山下達郎さん サンデーソングブック2025年6月29日『ブライアン・ウィルソン追悼「ノン・ストップ・ブライアン」』(#1707)

サンソン「追悼特集」
サンデーソングブック

福岡市内は梅雨明けを迎えました。
朝からまぶしい陽射しです。
ビーチボーイズを深く知らない私にも十二分にその魅力が伝わるプログラム!

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦ください。

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冒頭

達郎氏:

皆さんこんにちは。ごきげんいかがでしょうか。山下達郎です。
毎週日曜日午後2時からの55分間は、私、山下達郎がお送りいたします、楽天カード サンデーソングブックの時間であります。
東京FMをキーステーションといたしまして、JFN全国38局ネットでお届けしております。

もう6月も最後の日曜日です。
早い・・・
なんか梅雨なのに、なんかあんまり雨が、変な降り方してます、ほんとに。
関東だけですけど。
地方によってはすごく、雨が被害があるところもあります。
日本全国こう、まんべんなく、こう、穏やかに梅雨が・・・降ってくれるといいんですけど。
そういうわけにもいかないと。

4月から、スタートいたしました竹内まりや全国ツアー、souvenir 2025、竹内まりやライブ、おかげさまで、6月24、25の神奈川、Kアリーナ横浜で、めでたく、千秋楽迎えることができました。

全国14公演、お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
おかげさまで、無事に終えることができました。

2014年のツアーよりも、声が出てるという、ま、本人の節制の成果でございますけども。おかげさまで。

今回のツアーはですね、全22曲なんですけども。
私、22曲中17曲がですね、アコースティックギターでありました。
エレキ弾いたの5曲しかないという。
そういう、あれで。

そうしますと、その、普段はエレキギターって弦が、割と柔らかいので楽なんですけども、アコースティックギターっていうのはものすごく弦がテンションが強いんで。
で、これバレーって言います、こうコードを押さえるとですね、同じコードずっと押さえるとだんだん手がですね、で、一番ラストが「不思議なピーチパイ」だったんですけども、私は「地獄のピーチパイ」と呼んでおります。

ずっと同じポジションで弾き続けなきゃならない。それがいちばんラストの曲だって、これがですね、思い出すとですね、大変だったっていう、そういう感じでございます。
おかげさまで。

で、番組の方は先週はビッグ・ウェイブの特集をやらせていただきました。
割と前倒し気味でずっとこの間ですね、ツアーがありましたのでやってまいりましたけれども。
その間に色々と出来事がありました。

中でもですね、ブライアン・ウィルソンが亡くなりまして。
それに続いて今度はスライ・ストーンが亡くなったと。
ビッグネームの訃報が立て続けに来ましてですね。

ブライアン・ウィルソン、ビーチ・ボーイズのリーダー、リードボーカリストであります。
私、中学、高校の時に多大な影響を受けまして、過ごしました。
私のアイドルでありますので。

サンデーソングブック、そうした私の好きな、ミュージシャンが亡くなりますと、ノンストップという企画をします。
そうした人たちの曲を、ノンストップでお聴きをいただいて、偲ぼうと。

で、今週はブライアン・ウィルソン追悼、ノンストップ ブライアン・ウィルソン、でお届けしたいと思います。
山下達郎のブライアン・ウィルソン追悼なので、ヒット曲ほとんどかかりません。
この、今回のノンストップはですね、ブライアン・ウィルソンがリードボーカルをとっている曲を、ノンストップでお聴きをいただこうと。
そうしますとですね、あの面白いんですけど、必然的にヒット曲がないんです。
で、ということは逆に言うと、ヒット曲はほとんどマイク・ラヴのリードボーカルだということなんです。

で、ホームページのプレイリストにシングルのジャケットとかアルバムのジャケットとかいつも上げてるんですけども、それをご覧になるとですね、お分かりいただけると思うんですけども。

ヒットシングルのA面がマイク・ラヴのヒット曲で、B面がブライアンのリードボーカルの曲なんですけど、大体バラードが多いんですね。
ですので、今日のノンストップはですね、ノンストップと言いながら、メロウなですね、バラード中心の選曲にります。

その選曲意図がお分かりいただければと思います。

今日のサンデーソングブックは日曜の午後のひととき、ブライアン・ウィルソンの素晴らしいファルセットボイス、素晴らしいボーカルで、お別れでお楽しみをいただきたいと思います。お時間目一杯ノンストップ ブライアン
ブライアン・ウィルソン追悼でお届けします。
お知らせを挟みまして、それでは、ノンストップ・ブライアン。

~ CM ~

♪ Surfer Moon / The Beach Boys
♪ Your Summer Dream / The Beach Boys
♪ Ballad Of Ole’ Betsy / The Beach Boys
♪ Car Crazy Cutie / The Beach Boys
♪ Spirit Of America / The Beach Boys
♪ Don’t Worry Baby / The Beach Boys
♪ The Warmth Of The Sun / The Beach Boys
♪ Keep An Eye On Summer / The Beach Boys

~ CM ~

♪ Wendy / The Beach Boys
♪ We’ll Run Away / The Beach Boys
♪ Please Let Me Wonder / The Beach Boys
♪ Kiss Me Baby / The Beach Boys
♪ She Knows Me Too Well / The Beach Boys
♪ Let Him Run Wild / The Beach Boys
♪ The Little Girl I Once Knew / The Beach Boys
♪ Caroline, No / Brian Wilson
♪ And Your Dream Comes True / The Beach Boys

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エンディング

達郎氏:

お時間が来てしまいました。
山下達郎がお送りいたしておりますサンデー・ソングブック。
というわけで、本日は先日亡くなられたブライアン・ウィルソンを追悼しまして、ノンストップ ブライアン。ノンストップ ビーチ・ボーイズじゃないです。ノンストップ ブライアン、というプログラムで今日はお届けしました。

お聴きいただければお分かりのように、ブライアンがリードボーカルを担当した曲を、中心に選曲いたしました。

先ほども申し上げましたみたいにシングルのカップリングの曲が多いので、ヒットソングのアップテンポに比してですね、バラードというそういうようなものが多いです。

今日おかけした曲を順番に申し上げますと、

最初は「サーファー・ムーン(Surfer Moon)」
アルバム「サーファー・ガール」1963年のアルバム、ここに入っておりますブライアンのソロ、全くのソロで、ストリングスが入ってるテイクです。

同じく「サーファー・ガール」のアルバムに入っております「ユア・サマー・ドリーム(Your Summer Dream)」これもブライアンが1人で歌ってるという、ものでございます。

で、同じ年、同時期に発売されましたアルバム「リトル・デュース・クーペ」。
サーフィンものの「サーファー・ガール」で、ホットロッドものの「リトル・デュース・クーペ」。
1963年のアルバムに入っております「バラード・オブ・オール・ベッツィー(Ballad Of Ole’ Betsy)」という、ドゥーワップスタイルの作品であります。

続きましては「カー・クレイジー・キューティー(Car Crazy Cutie )」。
これはディオンの感じの曲ですね。

で、「リトル・デュース・クーペ」B面に移りますと、もう1曲ドゥーワップテイストの曲が入っております。「スピリット・オブ・アメリカ(Spirit Of America)」という。
これは、自動車のスピード記録を作った有名な車なの名前であります。
それの歌であります。

で、年が明けまして1964年のアルバム「シャット・ダウン・ヴォリューム2」。
ここに入っておりますお馴染みの「ドント・ウォーリー・ベイビー(Don’t Worry Baby)」。
「アイ・ゲット・アラウンド」のB面で発売されまして全米24位のチャートアクションがあります。

この「シャット・ダウン・ヴォリューム2」に入っております、バラード「ウォームス・オブ・ザ・サン(The Warmth Of The Sun)」。
ケネディの暗殺と、それからブライアン・ウィルソンの、ガールフレンドが別れたとかそういうような時に書かれた作品だと言われております。

同じく「シャット・ダウン・ヴォリューム2」に入っております素晴らしいバラード、「キープ・アン・アイ・オン・サマー(Keep An Eye On Summer)」。

これで前半が終わりまして、お知らせ挟みまして、1964年のアルバム、なんつったってこのクオリティのアルバム年に2枚も3枚も出しててすごいですね。
64年の「オール・サマー・ロング」。
これに入ってますヒットソング「ウェンディ(Wendy )」。
EPで発売されまして全米44位。これマイクとブライアンが掛け合いでやっております。

この「オール・サマー・ロング」に入っております、私の大好きな1曲、「ウィル・ラン・ナウェイ(We’ll Run Away)」。

で、年がまた明けまして65年、「ビーチ・ボーイズ・トゥデイ」。
A面がアップテンポ、B面がバラード中心というそういう作品でございますが。
ブライアンがツアーをやめて、スタジオ仕事に専念するようになりまして、クオリティがゴーンと上がってきます。そうした時期の曲、「プリーズ・レット・ミー・ワンダー(Please Let Me Wonder)」。
私もビッグ・ウェイブでカバーしておりますが。
これもシングルのカップリングで、全米52位というチャートです。

同じくアルバム「トゥデイ」に入っております、珠玉の1曲、「キス・ミー・ベイビー(Kiss Me Baby)」。これはマイクとブライアンが掛け合いでやってる曲です。

その次に入っておりますのが「シー・ノウズ・ミー・トゥー・ウェル(She Knows Me Too Well)」という、これも素晴らしい1曲であります。

で、1965年、もう1枚アルバムが出ます。
「サマー・デイズ・アンド・サマー・ナイツ」。
「ヘルプ・ミー・ロンダ」と「カリフォルニア・ガールズ」、2曲の大ヒット曲が入ってますが、こん中に入ってる素晴らしいバラード「レット・ヒム・ラン・ワイルド(Let Him Run Wild)」。

最初の「サーファー・ガール」のアルバムからここまでで、たった2年ですからね。すごいスピードであります。

1965年には1枚シングルオンリーが出ております。
全米20位。「ザ・リトル・ガール・アイ・ワンス・ニュー(The Little Girl I Once Knew)」。
この後に、発売されます『ペット・サウンズ』の雰囲気を彷彿させます。

で、『ペット・サウンズ』のアルバムの中には、ブライアン・ウィルソンのソロ名義で発売されました全米32位というチャートアクションの「キャロライン・ノー(Caroline, No)」。
で、最後はですね、「サマー・デイズ・サマー・ナイツ」に入っておりますアカペラのコーラス、「アンド・ユア・ドリームス・カム・トゥルー(And Your Dream Comes True)」。以上全17曲で、時間が来てしまいました。

でもこの後、『ペット・サウンズ』の後に『スマイリー・スマイル』、『ワイルド・ハニー』と続きますけれども。
ここからはですね、ブライアンがもう、だんだん廃人同様になってきまして、リードボーカルがカール・ウィルソンに変わっていくという。

ですので、ブライアン・ウィルソンのボーカリストとしての全盛期はこの期間の作品に集約されるという。

そういう意味でのブライアン・ウィルソンノンストップ追悼プログラムでございました。
心よりご冥福お祈りします。

ちょっと一弾落しましたら、ビーチ・ボーイズの特集なんかをしてみたいと思っております。

本日はそういうわけでブライアン・ウィルソン追悼でお届けしました。
来週は、ガラっと変わりましてスライ・ストーンの追悼でノンストップ スライをお届けしたいと思います。
ノンストップ・ブライアン・ウィルソン。
ご清聴ありがとうございました。

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
本日はブライアン・ウィルソン追悼、ノンストップ・ブライアンでお届けしました。

来週は引き続きまして、スライ・ストーンの追悼、ノンストップ スライ。行ってみたいと思います。
なんかこうビッグネームがどんどんなくなって寂しい限りでございますが。

お便りたくさん相変わらずいただいておりますが、ストックしておりましてですね、7月入りましたらまた、納涼リクエスト大会でですね、大々的に、お応えしたいと思っておりますので、しばらくお待ちください。

というわけで暑いです。
皆さん健康管理くれぐれもご大事に。
山下達郎サンデーソングブック、来週もセイムタイム、セイムチャンネルで皆さんごきげんよう。さようなら。

今週のオンエア曲

14:05 Surfer Moon / The Beach Boys
14:08 Your Summer Dream / The Beach Boys
14:10 Ballad Of Ole’ Betsy / The Beach Boys
14:12 Car Crazy Cutie / The Beach Boys
14:15 Spirit Of America / The Beach Boys
14:17 Don’t Worry Baby / The Beach Boys
14:20 The Warmth Of The Sun / The Beach Boys
14:23 Keep An Eye On Summer / The Beach Boys
14:27 Wendy / The Beach Boys
14:29 We’ll Run Away / The Beach Boys
14:31 Please Let Me Wonder / The Beach Boys
14:34 Kiss Me Baby / The Beach Boys
14:36 She Knows Me Too Well / The Beach Boys
14:38 Let Him Run Wild / The Beach Boys
14:41 The Little Girl I Once Knew / The Beach Boys
14:43 Caroline, No / Brian Wilson
14:46 And Your Dream Comes True / The Beach Boys

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