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山下達郎さん サンデーソングブック 2010年10月3日「珍盤・奇盤特集」

サンソン『珍盤・奇盤』

山下達郎さん サンデーソングブック 2010年10月3日「珍盤・奇盤特集」

放送された内容を、ちょいと纏めてテキスト化しました。

長崎市は今日の午前中、雷雨で「大雨洪水警報」が発令されました。
空が急に暗くなり、「ピカッ」と光って雷が鳴り、激しい雨。
数時間で天候回復しましたが、どんどん、秋が深まって行く気配です。

さて、今日のプログラム、凄い曲ばかりですね。
ホテルカリフォルニアなんて、もう歌詞が全く原曲とは違うので、ホテルカリフォルニアとは言い難い曲になってますね。

「訳が分からない」って達郎氏が何度もコメントしてましたが、ほんと「訳が分からない」曲ばかりです。

◎ 冒頭

達郎氏:

10月に入って参りました。
えぇ、あっという間でございます。
私、9月はロードに次ぐロードでございまして、東京に4日しか居ることができませんでした。

15泊16日というロードが、アレですが。
10月からは、わりと東京周辺が中心になります。

本日、3日でございますので、昨日、本日と、東京中野のサンプラザホールでございます。
9月の29日、先週の水曜日はNHKホールでございます。

先週から今日にかけて東京公演でございます。
実を申しますと、ちょっとだけ前倒しでございます。

NHKホールとサンプラの間でございますので、今日お出でになる方、お待ち申しあげておりますが。
まだ、昨日の結果が申し上げられません。無事に終わってるハズでございます。

NHKホールいらして下さった皆さま、ありがとうございます。
この後は、追加公演で、また東京が3本ございます。
10月末から11月にかけてでございますが、今週は鹿児島に参ります。

水、木と10月の6、7と鹿児島市民文化第一ホール。二日公演でございます。
お待ち申しあげております。

今日のサンプラが終わりますと、2/3消化でございます。
残り1/3で、こうなりますと、あっという間に終わってしまうという感じでございますが。

この後、まりやのライブも待っておりますので(笑)、全然休めません。

番組の方は、ジャック・ケラー3週間、うち2週間は広島のスタジオからお届けを致しました。
ロードの間を縫ってサンデーソングブックやっております!

えぇ、さすがに2/3ツアーやりますとですね、ちょっと、色々とお疲れでございますが。
私自身のリラクゼーションを兼ねまして、久しぶりに「珍盤・奇盤」やってみたいと思います。

「珍盤・奇盤」だいたい5年にいっぺんとか6年にいっぺん位、ずっとやって参りましたが、久しぶりでございます。4年ぶり位でしょうかね。

「珍盤・奇盤」、もういい加減、ネタが無いかなと思って、急遽資料調べをしましたら、結構ありますね(笑)。

全然かかってないのが。えぇ、なので、全然あの、重複殆どすること無しに出来るんですけれども、「珍盤・奇盤」となるとですね、お便り下さる方もいらっしゃいますので、ま、アンコールにお答えするのも、ちょっとありつつですね。

すっかりお馴染になりましたサンデーソングブック恒例、もう何回やったでしょうね「珍盤・奇盤」、ヘンテコなレコードばっかりかけるやつでございますが。

えぇ、今日はマッタリ、もしくはゲンナリ、もしくは脱力して頂こうと思います。
今日は素敵なオールディーズソングと言えるかどうか判りませんけれども、日曜の午後のひと時、おおいに笑って脱力して頂きたいと思います。

山下達郎ジャックスカード、サンデーソングブック、本日は「珍盤・奇盤」でお届け致します!

そんな時にアレですが、竹内まりやさんのニューシングル、11月3日発売『ウィスキーがお好きでしょ』。
えぇ サントリーのハイボールのCMで使われおりますが。

これが11月3日でございます。
ちょうど一月後の発売でございますが、本日オンエア解禁でございます。
私のサンデーソングブックでオンエア解禁させていただきます。

11月3日リリース、『ウィスキーがお好きでしょ』。
もともとは石川さゆりさんが、やはりサントリーのCMでお歌いになったやつを、ゴスペラーズの皆さん、そして竹内まりやバージョンといろいろ出ますが、竹内まりやバージョン、今回は全部で3バージョン入れております。

CMアレンジ・バージョン、それからオーケストラ・バージョン、やはりオーケストラですが、英語のアレンジの違うバージョン。オーケストラの2アレンジ・バージョンと、それからCMで使われましたコンボ・バージョン、3つ入っております。

11月3日発売でございます。

また、番組の中ほどでですね、「珍盤・奇盤」の番組の中ほどで紹介するのも変なのですが、業務連絡でございますので、いろいろと更に詳しくですね御説明させていただきたいと思いますが、とりあえずは11月3日発売、竹内まりやニューシングル、本日初オン・エアでございます。

お聴きを頂きたいと思います。
CMで使われておりますCMアレンジ・バージョンで。

ウイスキーが、お好きでしょ / 竹内まりや

◎ Jungle Fever / The Chakachas

達郎氏:

久しぶりの「珍盤・奇盤」でございます。
えぇ、色々と今日も笑っていただこうかと思いますが。

あまり最初から刺激が強いヤツですとですね、アレなんで、少し大人しめにスタートしました。

まずは、1972年にですね大ヒット致しました、いわゆる”一発屋”でございますが、”チャカチャス”。
えぇアメリカでは全米8位、日本でも相当なヒットを記録致しました。
しかしてその実態はベルギーのスタジオミュージシャンのグループで6人組だそうでございます。

古いキャリヤですが、このワンヒットで知られております”チャカチャス”の「Jungle Fever」。
日本でも相当深夜放送でかかりました。

いま聴くと、いいグループなんですが、やっぱり訳が分からないという、えぇ、そういうものでございます。
この辺から、まずはスタート致しました。

「珍盤・奇盤」というと、とにかく、たくさんお便り頂きますが、ツアーの最中でございますので、ハガキのチェックが完璧にできないので、お許しください。勝手にやっております。

◎ リスナーのお便り 秋田市の超常連S.Aさん。

「10月1日は衣替えですね、早速娘の制服も冬物にチェンジです。秋の気配がしてきました。9月18日に主人と二人で小岩井農場に遊びに行ってきました。主人は一人で乗馬をし、私は一人でトロ馬車に乗りました。
ほんとは、馬車はお客さんを待って出発するはずでしたが、なかなか来ないので私一人で貸し切り状態で運転してもらい、贅沢な気分を味わいました」

達郎氏:

小岩井農場の絵ハガキを送って頂きました。
いいですね。

行楽の秋、始まりましたですね。

◎ 逢えば好き好き / マーガレット with バニーズ

達郎氏:

番組の方は「珍盤・奇盤」でございます(笑)。
たくさん、あるので片っぱしから、いいや。

まずは、いわゆるGSモノでございます。
1968年、寺内タケシさんの寺内企画からデビューを致しましたマーガレット。

本名マーガレット・リーバレット。お父さんがアメリカ人でお母さんが日本人んのハーフの方でございますが、この人のシングルは寺内タケシとバニーズ がバックに演奏をしておりますので、演奏はグルーブがあるんですが、このマーガレットさんの歌がですね、かなり走り気味というか、この走り気味がまた、いい。

マーガレットのセカンドシングル1968年のセカンドシングル。
これも、その筋ではかなり有名な作品でございます「逢えば好き好き」

マーガレット with バニーズ、1968年のシングル「逢えば好き好き」。
バニーズがどんなにパンキッシュな演奏を繰り広げても、それを脱力感で覆ってしまうという、このボーカルでございますが。

アンルイスさんが脱力したような歌い方している人ですが、えぇ 凄いですね。
えぇ・・・・・どんどん行ってみたいと思います。

◎ American Woman / The Texas Chainsaw Orchestra

達郎氏:

こうした「珍盤・奇盤」、訳のわからないレコードの宝庫はですね、洋楽では何と言ってもライノ・レーベルでございます。ライノから1997年にCDで出ました、これが”The Texas Chainsaw Orchestra”。

電動のこぎりで音楽をやる集団でございますが、もともとは85年にテキサス大学の学生がですね4人で結成したグループで、それで忘れ去られていたのが、97年に再結成して出したという。

この中から今日はAmerican Woman を聴いてみましょう。

 American Woman / The Texas Chainsaw Orchestra

あんまり、いつまでも聴いていたいという音じゃありません。
ま、「珍盤・奇盤」ですので、お許し下さい。
テキサス・チェーンソー・オーケストラ「American Woman」でございました。

◎ リスナーのお便り 松江市のSugitani Gちゃん

達郎氏:

私、こうやって番組でお便りを紹介しておりますと、時々お名前間違えたりしまして、たいへん失礼な事をしますがですね、急いでアレしてるので判らなかったりしますが。

先日も名前を間違えておりましたようで。
松江市のSugitani Gちゃん。

「私は、この前お手紙を読んでもらったSuzuki Gなんですが、ほんとはSugitaniGです。
ちょっと私の字が汚かったですか?
放送で流したいので、なんとかもう一度私の名前を言い直してもらえないでしょうか」

すいませんね、お父さんのSugitani Yさんからもですね、

「番組で名字をSuzukiと読み違えられたのですが、私は達郎さんのシグナルだけと受け取りましたが、娘はそれを読み取れず訂正依頼のハガキを出すといった次第ですので、非礼、無礼をお許し下さい」

非礼、無礼はこちらの方でございまして、えぇ 挟み撃ちでございます。
失礼をいたしました。
えぇ お詫びして訂正させて頂きます。

「珍盤・奇盤」の中でお詫びして訂正して、どうするのかって(笑)

◎ Yamasuki / Yamasuki’s

達郎氏:

お知らせの前に、もう一枚。
これもすごいなぁ、前からかけようと思ってたんですが、なかなかチャンスがありませんでした。

1971年に発表された作品なんですが、”Yamasuki’s”というベルギー人とフランス人の混合だそうで、当時は全くそんな資料は無かったんですけれど、最近だんだん、そういう資料が出てきました。

メンバーはダフト・パンク、フランスのテクノのデュオですが、この人のお父さんがやっているそうです(笑)
あとはベルギー人の人がやってるんですが、”Yamasuki’s”というグループなんですが、何が変かというとですね日本語で展開されているんですが、デタラメな日本語なんです。

お聴きいただくと判るんですが、もう、得も言われぬですね、これも結構有名なやつです。
お聴きいただく方が早いです。

1971年Yamasuki’s、シングルカットされました「Yamasuki 」

・Yamasuki / Yamasuki’s

◎ 業務連絡

達郎氏:

竹内まりや11月3日ニューシングル『ウイスキーが、お好きでしょ』
サントリーの角ハイボールのCMソングとしてオンエアされて参りました。
この11月3日にシングルカットされます。

この曲は杉真理さんの作曲になる作品でございます。
かつては石川さゆりさんがお歌いになっておられましたが、これを竹内まりやが今回シングルカットいたします。

3バージョン、シングルには入っております。
CMアレンジ・バージョン、それから
オーケストラ・バージョンが二つ。

一つはオーケストラ・バージョンの日本語編、もうひとつはアレンジが違うストリングス・バージョンとクレジットに入っておりますが、これは英語詞のバージョンでございます。
3バージョン入っております。

オーケストラの方は服部克久さん、いつものように華麗なるストリングスのアレンジでオーケストレーション展開されております。

えぇと、今回はですね、ジャケットがなんとですね、浅井健一さん、BLANKEY JET CITYの方ですね。
浅井健一さんがですねCDのジャケットのイラストをですね描いてくださいました。
素敵なイラストでございます。是非ご覧くださいませ※。

※以下、タワーレコードのサイトより

mariya takeuchi

◎ モッコシモコモコ / オナッターズ

達郎氏:

1980年代に、テレビ朝日の番組から出てきました”オナッターズ”というですね、しかし何ていう名前でしょう!
3人組の女性グループでございますが。

この人達の1985年に徳間ジャパンからリリースされましたセカンドシングル、タイトルが「モッコシモコモコ」というヤツでございましてですね。

えぇ ちなみにこのメンバーの一人でございます小川 菜摘(おがわ なつみ)さんていう方が、ダウンタウンの浜田さんの奥さんになられた方でございます。余談でございますが(笑)!

1985年のオナッターズ「モッコシモコモコ 」

イントロが長すぎるよなぁ(笑)
全然、女の子の歌いくまでが、何分かかるんだって、これじゃヒットしないよな(笑)
えぇ すごいなぁ(笑)

◎ ホテル・カリフォルニア / タンポポ

達郎氏:

お次は洋楽の日本語カバー。よくありますね、「珍盤・奇盤」では恒例でございますが。
今回は”タンポポ”という、これも有名な作品でございますが、女性のデュエット、フォーク・デュオのお二人、タンポポ。

この人たちのヒット曲よりもこっちの方が有名なくらいであります。
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を日本語詞にして歌われたものでございますが、日本語の訳詞がなかにし礼さんなので、全くイーグルスの原作の世界とは、全く関係の無い世界で仕上がっておりますが。

タンポポ1977年の作品「ホテル・カリフォルニア」

今日、おかけしてるのは伊集院光さんが監修した「おバ歌謡 」というCDから、ここは音が良いので、ここからリマスタリングしてかけておりますが。

この中のライナーが(笑)
「さあ、どうぞ、いらっしゃい、ときて頭の中に甲州街道沿いのケバイホテルのネオンが浮かんだら、そこがタンポポ盤のホテルカリフォルニアです」

うまいですね、マカロニウェスタンの趣がありますね!
なかにし礼作詞、凄いですね。

◎ 太陽に抱かれたい / ジョニー広瀬

達郎氏:

ジョニー広瀬さんの「太陽に抱かれたい」。
もう何回かけましたかね、この「珍盤・奇盤」。
何回かけても、こんなもの凄いものはありません。

遠藤実の最高傑作といってもいいですが。

ジョニー広瀬さんという方は、吉本興業のですね、奇術、マジシャンの方でございますけども。
これと、この歌うたってるジョニー広瀬さんは違うという説もあります。確定的な事がでませんが。

1967年のミノルフォンからのシングル。
作曲、遠藤実。

なんで、こういう作品が作れるのか全然判りませんが、ま、これも聴くしかない。

◎ 雪子のロック / 藤健次

達郎氏:

ついでだから、短いので、こっちもいっちゃいましょう。
台東区のM.Yさん。

「10月3日、”珍盤・奇盤”を聴いてサンプラザへGOです。楽しみ」

おそろしい(笑)

これは、赤坂泰彦さんが番組で取り上げて有名になりました。
その流れで、こっちに流れてきましたが、藤健次さん。
もともとは、スリーファンキーズの高倉一志が芸名変えてソロになって藤健次ということでございますが。

この歌、1967年の、これも訳のわからないヤツですが「雪子のロック」。

◎ イエローサブマリン音頭 / 金沢明子

達郎氏:

という訳で「珍盤・奇盤」、久しぶりでございましたが、如何でしたでしょうか。
えぇ 毎週やれというお便りもありますが、(笑)とても、そんな気力がありません。
結構エネルギーいるんです、選曲とか、聴くとかですね。

えぇ 来週は「棚から一つかみ」プラス「リクエスト」。
最近仕入れたお皿もたくさんございますので、いろいろと「棚から一つかみ」プラス「リクエスト」でしのいでいきたいと思います。

あとひと月ちょっとで、ツアーが終わりますので、ツアーが終わったら、ゆっくりできると思いきや、その後、竹内まりやさんのライブでございますので、引き続き頑張って、番組製作していきたいと思っております。

今日の最後は「珍盤・奇盤」といえば大瀧詠一さんの作品で、いつも終わっております。
1982年の、これもあまりにも有名な金沢明子さんの「イエローサブマリン音頭」

今週のオンエア曲

14:05 ウイスキーが、お好きでしょ / 竹内まりや
14:10 Jungle Fever / The Chakachas
14:15 逢えば好き好き / マーガレット with バニーズ
14:18 American Woman / The Texas Chainsaw Orchestra
14:23 Yamasuki / Yamasuki’s
14:30 モッコシモコモコ / オナッターズ
14:35 ホテル・カリフォルニア / タンポポ
14:41 太陽に抱かれたい / ジョニー広瀬
14:44 雪子のロック / 藤健次
14:46 イエローサブマリン音頭 / 金沢明子



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コメント

  1. yoshiki より:

    即日これだけまとめるのはすごいですね!

  2. 9thNUTS より:

    yoshikiさん、コメントありがとうございます。
    なんだか、この回だけは、文字お越しで記録残したいと思いましたので、一気にやってみました

  3. juntarou より:

    今週は忙しくてまったく聴けなかったので、すごくありがたかったです。曲も聴くことができてすごく楽しませてもらいました。ありがとうございます。ファンの方々も、達郎ファミリーという感じでほほえましいですね。

  4. 9thNUTS より:

    juntarouさん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。

    コメントありがとうございました。
    「珍盤・奇盤」プログラムは文字起こしで記録しておこう、と思い立ち一気に文字化してしまいました。
    気長に続けますので、お付き合いのほど宜しくお願いします。