエストが増えます。
♪ ヘロン/山下達郎
~ CM ~
♪ Travelin’ Man/Ricky Nelson
◎ スタジオミュージシャン
達郎氏:
60年代前半まではですね、いわゆるスタジオミュージシャンと呼ばれる人たち、よくこの番組でも申し上げますけれども。
スタジオミュージシャンは短い時間で、スタジオで曲をあげなきゃなんないので。
演奏力がまず優れていなければ、いけない。
それから読譜力が優れていなければならない。
そういうものなので、60年代前半までのスタジオと呼ばれる人たちは、それまでの既成の音楽でありますジャズとか、カントリーミュージックとか、そういうようなものをバックグラウンドで活動していたんですけども。
50年代末からのロックンロールの勃興に伴って、純粋にロックンロールを、頭の先から足の先までですね、浴びて育ってた新しい世代というのが、60年代の中期になりますと、スタジオミュージシャンとして登場します。
ですので、それまでのスタジオミュージシャンとは違ってですね、若干ロックンロールですので、ちょっとインディでですね、ガレージっぽい音を出す人たちっていうのが、だんだん注目をされてきまして。
カリフォルニアでもそうした具合に主役が交代していくという・・
そんな中でジョー・オズボーンというのは、最初のロックンロールのベーシストのスタジオミュージシャンと言われる一人であります。
もともとギタリストでしたので、ベースのピック弾きであります。
非常にエッジの強いサウンドをしておりまして。
そんな中でリック・ネルソンのライブ、それからレコーディングやっておりましたけれども。
1960年代中期にジョニー・リバースと知り合います。
ジョニー・リバースも南部で活動していた人で。
この人は下積みが長い人なので、十いくつのレーベルを転々としまして、カリフォルニアにきましてプロデューサーのルー・アドラーと知り合ってウィスキー・ア・ゴー・ゴーのステージで人気を浴びて、ようやくブレークするんですけれども。
その時にレコーディングに参加したのがジョー・オズボーンでありまして。
・・・このヒットソングもジョー・オズボーンのベースから非常に特徴的なサウンドが聴けます。
♪ Mountain Of Love/Johnny Rivers
♪ Twelve Thirty (Young Girls Are Coming To The Canyon)/The Mamas & The Papas
♪ Glad To Be Unhappy/The Mamas & The Papas
♪ エヴリシング・ザット・タッチズ・ユー(恋にタッチは御用心)/アソシエイション
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
来週、2月になります。
2月3日でございます。
私の誕生日前日でございます。
何をやろうか・・
ちょっと前倒しすぎるので。
予定がなんとも言えません(笑)
すいません!
バースデイ特集ってずいぶんやってきましたので。
だんだんネタ切れになってきまして。
テーマ決めると曲よりもテーマの方が先行してしまうので、なんかプログラムが希薄になるという、そういうような・・なので。
ちょっと考えます。
ライブ特集やれとか、そういう方もいらっしゃいますけれども。
今、余裕がちょっと(笑)
ないので(笑)
リクエスト、お便りたくさんお待ち申し上げております。
〒102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係
♪ Midnight Confessions/The Grass Roots
◎ 面倒見のいいひと
達郎氏:
ジョー・オズボーンは、わりと面倒見のいい人だったということで。
特に新人ミュージシャンのですね育成といいましょうかですね。
登用というか、そういうようなものに熱心だった人で。
自分のガレージにちっちゃなスタジオ作りまして。
そこでいろんな人をレコーディングさせてたと。
一番そこの中でブレークしたのがカーペンターズだそうです。
それの縁でカーペンターズのレコーディングはベースは全部ジョー・オズボーンがやっております。
ほとんどのヒット曲、全部ジョー・オズボーンのベースだそうです。
今日はかけませんけど。
リチャード・カーペンターはジョー・オズボーンと非常にコミュニケーションがとれてたと、そういうようなことが伝えられております。
♪ ベンチュラ・ハイウェイ/アメリカ
♪ 輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン/ザ・フィフス・ディメンション
◎エンディング
達郎氏:
てなわけで、ジョー・オズボーンの追悼特集お届けしましたが。
カリフォルニアのスタジオ・シーンは、だいたい60年代の前半のスタジオミュージシャンたちのレッキング・クルーといわれまして。
最近本で注目されておりますけれども。
60年代後半になりますと、今度はダンヒル・リズムセクションという。
僕なんか、世代的に圧倒的にダンヒル・リズムセクションの方でありまして。
大瀧詠一さんとよくその話をしてですね(笑)
彼は僕より五つ上なので、ベーシストといえばキャロル・ケイとかレイ・ポールマン
僕は、絶対にジョー・オズボーン!(笑)
それでいろいろとですね、話をしたのが懐かしい思い出でございます。
でも、今となっては皆さん素晴らしいミュージシャンでありますが。
なんですけれども、僕にとってはジョー・オズボーンのベースというのはですね、なんと言いましょうか・・・
それまでのベーシストは、やっぱりこう・・オケの中でですね、地味に働いてるという。
この人は、それがもうちょっと目立つと言いましょうか。
ちょっとロックンロールな感じがしましてですね(笑)
そういうところがものすふごく好きだったんですけども。
心よりご冥福お祈りいたします。
私の10代を育ててくれたベーシストの一人であります。
♪ ほんもののカウボーイってまだいるの?/ニール・ヤング
今週のオンエア曲
14:03 ヘロン/山下達郎
14:10 Travelin’ Man/Ricky Nelson
14:14 Mountain Of Love/Johnny Rivers
14:18 Twelve Thirty (Young Girls Are Coming To The Canyon)/The Mamas & The Papas
14:22 Glad To Be Unhappy/The Mamas & The Papas
14:26 エヴリシング・ザット・タッチズ・ユー(恋にタッチは御用心)/アソシエイション
14:32 Midnight Confessions/The Grass Roots
14:36 ベンチュラ・ハイウェイ/アメリカ
14:40 輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン/ザ・フィフス・ディメンション
14:48 ほんもののカウボーイってまだいるの?/ニール・ヤング
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