山下達郎さん サンデーソングブック 2011年04月03日「静かな棚からひとつかみ」
長崎市内の桜は満開。
写真は市内小学校にあるヤマザクラ。
大きく拡がる枝が、両手を広げて「ようこそ」と、新一年生を迎えています。
長崎市内には「桜」の文字を使う町名が4つあります。
・さくらの里
・桜木町
・桜馬場
・桜町
桜町に「NBCビデオホール」という350人程度の小さなホールがあります。
シュガーベイブのデビューコンサート(1973.08.23)が行われたのが「NBCビデオホール」です。
当時のことは、シュガーベイブのマネージャーをしていた長門芳郎氏が詳しく記載しています。
サンソンは「静かな棚つか」。
ゴスペルの一曲が、心に響きました。
誤字脱字はご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
4月になりました。
えぇ、新年度でございます。
年度変わりというのは人間が作った慣習でございまして。
自然、それから災害の方はですね、年度が変わるわけではございません。
3月に起こりました東日本大震災。
少しづつ東北は復興の兆しが出ておりますが、まだですね、なかなか思う様にいかないという。
遅々として進まないという、それだけ被害の規模が大きい、あれでございます。
まだ17万人くらいの方が避難所で不自由な生活をされているという事でございます。
引き続き、心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早くですね、平穏な暮らしに戻れます事を陰ながらお祈り申し上げております。
番組の方は、そういう訳で地震から3度目になります。
1回お休みです。
先週、先々週とお届けを致しました。
あまり事態は変わっておりませんので、こうした状態、私の周りにでもですね、やっぱり、こう緊張した空気というんでしょうか、重い空気というのが、相変わらず、ずーっと周りでございます。
実際に具合が悪くなってるとか、そういう方もいらっしゃいますしですね。
ま、人によっては関西へ行ったり、九州へ行ったり、あとは海外へ行くという。
そういうような方も居らっしゃいますが。
私は、半蔵門の、このtokyo FMのスタジオを動く気ありませんのでですね。
えぇ・・・出来る限り、このスタジオで続けてまいりたいと思っております。
お陰さまでサンデーソングブック、18年半を迎えました。
今年で19周年を迎えることになりますが。
出来ることならば、末永く、この半蔵門でやりたいものだと思っております!
まあ、あのぉ、ほんとに、色々な方が、いろいろな意見、ご意見アレしますが。
今、全国が一丸となって災害、それから原発、そうした問題に対処せざるをえませんのでですね。
兵庫県加古川市のK.Sさん。
『政府や電力会社に対する批判、地震学者は評論家による議論が盛んに行われていますが、今は理屈を述べてる時ではありません。
皆が一致団結し、そうすれば今の事態を良くすることができるかのみを考えるべきです。
被災された皆さま、どうか運命に負けることなく希望を強く持ってください。』
お便りでございます。
全く同感であります。
まあ、ほんとに、各方面、政府の対応が遅いとかですね、電力会社がどうしたこうしたって、テレビでですね、評論家の人が言うのはご自由ですけど、それで何か変わるわけではございませんので。
事態が終わった後にですね、吊るしあげるなり、なんなり、好きな事をやればいいので。
今はそういう時代じゃございませんので。
私の番組、こうした災害の中で、どういう番組ができるか考えてやっておりましたが。
あまり、3週目、4週目に入りますが、事態がそれほど、劇的に進展するのでない限り、当分こんな感じでいってみようかなと。
いうわけで、先週は「静かな棚からひとつかみ」。
わりと”おとなしめ”の曲、ヒーリング系の曲、そういうようなモノを選んでお届けしましたけど、今週も、それの続編です。
山下達郎のレコード棚から、いろいろとアトランダムに今日もですね、静かめの曲。
でも、静かめの曲といっても、なんか”沈む曲”ではなくて、”静かな癒し”といいましょうかですね、”静かな祈り”といいましょうか、そういうようなモノを選んでお届けできればなと。
こういう時に私のレコード棚も少しはお役にたてると、いう感じでございます。
被災地で御不自由な生活の皆さん、ラジオは非常に重要なメディアでありますので、ラジオのこの55分間、少しでも、えぇ・・・・サンデーソングブック、今までお聴きを、ずっとご愛顧頂いたリスナーの皆様に少しでも慰めになって頂ければなと。
心を込めて今週もお届けしたいと思います。
日曜日の午後のひと時、お送りしておりますジャックスカード・サンデーソングブック。
山下達郎のサンデーソングブック。
本日も山下達郎のレコード棚からアトランダムにお届けするレギュラープログラム「棚から一つかみ」。
「静かな棚からひとつかみ」でお届けします。
◎ Less talk & More music
達郎氏:
普段でしたら、ここでお便り、いろいろご紹介しましてですね、”ああでもない、こうでもない”申し上げるんですが。
今週は、ほんとに頂いてるお便りが、超常連の方も、何年ぶりにお便りを頂いた、初めてお便り下さったかた。
先週のプログラム、先々週のプログラム、そういうものに対する感想、そういうようなものを沢山頂いて降りますが。
ほぼ、この番組に、そうした具合にお便りを頂く方の大部分がですね、やはりですね、地震のショックでレコードを聴く気力が無かったが、えぇ、ま、ラジオのお陰で、また少し元気が出たとか、そういうような内容がとっても多いです。
かくいう私もですね、やっぱり自分の家で、どういうレコードを聴こう・・・番組のお陰でですね、選曲ができるのでCDを聴いているという。
正直申し上げてそういう感じでございます。
あとは、先週から始まりました日本テレビ系の朝の新番組のための音楽を作っておりましたので、それはもう、務めでありますのでですね、そうした責任の下にあれしますので。
そういうのが無かったら、たぶん、あのぉ、普通のお勤めの方でしたら、やっぱり私も、なんか自分からターンテーブルにCDを乗っけるという、そういう勇気がなかなか持てないで何日も経ったんじゃないかと。
いう具合に思いますのでですね、そういうお便り1枚1枚、細かく御紹介するのも、なになので、今日は、なるべく曲を多く、レス・トーク、モア・ミュージックでお届けできればなと、思っております。
◎ リスナからのお便り(秋田県能代市のY.Kさん)
『私の住んでる秋田は、約二日間の停電だけでしたので、津波等の被災地からすれば、恵まれているのでしょうけれど、結構精神的なダメージは大きく、なかなかペンを持てませんでした。』
達郎氏:
こういう内容のお便りが、ほんとに今日は多いんですが・・・・
『停電中は20数年前のお産の時に主人が、病院で聴けるようにと、買ってくれた小さな携帯ラジオと、まりやさんのロングタイム・フェイバリッツのジュークボックス型ラジオが活躍してくれました。
今までもったいなくて使っていなかったんです』
達郎氏:
お役にたてて、ラジオも喜んでいる事でしょう。
◎ NHK SONGS
達郎氏:
今週は、もうひとつ話題があります。
来る4月6日水曜日なんですが。
NHKのSONGS、竹内まりやさんの「人生の扉」でお馴染でございますが、SONGSでですね、「歌で届けるメッセージ」と題しまして、東日本大震災を受けて、番組が皆さんに聴いて頂きたい歌をチョイスしてオンエアするという。
そういうプログラムが4月の6日に行われます。
そこで、えぇ、私の「希望という名の光」と、それから竹内まりやさんの「人生の扉」、これのミュージックビデオがですね、コメントとともにオンエアされます。
えぇ、4月6日の水曜日、NHK総合テレビ23時10分からです。
通常より15分遅れのスタートとなるそうです。
こちらの方も、是非チェックしてみて下さい。
私のコメント付きで「希望という名の光」のPVが流れますので。
宜しくお願いします。
◎ エンディング
達郎氏:
なんか、今日はたいしてお喋りしてないのに、時間が大幅におしてしまっております。
曲が長いのかな。
この続きは、また来週。
お便りご紹介したいのが沢山あるんですが、また来週に持ち越したいと思っております。
えぇ、来週も引き続き「静かな棚つか」。
いつまで「静かな棚つか」。
その後に「賑やかな棚つか」ってのをやってみましょうかね!
今日も最後は、この曲で。
山下達郎、「希望という名の光」
今週のオンエア曲
14:06 元気を出して /竹内まりや
14:11 What The World Need Now Is Love /Jackie De Shannon
14:18 Lalena /Donovan
14:24 Never Would Have Made It /Marvin Sapp
14:29 I’ll Always Love You /Barry Mann
14:40 I’m Loving You Softly /Smokey Robinson
14:45 希望という名の光/ 山下達郎
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