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山下達郎さん サンデーソングブック 2017年11月12日『ジェリー・ロス追悼特集 Part.1』

山下達郎さん サンデーソングブック 2017年11月12日『ジェリー・ロス追悼特集 Part.1』

長崎市内、土曜、日曜は気温はやや高めで、穏やかな天気でした。
平地の紅葉は、もうすこし時間がかかりそうです。

今日のサンソン、達郎さんの音楽ルーツがジェリー・ロスだということを明言されていましたが、中学高校生の頃にこういう洋楽を聴いていたんですね、達郎さん。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

風邪をひいてしまいました。

治りませんで・・
鼻がまだちょっと、グズグズしております。

ちょっと鼻声でお聞き苦しいと思いますけれど・・
たまにはちょっと違う、低音の魅力・・・じゃないですけど、鼻声の魅力をお届けをします。

レコーディングをやっておりまして。
曲書きで、アレンジしておりまして・・
打ち込みで夜更かしをしておりますと、そういうことになってしまいます。

一所懸命、治したいと思っております。

締め切り、少し延ばしてもらいましたけれども・・

でも、風邪をひこうが、雨が降ろうがですね番組はやめません。
お聞き苦しい声ですけれども、ご勘弁頂きたいと思います。

なんつったって、もう寒くなって参りました。
私のまわり、みんな風邪ひいております。

だいたい、みんなパターンが似ております。
熱は、あんまり出ないんですけれども、鼻がグズグズいったり、咳が出たり、喉がイガイガしたり。

私も一所懸命、養生しましたので熱は出ませんでしたけども。
なかなか、この鼻のこれがとれませんね。
ここがクドいという・・

みなさん、お風邪には十分お気をつけ頂きたいと思います。
ウダウダ言っておりますが(笑)

てなわけで、本日は、先日亡くなりましたジェリー・ロス。
50年代の終わりからフィラデルフィアで活動しまして、それからニューヨークに移りまして、またフィラデルフィアに戻って来ました。

いわゆる今日言われているフィラデルフィア・サウンド・・
そうしたものの立役者の一人であります。

特にポップフィールドに関してたいへん大きな功績を残した人でありまして。

私、中学、高校で聴いていた音楽でですね、いいなと思ってるのは、このジェリー・ロスのプロデュース作品でありまして。

初め、シカゴの人かなと思って・・
マーキュリー・レーベルから随分ヒットを出しておりましたので。
シカゴの人かなと思いまして。
その頃は資料がないので・・
高校生でありましたので。

だんだん調べていくうちに、この人がフィラデルフィアのサウンドの担い手だと。
そういうようなことが出ましてですね。

結局自分はフィリーに、ここまで首までどっぷり浸かっていたんだと。

シュガーベイブからソロになる頃に、ほんとにジェリー・ロスのプロデュース作品に影響を受けて育ちました。

先日の10月に亡くなってしまいました。

日本でジェリー・ロスの特集やるのは、私ひとりでございます。
今週、来週2週間使って、ものすごくたくさん作品がある人なので。
とても2週間で捉えきれないんですけれども。

私が聴いて育ったジェリー・ロスのすばらしい作品を2週間にわたって、ヒット曲、ヒットしてない曲、混ぜてですね、あわせてお届けしたいと思います。

第1回目の今週はですね、ジェリー・ロスの作曲家のクレジットとして参加してる曲を中心に、ヒット、そうでないもの、いろいろ取り混ぜて。

でも名曲ばっかりでございます。

こうしたイースト・コーストのですね、アメリカの60年代、70年代ポップソングをお好きな方でしたら、どなたでも聴いて頂けるプログラムだと思います。

『ジェリー・ロス追悼特集 Part.1』でございます。

日曜日の午後のひととき、だいぶ冬めいて参りましたが、それを振り払って明るいポップなジェリー・ロスサウンドをお楽しみ頂きたいと思います。

今日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします山下達郎サンデーソングブック。

でですね!
来週、11月22日、竹内まりや1987年に発表しました7枚目のアルバム「REQUEST」
サンデーソングブックのリスナーの方にはお馴染みですけれども、「REQUEST」が30周年になりました。

30th Anniversary Edition をですね11月22日に発売されます。
ので、その最新リマスターの音源からお聴きを頂きたいと思います。

1987年8月12日に発売されました、竹内まりや「REQUEST」
彼女にとって初めてのミリオンセラーのアルバムとなりました。

今日はその、1曲目。
シングルカットされました作品、ご紹介したいと思いますが。
「恋の嵐」

♪ 恋の嵐/竹内まりや

~ CM ~

♪ If I Should Lose You/The Dreamlovers

◎ジェリー・ロス 

達郎氏:

10月に死去いたしましたジェリー・ロス。
アメリカ西海岸、60年代、70年代を活躍しました大プロデューサーであります。
ソングライターでもあります。
レコードレーベルのオーナーでもありました。

享年84才

私、この人ほんとに好きなので、追悼特集をしたいと思います。
2週間します。

いつものようにバイオグラフィーとか申し上げるよりも、曲たくさんかけたいなという。そういう感じでございます。

・・・一応。
1936年生まれ、昭和11年生まれですから服部克久さんと同じ年ですね。

1956年に当時の代表的なDJでありましたDick Clarkのテレビ番組American Bandstand 、ここのアナウンサーに就職しまして。ここからキャリアスタートさせまして。

そのあと、いわゆるレコードのプロデュース、そういうものをですね始めます。
ソングライターの仕事も始めまして。

当時のフィラデルフィアはドゥワップのメッカでありましたので、ドゥワップ・ソングがたくそんな中から生まれましたヒットソング・・ Dreamlovers

1961年に ” When We Get Married ” という、これはジェリー・ロスの作曲の作品でありますが、これはベストテンヒットに入りました。

黒人5人組のドゥワップ・グループでございますが。

僕は、こっちのセカンドヒットの1962年の「If I Should Lose You」
こっちの方が好きなので。
全米62位というヒットソングですが。

今日は、これから始めてみました。

◎The 81/Candy & The Kisses 

達郎氏:

60年代から本格的に活躍し始めましてヒットも出ます。
当時は、いわゆるドゥワップが終わりまして、アイドル歌謡といいましょうかですね、ビートルズ前夜でありまして。

ガールグループがたくさんありまして。
そうしたガールグループを手掛けました。
そんな中の名曲、1964年に全米51位、ここで彼が見つけてきました一人の青年Kenny Gambleとコンビを組みましてヒット曲が生まれます。
The 81/Candy & The Kisses

♪  The 81/Candy & The Kisses

黒人3人組のグループ Candy & The Kisses

1964年のスマッシュ・ヒット「The 81」

この時代にジェリー・ロスと組みましたKenny Gamble、後にほんとにフィラデルフィア・サウンドを牽引する大プロデューサー、ソングライターになっていきますが。
きっかけを作ったのが、このジェリー・ロスという人でありまして。

◎音楽のルーツ 

達郎氏:

私、音楽的ルーツはビーチボーイズと、ニューヨークのヤング・ラスカルズだとずーっと思っておりましたけれども。

実はジェリー・ロスが作った音というのにですね、いかに影響を受けてるかという(笑)

年をとってくれば、くるほどですね知るようになりまして。
その理由は、おいおい申し上げますけれども。

今の Candy & The Kissesのアレンジをしているジミーワイズナーというアレンジャー、それからもうひとり、ジョー・レンゼッティというこの二人がですね、ジェリー・ロスの60年代を担っているアレンジャーなんですけど。

この二人がね・・とにかくもう影響を受けまくったという(笑)感じでございます。

◎Who Do You Love/The Sapphires 

達郎氏:

同時期、1964年にデビューいたしましたThe Sapphiresという女性一人、男性二人の黒人ボーカルグループでございますが。
このデビューヒット、これも Kenny Gamble とジェリー・ロスの共作でございます。

♪ Who Do You Love/The Sapphires

◎You Gave Me Somebody To Love/The Dreamlovers 

達郎氏:

この頃は、ある程度の成功を収めたので、自分のレーベルを作りました。
Heritage というレーベルでございますけれども。

ここから、いろいろと作品を出しますけれども、なかなか思うようにいきません。
でも、作品自体はとってもいいものが多いです。

これもそんな1曲。

♪ You Gave Me Somebody To Love/The Dreamlovers

◎I’m Gonna Make You Love Me/Dee Dee Warwick 

達郎氏:

自分のレーベル作ったんですけど、イマイチ、こう・・メガヒットが生まれませんでですね。

65年にニューヨークに移り住みましてマーキュリー・レコードのA&Rとして活動することになります。
ここらあたりから、私、買ったレコードがジェリー・ロスという。

マーキュリーというレコード会社は本社がシカゴにありましてですね。
てっきりマーキュリーなので、シカゴのサウンドだと勘違いしておりました。

だいたいみんなイーストコーストのものなんだと。
ニューヨークとフィラデルフィアのサウンドだと、あとで知った時には、随分驚いたものでございます。

そんな中から出てきましたのは、1966年のシングルDee Dee Warwick。
Dee Dee Warwickはディオンヌ・ワーウィックの妹ですけれども。

Dee Dee Warwickがレコーディング致しました。
「I’m Gonna Make You Love Me」
これもKenny Gambleとジェリー・ロスの共作ですけれども。

このDee Dee Warwickのバージョンは1967年初頭、R&Bチャート13位。
全米88位というものですけども。

この曲が翌年1968年にですねテンプテーションズとシュープリームスによってカバーされまして。

ダイアナ・ロス&シュープリームス with テンプテーションズというクレジットで大ヒットいたしまして知られるようになりましたが。

僕は、こっちのオリジナルバージョンの方が好きでございます。

♪ I’m Gonna Make You Love Me/Dee Dee Warwick

~ CM ~

◎Mr.Dream Merchant/Jerry Butler

達郎氏:

マーキュリーのA&Rに移りまして、手掛けましたのがJerry Butler

Jerry Butlerは60年代シカゴを代表するシンガーでございますが。
The Impressionsからソロにありまして、ビッグネームでありましたけれども。

このプロデュースをジェリー・ロスが引き受けまして。
たくさんヒット曲が生まれます。
その後、ジェリー・ロスからGamble&Huff に受け継がれまして、また更に大きくなっていくという、そのきっかけでございますが。

まずは1967年 全米38位 まで上がりました。
これは後にニューバースでありますとか、いろんな人がカバーをしましてスタンダードとなりました。

♪ Mr.Dream Merchant/Jerry Butler

◎ 

達郎氏:

私が、ジェリー・ロスに興味を持ち始めた1967,8年あたりにですねジェリー・ロスが手掛けていたバンドでJay & The Techniquesというグループがございまして。

リードシンガーがJay Proctor という人ですけれども。
この人をリードボーカルにして7人組の、白人黒人混声のクラブバンドですが。

何曲かヒット曲がありますが。私、このJay & The Techniques 好きでですね。
セコハンのアルバムを聴いて、この中にすごく好きな曲が1曲ありまして。

「When Love Slips Away」という
Jay & The Techniques のセカンド・アルバム『Love,Lost And Found』というアルバムに収められている1曲なんですけれども。

これもジェリー・ロスが手がけたやつで、いろんな人がやってるんですけれども。
このJay & The Techniques のバージョンがベストだと思います。

♪  When Love Slips Away/Jay & The Techniques

◎Are You Ready For This/Bill Deal & The Rhondels

達郎氏:

ジェリー・ロスの作品を高校の頃に聴いておりましてですね。
その中にBill Deal & The Rhondelsという、バージニア出身の、やはりクラブバンドですが。

8人組の大所帯バンドですけれども。
このグループのヒット曲で「 What Kind of Fool Do You Think I Am?」というですね曲がありまして。

これのB面に入ってる・・日本盤買ったんですけども・・これのB面に入っております、この曲にノックアウトされまして。

ジェリー・ロス、1曲かけろといったら、今でもこれです!

♪  Are You Ready For This/Bill Deal & The Rhondels

◎エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。
来週も引き続き「ジェリー・ロス追悼特集Part.2」でございます。
来週の方がヒットソングがたくさんあります。
今週はジェリー・ロスのプロデュース作品、兼ソングライティングとして参加している作品で占めました。

来週はプロデュース作品、大ヒット作品・・
そういうようなものを、いってみたいと思います。

♪ TEKO’S THEME(Album Version)/竹内まりや

今週のオンエア曲

14:05 恋の嵐/竹内まりや
14:10 If I Should Lose You/The Dreamlovers
14:15 The 81/Candy & The Kisses
14:19 Who Do You Love/The Sapphires
14:22 You Gave Me Somebody To Love/The Dreamlovers
14:27 I’m Gonna Make You Love Me/Dee Dee Warwick
14:33 Mr.Dream Merchant/Jerry Butler
14:37 When Love Slips Away/Jay & The Techniques
14:41 Are You Ready For This/Bill Deal & The Rhondels
14:46 TEKO’S THEME(Single Version)/竹内まりや

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サンソン「追悼特集」
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