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山下達郎さん サンデーソングブック 2014年03月02日『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年03月02日『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』

長崎は気温も14度くらいまで上がり、春の陽気です。
気持ち良い一日でした。

今日のサンソン、表題は『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』
でしたが、実は・・・素敵なプログラムでした。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

3月になりました。
年度末でございます。

道が・・・また工事とか繰り返したり、いろいろありますが・・。

4月から消費税が上がります。
駆け込み需要という、聞こえはいいですけども・・・
ものが、皆高くなるっていうことですので・・

ハガキが上がっちゃうんですよね。
2円ほど。

私のこの番組、ハガキオンリーでやっておりますので、50円が52円になりますと、なんとなく・・・こう・・・心苦しいと言いましょうかですね。

そろそろこれ、年貢の納め時かな・・なかなか・・
メール、少し導入しないと。

なんたって52円ですからね。
1曲、リクエストして、それかかんないと、なんか凄く悪いような気がしましてですね。

てな具合に、ブツブツ言ってると・・・
3月に入りました。

あいかわらず、竹内まりやさんのレコーディングを延々とやっております。

また、3月になりますと、新曲・・
次の新曲のレコーディングに入ります。
その新曲の間を縫って、レコーディング、いろいろやっております。

ずーっと、スタジオにこもっておりましてですね。
なかなか、だんだん、こう、少しづつ体重が増えて(笑)

でも、まあ寒いので、割りと健康でいれます、少し太めの方が。

春先になってきましたら、またウォーキングなんかして、落っことしていきたいと想いますが。

番組の方は、3月に入りまして、3月第1週でございます。
巷はひな祭りでございます。

いつも、この番組、始めて20年になりますけれども。
この季節になりますと、恒例プログラム『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』

いわゆるガールポップの特集をやっております。

ここんとこ、数年間、毎年毎年、ネタがなくなってきたというアレもありますが(笑)
それでも、もう随分昔からやっておりますのでですね、むか~しかけた曲・・・
そういうえば、これ15年位かけてないヤツ、昔よりもデジタル・プロセッシングが進んでおりますのでですね。

とくに古いオールディーズはですね、もっと更にいい音でオンエアできるように、だんだんシステムがなっておりますので。

いい曲は、何回聴いてもいい・・
そういうような感じでございます。

毎年・・・毎年、ほんと、やってるわけじゃございませんが、この季節、私のサンデーソングブック恒例でございます。

『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』

今日は、もうほとんど50年代、60年代の、いわゆるガールポップですね。
アメリカン・ポップスの一番華やかだった、ビートルズを初めとするブリティッシュ・インヴェイジョンが始まる前夜。

アイドル歌謡の全盛期の名曲の数々。
結構ベタな、今日はプログラムでございますけれども。

いい音で、お聴きを頂きます。

お馴染み『ガールシンガー・ガールグループ特集』
今日も、日曜日の午後のひとときを素敵なオールディーズソングで、お楽しみ頂きたいと想います。

今日は、いわゆるアイドル歌謡のオンパレードでございます。
最高の選曲と最高の音質でお届けを致します山下達郎サンデーソングブック。

まずは、竹内まりやさんと大瀧詠一さんのデュエット。
2003年の「Longtime Favorites」のアルバム。

竹内まりやさんのお好きなオールディーズをカバーしたアルバムに大瀧詠一さんがゲストで歌って頂きました。

大瀧詠一さんは、これが最後のですね、公式レコーディングであります。
このレコーディングが、今のところですね、公にされている最後のものでございます。

2003年の竹内まりやのアルバム「Longtime Favorites」
もともとは、フランク・シナトラとナンシー・シナトラの1967年のナンバーワンヒットを竹内まりやさんと大瀧詠一さんがデュエット。

いろんな人がデュエットやっておりますが、これは、結構・・・
いい出来、だと想います。

♪ 恋のひとこと(Something Stupid) /竹内まりや duet with 大滝詠一

~ CM ~

♪ One Fine Day /The Chiffons

◎アイドル歌謡 

達郎氏:

サンソン恒例、『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』
3月のあたまの、いつもやっておる、特集でございます。

ここ2,3年、ずっと毎年、出来ております。
今年も張り切って、参りたいと想います。

今年は結構ベタなヤツで・・・
ずっと、いってみたいと思います。

今のアイドル歌謡だと、ほんとに歌が下手だと・・
いうですね、それがもう、お約束事ですが。

60年代初期のですね、アメリカのアイドルグループ、アイドルシンガー・・
下手な人もいましたけれども、上手な人もいました。

代表格が、このシフォンズ。
ニューヨーク、ブロンクス出身の黒人4人組の女性コーラス・グループ。

人のコーラス、やれるくらいですね上手な・・
このキャロル・キング、ジェリー・ゴフィン
1963年、全米5位まで上がる大ヒットソングでございます。

「One Fine Day 」
見事なハーモニーが聴くことができます。

◎He’s A Rebel /The Crystals 

♪ He’s A Rebel /The Crystals

達郎氏:

ニューヨークはブルックリン出身の黒人女性ボーカルグループ「クリスタルズ」の1962年のナンバーワンヒット「He’s A Rebel 」

ですが・・・

実際に歌っているのは、ダーレン・ラブ・・・率いる「ザ・ブロッサムス」
当時の、いわゆるバックコーラスグループのですね、一番最高峰のグループでございましたが。

先日日本でも上映されましたドキュメンタリー映画「バックコーラスのディーバたち」
これ、ダーレン・ラブをフューチャーしたですねドキュメンタリーでございましたけれども。

ここにも、出てきます。

実際に歌っているのは別の人なんですけども、クレジットは「クリスタルズ」
そういう、まぁ・・・
“やらせ”でございますけれどもね。

よくある話でございます。
芸能界でございます。

先日も、そういうような話が芸能界じゃなくても、クラシックの世界でもですね、そういうのがありましたが。

そういう話は、べつに今日はするアレはございませんので。

♪ Foolish Little Girl /The Shirelles

♪ Cha Cha Charming /Ellie Gaye (Ellie Greenwich)

♪ Triangle /Janie Grant

~ CM ~

◎ハガキとメール・・・ 

達郎氏:

先程も申しましたが、4月から消費税が上がります。
ハガキが、今まで50円だったのがですね52円になるそうです。

50円というのも、結構いい値段でありまして。
それでも、私のところはハガキオンリーで今まで20年間、頑張って参りました。

ほんとに、沢山お便りを頂きまして、ほんとに有難いんですけども。
それでも、最近お便りが増えてきましてですね。
その50円で、せっかく送って頂いたお便りをですね、ろくすっぽご紹介もできないし、リクエストにもお応えできないというですね。

なんか心苦しいなというのが、続いておりまして。

それでまた、52円になるという。
さあ、どうしようかというですね。

やっぱり、少し経済的な問題考えると、メールを導入した方がいいかなというような事を、なんか思ってしまいますが。

皆様のご意見をお聞かせ下さい。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係

に、ひとつ、お願いしたいと思います。

場合によっては、メール導入した方がいいかなって・・
ただですからね、メール。

そうすと、でも、もっと増えるんですよ。

今、代読が、お誕生日代読が完全にパンク状態でですね・・・
3分の1もご紹介できない感じで、なっておりますので。

それが、すごくこう、心苦しいと申しましょうかですね・・

◎来週は 

達郎氏:

来週、3月9日になりますがですね、来週は普通の「棚つか」です。
すいません。

でですね、3月9日、来週なんですが、FMぐんま、Jリーグの中継があります。
サンデーソングブック、夕方6時から、FMぐんまは放送になります。
ご了承下さいませ。

◎リスナーからのお便り(兵庫県姫路市のM.Sさん) 

『達郎さん、こんにちは。

来ました!
ついに来てしまいました!私にも。

ヤイヤイ何を一人で騒いでんだという感じですけど、老眼が来てしまったんです。
近くが見えない!ぼやける。

これがその、アレか!

しかし老眼って漢字で書くと、ほんとにイヤな漢字ですね。
しかし、21年、1111回超えもの長きにわたり、サンソンを制作するために、毎週膨大な数のハガキをチェックされている達郎さんは、ほんとに感服ですが、何か目のケアなどされているのでしょうか』

達郎氏:

老眼はもう、しょうがないですよ、それ。

私も立派なアレですけど、
老眼って、僕、ちょっと乱視が強いので。
自動車はまだ眼鏡せずに乗れるんですけども。

でもなるべく粘ってですね、まだ「プラ1」で(笑)
頑張っておりますが(笑)

そっちのほうよりも、ちょっと乱視が強くなってきたというか・・
寄る年波というんでしょうね・・

まわりの人も近視多いですから、もう。
それに比べれば、まだ、メガネかけないで車が運転できるのはいいなと・・。

お互いに気をつけましょう。

だんだん、これ、爺臭い話になってくるのイヤですね(笑)
しょうがないですね・・

◎種明かしでございます

達郎氏:

今日は『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』でお届けしてますが、前半お聴き頂いてですね、”あぁ~っ”って思った方は鋭い方です。

今日は実はですね、一番最初に竹内まりやさんと大瀧さんのデュエットの「恋のひとこと」をお聴きを頂きましたが。

今日は『ガールシンガー・ガールグループ特集』をやって、選曲をする時にですね、だんだんその、こうしたガールシンガー・ガールグループ、大瀧さんと、そういうよなもの話していたような記憶が出てきましてですね。

今日はひとつ、じゃぁ、大瀧さんの好きなガールシンガー・ガールグループで纏めてみようかなという。

そういう種明かしでございます。

従いまして大瀧さんが好きだったガールシンガー・ガールグループ、それから大瀧さんが、そうしたフレーズの一つとかですね、メロディーのひとつとかを、ちょっとこう引用てですね曲を作った、そういうような曲で、今日はやっております。

一番最初にお聴きを頂きました「One Fine Day」とかですね「Cha Cha Charming」、あのエリー・グレニッチのメガ・レア・シングルとか、ああいうのはシリア・ポールさんのアルバムで大瀧さんがシリア・ポールさんに歌って作品にしました。

そんなような、曲です。
これも。

♪ Oh Why /The Teddy Bears

♪ Baby, I Love You /Ronettes

◎大瀧さんがお気に入りで・・・ 

達郎氏:

前半にお聴きました「He’s A Rebel」、これを大瀧さんのところで1973年に、まだそれほど、その時はすごいステレオセットじゃなかったんで、ビクターのスピーカーかなんかですけど。

それで、この「He’s A Rebel」のオリジナルシングル聴いた時の衝撃というのがですね、今だに凄く鮮明に覚えております。

それからこのロネッツの「Baby, I Love You」
ほんとに、いろんな曲、好きな方だったんですけども。
PATIENCE & PRUDENCEというですね小さな女の子二人で歌ってる「Tonight You Belong To Me」という1956年のヒットソングが、いたくお気に入りでしたけども。

とりわけPATIENCE & PRUDENCEも好きだったんですけど、ナンシー・シナトラの62年に発売されました、邦題「いちごの片思い」という。
その前の「レモンのキス」・・・「Like I Do」が「レモンのキス」ですね。

いわゆるフルーツシリーズというヤツですが。

アメリカでは全然ヒットしなかったので、まだにろくすっぽCD化されてないんですけども。
このナンシー・シナトラが歌う「Tonight You Belong To Me」がいたく大瀧さんお気に入りでありまして。

今日は、これをかけましょう。

♪ Tonight You Belong To Me /Nancy Sinatra

♪ Tonight You Belong to Me /シリア・ポール

◎エンディング 

達郎氏:

というわけで、サンデーソングブック毎年恒例『ひな祭り、ガールシンガー・ガールグループ特集』でございますが、果たしてその実態は・・・

大瀧詠一さんのフェイバリッツ中心におかけをしました。

今日おかけした曲
「One Fine Day」
「Cha Cha Charming」
「Oh Why」

そして
「Tonight You Belong to Me」

これらは1977年にナイアガラ・レーベルから発売されましたシリア・ポールさんのアルバム「夢で逢えたら」、大瀧さんがプロデュースしてアレンジしたアルバムですけども。
このシリア・ポールさんのアルバムに入っております。

ナンシー・シナトラの「Tonight You Belong to Me」に続きまして、このシリア・ポールさんの「Tonight You Belong to Me」

いかにも大瀧さんらしい解釈でありますが。
これをお聴きを頂きまして・・・

今日は従いましてですね、洒落です!洒落!

初めからですね、今日は大瀧さんの好きなガールシンガー、ガールポップ、そういうのを大瀧さんは好みませんのでですね。

こういう展開が一番大瀧さん好きな展開でございます(笑)

「よくやった」と褒めてくれております。
確信しております。

そんなわけで、こうしたガールシンガー、ガールグループ、たくさん教えて頂きまして。
そのまあ、ちょっと片鱗をですね・・・
ほんとに今日、かけた・・・

今日たくさんかかった!
1,2,3,4,5・・・
6,7,8、
9曲!

10曲!

今日かけた曲は、どれも大瀧さんの、ほんとに愛してやまない作品ばかりであります。

で、こういうものをベースメントにですね自分の作品につなげていったわけでありまして。

今日の最後は、そうした大瀧さんの作品をお聴きを頂きたいと思います。
1976年、吉田美奈子さんのアルバム「FLAPPER」に提供いたしました。
このバージョンは初出であります。

その後、シリア・ポールさん、はじめラッツ・アンド・スター・・・
色々な人がカバーをしております。

日本の昭和史に残る名曲(笑)でございますが。

私、このファーストバージョンのストリングス、ブラスアレンジ、その他、やらして頂いております。

久しぶりに聴きますと、やっぱり素晴らしい演奏と、素晴らしい歌でございます。

吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」

♪  夢で逢えたら /吉田美奈子

今週のオンエア曲

14:04 恋のひとこと(Something Stupid) /竹内まりや duet with 大滝詠一
14:08 One Fine Day /The Chiffons
14:12 He’s A Rebel /The Crystals
14:15 Foolish Little Girl /The Shirelles
14:18 Cha Cha Charming /Ellie Gaye (Ellie Greenwich)
14:22 Triangle /Janie Grant
14:31 Oh Why /The Teddy Bears
14:34 Baby, I Love You /Ronettes
14:38 Tonight You Belong To Me /Nancy Sinatra
14:40 Tonight You Belong to Me /シリア・ポール
14:43 夢で逢えたら /吉田美奈子

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コメント

  1. Torippy より:

    いよいよ消費税の話が…目前になってまいりましたね。
    はがきonlyという仕組みがあるからこそこの番組はリスナーもすごい(色んな意味でw)…実は私ははがき出したことない(笑)

    これからもはがきonlyで!と記念すべき初投稿(笑)を送ってみます。

  2. 9thNUTS より:

    Torippy さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。
    メールのメリット、デメリット、いろいろ悩ましいところでしょうね。
    私も、ハガキonlyが、いいのかな・・・と思ってます。

  3. ハム より:

    これは、完全に大瀧さんへの追悼番組だと思いました。達郎さんらしい、さり気ない中に、恩師への敬意と愛を込めた構成に、僕も心を撃たれました。

  4. 9thNUTS より:

    ハムさん、コメントありがとうございます。
    管理人の9thNUTSです。
    大瀧さんもきっと天国でニヤニヤしてらっしゃると思います。
    素敵なプログラムでした。

  5. salsa より:

    はじめまして。このようなページがあり、驚きました!素晴らしいですね!!
    実は本日3/9の回を聞き逃してしまいました。。お聴きになりましたでしょうか?達郎さんが震災の話にもふれられていたと聞き、こちらで拝見できたらと、期待を胸に参りました。もし、今回のが文字としてあがるようでしたら、楽しみにしています!

  6. 9thNUTS より:

    salsa さん、こんにちは。
    管理人の9thNUTSです。
    コメントありがとうございました。
    3/9のオンエアも少々書き起こしてみました。
    どうぞ、お立ち寄り下さい。