山下達郎さん サンデーソングブック 2019年4月28日『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ Part.2』(#1385)
連休がスタートしました。
長崎を離れて福岡市内へ。車で郊外へ出ようとすると、やはり大渋滞!
うす曇りの天気でしたが、まずまずの連休スタート。
今日のサンソン、裏声シンガーのステイタスをもっと認識してほしいという達郎さんの気持ちが十分に伝わってくるプログラムでした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
えぇ・・10連休が始まりました!
いよいよ、あと数日で平成とお別れでございます。
新しい「令和」という元号がですね、始まります。
平成は、いろいろございましたけれども。
新しい令和という時代が、穏やかなものとなりますよう、祈らずにはいられません。
そんな優等生的な言葉しか申し上げられませんがですね。
正直言って、それどころじゃねぇ~(笑)
そういうナニでございますが。
そういう方いらっしゃると思います。
何が、10連休だよ!
盆も正月もねぇーよ!
そういうこと言うと、なんか怒られるんだそうですよ。
「働き方改革」で、額に汗して働くのが、そんなに悪いことかなぁ、みたいな。
昭和時代は、そういう具合に思ったりしますがですね。
ま、このへんでやめときましょ。
えぇ、番組の方は、平成から令和に変わってもですね。
変わらずご愛顧いただきます。
26年半でございます。
あと、どれぐらい続けられますか。
がんばっていきたいと思います!
先週に引き続きまして、今週も『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ』
先週の聴取率週間の苦肉の策でございましたけれども。
今週は、ただの延長です。
惰性
悪のり
いろいろなアレがありますけれども。
でも、選曲はちゃんとしております。
先週より、ちょっと幅広く、裏声のシンガー・・
やっぱりR&B,ロックンロール、いろいろ出てきます。
ちょっと変則的な歌い方してる人、いろいろ・・・あれします。
一所懸命、選曲しました!
がんばります!
日曜日の午後のひと時・・というか
10連休の幕開けでございます。
少しでも、まったりしていただくために、本日は『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ Part.2』でございます。
明日は昭和の日でございますが。
令和になっても昭和の日は続くんでしょうか・・
ま、いいや・・
ま、いいや(笑)
いつもの通り、日曜日の午後のひと時(笑)
素敵なオールディーズソングで、今日は男性裏声シンガーの素敵なオールディーズソングで、お楽しみをいただきます!
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします!
山下達郎サンデーソングブック。
で、裏声の曲なので、私の裏声の曲から始めます!
1983年のアルバム「メロディーズ」から「Night-Fly」
♪夜翔(Night-Fly)/山下達郎
~ CM ~
♪ Easy To Love/Leo Sayer
◎ レオ・セイヤー
達郎氏:
まずは、レオ・セイヤー
この人は、裏声と地声のコントラストが非常に、はっきりしている、上手い人でありますが。
イギリスの多芸多才な人ですけれども。
1977年の作品。
78年の春に全米36位
アルバム「Thunder In My Heart」からのシングルカット。
ジェフ・ポーカロのドラミングがすばらしい!
◎ Heaven Only Knows/Love Committee
達郎氏:
お次はリズム&ブルースでございます。
リズム&ブルースは、スウィートソウル系、いくらでもあるんですけども。
でも裏声のシンガーで有名なところ。
ロン・タイソンという。
この人は、もともとフィラデルフィアのEthics/エシックスというグループで活動を開始しまして。
そのあとに、そのEthics/エシックスが発展的に解消しましたので、Love Committee/ラヴ・コミッティーというグループでございまして。
4人組のボーカルグループ。
70年代にアルバム2枚出しまして、ヒット曲も何曲かありますけれども。
そのあと、このロン・タイソンはTemptations/テンプテーションズに参加しましてですね。
エディ・ケンドリックスから続く裏声担当のですねメンバーになりまして。
日本にも何回か来日しまして。
たいへん上手い歌を聴かせてくれました。
そのロン・タイソンをフューチャリングしましてエディ・ケンドリックスの、これはノットオン・アルバムでございます。
シングルのみの作品
1976年、全米ソウルチャート32位。
♪ Heaven Only Knows/Love Committee
◎ Be Mine/The Tremeloes
達郎氏:
60年代のイギリスのグループは、みんな裏声が好きでありまして。
ビートルズもそうですし。
裏声上手い人が。ポールマッカートニーのロング・トール・サリーとかですね、ああいうの聴くとわかりますけれども。
そんな中でとりわけ裏声の上手かったグループがトレメローズでありまして。
1967年、全英37位。
チャートは揮わなかったんですkれども。
これ、ほんとに僕よく、聴きましてですね。
裏声、一所懸命これで練習したもんでございます。
もともとは、イタリアのスクーターズというグループの曲をカバーしたものですけれども。
出来じゃトレメローズが圧倒的に攻寄っております。
♪ Be Mine/The Tremeloes
◎ I Want To Pay You Back (For Loving Me)/The Chi-Lites
達郎氏:
パワーのある、通る、裏声の他にですね、もうちょっとこう、柔らかい、スウィートな裏声。
特にその裏声と地声の区別がはっきりしない人たちというのがおりましてですね。
そうしたものの中からザ・チャイライズ
シカゴのボーカルグループでございますが。
リーダー、リードボーカル、プロデューサー、ソングライターのユージンレコードの歌い方も、そうしたスウィートな典型でございます。
なんでもいいんですけどね(笑)
これにしました、今日は。
♪ I Want To Pay You Back (For Loving Me)/The Chi-Lites
◎ おかしな恋/アイヴィー・リーグ
達郎氏:
60年代にたいへん活躍しましたジョン・カーター、ケン・ルイスのソングライター・コンビ。
たくさんヒット曲がありますけれども。
この人たちが自分達でグループを組みまして、出しましたヒット曲。
1965年、全英8位
「 Funny how love can be」という曲でございます。
これもファルセットで歌われた、たいへんきれいな曲あります。
ソングライター・チームが作ったユニットなので、スタジオ・ミュージシャンがいろいろ参加しておりまして。
ジミーペイジなんかもレコーディングに加わっております。
どの曲だか、わかりませんけれども。
そういうような時代でありまして。
♪ おかしな恋/アイヴィー・リーグ
ビーチボーイズやフィル・スペクターにあこがれて製作されたのは、もう一目瞭然でございますが。
先週も、申し上げましたけれども。
裏声から地声に戻るとこ。
♪ Funny how Love can be,girl
ここがミソなんですけれどもね。
そういうやつが聴こえます(笑)
60年代らしいやつ(笑)
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
先週に引き続きまして『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ』
パート2でござますが。
えぇ、なんかこう裏声の感じがわかっていただけましたでしょうか(笑)
ふへへへ(笑)
ヒット曲多いですから!
来週は、わかりませんが(笑)
あのぉ・・またリクエストカードで、いきますかね。
もう一週やってもいいっすけどね。
でも、もうやめましょうかね。
◎The Making Of You/Curtis Mayfield
達郎氏:
R&B系でですね、裏声で歌うシンガーで、カーティス・メイフィールド落とすわけにはいきません。
さきほどのユージンレコード。
それから先週お聴きをいただきましたスモーキー・ロビンソンなんかも、そうですけれども。
裏声と地声の差がですね、わりと曖昧がといいましょうか。
僕、スモーキー・ロビンソンにその話をですね、一回会ったことがあって。
一回その話聞いたことがあるんですけども。
彼は、そうした、自分があんまり裏声を出してるとか、そういう意識がないんだそうです。
変声期があんまりはっきりしなかったという・・ようなことを述べておられました。
ですから、ま、小田和正さんと、なんか似てる感じだとか、そういう感じだと思いますけれども。
カーティス・メイフィールドも、そういう意味では、裏声と地声の区別がですね、意外とこう・・滑らかだと。
はっきりわけない、そういう感じであります。
全員がボーカルグループから出身した、ボーカルグループのパートも兼ねたリードシンガーだということが、そいうことを作ってるんだと思いますけれども。
ですので、まぁ、あの・・・他のスモーキー・ロビンソンにしてもユージンレコードにしてもカーティス・メイフィールドにしても、ソロになった時にですね、やはりボーカルグループのバックアップがないから、裏声シンガーは細いとかですね、線が細いとか、そういうことをずいぶん批判されたようですけれど・・・
ぜんぜん、そういうことありません(笑)
カーティス・メイフィールドは、一発で聴いてわかる素晴らしい表現力を持っております。
今日・・・なんでもいいんですけども。
今日は70年のソロ『カーティス』のアルバムから。
♪ The Making Of You/Curtis Mayfield
◎Two Faces Have I/Lou Christie
達郎氏:
だんだん、時間がせまってきまして。
まだ、かけたいのが、たくさんあります!(笑)
どうしようかなぁって(笑)
じゃぁ、これいってみましょうか。
ルー・クリスティ。
ルー・クリスティはイタリア系の白人で、ドゥ・ワップ・グループ「クラシックス」のメンバーでありました。
その後、ソロになりまして、ヒット曲がいくつかありますけれども。
日本ですと「魔法」という曲が、これも日本だけのヒットですけども。
やっぱり今日は、裏声シンガーの特集なので。
裏声が目立つやつ(笑)
セカンド・ヒット、1963年、全米6位という曲があります。
♪ Two Faces Have I/Lou Christie
◎ Sideshow/Blue Magic
達郎氏:
もう一曲、いけますねぇ~
有名なヤツだけど、とっても上手い!
フィラデルフィアの5人組のヴォーカル・グループ、ブルー・マジック。
リード・ヴォーカルはテッド・ミルスの素敵なファルセットでございます。
1974年の全米ソウル・チャートNO.1「SIDE SHOW」。
♪ Sideshow/Blue Magic
◎エンディング
達郎氏:
というわけで『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ』
2週間、お届けしました。
まだまだ、もう2週間でも3週間でもいけるんですが、数は、もういくらでもありますからですね(笑)
ぱっと思いつくだけでも
アルビーシュアとか
マクセル・・・
あとは、なんだ・・
Radioheadのトム・ヨークとかですね。
日本でも
平井堅さん
森山直太朗さん
ちか、そういうたくさん、いらっしゃいますが。
裏声シンガー、これからも続いていくと思います。
てなわけで、来週は、たぶんリクエストで・・
棚つかの合わせ技という感じで、お届けできればと思っております。
一所懸命レコーディングやって、5月の中旬からは、リハーサルが始まります。
リクエストもたくさん頂いたんですけども。
ハガキを整理する暇がなくてですね。
その分、来週に持ち越したいと思います。
『男性裏声シンガーで棚からひとつかみ』
2週間、ご清聴ありがとうございました。
最後は、私の1998年のアルバム「COZY」から
「群青の炎」
♪ 群青の炎-ULTRAMARINE FIRE- /山下達郎
◎クロージング
達郎氏:
お送りいたして参りました山下達郎サンデーソングブック、2週間にわたりまして「男性裏声シンガー」で棚つかでございましたが。
「女性低音シンガー」とか、そういう・・・
やめよう(笑)
ふっへへへ(笑)
裏声の男性のシンガーはですね、日本では特に、あの・・
やっぱりコミカルなテイストがですね、あの・・蔓延しておりましてですね。
なかなか正確な把握がされないという。
キングトーンズのときにも申し上げましたけれども。
少しでも一助になればという感じでございます。
来週は、そういうわけで『リクエスト&棚つか』みたいな感じで。
いよいよ5月でございます。
新しい時代であります。
皆さまも、くれぐれもご自愛ください。
山下達郎サンデーソングブック、来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルで、みなさんごきげんよう。
さよなら!
今週のオンエア曲
14:03 夜翔(Night-Fly)/山下達郎
14:08 Easy To Love/Leo Sayer
14:14 Heaven Only Knows/Love Committee
14:18 Be Mine/The Tremeloes
14:21 I Want To Pay You Back (For Loving Me)/The Chi-Lites
14:26 おかしな恋/アイヴィー・リーグ
14:32 The Making Of You/Curtis Mayfield
14:36 Two Faces Have I/Lou Christie
14:40 Sideshow/Blue Magic
14:45 群青の炎-ULTRAMARINE FIRE- /山下達郎
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